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坂ダ!

***坂道ダッシュ!☆EXOの妄想BL小説です。***

理想の恋人(仮)1

【ルゥハン・シウミン】


人間×??


かなり、遅くなりましたが…
もともと予定していたお誕生日企画です。


そう、一度は夢見たファンタジー…!?
を、私利私欲ために書いてみたいと思います。
よろしくお願いします。


ルゥハン視点から↓




"ルゥハンは、全然大切にしてくれない。

だから、浮気したの。 "




つい、さっきの彼女に言われた。




「あー、むかつくわ… なんなんだあいつ。」

彼女が帰ったあとも、一人で飲み続ける。




浮気したのは俺のせいってどーゆーことだよ!!




"もっと私のこと大切にしてほしい。"




「してるっつの!! 求めすぎなんだよ!!」

「お客様、他の方に迷惑になりますので…」

と、バーテンに宥められる。





「…はいはい、わかりましたぁ。」



はぁ。




自分なりに尽くしてるつもりだった。

ねだって欲しがるものはかってあげたし。




これ以上… 何を求めんだよ。

マジムカつく。



叫んだせいか… 酔いが回りやすい気がする。

なんか、視界がゆらゆらするんだよなぁ…





「わかります。」

「え?」

ふと、隣をみると…

さっきまでいなかったはずの場所に怪しげな男がいた。




「上手くいかないもんですよねぇ…」

「あ、ああ…まぁ。」




な、なんだ?

何が目的だ??

女と間違われることもあるため少し身構える。





「それなら、1から育てて見ませんか?」


「はぁ?」





「あなたの理想の恋人を…

育ててみませんか!?」





……。





怪しい売人に会っちゃったんじゃないか?

俺…



「結構です!」

「ですよね…。なかなか買ってもらえないんです。

怪しいって…」




確かに…怪しいし、怖い!

大人のなんかとか…

ドラッグとか 買わされるんじゃないかってね。




「とりあえず、いりません。」

俺はきっぱりと断った。




「そこを何とか!お試しもやってますから!」

「お試し…?」



お試しという言葉でとまったのが

いけなかった。

売人はどんどん俺に詰め寄る。




「お、やっと興味持ってくれましたか?

本当にあなただけの、理想の恋人ができるんです!」




俺だけの…?




「気に入らなかったらご返送OKです♪」

「…いらな」





「一週間無料ですよ!タダ!!

とりあえず試してみませんか?」





「い…」





「理想の恋人! 理想の恋人ですよ!!

あなたの望み通りの!!

嫌なら返してくれれば構いませんから!!」





望み通り…?





****************


と、営業され今に至る。

球根やクルミみたい大きくて硬い種が入っている。



「何々?お風呂に水を浸るくらい入れて…

この袋を入れます…?

理想の恋人を思い浮かべながら…??」



うーんと…



面倒臭くない恋人

面倒臭くない恋人

面倒臭くない恋人…!!




うーんうーん…

あとは、エロくて感じやすい子がいいな!!

なーんつって!!




5分後…

「…本当に大丈夫か?

風呂に虫とか沸かないよな??」




10分後…




「何もならないじゃん!あーマジだまされた!!




と、全部投げ出し、やりっぱなしのまま

…そのまま眠った。





****************


―次の日―

あー、頭いたい…

うげー…飲みすぎた…








水…



トンッ…

テーブルに、500mlのペットボトルを置かれた。



「…どうぞ。」

「サンキュー」




ごくごくごく…




って…

ぶはっ!!





「お、お前…誰だよ!!

どっから侵入したんだよ!!」





「…え?

あなたが、種を植えたんでしょ?」

「植えた…?」





まさか…!!





バスルームに向かうと…

そこにあったはずの種が…なくなっている!!




「お、お前まさか…」

お風呂を指さすと彼は頷いた。







「理想の恋人、Xiuminと申します。」




裸の男が、名乗った後丁寧に頭を下げた。






「…まずは、一週間よろしくお願いします。」






ってことで…いきなり非現実るぅみん始まります。


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理想の恋人(仮)2

【ルゥハン・シウミン】


人間×??






な、なななな…!!



いろいろ言いたいことはある…!!

いっぱいあるんだ…が!!




「なんで、男なんだよ!!」




理想の恋人って女の子のことじゃないの?!




「え…そーゆー趣向の方じゃないんですか?」

「俺はがっつり女の子好きだっつの!!」




「…そうですか。」




裸で考え込む…

俺と同じくらいの年の男…

「とりあえず服着てくれ…」





目のやり場に困る…!!





「…服?」

「あーもー、貸してやるから!!」

と、近くの干したままのシャツと短パンをぽいぽいと渡した。





やっと一息ついて…

話し出す。




「うーん…なんででしょうか?」

「しらねぇよ。」




「説明書、みてもいいですか?」

「ああ…」




自分の説明書を自分ので見てるとか…

どんな気持ちなんだ??




「…ここに、書いてありますよ。」

「え?!」




よくみると、

"男の子育成用"と、書いてある。




つ、つまり…??




「…お渡しした方が

あなたを女性と間違えたみたいですね。」





ぬわぁにぃ?!





「へ、返品!!」

「…え?」





「いくら、理想の恋人でも…男とか無理!!」

「すみません…返品は不可です。」




「は?」




「種なら返品出来たのに…

育てる前に、なんで確認しなかったんですか?」





そ、そんな…

俺が悪いのかよ!!





「とりあえず…お水もらってもいいですか ?」





「…水?」

「俺、植物なので。」





「…マジか。」

さっき俺が飲んでいた500mlのミネラルウォーターをごくごく飲む。






「…とりあえず、一週間我慢してください。」






俺と、植物の共同生活が…

始まった。







**************



「はぁ…」

久々に仕事がこんなに早く終わるとは…。




家に帰りたくない…

隣で、ぼぉっとした後輩のセフンに声を掛ける。




「セフナー、今日の夜暇?」

「すみません、合コンですぅ。」





ちっ…

また合コンかよ!!

結局1人渋々帰る。





家に帰ると、電気がついている。





「あ、お帰りなさい。」

「た…ただいま。」





う、やっぱりいる。





はぁ…

何が楽しくて男と共同生活しなきゃいけないんだよ。





「お風呂にしますか?ご飯にしますか?

それとも…」





ちょ、何を言う気?!





「とりあえず風呂で。」

「はい。」






ちゃぽん…

あー・・・いい湯だな。

すぐに風呂に入れるとか・・・実はあんましなかったかも。





うとうとしそうになる。





「あの。」

「わ、何?!」





後ろに奴がいた。





「背中、流します?」

「い、いやいい!!」





「…そうですか。」






いや、何しゅんとしてるんだよ!!

女の子だったら別だけどさ…!





「ご飯、出来てますから。」

「え?」




うわっ・・・

マジか!!




期待してリビングに行くと…

ご飯と味噌汁、玉子焼きが置いてあった。





「これだけ?」

「…冷蔵庫にこれしかなかったので。」





確かに、そうだけどさ!!

買い物とか行けよ!!





仕方ないのでこれだけ食べることにする。





おかず?か、わからないけど

玉子焼きを頬張る。




ぱくっ…




「…うま。」





よくわかんないけど…ふわふわしてて

よくわかんないけど、ほんのり甘い。





「よかった。」

と、彼はちょっと笑ったように見えた。






なにこいつ、可愛い…






な、なんて思ってない…

ほ、ほんとに思ってないからな!!







あっさり絆される・・・


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理想の恋人(仮)3

【ルゥハン・シウミン】

人間×植物

ルゥハン視点のみ




…翌朝、俺はすでに会社に来ていた。





「おはようございまぁーす。」

と、1番下のセフンがやってきた。




「はよ。」




「あれ?ルゥハン先輩??」

彼が"え?"と、2度見する。



「…何だよ?」

言いたいことはわかるけど。




「なんか、始業いつもギリギリまで来ないのに、早いですね!」

「…まぁな。」




「なぁ~んかありました?」

「しいて言うなら…植物の観察」



「え?」

「…なんでもない。」




そう、何でもないったら…

ない!!





*****今朝の回想*****


朝は、カーテンが開いていて日の光を浴び…

ふわんとしたコーヒーの匂いで起きた。




時計みたら、まだ5時で…

正直"起こすんじゃねぇよ!って思った。"

ってか、なんでもう起きてるんだ?!




植物だから?!

なんて思いながら覗くと…




ちょこまかちょこまか

動きながらなんかいろいろやっている…

朝飯・・・作ってんのかな?




なんだあれ…

なんだあれ!

なんか小動物みたいだ…。




眠いのにじっと見てしまう…

何なんだこの気持ちは…!!





かわい…


いや。違う!!

絶対に違う!!





しばらくすると、彼がこっちにやってくる。

や、やばい!!

と、即座に寝たふりをした。





じーっと見られているような…

見られてないような…





堪えていたら、ポンポンと肩を叩かれた。


「朝ですよ。」

「…」

「起きてください。」




チラッと薄目でみると…

仏頂面でこっちを見ている。



さっきまでのちょこまかしてたのに…

俺の前とそんな雰囲気一切みせない…




つまんないなぁ…と、思っていたら。




「る…」

る?




ジリリリリリ…!!

ビクゥ!!




すると、俺の目覚ましが途端に鳴りだし…

それにびっくりする彼。





「ぶはっ!」





堪えられず…笑ってしまった。

彼はこっちを見て睨んだ。




あ、やば…




「…起きてたんですか?」

「ん、まぁ…」




また、睨むか?!

と、思ってみたら




ちょっと恥ずかしそうにこっちを見ていて、ぷいっと逸らされた。




ズッガーン!!




ななっ…

ちょっと待て

ちょっと待て!!



俺!



このままじゃ…脳内が犯される!!





と、言うわけで…


少女漫画のごとく、少し焦げたパンを頬張りながら

駆け足で会社に来たわけである。




*****回想終了*****



思い出すだけで…かわ…




はっ!

思い出すな俺!!





「ルゥハン先輩…

だ、大丈夫ですか?」


「ああ、大丈夫…。」




冷静さを取り戻せ!

俺!






「で、今日なんですけど…

空いてます?

昨日誘い断っちゃったし…飲みましょう!」




「え…あ」

「ん?先約ですか?」





家に帰ったら…

あいつがご飯を作って待ってるんだけど…


いや、何いってんだ俺…!

何帰ろうとしてんだ!!





「い、いや…なんでもない。

行く、いくよ!」

「じゃ、早速女の子呼びますねー!!」





「は?!」





その瞬間、セフンが誰かに電話する。

「うん、うん、ルゥハン先輩来るから!

人集めといてー!」





ったく、こいつ!!





「その人脈の良さ、仕事で使えよ!!」

「ぐぇっ!」




セフンを思い切りどついた。




***************


今日は、結局、秘書課と営業部の親睦会と称した

飲み会になってしまった。




「「「カンパーイ。」」」




暫くして、みんなが席移動を始める。



「ルゥハンさん、隣いいですか?」

「うん、いーよ。」




噂で、聞いていた

秘書課に新しく入ってきた社員。

大人びていて、綺麗な雰囲気だ。




「ずっと、お話してみたかったんです。」




やっぱり、秘書課…

ガツガツしてない。

顔は…かなりタイプ!




「彼女とかいるんですか?」

「最近、別れたんだよね。」




「え?ほんとですか!?」




彼女の目が嬉々としている。

ガツガツし始めたな。

あー、完全に俺のこと狙ってんな。





狙われても構わないけど…ね。

俺は彼女の話に相槌を打つ。




打ちながら、彼女の肌とか、目とか…

いろいろ観察する。





「何ですか?」

「何でもないよ。」

彼女は頬を紅く染める…




そう。

これが、いつものパターンだ。





中身ってよりまずは顔から入るタイプ。

だから、どんなわがままでも許してあげたくなるっていうか。

でも大体そーなると…

調子のって面倒臭せー女になるんだよな





俺から声なんてほとんど掛けない。

自分に自信がある女の子が俺に声をかけてくるんだ。





「聞いてます?」

「うん、聞いてるよ。」




彼女も、いつものパターン通り

次の日、朝が弱い俺の態度にに幻滅するんだろうな。




「…それでね。」




ぽわんと…

彼のことが浮かんだ。




彼みたいなあんまり喋らないのは新鮮だったな…

俺ばっかりいつも喋ってる。





あんな風に小言言わず

水だけくれた奴なんて…いなかったな。






俺が暴言吐いてたのに…

全然気にも留めなくて…




"よかったです。"

…会いたい、な。




「ねぇ、聞いてる!?」





「俺、帰るわ。」


「え?!」





彼女が、呆然としていると

セフンが走ってやってきた。




「ルゥハン先輩、もう帰るの?!」

「観葉植物に水あげないと…」





「はぁ?!」





…だって、本当のことだし。





***************



「…ただいまぁ。」

"おかえりなさい"と言う言葉を待っていたが

シーンと静まり返っていた。




部屋に電気もついてない。




もう寝ちゃったのかな?

えーっと、確か名前は…




しう…

しう…?

しうしう…??




なんだっけ?

もーいいや!




「しう~しうちゃ~ん??

しうちゃーん!!




リビングやキッチン…

いろんな場所に電気をつけながら歩く…



「どこー??

寝てんの~??」



俺の寝室もいないし…




朝は開けていたカーテンは

隙間なく閉まっている。



いたことは確かなはず…

まさか家から出てった??




最後の部屋を確認すると…

「し、しうちゃん!!」





彼は、クローゼットルームの隅で倒れていた。









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理想の恋人(仮)4

【ルゥハン・シウミン】

人間×植物





「し、しうちゃん?!」



寝転がったまま、彼はなにも言わない…。



彼を抱き上げると、なんだが肌はカサカサしていて

髪質(葉っぱ?)もしんなりしている。




はっ!水だ!!

水を飲ませればいいんだ!!




ペットボトルの水持ってきて、彼に飲ませようとするが…

彼の口は頑なに開かず…水は溢れてしまう。




「しうちゃん!

起きて!!起きてってば!!




顔をぺちぺち叩いても

うんともすんとも言わない…




ま、まさか…

本当に死んじゃった…とか?!





嘘…

俺が水あげなかったから?!





「ぅ・・・」




え?

まだ・・・生きてる?!






どうしよ?!

どうすればいい?!

はっ!風呂!!





俺は彼を抱き上げて、バスルームにつれてく・・・




どさっ!




服は着せたまま、お風呂の中に彼を置いて

シャワーを彼に思いっきりかけた。




ザーザーと、彼の身体が濡れていく…

だんだんひたひたになっていく・・・





しかし、彼は目覚めぬまま…





「しうちゃん…!

ほら、お水だよ!!飲んで!!」





しうちゃぁぁぁん!!

このままじゃ、俺殺人犯だよ!!

早くおきてよぉぉぉ!!!
















「…うるさいな。

聞こえてるよ。」



「え?」



ふとみると…

しうちゃんの目が開いていた。



「し、しうちゃん!

良かった!無事だったんだね!!」






「無事じゃねーよ。

死にかけたっつの。」





はて…?

朝まで敬語だったはずなのに…

なんか態度悪くないか??




「ってか、シャワーとめて?

ふやける。」





…ふやける??

とりあえずシャワーは止めてあげる。





「これ、新しい服ね。」

彼は、無言でその服を奪う。




彼が着替えている間に

リビングに置きっぱの説明書を、読む。




なんだなんだ??

なんでツンツンし始めた??

とりあえず説明書みないと…。





~理想の恋人キット~
説明書


こんなときどうする?!


①お水をあげ忘れてしまった 。

・自分から喉が渇いたという。(軽度)
→お水を渡してください。

・飲ませようとしたが、嫌がる。(中度)
無理矢理でも飲ませてください。

・ふてくされて隅っこで寝る。(重度)
→もう、自分からお水を飲みません。
(土に還ろうとしています。)

かなり危険な状況です
水シャワーで全身にかけるようにさっと濡らしてあげてください。
しばらくすると目覚めます。
(あげすぎに注意!)

※……

~(中略)~




なんだ…説明書に書いてあんじゃん!

良かったぁ…俺のやり方合ってたわ!!



ん?

何々??



小さい※印の場所を見ると・・・

なんか書いてある。





※目覚めたときには、態度が急変します。
気をつけて扱ってください。






態度が…急変??

つまり…どゆこと??




彼が、着替えてやって来た。

「しうちゃん…?」




ん??

なんか…

なんか見た目が…





「ふやけた…」





と、言ったしうちゃんは

なんかぷくぷくしていた。





「しうちゃん…」


俺は、そんなぷくぷくしうちゃんをじっと見ていた。

しうちゃんは視線を逸らす。



「うるさいな、お前が一気に水を浴びせるから

こんなことになったんだよ。

説明書ちゃんと読めよ。」





俺はふるふると身震いした。

な、何なんだこの気持ちは…!




「か、かわいい…」

「はぁ?」




「まるまるしてて…

おまんじゅうみたい…!!」




ああ、なんかぎゅって・・・したい!!




「なっ…ま、まんじゅう?!」




失礼極まりない暴言に

愛が籠った発言に動揺するしうちゃん…




「ばっバカにしてんのか?!」




まんまるさんが、睨んでもぜんぜん怖くない♪




「してないよ…!!

逆に感動してる!

俺、こんなに気持ちになったの初めて…!





丸くてまるまるしたしうちゃんに

罵倒されても、にやにやしちゃう…




いや、ゾクゾクしちゃう!!




「…こんな気持ち?

は、初めて??」




しうちゃんが、かなり動揺してる…

どうすればいいのかわからないみたい。





が、結局…





「俺は、お前が嫌いだ。」



「え?!」

「死にかけたんだ…当たり前だろ?

恋人としては失格だな。」





「失格?!

やだよ!昨日みたいにご飯作って!」




俺はしうちゃんを見つめた。

全然朝と態度が違う!!




…態度が急変ってこれのこと?!





「…好きじゃないからやだ。」

「そんな…」




再び、ツンとされた。

すんごい嫌われちゃった…。




ここまで言われたら

今までは"はい、さよなら~"って感じなんだけど・・・





「ど、どうすればいいの?!

しうちゃん!」





こんなこんな、しうちゃんが…





「そんなん、自分で考えろ。」






可愛くてしかたない!!







あっさり二日で完全に落ちた…。

タオちゃん、1日遅れたけど
お誕生日おめでとう!!


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理想の恋人(仮)5

【ルゥハン・シウミン】

人間×植物

Xiumin視点から↓




俺の恋人(仮)は…とにかく嫌な奴だった。



自分で間違えたくせに、返品しようとするわ

うるさいし、わがまま。





いいのは顔だけ。





しかも、面倒臭くない恋人?!

お前が面倒臭いんだけど。

しかも変な注文つけやがって…





俺のこと…好きでもなんでもないくせに。

なんで俺は尽くさないといけないんだ?





俺の身体から…

だんだん水分が抜けていく。




…暑いから尚更だ。




今日はもしかしたら…

と、思う気持ちも…だんだん卑屈になるのがわかる。





"水をあげない。"

と、いうことは、



「お前なんてもういらない。」



と、同等の意味を持つ。




"あげ忘れた。"ってこともあるんじゃないかって??




それくらいの愛情は彼にはなかった。

そんな風には全く感じられなかった。





もうあんな奴、嫌だ。

もっと、もっと俺を愛してくれる人に出会いたい。

俺は、再び眠りにつくんだ…











ぷにっ…








頬に何か刺さった。

「…しーうちゃん!お・は・よ!!」




こいつの…指?

なんで??




「…。」

そうだった…

土に還ろうとしている途中、彼に水を含まされたんだった。





「なんだよ。」




せっかく…

新しい恋人に出会うために眠りについたのに。

なんで起こしたんだよ…。




「朝だよ?

ごはん、ごはん!!」




「俺は、作らない!」

「えー。」





…ほらな。

俺のこと、家政夫とかと勘違いしてるんだ。



俺がこんな態度のままなら

こいつは一週間たったら俺を捨てる。

絶対そうだ。





彼は、植物を育てられない。




「んもー!

仕方ないな!!とりあえずお水あげるね!」




「え?」

彼は、ペットボトルを渡す。




「い、いらない…」

「もー、ちゃんと飲んで!!」




口が空いたペットボトルボトルを

無理矢理押し付けられて仕方なく飲む。





ごくん、ごくん…






「いやいや期おわった??」





いやいや期?

俺を見つめる。

キラキラしていて…見ていられず背ける。





ほんと、顔だけはいい。

顔だけだけど。





「…終わってないみたいだね。

ま、いいや!今日は早く帰るからね!!」




「帰らなくていい。」

また、土に還ってやる。



「んもー、冷たいんだから♪

今日は、一緒にご飯食べに行こうね!」





「…ごはん?」





はっ…いやいや、騙されるな。

こいつは最悪な奴だ。







「じゃあ、大人しくまっててね。

お外に出ちゃダメだよ!!」







気まぐれ…だろう。

一体何日続くのやら。








ま、どんなにあがこうと…

彼とは一週間でさよならだ。













しうちゃんのほっぺをぷにぷにしてしまった…。

「はぁぁ…」




なんて…

なんてかわいい生き物なんだろう。




今、俺の家で何してるんだろう?

なんて考えると楽しい…。




「る…せ…ぱい。」




る?




「ルゥハン先輩!!」

「え?」





目の前にセフンがいた…。





「朝礼終わりましたよ!?」

「お、マジか!」





しうちゃんのことばっかり考えてた…!





「で、今日のスケジュールの件なんですが…
一件同行してほしい取引先があるんですけど…打ち合わせルーム行きましょ。」






「ん?わかった。」






**************


仕切りがあるだけの簡易的な打ち合わせルーム

セフンから話し出す。




「で、観葉植物は無事でしたか?」

「は?仕事の話じゃないのか?!」





「だってこんなこと、デスクじゃ話せないでしょ?!」




…ったく。

仕事しろよ。





「危機一髪だったよ。

マジ危なかったわ…」




あのまま土に還らなくてよかった…

セフンは俺の顔をじろじろ見つめる。





「ふぅぅん。」

「なんだよ。」





「観葉植物という名の、恋人だったりして!」





ぎくっ…





「そ、そんなわけいだろ!

ちゃんとした植物だよ。」




「植物の為に、先輩が帰るとはおもえませんなぁ…それに。」

「それに?」





「先輩、すぐに新しいの欲しくなっちゃいそう。」

「はぁ?!」





「まぁ、動物よりましですけど…

飼えないのに、買ってもね。

すぐ、枯らしますよ??」





「なっ…」

「なーんて!

昨日大変だった仕返しですから!!」






すぐ、枯らす?

そんなこと…

そんなことない!!










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