fc2ブログ

坂ダ!

***坂道ダッシュ!☆EXOの妄想BL小説です。***

最初に

はじめまして、日色と申します。

初めてEXOちゃんでアイドルが好きになりました。

楽しさを噛みしめつつ…もともとの性分である腐心でお話を書かせていただいてます。


お話は、EXOメンバーの名前を借りたBLになります。

私の完全なる妄想になりますので、ご本人とは全く関係ないです。

もしかしたら、イメージが崩れてしまったりするかもしれません。かつ、ど素人の駄文です。

ご了承願います。


また、腐りきっている要素も含まれることがあります。

18歳未満の方や、苦手な方はご遠慮ください。

完全なる妄想を楽しんでいただけたら…と思っております。

彼らの青春、苦悩、甘酸っぱい感じな妄想を伝えられたらいいなぁ…

よろしくお願いします!


日色


追記:コメント欄への広告、宣伝等は無断で削除、報告させていただくことがございます。

ご了承お願いします。


2021/12/9
キリ番復活しました!

キリ番:151515
キリ番:155555
キリ番:160000

※久しぶりにキリ番でお話書きます。
exoなら誰でも大丈夫です。
キリ番踏んだ方は、好きなカプとイメージをコメントでお願いします。
例:フンシウで筋トレ…チャンベクでキャンプ等
(PC版から見ると閲覧数がわかります。)

続きを読む

おまけ拍手
PageTop

かわちぃ君以外のその後



_/_/_/セフンの場合_/_/_/



チャニョリひょんは、あの目がきょろっとした目の奴を追いかけていってしまった。

そして、料理を両手に持ってやってきた。

…のは、チャニョリひょんではなく、他のメイドだった。


チャニョリひょんが大型犬だとしたら、そのメイドは小型犬のような雰囲気をしている。


「おまたせしました、お絵描きオムライスでぇ~す。」

「…」 


コトッ

置かれたのはケチャップと、ふんわりオムライス。

はぁ…

チャニョラに描いてもらおうと思ってたのに。


「何かリクエストはありますか?」

「…チャニョリひょんに書いてもらうので大丈夫です。」



なんで僕を優先してくれないんだっ
酷い、楽しみにしてたのにっ

しかし、待ってもチャニョリは全然帰ってこなかった。


「お坊ちゃま、よろしければ私が絵を描きましょうか?」


チャニョリひょんが帰ってこないから、気を使ってさっきのメイドが来てくれた。


「すみません、このオムライスもう下げてください。」

「え?!」


誰でもいいってわけじゃない。
チャニョリひょんに書いてほしかったのだ。


「大丈夫です、お金は払いますから。」


僕が子供だから、そこを心配したのだと思った。


「では…」


オムライスプレートをそのメイドが持ち上げた。
やっぱり、お金を気にしていたのだ。


「冷めちゃったのでニョルちゃんが来たら、新しいのをお作りします。」

「え?!」


びっくりして顔を上げたら目がバッチリあった。


「い、いや…それを食べます。」


チャニョリがいないのがいけないのだが、食事を粗末にしてる気持ちになってしまい思わず言ってしまった。


「ご遠慮しなくても…」

「大丈夫です!」

「…では、リクエストお願いします。」


僕は行く前に決めていたことを言った。


「ビジョンフリーゼ…」

「え?」


そう、僕の愛犬である。
僕は、携帯を見せた。


「あ、お坊ちゃまのお犬様ですか?」

「うん。」


そのメイドはまじまじと見ている。
胸のプレートをみると、【べくちゃん】と書いてある。


「わぁ、賢そうですね。」

「でしょ?
ビビって言うんだ。」


そうなのだ、とっても賢い子なのだ。


「へー」

と、言いながらケチャップを手に持った。


「ふわっふわの頭に、上品な御口、そして最後にクリクリなおめめを書いて、でっきあがり~」

「…」


しかし、言葉とは裏腹になんか残念なものが出来た。


「あ、あー…お気に召さなかった?」

「ぶはっははっ」


僕は、お腹を抱えて笑った。


「ぜ、全然っ似てないけど、なんか…元気でた。」

チャニョリひょんのことで沈んでた気持ちが
ちょっぴりだけど、晴れた…気がする。

「あー、ほんと?!よかった!」

「食べちゃえば一緒だよね。」


と、スプーンの腹でブサイクなビビ(仮)を撫でて消す。


「ああっもぉ消しちゃう~!?」


ぶははっ

僕の雲がかっていた心に太陽が差し込んだようだった。



「セフナ、ごめんっ」


そんなとき、やっとチャニョリひょんやってきた。


「遅いでつ。」

「はぁ、はぁ…ほんっと、ごめん。」


肩で息をして、走ってきたのがわかる。

多分数十分前の僕だったら、嬉しいのに拗ねてチャニョリに機嫌をとらせて満足していたはずだ。


「…」


なのに、どうしてか今日はなんか虚しくなってしまった。
我儘な僕に仕方なく付き合ってもらってる感じがする。


「許してあげます。」

「え?あ、ほんと?!」

「…うん。」



もう、チャニョリひょんは卒業なのかもしれない。



「あ、でも『愛すクリーム♡マスカルポーネチーズを添えちゃう』くだたい。
チャニョリひょんからプレゼントってことで。」


「承知しましたぁ、ニョルちゃんお給料から天引きね♡」

知らぬ間に店長が聞いていたららしく便乗してくれた。




「えぇ?!」




まぁ、すぐには離れてあげないけどね。




【終わり?】

続きを読む

おまけ拍手
PageTop

君に出会わなければよかった。

【シウミン・セフン】


1話完結

ファンタジーで
時間軸が少しぐちゃっとしてるので
何となくで読んでくださると幸いです。





ミンソクとセフンは、ある電車で出会った。
それはお互いにたまたま乗った電車だった。

付き合ったが別れることになった。
理由はミンソクの束縛。


セフンはそれが嫌になった。


「君に出会わなければよかった。」


それがミンソクの最後の言葉だった。
そのあとセフンのラインにぱったりと連絡することはなくなった。

セフンは束縛が嫌だっただけでミンソクを嫌いなわけではなかったため、心配で連絡する。
しかし、それもブロックされていた。


セフンはミンソクの家に向かったが…


「そこに住人はいませんよ?」




そう言われて何が起きたかわからなかった。








セフンが好き過ぎて苦しい。
彼のことばかり考えて他の事が考えられない。

こんな自分は嫌だ。
こんなの可笑しい。
わかってるのに…止められない。


「君に出会わなければよかった。」


そうだ、出会わなければよかったんだ。
こんなに好きになっても、拒絶されれば終わりなのだ。
だから、程々に好きな人を見つけて、程々に愛せる人を見つけたい。


やり直したい。
あの日から。


涙で濡れた携帯を見たら
セフンと出会った日と、同じ時刻になっていた。


あの日に似てる…
いや、あの日だ。

僕はセフンと出会った同じ時刻の電車に乗らず…
次の電車に乗った。




やり直そう、あの日から…
セフンとのラインも削除してブロックした。










Trrrrrrrr..




「もしもし…?」

「ミンソギ、起きてる?」



ジュンミョンから連絡があった。



「…え?」

「まさか、寝坊したの?」



ミンソクは、時間を設定していた目覚ましを無意識で消したらしい。
そのあと、自分が乗るはずだった電車を乗り過ごした。




ー数日後…―




「ミンソギ」




知らない人に声を掛けられた。
スラッとしたモデルのようなイケメンだ。


「え、どなたでしょうか?
すみません。」

俺は素直にそういった。
こんなイケメン、出会ってたら普通忘れない。 


「え?」

驚くイケメン。

「オ・セフンです。オ・セフン!
何とぼけてるんですか!」
 

「オ・セフン??」


本当に身に覚えがない。


「あれ、もう僕達出会ってるはずなのにどうして…」


独り言を話すイケメン。


「??」

「まぁいいや、
9月12日、どうしてあの電車に乗らなかったんですか?」

「9月12日ぃ?」


携帯でスケジュールを調べると、ジュンミョンと約束していた日だ。



「…あ、寝坊した日だ。」



確か目覚ましが設定されてなくて…
ベッドメイキングにも時間が掛かっちゃって…



「わざとでしょ…?」

「はぁ??」


何のことだろう…


「ミンソギ、僕は未来のあなたの恋人になるはずだったんです。」

「えぇ?!」

と、驚いて見たものの…


「…なるはずだった?」


ってことはなってない…?


「はい。」

「…冗談?」

「冗談じゃありません。」


ナンパ?

いや、新手の詐欺か?
生真面目な俺は疑いの目を向ける。


こんなイケメンが…


「ああ、そうだった。
ミンソギは最初は凄く警戒心が強かった…!」


何でそんな知った風な言い草なんだろう…


「あと何で双葉アパートに住んでないの?」

「双葉アパート??」
 
「梨泰院近くの…」

「梨泰院?
大学も近くないし、そんなところに住むメリット一つもないけど?」

「あー…そうかぁ、僕の路線と同じにするために引っ越したのか…」


何を言ってるんだこの人…
イケメンだけど怖すぎる。


「すみません、約束があるのでこれで。」


そう、俺は今日ジュンミョンと約束をしてる。
勘違いかもしれないが、好かれている気がする。

あいつは態度が分かりやすいのだ。
いい奴だし、付き合ったら好きになるかなと思っている。


「ちょっと待って!
僕の話しを聞いて!」

「ごめんなさい、約束があるので。」

「僕の顔、タイプじゃない?
好きになりそうでしょ?」


こいつ、やばいな…


「俺、一目惚れしないんで。」


きっぱり言ってやった。


「…チメク奢ります。」


ピクッ
チキンとビールだって??

酒好きには堪らぬ用語である。


「だから、僕の話しを聞いて!」

「…しかたないな、30分だけだぞ?」
  



話を聞いてやることにした。

ビールが来て、チキンを待っているときにセフンが話しだした。



「僕達は、電車で出会いました。」

「ほう。」

「痴漢されたミンソギを僕が助けたんです。」

「ほう。」


そりゃ惚れちゃうかもな。


「その時はただお礼を言っただけでしたが…
そのあと偶然会ってミンソギから連絡先を聞かれました。」

「ほう。」


偶然?
その電車の線乗らないんだけどなぁ…


「へー…」

って、アプローチ俺からか?

「で、ミンソギと付き合ったわけですが…」

「と、待った!
展開早っ」

「え?ああ、趣味とか合って」

「趣味?」

「オンラインゲームです。
よく二人でゲームして仲を深めました。」

「あはっ、それは嘘だわ。
俺オンラインゲームしないんもん。」

「え…そうなんですか?」


俺は頷く。

オセフンから聞かされることは不思議だった。
俺が俺じゃないみたいで面白かった。


「あははっ、おもろ。
もし、そんな俺がいるんだったら…」

「いるんだったら?」


セフンが神妙な顔で聞いてくる。

ゴクッと、ビールを飲んだ。


「ちょー無理してたんだなって思ったわ。」

「無理…?」


チキンがやっと来た!
揚げたてで油が光っている。

ここのお店は一個が大きくて豪快だ。
そして美味い。



「うん、話合わせてたんだなって。」



そんな自分がもし本当に存在するなら
相当このセフンとやらが好きになったんだなと思った。
まぁ、そんなことキモいから言わんけど。


がぶっ

俺はチキンにかぶりついた。

ちょっと火傷しそう…な、くらいがいい。


「で?付き合ったあとは?」

「ああ、はい…
その後は、束縛が強くて…」

「どっちが?」

「ミンソギが」


「俺?!」


うわぁ…
俺、そんな要素あったのか…

でも、やっぱり何処が他人事である。


「まぁ、それならよかったじゃん。」

「え?」


この時ばかりは、セフンに同情した。
束縛したのは俺本人だが。


「束縛されて苦しくなっちゃったんだろ?」

「!…はい」

「じゃあ離れられてよかったじゃん。」



無言である。



「で、お前は俺に何の用なの?」

「一言謝りたくて…」

「そんなんいらないよ。
出会ってなかったんだから。」


「そう、ですよね…」


もし、そんな俺が存在しているなら
束縛したくてしてるわけじゃないと思う。

でも好きだからセフンを追いかけてしまうんだろう。
止められない自分も苦しいのかもしれない。



「安心しろ、今の俺はお前を好きにならない。」



お金を置いた。

束縛野郎になってしまった世界の俺の為にちゃんと言ってやろう。
これでお互いが好きにならない道を辿れる。





「美味しかったよ、ご馳走さま。」







最後にここを選んでくれてありがとう。







「ジュンミョン、ゴメン遅れて」

俺はセフンと分かれたあと、ジュンミョンに電話した。


『大丈夫、僕の父の知り合いのお店だから。』


高い店を用意してくれているようだ。
緊張するから、ビール一杯引っ掛けといてよかった。


「ミンソギ!」

「え?」



セフンが俺の手を取った。



「何してるんだお前はっ」


逃げようとしても、強くて逃げられない。


「ミンソギ、本当は僕のこと覚えてるでしょ…!」

「!」



そして、手を振り払った。



「何言ってる?
知らないよ。」

「無意識かもしれないけど…
いつも座ってる席に座った。」 



…ああ、もう、バレた。
俺は嘘が下手だ。

無意識は怖いものだ。
知らぬ間に足があの席を選んでいた。


   
「…まだ間に合う。
だから離してくれ。」


セフンに嫌われたくない自分がいた。
ほどほどになんて愛せないのだ。



「今までありがとう、セフニ。」



笑顔でそう言えてよかった。
これが自分が求めていた別れ方だったのだ。




「嫌です。」




しかし、俺はセフンに抱きしめられていた。




「お前な…何で自ら束縛されに来るんだ?」


それでも俺はセフンを抱き締め返さなかった。
スポーツで鍛えた忍耐力はここで発揮されるのだ。

「僕だって覚悟してあの日と同じように電車に乗りました。
痴漢にあってたら助けなきゃと思いました。」

「!」

「でも、ミンソギは居なかった。
僕に会わない選択をしたミンソギに嫌味の一つでも言ってやろうと思いました。」

「セフニ…」

「まさか、僕を見てすぐに思い出すと思ったのに全然好きにならないし…」

「えっと…」


「いつもの『どこにいたの返事は?』『GPS切っただろ?』がないと僕への愛が冷めたかなって不安になるし。」


それは共依存というのでは…?!


「…それはセフニもやばいな。」

「離れて気付きました。」

「…知らないぞ?」

「今は、今更知ったオンラインゲームの話やアパートの聞いて僕に夢中なミンソギに萌えてるので大丈夫です。」




そんなの好きだから当たり前なのに…




「馬鹿だなぁ…」



俺はセフンの頭をポンポンと優しく叩いた。



「もう、俺はちゃんと忠告したからな。」

「はい。」
 





「だから、もう二度と言わないで?」

「…ああ。」




俺はセフンを抱きしめ返した。
忍耐力どこ行った。





「君に出会えてよかった。」





【おわり】

スホさんごめん…

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村

おまけ拍手
PageTop

【完】30.かわちぃ君の秘密

ギョンス✕チャニョル



_/_/_/チャニョル_/_/_/


結局、あの日はそれ以上のことは出来なかった。

すぐに姉が帰ってきたのだ。
慌てて換気して、服を着てと慌ただしかった。


バタバタして、あれから何もない。


そして、数日後…


「おは…」

「ギョンスー!おはよー!」


テイルに先を越された。


「おはよう、テイル。」

そして、ギョンスがこちらを見た。

「チャニョルもおはよ。」

「…はよ。」

“も”って何?
ついでみたいに…!

「チャニョル、なんか不機嫌?」

「別に?」


もやもやしてしまう。

ギョンスは眼鏡をコンタクトに変えてから声を掛ける生徒が増えた。
雰囲気も穏やかで優しくなったからだろう。



放課後になってもギョンスの周りは人がいた。



はー…

眼鏡を取ったほうがいいなんて言わなきゃよかった。

嫉妬しまくりだ。

でもそんなのかっこ悪すぎるからバレたくない!
感情は抑えないとっ


俺はそのままバイトに向かった。

ティロン‥


”今日カフェ行くからね。”


「!」


相変わらずギョンスはメイドカフェに来てくれる。
いいって言ってるのに…!

まぁ、ギョンスがどうしても行きたいって言ってくれるならしかないよなぁ…!


「おはようございます♪」


着替えて、化粧もバッチリだ。


「ニョルちゃん、今日予約入ったわよ。」

店長が俺に声を掛けた。


「あ、はい。」



存じております…!



カラン…



「おかえりなさいませ、ご主じ…!」


なんと目の前には見に覚えがあり過ぎる人物が立っていて、思わず固まった。


「ニョリひょーん、来たよっ」

「んん?」


思わず二度見した。


「僕のこと忘れてたでしょっ」

と、ちょっと怒りながら近づいてきた。


「って、セフニぃ!?どうしてお前がここにっ」


すると、にやりと笑った。


「偶然…な、わけないでしょ?
以前に、チャニョリひょんを追いかけて知ったんです。」


「えぇ?!」


そう、幼馴染みのセフン!
どこでバイトしてるかしつこく聞いてきたがずぅっと無視していたのだ。


まさか、ストーカーされてるとはっ
俺はセフニをくるっと出口の方に向かせた。


「何するんでつ?」

「今は仕事だから遊んでやれない。
それに今日は予約が入ってるんだ。」


セフンが足に力を入れた。


「嫌だ~!
か、帰らない~っ」

「いい加減にしなsっ」


ぐいっ

大きな力によって引き離された。


「ちょっと、ストーップ!
ニョルちゃん、何してるのっ」

 
店長が俺からセフンの間に立っている。


「すみません、幼馴染みが勝手に来ちゃってて
帰らせますからっ」


店長は彼がお客様ではないことを
わかってないかもしれない。


「落ち着いて!フニちゃんはニョルちゃんを予約したお客様よっ!」




え、ええーー?!




「申し訳ございませんでした。」

僕はセフニに頭を下げた。

「…ま、いいけどねぇ。
間違いはありまつからね。」


くそぉ…
まさか、予約してるのがセフンだとは思わなかった!

どうやら、何回か来ているらしい。
みんなの中ではフニちゃんと呼ばれて可愛がられていたらしい。

何回か来ても俺が予約かいないので、指名に至ったらしい。


ふんわりとした椅子に脚を組んで、踏ん反り返っているセフンにメニューを見せる。


「お坊ちゃま、こちらメニューになります。
今月は、山の幸、紅の天使のおいもブリュレパフェと、海の幸、プリップリホタテのチーズバーガーでございます。」

「ふーん、オススメは?」


雰囲気は、高級レストランのお客様だ。


「そうですね、『愛すクリーム♡マスカルポーネチーズを添えちゃう。』ですね。」

これなら早く出せるし、早く帰ってくれる!

「じゃあ、お絵描きオムライスで。」

「…かしこまりました。」



って、全然オススメ関係ないじゃんっ!!

あーもうっ



「オーダーお願いします。
お絵描きオムライス一つ」

「了解っ」


オーダーして、またセフンのところに戻ろうとしたその時…   



カランコロン…



ぎょ、ギョンス!!
俺は慌てて隠れた。

 
ギョンスはベッキョンと何か話している。

俺は聞き耳を立てる。

が、しかし…!



「ニョリひょん!」

ぎゅっ

「わぁっ」


なんと、セフンが後ろから抱きついてきた。
 

「ご主人様放っておいて何してるんです?」

「いや、その…なんでもないから離せ。
ここは家じゃないんだからっ」

「え~」

と、言いながら離れない。



「!」




あーだこーだしていると…

ギョンスがこちらを向いていた。







_/_/_/ギョンス_/_/_/



あの日から全然チャニョルと話せない。
そして、やっと距離が縮まったと思ったのに学校で
はなんかやたら人が話しかけてくるのだ。
最初は嬉しかったが、最近は少し億劫である。

僕はかなりストレスが溜まっていた。


ああ、”ニョルちゃん”に会いたい…!


可愛いメイドのチャニョルを見て癒やされたい。
そう思ってメイドカフェに来たのに…


「お帰りなさいませ、ご主人様。」

お迎えは、チャニョルのお友達のベッキョンことべくちゃんだ。


「ニョルちゃんは指名できますか?」

「少々お待ちください。」


今日バイトなのは把握してるからすぐに来るはずだと思っていた…が。


「申し訳ございません。
ニョルはご予約が入っておりまして…」

「あ、そうなんですね。」

「すみません」


予約…!

想定外だ。
まさか、僕以外にも予約するほどの『チャニョル推し』がいる…!


「あの、よかったら私はどうでしょう?
決して後悔させませんよ?」

いや、いるだろうあんなにかわいいんだからっ


「おーい。」


そんなことは当たり前なのだが、いい気分ではない。


「あ、何でしょうか?」


「…いえ。
次のご予約をとりましょうか?」

「えっと…」



その時、



「ニョリひょん!」

「わぁっ」


声が聞こえた方に目を向ける。


なんと、チャニョルが抱きつかれていた。
その後も、なんかわちゃわちゃしている。


それもとっても楽しそうだ。



…イラッ



「すみません、今日は帰ります。」

「え、ご予約は…」



「大丈夫です!」



僕は逃げるように外に出てしまった。

仕事だから、当たり前なのだが僕以外にあんなことしてるのか?と思うと嫉妬してしまう。


「はぁ…」

 
ああ、嫌だ。
こんな醜い感情。


「ギョンス!」

なんとメイド姿のチャニョルが走ってきた。


「ちょ、仕事は?!」


すっごく嬉しくてたまらないのに思わずそんな言葉が出た。


チャニョルは、息が少し上がっている。


「はー、ギョンスが見えて、思わず走っちゃった。はー…」


飼い主を追いかける犬かっ

可愛すぎるっ



「ごめん、さっきのは幼馴染みで…」

「うん、嫉妬した。」


ぎゅっ…

僕はメイド姿のチャニョルを抱きしめた。


「しっ…?!」

「あんな仲良くしてたら嫉妬しないわけないだろ?」


ぎゅっ

チャニョルが抱き締め返してきた。


「お、俺も…嫉妬してた。」

「え?」


全く見に覚えがない…と、思う。


「クラスのみんな、いや他のクラスもみんな話しかけにくるじゃん。」


ああ、そうだったのか…

チャニョルも嫉妬してくれてたのか。
それがわかると、嫉妬も悪いことだけじゃないなと思った。


「僕はチャニョルだけだよ。」

お互いに見つめ合う…

「ギョンスぅ…」



ああ、このまま帰したくない…



「ニョルちゃ~ん?」

「ひゃいっ!!」


背後からメイドカフェの店長の声がして、チャニョルが飛び退いて離れた。


「お坊ちゃまがまってるわよ?」

「す、すみません…」


チッ…

いいところだったのに。


「ギョンス、またっ、連絡するっ」


引き摺られながら、子犬のような瞳でこちらを見つめるチャニョル。



「うん、また後でね。」



僕は笑顔で手を振る。

この嫉妬や寸止めでもやもやした気持ち分は
後でたーっぷりいちゃいちゃで返してやる。




覚悟してね、チャニョラ。




【おしまい】

遅くなってしまいすみません。
最後までありがとうございました🙇

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村

おまけ拍手
PageTop

29.かわちぃ君の秘密

ギョンス✕チャニョル



_/_/_/ギョンス_/_/_/


もう二度と触れてもらえないと思っていた。


あの時は彼に付けられた跡に指でなぞり、あの時のことを思い出して…心に刻んでいた。

だから、こんな日がもし来たら… 
彼にもっと触れたいと思ったのだ。


「チャニョラ?」


押し倒されたことにびっくりしているのか、大きな目がさらに大きくなり真ん丸な瞳でこちらを見ている。


僕はチャニョルのシャツのボタンを外した。


「え、え?
俺のこと抱く気?」

身体がもぞもぞと動いて落ち着きがない。

抱く気…は、ない。

「ただ触りたいだけだ。」

チャニョルの肩をぐっと押さえた。

「さわ…る?」


なんかオドオドとしている…。


「ああ、君の体を隅々まで触れたい。」


チャニョルのシャツのボタンを一つ一つ外して首筋を撫でた。


「っ…」

「綺麗だ。」


彼の肌は思ったより白くて、なめらかだ。


「そ、そんなこと言われても嬉しくないっ」


顔が赤い。


「可愛い。」

「かわっ…」


僕はチャニョルの体を必要以上に撫で回した。
彼の温度や質感を刻むように。


「ひゃっ‥」

 
ビクビクと体が、動く。


「く、くすぐったい…」

「じゃあ、これは?」


ちゅぅ…

僕は初めてチャニョルの胸に唇を添えた。
そして、音を立てるようにして吸ってみる。


「ギョンス…?」


チャニョルが覗き込むように自分の体を見た。


「キスマーク、初めて付けてみた。」


本当に薄っすらとしか付かなかった。

チャニョルみたいに上手く行かないな…
経験の差みたいなものを感じてしまう。

と、思ったらチャニョルが起き上がって僕を押し倒した。



「無理…!」

「何が?…んんっ…ぁ」


聞こうとしたら唇を塞がれて、弄った場所のお返しをするかのように、口づけされる。


「チャニョラッ…」

やっと、唇を解放されてやっと声を上げた。

「そんな可愛いことされたら、限界だよっ」


ぐいっ


「!」


下肢に彼の熱いモノが当たる。
その熱を布越しに感じながらまた、唇を奪われる。

どちらかともなく、押し付け、擦り合わせながら
気持ちがどんどんと高まっていく。


チャニョルの手が僕のベルトに手をかけた。
そして、それをきっかけにお互いの服を脱がせ合う。

もう既に、びっしょりと濡れているお互いのそそり立つモノを、やんわりと握りゆっくりと上下に扱く。

「ぁ…はぁ…」


この手が彼の手だと言うだけで興奮する。
僕は、知らぬ間に手が動いていなかったらしい。

チャニョルの大きな手が僕の手も包み込み、どんどんと速さを増していく。



「ギョンスぅ…!」



チャニョルが、低い甘い声で囁いた時…
僕は名前を呼ばれて、あっさりと果てた。







偽りの名前で呼ばれるより
何倍も幸せに感じた。








長々と書けなくてすみません。
次でラストです。

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村


おまけ拍手
PageTop