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坂ダ!

***坂道ダッシュ!☆EXOの妄想BL小説です。***

それを〇〇と呼ぶ。

※小説ではありません。

それでも読んでいただけるならどうぞ。






それを◯◯と呼ぶ。に、ついてですが

Exoちゃんたちの名前を借りた、学園物でございます。




主に、Exoのカプなるものを取り扱います。

学校名は、銀河高校にしました。←捻るのを諦めた。

◯◯と、言う部分のみカプでわかれます。



第一段は…



『それを、偽りと呼ぶ。』です。

久しぶりの…クリレイです。




設定は、先生×学生





一話一話長めに書く予定です。

…ので、毎日は連載しないです。(週2回くらいだせればな…。)



明日投下しまする~。

よろしくお願いいたします。





日色

※画像はお借りしました。

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それを偽りと呼ぶ。1

【クリス・レイ】







ただ、画家としての夢を追い掛けたかった。

それだけ…










俺は、私立の講師として働いている。

講師…と、言っても授業中、アドバイスをしたり

質問に答えたりすることが主で、あとは雑用が多い。


どちらかといえば、教師のサポートをするようなもの。





『もう、才能がないことなんてわかってるだろ?

いい加減諦めて、仕事をしろ。』


『俺は、諦めません。』




そう言って、家を出た。




"ここは、自由に使っていいよ。"と、一番最初に言われた。

教師ではない俺は、職員室に机がない。

だから、俺は普段この美術準備室にいる。




自由な時間は、作品を作ることに専念する。

美術準備室は、俺のアトリエと化している。




「先生…クリス先生?」

とある生徒が俺に声をかけた。





「…あ、すまん。ぼーっとしていた。」





「空の色が出せないんです…」

「青ばかり、使っていても…この聡明さは出せないよ。」





外を見ると…

真っ青な空、そして入道雲が現れれていて

暑い暑い夏が、始まろうとしている。





下には、部活動をしている生徒の騒めき

吹奏楽部の練習の音

そして…時折聞こえるピアノの音…

と、思ったが随分聞いていない気がする…








「いろんな色を使うんだ…それか…」

「それか?」

「上から塗った色を塗り足していくんだよ。」





「塗り重ねても、下の薄い色は混ざらない。」

「それが、今使っているアクリル絵の具の特徴だから。」








美術部員は、彼一人

と、いっても本当の部員ではない。



勝手に絵を描きにきて…

俺に質問するんだ。





彼は、他の冷やかしの生徒と違って一生懸命絵を描く。





あまりにも下手過ぎて、いじめを受けたのがきっかけで
心を閉ざしていたらしい。





俺もそうだった…





ヘタだと馬鹿にされたから

人一倍技法をしり、絵画を見に行き…

絵と言うものの魅力に憑りつかれた。




だから、彼に同情したんだと思う。

人と関わりたくなかったが、

絵を描きに来ることを許してしまっていた。






「最近は…ピアノの音が聞こえなくなったような気がする…」

つい、声が出た。

「今まで、僕は聞いたことないんですが…」




彼は、一か月前からここにきている。

そうか…?

そこまで過去の話だったのか??





そんなとき…

彼がやってきた。






「…あれ?美術部なんてあったんだ。」

と、入口付近で声がした。





「い…イーシンくん?」

と言い、ビックリしている生徒…。

「わーいいな、僕も描きたい。」






速足で、中に入ってきた。


「君は…確か」

「2年Y組イーシンです。」





「ああ、そうか。」



見たことあるような…?

ないような…?

思い出せない…。



「僕も、時々ここにきてもいいですか?」

「あ…ああ、別にいいけど。」




「わぁい!」




エクボを作って笑った。

「じゃあ、早速カバン持ってきます。」

と、消えるように去っていった。






パタン…

と、ドアが閉まると彼が言った。





「先生、いいんですか?」

「え?」

「彼は…その」

言いづらいのか…消え入りそうな声…

「なんだ?」




「約1年間休学してた生徒ですよ…?

当時の音楽の先生をたぶらかしたって噂です。」





たぶらかす?

そんな風には全く見えなかった。





確か…そんなことを誰かが言っていたような気がする。

あまり興味がなくて聞き流していた。





「体育の先生が見つけたらしくて…」

と、くどくど話始めた。

俺は、自分の作品の手直しをする。






話に夢中になっていて

俺が話を聞いてなかったことに気づかなかったらしい。





「と、とにかく…!先生も気をつけてください!!」

「え?俺か?大丈夫だよ、俺は男だし。」

「…そうですか?」

ホッとしたように見えた。

「ほら、手が止まってるよ。」

「あ…はい!」





彼は、再び絵を描き始めた。



****************


イーシン…は、

鉛筆だけ持ってきていた。



それで、彼は何やらか描きはじめた。

ずっと話さずに、隅でじっと一人でいるようなタイプだった。





どうかなと思い俺から

彼に話かけてみた。






「どうだ…?」

「あ、先生…。」



集中しているようで俺に気づかなかったみたいだ。




特に質問もなく…描いている

だから、つい、俺から話かける

「これは、何?」

描いている絵を指差す。

「…わかりませんか?」




わからなかった。

風景や、人物ではない。




「ふふっ…ナイショです。」

その、可愛らしい笑いかたは
魅力的だった。






彼と、彼の絵に興味をもった。










左のカウンターが 10000になった方!
お好きなカプで、お好きなシチュエーションのお話を書かせていただきたいです!

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それを偽りと呼ぶ。2

【クリス・レイ】





約一年前…

僕は、ダンス練習が休みの日にピアノを弾きにきていた。



数か月、通い続けていた…



「先生、また来てしまいました。」

先生から、音楽室の鍵を受け取る。

「イーシン君はピアノが好きなんだね。」

「はい、大好きです。」




先生は、新任教の女教師だった。

年齢が近いこともあり、一緒にいるときは話も尽きない。




「イーシン君、私よりピアノ上手だよね…。」

どこか、自信なさ気に言った…

「そ、そんなことないです。先生のピアノの音は

ふわっとしたお菓子みたいで好きです。」



嘘ではなく…

優しく奏でる一つ一つの音は、ふわふわしたお菓子みたいに思えた。



「そんなこと、言われたの初めて…」

先生はどこか恥ずかし気に頬を紅色に染めた。





「イーシン君は、私のピアノ…好き?」

「もちろん、好きですよ!」




僕がピアノを弾いていると…

先生は毎回見に来るようになった。






今思えば、あの時から様子がおかしかった気がする。

誤解を生み…

そして…





-数日後-


「私、イーシン君が好きになっちゃった。どうしよう?教師なのに…」

「え…あの。」

「でも、イーシン君も、私のこと好きだよね?」




先生がどんどん近づいてくる…

怖くて…声がでない。




「…好きだよね?」



先生が…

同じピアノの椅子に座り…

胸のボタンを外し…

体を密着させた。







「そこで何をしてるんだ?」



「きゃぁ!!」


先生は、体を隠す。

それを、他の先生に見られ…


「ど、どうした?!」

なぜか、先生は他の先生の方に走った。




「彼に…この生徒に迫られたんです!」

と、叫び…

何も言えなかった。





先生は被害者として扱われた。

厳重注意されただけだったが、噂に耐えかねて

異動届を出したらしい。







休学してから現在は、もともと好きだったダンス練習に明け暮れた。



高校だけは卒業したい…

だから、復帰したものの…

嫌な噂はどんどん僕を孤立させる。




僕が出来ることは…ダンスしかない。

だから、嫌な嫌な学校が終わると

ダンスばかりしていた。


…一人で。




が、練習のし過ぎで怪我をしてしまった。




ああ、ピアノを弾きたい…

けど、音楽室には行きたくない。

あの悪夢が思い浮かぶ…





残されたのは悪い噂と僕とピアノ


…味方なんていないんだ。





そんなとき、

美術室を何となく覗いた。

楽しそうに笑う…

先生と、生徒…





いいな…。

ぼくもあんな風だったはずなのに…。

二度と思い出したくない…と思いながらも

羨望の眼差しを向けていた。






声をかけると…

見たことのない、モデルのようにスラッとした先生だった。

クリス先生と言うらしい。

少し緊張したけど…

快く、受け入れてくれた。





二人じゃないし…

しかも男の先生だし…

変な心配はいらないよね?





一人は嫌いじゃない…

でも、こんなにも孤立していると

人恋しくなるものらしい。




****************




クリス先生は、画用紙とボード、それを固定するイーゼルを僕に渡す。

「好きな物を描くといい。」

「はい。」




と、言っても、何を書こうかなぁ…

どうせなら…現実から遠退いたものを書きたい…





このキャンバスだけは…

僕だけの世界…

目を瞑って空想する。





いつの間にか先生がいた。

先生は僕に遠慮がちに声を掛けた。




「どうだ…?」

「あ、先生…。」





やっぱり、噂のこと…

この先生も知ってるんだろうか?

嫌だな…

無心になるように努める。




「これは、何?」

先生は不思議そうに僕の絵を見た。

「…わかりませんか?」





考え込んでいる先生…

どうやら、本当に悩んでいるみたい。

そんな、顔しなくても大丈夫ですよ?




「ふふっ…ナイショです。」




僕もまだ、わかりませんから…




かっこいい先生は

悩まし気な姿も様になっていた。










彼は、一体何を描いているんだろう?




わからなくて

知りたくて

知りたくて

堪らなかった。





何度聞いても

「ナイショです。」

としか、答えてくれない。





この絵は魔法のような力があるのかもしれない。

まだ、完成もしていないこの絵に…。






「先生、先生聞いてますか?」

「あ、ああ…すまん。」

もう一人の生徒が声を掛けた。





「先生は…いつもどこかに行ってしまいますね。」

それは、どこか寂しそうに思えた。




「そうか…?」

自分じゃそんなことわかるはずがない。




「…先生は、イーシン君が怖くないんですか?」

「怖い?」

「なに考えてるかわからないじゃないですか。」

「…まぁ」




何を考えているかは確かにわからない。

でも、それが恐怖に感じたことはなかった。




真剣にキャンバスを見つめる姿は

「嫌いじゃないな…」

「え?」

「嫌いじゃない。」





むしろ、魅力的かもしれない。





その時、彼はイーシンを見つめていた。






今日は、クリス先生は

講師の仕事が忙しいらしく、まだ来てないみたいだった。





いつも、先生の側にいる彼と二人きりになる。

「ねぇ、イーシン君」

初めて声を掛けられる。






それは、本当に唐突だった。





「もう、美術室には来ないでよ。」

「え?なんで…?」

「これ以上、先生をたぶらかさないで。」

「…そんなことしてな…」





「してるよ!!」




彼は、僕がいる場所までつかつか歩いてきて…

僕が書いている絵を、固定されたまま引っ張り…




ビリリッ




と、破いた。




「先生に近づくな!」

「なっ…!!」





僕の絵が…

僕だけの世界が…!!






怒りがこみ上げて…つい彼の体を突き飛ばした。

「いたっ!」

彼は、簡単に倒れ肩を押さえている…





「何してるんだ?!」





その声で我に返る…

僕は…なんてことを…




タイミングの悪さを呪った。

クリス先生は、倒れた彼の元へ飛んでいく。





「い、イーシン君が…」

「とりあえず、保健室にいってくる。イーシンは、帰ってていいからな。」






先生は、彼を起こし肩を抱いて…

そのまま出て行った。










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それを偽りと呼ぶ。3

【クリス・レイ】





「イーシン君が悪いんです!イーシン君が!!」


「落ち着け、興奮するな…痛むか?」

「うぅ…」




とても、話せる状態ではなったので、保健室で

安静にしてもらい、けがはないとわかると

彼には、そのまま帰ってもらった。




美術室に向かうと…

イーシンは項垂れていた。




「帰らなかったのか?」

「先生…僕は…」

「いいよ、明日で。」




彼も放心状態だったようだったので

特に気にもせず言った。




「先生、明日も…来ていいんですか?」




彼は…

真っすぐ俺を見つめる。


「え?…ダメなのか?

絵を破られたのは、君だろ?」





ドアを開けた瞬間に、破られた絵を見た。

苛立つのは…当然だと思っていた。

俺だって…大切な作品をあんなにされたら気が狂うだろう。





「…先生」

彼の目は潤んでいた。

「先生だって、僕の噂聞いてるんでしょ?」

「僕が、先生をたぶらかすような奴だって…」





「聞いたって…本当のことはわからないじゃないか。」

「え?」

「俺は、見たものだけを信じるよ。」



実際、俺は別にたぶらかされてなんかないし

性格も穏やかそうだった。

彼が、問題児のようには到底思えなかった。




彼は、何も言わなかった。




「それにしても、残念だ。」

「え?」

「結局なんだったのかわからなかった…」

「絵のこと、ですか?」

「そうだよ、イーシンは教えてくれなかっただろ?」




はぁ…と、ため息をついてしまった。

ちょっと不謹慎だったかもしれない。




イーシンは、体を丸める。

「どうした?」




まさか、泣いてる?!





「ふ、あはは。」

「え?」

「いや、面白くて…」




彼は、あまり声を出さずに笑顔だった。

「面白い…?」




全くわからなかった。

彼は全然読めない…。

しいて言うなら不思議な子…




「もう、その絵は処分します。」

「え?」





「新しい絵が描きたくなりました。」





そう言った彼の顔は笑顔だった。

…次のイメージがすでに浮かんでいるんだろうか??





描いてもない彼の絵が…

見たくて見たくて堪らなかった。









「結局なんだったのかわからなかった…」



と、言う先生は

本当に残念そうにしていて

とてもカッコいいはずなのに



凄く…可愛らしかった。



ああ、

先生は…僕の作品を本当気になっていたんだ

…と、思うと嬉しくて嬉しくて堪らなかった。





「新しい絵が描きたくなりました。」



僕だけの世界…

じゃなくて

夢と現実が入り交じる世界…




そんな世界を書きたい。




****************



僕は、先生の配慮で

美術準備室で絵を描くようになった。




先生は、彼が帰るまで

ここには来ない。




寂しくはない。



彼が帰れば…

「どうだ?」

と、必ず僕の絵を見てくれる。





僕は先生を独り占め出来るから。









そんな日常が、数日たった日の事だった。



「もう、イーシン君は来てないんですか?」

適当に絵を描きながら彼は言った。

「そうだなぁ…時々くるよ。」




答えは曖昧にする。

彼は今も美術準備室にいるから。





「そうなんだ。来なきゃいいのに…」


最近の彼の絵は…正直、やる気がない。

ただ遊び程度で描いているって事がバレバレだ。





「…なぜ?」

「先生は僕のものだから。」





「え?」

俺は、抱き締められていた。




「先生…好きです。」

彼は、俺の胸に顔を埋める。




「ありがと。生徒に好かれて嬉しいよ。」

俺は、彼を引きはがした。

「そうじゃなくて!僕は…!」





「…はい。冗談おしまい。」

「え?」



俺なりに、

ある一言を言わないために距離をとったつもりだった。




「今日はもう、帰りなさい。」

「せ、先生…!聞いてください!僕は…先生をが好きなんです!

恋愛対象として…!」






…ああ、言われてしまった。






「…ごめん。」

「生徒は、そんな風に見ることはできない。」





「あと、・・・・・・・・・・・・から。」









バタバタバタ…


足音はどんどんと、遠くなった。



全部、全部…

聞こえてしまった。




"生徒は、そんな風に見ることはできない。"




なんで…

なんで僕の胸がチクン…と痛むんだろう?



僕も、彼と同じような思いなんだろうか?




先生を独り占めしたい。

一緒にいたい。



そして、いつも見せない可愛らしい表情が…

見たい。





そうか、これは恋なんだ。





しかし、確信した瞬間…

この恋は、どこにも行き場がなかった。





"あと、男にも興味ないから。"










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それを偽りと呼ぶ。4

【クリス・レイ】





告白をした彼はもう、ここには来なかった。

もう、絵には興味が無かったんだろう…



なんとなくわかっていた…

分かっていたが、知らないフリをした。




恋愛なんて、している暇はない。

さらに生徒なんて最悪だ。




ここは、俺のアトリエ。

俺は、絵を描き続けなければならない…。




少しでも、希望があるのなら…









この気持ちは…

なかったことにすることに決めた。





伝えてもなんのメリットがない。

傷つくだけ。




いや、すでにチクンと刺さったような気持ちではいるけれど

面と向かっていわれたら…





想像できない。





この気持ちは…

消すんだ。



そしたら側にいることができる。

笑顔を見ることができる。




先生

先生

先生…。



自覚してしまった為に

会うたびに少しずつ膨らんでいく気持ち…



この気持ちは…消えるんでしょうか?




いや、




あの破かれた絵のように捨てて

真っ白いキャンバスから始めることができるんでしょうか?














-美術準備室-


季節は、夏から秋へと変わる…

僕は、相変わらず美術室に通っていた。



先生と、二人きりの時間が増え

今までより話すことが多くなった。




「これは…空想画なんだろうか?」

クリス先生が言った。



「ちょっと正解です。」

「ちょっと?」



先生は首を傾げた。

「僕は…『現実では有り得ない絵』というのが好きで…。」




「ああ…あれか。確かに面白いよな」

先生はうんうんと頷く。

「絵がわからない…僕も、純粋に面白いから。」




絵では、成り立つけれども

現実では有り得ない。

不可思議な絵…





見るのは一瞬…

でも描くのは本当に難しい。

だから、先生を見ずに

作品に没頭する…




でも、ふと横をみると…

真剣な視線にドキリとする。





その、絵に向かう視線…

僕に向かわないだろうか…?






思いは…

膨らむばかり…









♫~


俺のスマホの着信音が鳴った。

わざわざ電話なんて誰からだろう…?

「あ、ちょっとすまん…」



話し声は騒音になるだろうと

美術室に向かう。



わからない番号に戸惑う。



「もしもし…?」

『もしもし?俺、わかる?』

「ああ…」




聞きたくない…

声主だった。





『今日の夜、会いたいんだ。時間作って?

…できるよね?』



"YES"


としか言えない言い方…

相変わらずだ。





「ああ、わかった。」





天使のような…

悪魔の彼に俺は会いに行かなければならない。










♫~



先生の、スマホが鳴った。

「あ、ちょっとすまん…」



わからない電話番号だったらしく

頭にクエスチョンが浮かんでいる。

僕は…こっそりと盗み聞きをしてしまった。




「もしもし…?」

「ああ…」



誰だろ…?



「ああ、わかった。」




こっちに向かってくる足音に

僕は慌てて椅子に座った。




「すまん、今日はここまででいいかな?

用事ができてしまって…」




「あ、はい…急な…お仕事ですか?」




絵を買ってくれるクライアント…とかかな?

それだったら…仕方ないよね。

本当はもっと側にいたい…

なんて、わがままだよね。





「いや…俺は、無名も同然だ…

ただの…友人だよ。」


「友人?」

「同期…ってやつかな。」




同期…?

もしかして…恋人とか?




「そんな、顔するな。

今度ジュースでもおごってやるから。」



頭の髪を、くしゃりと撫でられた。

ドキドキする…




「はい…」




その友人について

聞きたかったけれども…




触れられた頭が

まだ、じんわりと温かく、電気が走っているかのようにピリピリとしていて

何も言えなくなった。





天使のような悪魔の笑顔~・・・


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