
【チェン・レイ】
二人のなれそめを妄想していたらお話になりそうだったので…
スピンオフ?ってやつを書いてみました。
「チェン!見て!!」
「なんですか??」
「このぬいぐるみチェンみたいだよ!!
可愛い!!」
「…誉めてるんですか?」
それは、緑色の怪獣のぬいぐるみ…
「ほめほめだよ!!
このくにぃって、上がる口角とかさ…
優しそうな眼差しとかさ…チェンだよ!!
チェン!!」
「…。」
どうやら、本気で可愛いと思ってるらしい。
愛着が沸いたらしく買うか迷ってるみたいだ。
「俺がいるやんか。
何で買うん?」
わざと怒っているように見せると…。
「だってぇ…僕に"買って"って言ってる。」
…言うわけないんだけど。
本気で悩んでいる。
その様子をじーっと見つめていた。
レイが"あの人"だったとは…
今でも信じがたい。
後からわかったことだけど…
実はレイのことは大学になる前から知っていた。
そう、俺の憧れの人。
******
中学生のとき見た凄まじいオーラを放つある高校生は… バタ。
つまりバタフライをしていた。
その人を目指して俺は、バタフライに伴うための筋トレ、練習を重ねていた。
いつか会いたい…。
あって一緒に泳ぎたい、と。
しかし… 高校生になったときにその人はいなくなっていたのだ。
あんなにオーラを放つ人… 一目見ればわかるはずだった。
でも…一目も見れなければ会えないことを知る。
名前… 名前をちゃんとインプットしておけばよかった。
もう、あの人は水泳をやめてしまったのだろうか?
そう思うと悔しくて… そして胸が押し付けられるようきゅうって苦しくなる。
でも… 人は、時を刻むごとに忘れることができる生き物だから…
高校生の3年間で彼の事を思い出す回数は段々と減り…
そして、彼の事をやっと…
"ああ、あの人は幻の人だったんだ。"
と、思えるようになったときだった。
俺は、水泳部の有名な体育会系大学に入学し、寮生活を送る。
「レイ先輩、今日からよろしくお願いいたします。」
今日から初日… 連絡をとっていた2年生のレイ先輩と同室らしい。
お辞儀すると…眠そうな瞳と目が合う。
「こんにちはぁ、レイです。 よろしくね。」
優しそう…そう思う反面、この人が体育会系なのか?
と、不思議にも思った。
はっ、もしかして… 二人きりになったらめちゃくちゃこわいとか??
と、身体を強ばらせた…が。
「あ、二人のときは呼び捨てでも構わないからね~」
「いえ、無理です。」
「え~なんでぇ!堅苦しいのやだよ!」
こちょこちょと、身体を触ってくる。
「わっ!くすぐったい!!
やめてください!!」
「やだー。」
裏表なく…先輩はどちらかと言えば可愛らしい。
先輩は人懐っこくてびっくりする。
「チェンってしっかりしてるねー 彼女いるでしょ?」
「いやー、どうなんでしょう?」
「え?!」
「寮生活、縛り厳しくて…
今音信不通です。」
会えなくて自然消滅…なのかな?
全く連絡を取り合わなくなってしまった。
多分、新しい彼氏ができたのかもしれない。
「ってことは今フリー?」
「え…は、はい。」
「きゃはぁ~」
何故か先輩はにやにやして嬉しそうで…
ぬいぐるみみたいのを抱き締めていた。
その日から… 先輩のボディータッチは少しずつ増えて…る、気がする。
「ねぇ、チェン!チェンってばぁ!」
「レイ先輩…ちょっと近すぎませんか?」
俺も、そんなに気にはしないタイプだけど…
「そーかなぁ?普通じゃない?」
ち、近い!!
部屋だと大体くっついてくる。
これじゃなんかまるで… 恋人みたい。
それで、はっとして…
いやいや、そんなわけないな!
って… そもそも、男同士だ。
これくらいのスキンシップ、レイ先輩と仲良ければ誰とでもするんじゃないのか?
誰とでも…?
自分がいったわりになんかチクンときた。
懐かしい胸の痛み。
ああ、これはなんだっけ?
土曜日に間に合わず…地味に続きます。


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(´ω`)(´ω`)
二人のなれそめを妄想していたらお話になりそうだったので…
スピンオフ?ってやつを書いてみました。
「チェン!見て!!」
「なんですか??」
「このぬいぐるみチェンみたいだよ!!
可愛い!!」
「…誉めてるんですか?」
それは、緑色の怪獣のぬいぐるみ…
「ほめほめだよ!!
このくにぃって、上がる口角とかさ…
優しそうな眼差しとかさ…チェンだよ!!
チェン!!」
「…。」
どうやら、本気で可愛いと思ってるらしい。
愛着が沸いたらしく買うか迷ってるみたいだ。
「俺がいるやんか。
何で買うん?」
わざと怒っているように見せると…。
「だってぇ…僕に"買って"って言ってる。」
…言うわけないんだけど。
本気で悩んでいる。
その様子をじーっと見つめていた。
レイが"あの人"だったとは…
今でも信じがたい。
後からわかったことだけど…
実はレイのことは大学になる前から知っていた。
そう、俺の憧れの人。
******
中学生のとき見た凄まじいオーラを放つある高校生は… バタ。
つまりバタフライをしていた。
その人を目指して俺は、バタフライに伴うための筋トレ、練習を重ねていた。
いつか会いたい…。
あって一緒に泳ぎたい、と。
しかし… 高校生になったときにその人はいなくなっていたのだ。
あんなにオーラを放つ人… 一目見ればわかるはずだった。
でも…一目も見れなければ会えないことを知る。
名前… 名前をちゃんとインプットしておけばよかった。
もう、あの人は水泳をやめてしまったのだろうか?
そう思うと悔しくて… そして胸が押し付けられるようきゅうって苦しくなる。
でも… 人は、時を刻むごとに忘れることができる生き物だから…
高校生の3年間で彼の事を思い出す回数は段々と減り…
そして、彼の事をやっと…
"ああ、あの人は幻の人だったんだ。"
と、思えるようになったときだった。
俺は、水泳部の有名な体育会系大学に入学し、寮生活を送る。
「レイ先輩、今日からよろしくお願いいたします。」
今日から初日… 連絡をとっていた2年生のレイ先輩と同室らしい。
お辞儀すると…眠そうな瞳と目が合う。
「こんにちはぁ、レイです。 よろしくね。」
優しそう…そう思う反面、この人が体育会系なのか?
と、不思議にも思った。
はっ、もしかして… 二人きりになったらめちゃくちゃこわいとか??
と、身体を強ばらせた…が。
「あ、二人のときは呼び捨てでも構わないからね~」
「いえ、無理です。」
「え~なんでぇ!堅苦しいのやだよ!」
こちょこちょと、身体を触ってくる。
「わっ!くすぐったい!!
やめてください!!」
「やだー。」
裏表なく…先輩はどちらかと言えば可愛らしい。
先輩は人懐っこくてびっくりする。
「チェンってしっかりしてるねー 彼女いるでしょ?」
「いやー、どうなんでしょう?」
「え?!」
「寮生活、縛り厳しくて…
今音信不通です。」
会えなくて自然消滅…なのかな?
全く連絡を取り合わなくなってしまった。
多分、新しい彼氏ができたのかもしれない。
「ってことは今フリー?」
「え…は、はい。」
「きゃはぁ~」
何故か先輩はにやにやして嬉しそうで…
ぬいぐるみみたいのを抱き締めていた。
その日から… 先輩のボディータッチは少しずつ増えて…る、気がする。
「ねぇ、チェン!チェンってばぁ!」
「レイ先輩…ちょっと近すぎませんか?」
俺も、そんなに気にはしないタイプだけど…
「そーかなぁ?普通じゃない?」
ち、近い!!
部屋だと大体くっついてくる。
これじゃなんかまるで… 恋人みたい。
それで、はっとして…
いやいや、そんなわけないな!
って… そもそも、男同士だ。
これくらいのスキンシップ、レイ先輩と仲良ければ誰とでもするんじゃないのか?
誰とでも…?
自分がいったわりになんかチクンときた。
懐かしい胸の痛み。
ああ、これはなんだっけ?
土曜日に間に合わず…地味に続きます。


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