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坂ダ!

***坂道ダッシュ!☆EXOの妄想BL小説です。***

指輪*続4

【セフン・シウミン】




練習が終わり、しうひょんはスマホをいじりながらスタジオを出ていこうとする。

多分、また電話をしに行くんだろう。



「しうひょん…」


「何?」


「ちょっと質問したいんですけど…」


しうひょんは面倒臭そうに僕を見た。


「デート…って実は初めてなんです。だから、どんな場所に行けばいいか…教えて欲しくて。」

「…カフェとか、適当に行けばいいんだよ。」




早く会話を終わらせたいらしい…
明らかにイライラしている。




「カフェ…ですか。」

なるほど…と、一息ついてからまた質問した。

「では、夜は?よくある夜景が見えるところで食事がいいんですかね?」




「…そんな金、あるのか?」

「ないですけど。」

はぁ…と、ため息を吐かれた。




「背伸びせず、年齢にあった付き合っ方がいいんじゃないか?
夜景は…歩けば十分だろ…?」

「なるほど…そうだ!しうひょんが彼女と行った場所行ってもいいですか?」




「は?」





多分、苛立った…。






上手くいってればノロケながら話してくれるような内容なのに、

上手くいってなければ、ただの拷問…





そんな話したくないだろう。

さぁ…次はどう出る?







ああ、いい加減に黙ってほしい。




セフンは彼女が出来て、幸せなのかも知れないが…

俺は、人のアドバイスをするほど今幸せじゃない。




自分のことでいっぱいいっぱいだから…
彼女のことだけを考えたい。






しかもさ、なんで俺の思い出の場所にセフンがデートに行くんだよ…!

嫌に決まってんだろ?






…でも、俺はセフンを突き放すことはできない。

だって俺は、恋人と順調に上手くいっていると偽っているから。




セフンは、デートがわからないからただ教えてほしい。

それだけだ。




「やっぱり、ダメですよね。二人にとって、特別な場所…ですもんね。」

俺が黙っていたので、嫌がっているとわかったんだろう。



「すみません。」

ペコッと頭を下げてきた。




特別な場所…か。





彼女との思い出の場所を、人に話すことで

何か…変わるんだろうか?




「わかった。教える。」

何もしないよりマシかもしれない。




「え?!いいんですか?」

セフンは目を輝かせ、俺に抱きついた。




「あ、ああ。」




今はこの状況が苦しくて苦しくて堪らない…

口に出来ないこの思いを…

どうにかしたいんだ。





「ありがとうございます!」





お前のためじゃない。

俺のために。









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コメント


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セフナ・・・

策士ですね。
d('ー') フフ

ピアス | URL | 2014-07-18(Fri)17:12 [編集]


Re: セフナ・・・

ピアス様

うまーく隙に付け込めればいいですがね…
ちょっと歪んでるので、わざと嫌な顔をさせてます。
全く先が見えない…

日色 | URL | 2014-07-18(Fri)20:23 [編集]


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| | 2014-07-18(Fri)23:01 [編集]


Re: すみません

鍵コメ様

コメありがとうございます!

おお!オールペン!(*´▽`*)
ここでは、レイさんは野獣化してるしルゥハンも出番少ないけど…
大丈夫でしょうか??
よかったら見てってください^^

鍵は、「最初に―続きを読む」で期間限定ヒント出しますね^^


日色 | URL | 2014-07-18(Fri)23:17 [編集]