
【ルゥハン→シウミン】
「体育会系の事情」シウミンとルゥハンの過去編です。
最初に本編を見ていただき"知りたいな…"
と、思ったら読んでください。
※注意
いきなり読むのはオススメしません。
(多分つまんないと思う…)
それでも大丈夫よ!って方へ
題名に期待されてしまうかもしれませんが至極真面目な話仕上げになっております。
なんとなく考えていたのを形にしてみました。
ルゥハンの1人語りです。
よろしくお願いいたします。
それはいつも通り、部活終わりに一緒に帰っている日でした。
「ルゥハン」
「なにー?」
ミンソガは、無表情で俺を見る。
でも、それはいつものこと。
彼は、あまり顔に出ないタイプだから。
「パンツ、タンスから荒らしたのお前だろ?」
ぎくっ…
「何のこと?」
素知らぬ顔をする。
そんなことミンソガにバレたら俺…
生きていけない…!!
「…俺のこと、まだ嫌いなのか?」
いつも無表情なミンソガだけど
今は少しだけ苦しそうな顔をした。
「な、何言ってんの?!
俺が?!嫌う?!」
まさかの展開に慌てる。
「だって、嫌がらせ…だろ?」
「違う違う!違うよミンソガ!!
…俺は!!」
俺は、ミンソガの肩をぎゅっと握った。
その少しだけ顔を歪ませたミンソガは …
一年生のあの時を思い出させる。
特待生の中の、更に特別枠で入ってきた俺は 学生寮はおろかいろいろな規則さえ免除で入学した。
だってそれが条件だから。
同期や先輩からはどう思われてもよかった。
俺は、思い切り練習できるし結果を出せば文句は言われない。
それくらいの自信はあったんだ。
そんな中で、一般生で寮に入ったやつがいると聞いた。
キム、なんちゃら。
名前なんて覚えてない。
覚える必要もない。
俺は、寮に住んでないから関係ない。
と、思っていたけれど… 同期ってのがネックだった。
校内の学年リレー とにかく遅いから嫌でも目につくし足を引っ張られる。
俺の足枷になる。
それが、先輩達にもわかったみたいで やたら学年リレーをやりたがり毎回一年生はビリ。
「お前も一年だろ?」
いちいち寮まで行って入ったこともない、風呂掃除をさせられるのだ。
潔癖な俺はたまったもんじゃない…
ゴシゴシゴシゴシ… 静寂の中の掃除…
「みんな、ごめんな…。 次は頑張るから…」
鈍足の、キムは言った。
「大丈夫だよ、次は勝てるさ!」
と、いいこちゃん優等生のスホは言う。
腹立つなー。 そーゆー青春気取り?
俺は、大きなため息を吐くと言った。
「勝てるわけねーだろ?
俺が2回泳いだ方がまだマシだよ。
申し訳ないと思ってんならやめれば?」
「る、ルゥハン!」
スホが俺を止めるが無視した。
「…そうだよな。」
お? 俺の一言効いたか?
次は、"辞める"の一言がほしい!
「でも、やめない…ごめん。」
大きな目を俺に向けてはっきりと言ったのだ。
なんかカチーンときた。
「お前がやめなかったら
俺がやめてやるよ。」
「る、ルゥハン?!」
俺は、風呂掃除をやめて飛び出した。
一週間ほど、俺は、部活に出なかった。
ある意味、あいつがやめなきゃ部活に出ないって言う…ストライキだ。
そして、暫くして顧問、部長に俺とキムは呼び出された。
顧問は、俺が如何に必要かってことを話したあと…
「ミンソク君、申し訳ないんだが… 退部してもらえないだろうか?」
「わかりました…。」
俺は、無表情の彼の顔が歪むのをみて
心の中で、ニヤリと笑う。
俺は、わかっていたんだ。
こう言えば、あいつがやめることになるって。
「でも… 最後に、チャンスをくれませんか?」
彼は俺を見つめる。
「ルゥハン、俺と全種目勝負して 一つでも俺が勝ったら…留まることを認めてほしい。」
悪あがき。
つまり、"頑張ったで賞"が欲しいんだろ?
これくらい頑張ったから仕方ないって言うアレ。
やめさせるよ?
俺は。
「いいよ。 でも負けたらすぐにでも退部してね?」
俺は、とびきりの笑顔を見せた。
地味に土日に続けられたら…と、思っております。

FC2blogranking

にほんブログ村
XOXO799XOXO
「体育会系の事情」シウミンとルゥハンの過去編です。
最初に本編を見ていただき"知りたいな…"
と、思ったら読んでください。
※注意
いきなり読むのはオススメしません。
(多分つまんないと思う…)
それでも大丈夫よ!って方へ
題名に期待されてしまうかもしれませんが至極真面目な話仕上げになっております。
なんとなく考えていたのを形にしてみました。
ルゥハンの1人語りです。
よろしくお願いいたします。
それはいつも通り、部活終わりに一緒に帰っている日でした。
「ルゥハン」
「なにー?」
ミンソガは、無表情で俺を見る。
でも、それはいつものこと。
彼は、あまり顔に出ないタイプだから。
「パンツ、タンスから荒らしたのお前だろ?」
ぎくっ…
「何のこと?」
素知らぬ顔をする。
そんなことミンソガにバレたら俺…
生きていけない…!!
「…俺のこと、まだ嫌いなのか?」
いつも無表情なミンソガだけど
今は少しだけ苦しそうな顔をした。
「な、何言ってんの?!
俺が?!嫌う?!」
まさかの展開に慌てる。
「だって、嫌がらせ…だろ?」
「違う違う!違うよミンソガ!!
…俺は!!」
俺は、ミンソガの肩をぎゅっと握った。
その少しだけ顔を歪ませたミンソガは …
一年生のあの時を思い出させる。
特待生の中の、更に特別枠で入ってきた俺は 学生寮はおろかいろいろな規則さえ免除で入学した。
だってそれが条件だから。
同期や先輩からはどう思われてもよかった。
俺は、思い切り練習できるし結果を出せば文句は言われない。
それくらいの自信はあったんだ。
そんな中で、一般生で寮に入ったやつがいると聞いた。
キム、なんちゃら。
名前なんて覚えてない。
覚える必要もない。
俺は、寮に住んでないから関係ない。
と、思っていたけれど… 同期ってのがネックだった。
校内の学年リレー とにかく遅いから嫌でも目につくし足を引っ張られる。
俺の足枷になる。
それが、先輩達にもわかったみたいで やたら学年リレーをやりたがり毎回一年生はビリ。
「お前も一年だろ?」
いちいち寮まで行って入ったこともない、風呂掃除をさせられるのだ。
潔癖な俺はたまったもんじゃない…
ゴシゴシゴシゴシ… 静寂の中の掃除…
「みんな、ごめんな…。 次は頑張るから…」
鈍足の、キムは言った。
「大丈夫だよ、次は勝てるさ!」
と、いいこちゃん優等生のスホは言う。
腹立つなー。 そーゆー青春気取り?
俺は、大きなため息を吐くと言った。
「勝てるわけねーだろ?
俺が2回泳いだ方がまだマシだよ。
申し訳ないと思ってんならやめれば?」
「る、ルゥハン!」
スホが俺を止めるが無視した。
「…そうだよな。」
お? 俺の一言効いたか?
次は、"辞める"の一言がほしい!
「でも、やめない…ごめん。」
大きな目を俺に向けてはっきりと言ったのだ。
なんかカチーンときた。
「お前がやめなかったら
俺がやめてやるよ。」
「る、ルゥハン?!」
俺は、風呂掃除をやめて飛び出した。
一週間ほど、俺は、部活に出なかった。
ある意味、あいつがやめなきゃ部活に出ないって言う…ストライキだ。
そして、暫くして顧問、部長に俺とキムは呼び出された。
顧問は、俺が如何に必要かってことを話したあと…
「ミンソク君、申し訳ないんだが… 退部してもらえないだろうか?」
「わかりました…。」
俺は、無表情の彼の顔が歪むのをみて
心の中で、ニヤリと笑う。
俺は、わかっていたんだ。
こう言えば、あいつがやめることになるって。
「でも… 最後に、チャンスをくれませんか?」
彼は俺を見つめる。
「ルゥハン、俺と全種目勝負して 一つでも俺が勝ったら…留まることを認めてほしい。」
悪あがき。
つまり、"頑張ったで賞"が欲しいんだろ?
これくらい頑張ったから仕方ないって言うアレ。
やめさせるよ?
俺は。
「いいよ。 でも負けたらすぐにでも退部してね?」
俺は、とびきりの笑顔を見せた。
地味に土日に続けられたら…と、思っております。

FC2blogranking

にほんブログ村
XOXO799XOXO


