fc2ブログ

坂ダ!

***坂道ダッシュ!☆EXOの妄想BL小説です。***

brothercomplex01

【セフン・シウミン←ギョンス】


4月のアンケート(投票)と、トレカ(運)
による短期連載です。→


さてさて今回のお話はどんなんぞや?
ってことで簡単に説明しますと…

かわいい兄弟



シウミン(兄)ギョンス(弟)





イケメンビジュアル兄弟


チャニョル(兄)セフン(弟)

※兄が目立ってますが弟が主です。




そんな、2組のbrotherのお話となっております。

楽しんでいただければ…!




よろしくお願いいたしますm(__)m

まずはオセフん視点から↓






早朝…

僕はずっと彼が出てくるのを待っていた。






「いってきまーす。」






あ!

出てきた。





「ふんふ~ん♪」





今日は朝練だから早いんだね…

僕のマイスイート…!





鼻唄なんて歌って…いいことでもあったのかな?





あ、お米の粒が口元に付いてる!

か、かわいい。




ああ、お米粒になりたい…

ぺたってくっつきたい…!






「ミンソギひょ~ん、忘れもの!」

と、思ったら弟が出てきた。




弟も彼に似てまぁまぁ愛らしい。




「あ、すまん!」

と、言って振り向いたのでさっと電柱に隠れた。






「ご飯粒ついてますよ?」

「え?どこどこ?」

「ここです。」






腕で顔を拭っていてもとれてないみたいだ。

結局、弟が口元のご飯粒を手で取って食べた。





い、いい…!

かわいい…





「やべっ、時間だ!

じゃ~行ってくる!」

「いってらっしゃい。」






ドアが締まり、彼は学校に向かった。





そう。

僕はこうやって時間があるときは彼を見守っているんだ。









「はぁ…キム・ミンソク先輩。

貴方を思うと胸が軋む。」









君は一目惚れを信じるだろうか?










-三ヶ月前-



僕と兄は人より少しだけ裕福で、人より少し背が高い。

更に、最近はモデルとしても活動しているため人より少しだけ目立っていた。




「きゃー、セフン様ぁ!」

「チャニョル様の御登校よぉ~」




他校の生徒もくることもあり人だかりが出来る。

だからたった数メートルの校門まで行くのが苦難なのだ。





「セフナぁ、危ないからひょんから離れるなよ?」

「たい。」




「ひょんに付いてれば安心だからな??」

「たい。」




ちょっと過保護気味のにょるひょん。

めんどくさいのでうんうんと頷きながら車を降りた。






きゃーーーーー!


人が集まり押し寄せる。



「セフーーン!!」

「チャニョルーこっち向いてー!」



そんなとき!

事件は起きたのである…!






「ちょ、押さないで!」

「やめてよ!!」

「はぁ?あんたなんなの?!」





大柄な女子が前のめりになりドミノ倒しのように崩れてきた。



ぎゃーーーー…

悲鳴なのか熊の声なのかわからないほどの野太い声…




黒い影が僕を襲う。




「セフン!危ない!!」

ニョルひょんが僕を庇おうと前に出た。





しかし…!

それはただの荷物にしかならなかった。





ドスン!

「いたた…」





「大丈夫ですか?」

「大丈夫じゃ…」




その声は僕にかけられたものではなかった。

あの野太い声を出した女子に声を掛けている。



女子は固まっていた。

なんと、その野太い声の子は倒れずに済んでいたのだ。

ある小柄の男子学生が彼女を支えていた。




「女の子だから無理しちゃ駄目だよ?」

「は、はい…」




その子を起こしてずれたブレザーをもとに戻す。

小さい…

小柄の可愛らしい学生だ。

しかし、何となく雰囲気がかっこいい。



ドキドキ…



な、なんだ?

動悸が…




「ミンソギひょん、大丈夫?」

もう一人小柄の学生が出て来て心配そうに見つめている。

「ああ。」

「なら、よかった。」




…兄弟だろうか?

肩のホコリをパンパンと払う。

小さな二人組はあっさりと人混みに紛れてしまった。





ああ…!

行ってしまう!!

僕は体を動かすことも出来ずただ見つめていることしか出来なかった。






「いてぇぇ…」



今さらだが…なんで重いのか?

それはニョルひょんが結局体を崩して僕にぶつかっているからである。


警備員が、慌ててやってくる。


わらわらとひとだかりができる。

もう、彼らを追いかけることは出来ないだろう。




「せふな~大丈夫かぁ?」

「大丈夫じゃないでつ。

大被害でつ。」

「えぇ?!」




多少オーバーリアクションの兄。
折角のビジュアルが台無しである。

兄がこんなことしてなければ、僕は彼とぶつかっていたはずなのに…




「ど、どこか痛むのか!?

足か?それとも…頭?!」






僕は胸を押さえた。

「えぇ?!胸?!」







そう。

僕は、心の交通事故にあったのである。










あるある?な出会いのはじまり…!

心の交通事故…?


FC2blogranking

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村

(´ω`)(´ω`)

おまけ拍手
PageTop

brothercomplex02

【セフン・シウミン←ギョンス】



かわいいキム兄弟

シウミン(兄)
ギョンス(弟)


イケメソパク兄弟

チャニョル(兄)
セフン(弟)



高校生設定
シウミン・・・3年
チャニョル、ギョンス・・・2年
セフン・・・1年









いつも通り朝早く目が覚める。

俺は日課のコーヒーを淹れるためにお湯を沸かした。





「ひょん、おはようございます。」

「ギョンス、おはよ。

コーヒー飲む?」

「ありがとうございます。」




いつの間にか役割が決まっていた。

俺はコーヒーを淹れて、ギョンスがお弁当を作る。

明らかにお弁当の方が大変なのだが…




"料理好きなんです。"

と、引かなかったので結局作ってもらっている。



"その分おいしいコーヒーが飲めるので。"



なんて言ってくれてギョンスは本当にいい子だ。

勉強もしっかりしてるし…

いい子過ぎるくらい。




「今日は何?」

「昨日の残り物のハンバーグと…」

「お、いいね。」

「おからのお惣菜。」

「へー」

「バランス考えてますからね。」




凄い…

ギョンスは主夫だ。

将来はいい旦那さんになるに違いない。




「ひょん、もうこんな時間ですよ?」

「おっと、ほんとだ!」



慌てて靴を履き始める。



「いってきま~す!」

「ちょっと待って!」




俺は玄関のドアに手を掛けた。

すると、パタパタとスリッパを履いてエプロンを着けたギョンスがやってくる。



「ひょん、ハンカチもった?
ティッシュもった?」

「…ギョンス!

俺にそんな事いちいち言わなくていいから!」




ギョンスは俺の弟である。

なのに、なんでかオンマみたいだ。



両親は出張になってから暫くは二人暮らしをしている。

本当は俺がしっかりしないといけないんだけど…



「だって心配なんですよ。

この前だってお弁当忘れて届けたじゃないですか。」

「う…違うぞ!学食が食べたくなって!!」





すると、ギョンスがラップに包んだおにぎりを渡してきた。





「え?」

「これは、早弁用って思ったんですけど

いらないよね…?」

と、言ってニッコリ笑う。






「ギョンス…ほ、ほしい!!

と、言ってゲットした。







バタバタと外に出る。

「ん?」






俺はくるっと振り返った。

…なーんか、気配を感じるんだけどなぁ。







しかし、人はいなかった。

俺は首を傾げて、再び学校への方向に向かった。










僕は、にょるひょんと送迎車に乗っていた。
朝見た彼の後ろ姿を思い出す。



ミンソク先輩…

どうしてミンソク先輩はミンソク先輩なんですか?





はぁ…胸が軋む。

僕は胸を押さえた。





「セフナ…具合でも悪いのか?!」

「え?」



はっ…

無意識だった。




「胸を押さえて…

ま、まさかあの時の怪我か?!」




怪我…

そう、ある意味怪我である。

心の怪我。




一瞬の無言で兄は肯定とみなしたのか…




「そ、そんな!!

あのときは何も異常はなかったはずなのに!!

おい、至急あれだ!病院だ!!」




車の中であわてふためくひょんの手を押さえて征した。




「これは病院では治せないんでつ。」

「へ?」



そう、ミンソク先輩にしか。

彼からの治癒が必要なんだ…





「恋の病なんでつ。」

「こ、ここここ恋?!」




僕は頷いた。

やっとにょるひょんが落ち着いた。




「で、告白したのか?」

「…いえ。」



そういうとばんっ!と背中を叩かれた。



「セフンなら1000%大丈夫だ!

ひょんが付いていってやろうか?」





何言ってるんだ。

告白?

冗談じゃない。




「結構でつ。

そーゆーのじゃないんでつ。」

「え?」





「ただ見てるだけでいいんでつ。」

「見てるだけって…お前。」






彼の日常を密かに見つめる…

それだけでいいんだ。







いくら僕が多少イケメンで細々とモデルをしているからって…
彼が僕を好きになるなんてあり得ない。






だって僕は男で、彼も男なんだから…





はぁ…

僕はため息を吐いた。






「…たい。」

「え?」





「はぁ…奪いたい…」



ハートを…誰にも向かせたくない。

僕に向かなくてもいいから。



「え?!

せ、セフン…!それは犯罪だぞ!犯罪!!」

「はぁ…束縛することは、ある意味罪かも知れないけども…」




「そ、束縛?!」




そう、心を束縛したい。

雁字がらめに。




「…だ、誰だ?!

俺のセフナの心を掻き乱す奴の名は…!」





僕はにょるひょんの話は聞いていなかった。

しかし、タイミングが良すぎたのだ。






「キム・ミンソク先輩…」






あなたを思うと胸が軋む…。







言葉が足りないおせふ。


FC2blogranking

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村

(´ω`)(´ω`)

おまけ拍手
PageTop

brothercomplex03

【セフン・シウミン←ギョンス】

[かわいいキム兄弟]
シウミン(兄)
ギョンス(弟)

[イケメソパク兄弟]
チャニョル(兄)
セフン(弟)


高校生設定
シウミン・・・3年
チャニョル、ギョンス・・・2年
セフン・・・1年



本日は、にょるとギョンス視点☆





[チャニョル]




俺は、頑張って朝早く起きた。

目がデカいばかりに目やにが付きやすいためごしごし顔を洗っていると…





セフンは黒いキャップに、マスクで目立たない格好で外を出ていく

…のが見えた。





俺は、顔を急いで拭いてそろりそろりと後を付ける。





ま、まさか。

"キム・ミンソク"とやらに会いに行くのか?!






…今更だけどおかしいと思ったんだ。

ほとんど俺といるのになんでそもそも出会えたのか…

やっぱり俺の目を盗んで逢い引きしていたんだ。









そういえば…

ある日、朝食にギリギリでやって来たときがあった。



☆☆☆



「セフン遅いぞー!」

「つみません、遅くなりまつた。」



そのときの姿が、黒ずくめにマスク。



「え?

…そのかっこ??」


「あ、ああ…ジョギングしてたでつ。」



ジョグ…な、わけ…!

と、思ったが大切なことを忘れていた。




「ああ、そうか!

モデルだから顔を隠してるってことだな?!」


「え?あ、そうでつ!

マスク、帽子は必須でつ!!」




セフンは速攻で頷いていた。




「なるほど…!

やはりそうだったか!!」





俺の弟よ…

社会の柵のせいでその美貌を隠さないといけないなんて… !!





あいごぉ…

なんて罪な弟なんだ…!!





☆☆☆




…なんて思ってたけど。

今考えれば変だ。

俺はセフンを、追いかけた。






セフンが何をしているのか…

ひょんには知る権利がある!!!!






これは、セフンを犯罪者にしないための大切なプロセスなのだ!








[ギョンス]




それは、いつも通りの朝だった。




「おはよ~お腹すいた!」

「朝ごはん出来てますよ。」

「わ~い、ベーコンエッグだ!」




ひょんは、席についた。

テコンドーの昇段審査が近いため朝練が多く、最近は帰る頃にはお腹が空いてしまうらしい…

ひょんは買い食いしてることを僕に隠しているけど
コンビニの"チキンくん"にハマってるはバレバレである。




うーん…

しかし栄養バランスが心配だな。




もうひとつお弁当を増やさないといけないかも…




「わ~たまご半熟じゃん!美味しそう!」

大きく口を開けてあーんと食べる。




もっもっ…

美味しそうに食べるのだ。





はぁ…

僕の兄は可愛い。





純粋で、真面目で僕に優しくて…

弟に生まれて本当によかったと思ってる。




しかし、兄は少し無鉄砲な部分がある。

危なっかしくて放って置けない…

僕が守らなくては…と、思いながらここまで生きて来たのだ。




彼女?

もっての他!!






「な~ぎょんす、聞いてる?」

「すみません、聞いてなかったです。

なんですか?」



ひょんは頬杖をつきながら僕を見ている。

そして両手で口の回りを覆いながら話始めた。



「最近なぁ、気配を感じるんだ。」

「え?」

「誰か俺を見てるような…?」




ずるっ…!

洗っている皿を落としそうになった。




「もしかして俺のファンかな?

ラブレターもらっちゃったりして。」




てへへ…

なんて、笑っているひょんをみて青ざめた。




それってストーカーじゃないのか?!

ラブレターを渡せなくて毎日みてるのだとしても質が悪い!

こわい!怖すぎる!!




「ひょん…」

「え?」

「今日、テコンドーの練習見に行きたいんですけど。」





「お?体験入部か?」

「…」





僕は心配になって朝練に付いていくことにした。








[チャニョル]



セフンはある家の前で立っていた。




ふぅ…

弟よ、醸し出すオーラが駄々漏れだな。

と、思って見とれていたらドアが開く。




あ、あれがキム・ミン…!

一人…かと、思ったら二人出てきた。




え?

ええ?

二人いるのか??





しかもどっちも小さくて可愛らしい風貌だ。

同じ高校か…はて、セフンが好きなのってどっちだ?




二人は仲良く話ながら歩いている。




遠くからじゃ何を話しているのかわからない。

一人がニコニコしながら話し掛けていて、もう一人無表情で話を聞いている。




無表情って…

と、思って気になって見ていたらもう一人の視線が前に向いたら少しだけ笑っていた。





なにそれ…ちょっと可愛いし。





と、思っていたらこちらを向いた。

ギロリ…

と、睨み付けられた。




ひぃ!!

ま、まさかば、ばれた?!





しかし、それは一瞬のことで…





「ひょん、何してるんでつか。」

「ひぃ!!」

がくんっ…

「え?」

「せ、セフン…腰抜けたぁ」







弟に尾行が1日でばれる失態。











FC2blogranking

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村

(´ω`)(´ω`)

おまけ拍手
PageTop

brothercomplex04

【セフン・シウミン←ギョンス】

[かわいいキム兄弟]
シウミン(兄)
ギョンス(弟)

[イケメソパク兄弟]
チャニョル(兄)
セフン(弟)


高校生設定
シウミン・・・3年
チャニョル、ギョンス・・・2年
セフン・・・1年






「なぁ~ぎょんす、いただろ?」


校門の中に入ると確認した。


「…何がですか?」

「俺のファンの気配だよ。」



すると、無表情で言った。



「ひょんの勘違いです。

誰もいませんでしたよ?」




「え?そうなの?」




いたな…

と、思った。





ギョンスは、登校中やたらきょろきょろしていた。

そして"ガン飛ばし"をしていたのだ。




ちゃんと見えていないものの
絶対何かいると思ったに違いない。




「でも、夜道には気を付けてください。

僕が迎えに行きますので。」

「えー大袈裟だな。」




本当にギョンスは心配性だ。

でも、俺を安心させるため…
なんだろうけどなんでか俺が弟みたいだ。




「大袈裟じゃないです。

夕方~が危険なんですから…

ひょんはもう少し気を引き締め…」



と、話してるときに…





「誰だ!?」

気配を感じて振り向いた。





「ミンソク!ギョンス!ぐもーにん!

エブリワン!」




テコンドー主将のキム・ジュンミョンだ。

ちなみに俺は副主将である。


「びっくりさせるなよ…。」

「いつも通り流石だな!」



ぐっと親指を立てて1000%の笑顔を向けてくる。



「お、おはようございます。」

ぎょんすもペコリとお辞儀をした。




「ま、まさか入部か?!

兄弟で切磋琢磨しながら己を高めていく…そんな漫画があるんだが…くどくどくど」


「ジュンミョン、気が早い。

体験入部だ。」

「お、そうか♪

おいでませテコンドー部へ~」




と、ぎょんすをひっぱり部室に案内した。











僕は、腰を抜かしたにょるひょんとをタクシーに乗せて家に戻ったあと…

送迎用の車に乗って学校に向かっていた。




「セフナァ~

セフナァってばぁ~」




僕は、少し苛立っていたのでずっと無視していた。

ついに裾を握られた。




「無視しないでぇ…」

「…」




「うぅ…ぅ」




しばらくするとしくしく泣き始めた。

さらに、ちらりとこちらを確認してくる。




全く…。

ついに口を開いた。




「…ひょんが、僕を尾行つるからでそ。」

「だってぇ…セフンが心配で心配で仕方なかったんだよぉ…うぅ~。」






心配なのはわからなくもない。

しかし…





「キム・ミンソク先輩にバレたらどうつるつもりでつか。」





それが問題なんだ。

彼はただえさえ目立つ…。

兄は歩いてるだけでキラキラオーラを放ってるからほんとに困る。





「うぅ~…ってか、むしろバラしたらどう?

んで、お友だちになればいいじゃん!」




「…へ?」

僕は眉を潜ませた。




「な?それいい!!ナイスアイディア!!

俺が付いててやるぞ!!」




…はぁ。

僕はため息を吐いた。

女子だって今どきそんなことしない。




「…ひょん。」

「え?」

「ミンソク先輩…かわいかったでそ?」





すると、うーん?まぁな?と頷いた。

なら僕のこの気持ちがわかるかも。





「箱の中にぎゅうぎゅうに詰めたら

かわいいですよね…?」

「…え?」


出来ればリカちゃん人形みたいに保存したい。

そして時々手入れをする?

みたいな。



ま、あくまで理想だけど。




「あ、兄弟でセットでもいいでつよね。」

「えぇ!?」



二人でいるところを覗く…

それもいいかも。




「かわいいの二乗でつ。」




そう。かわいい×かわいいである。

かわいいは世界を救う。

ある意味僕の脳は巣食われているかもしれないけども。




ま、あくまで理想だけどね…




「じ、じょ…?

ごめん、数学わかんない…」





ふぅ…

ひょんには僕の心は伝わらないみたいだ。





まぁ、わからないよな。

すぐに溶け込んで仲良くなれるにょるひょんには。

ただ見ることの喜びを。







でも、別にいいんだ。

言っても理解し難いだろう。






しかし…

ここでちゃんと伝えるべきだったんだ。









兄がこの後とんでもないことを起こすとは…

思ってもいなかったのである。












出会わないで既に4話…


FC2blogranking

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村

(´ω`)(´ω`)” ┗(´Θ`)┓”┗(´Д`)”┓

おまけ拍手
PageTop

brothercomplex05

【セフン・シウミン←ギョンス】

[かわいいキム兄弟]
シウミン(兄)
ギョンス(弟)

[イケメソパク兄弟]
チャニョル(兄)
セフン(弟)


高校生設定
シウミン・・・3年
チャニョル、ギョンス・・・2年
セフン・・・1年


七夕と言うことで…サブタイトルを付けてみた。



【真昼の星】







しまった。

僕はお弁当を忘れてしまった。




いつもの場所で鞄を開けたときに気づいた。




今日は、にょるひょんは午後から仕事でもう既に外に出てしまってるはずだ。





…かといって購買部…も、今や大混乱で行くには気が引ける。

差し入れを貰ってもたくさん食べきれないし…




「あ~…」

僕は、とりあえず寝転がった。




兄が教室にやってくるときは二人で食べているけど
いないときは学校の職員室付近の草むらで一人で食べる。



誰も来ないし…

学生がいないから煩くもないからだ。

友達は欲しいけど回りにくるのは女子ばかり…





「このまま寝ちゃおうかな…」





なんて上を見ていると…

星が見えた。





真昼の星。

多分いつもは気にもならない。





見えないのにそこには必ずある星なんだ。

「ん?」




そんな星が…だんだん大きく…




「うわっ!!!!!!!」

落ちてきた。




ぱしん!




咄嗟に振り払ったのは…

「…ぱん?」






そう、モカパンだ。

なんとお腹が空いている僕にお星様はパンを授けてくれたのだ。

お腹が空いている僕は、ついついその袋をマジマジと見つめる。






美味しそう…

食べてもいいかな、誰も来ないし…




数秒まって…

あーんと、口を開けて




ぱくっ




すると、どたどたと階段からかけ降りる声が聞こえて

「ごめんなさい!大丈夫でしたか?!

パン落としちゃって…!」






あっ…

「あ、モカパン。」






ある人物が僕に指を差す。

口をモグモグしてるのに味がしない。





嘘、嘘…!





「ごほごほごほっ…!」

「だ、大丈夫か?!」

「み、水…」




「水だな!ちょっと待ってて!」

と、背中を撫でられた。




嘘…な、撫でられてる!

触られてる!!





しんじられない…その人物とは!







キム・ミンソク先輩?!







***********

暫くすると咳が治まった。





「いきなり声かけてすまなかった

…大丈夫か?」

「は…はい。

こちらこそすみません、お腹が空いててつい…」



と、言うとお腹が丁度よくきゅぅと、鳴った。

既に消化モードだ。


「あははっ、みたいだな。」






あぁ恥ずかしい!

穴があったら入りたい!!






「これもあげるよ。」

「え?!」



さらに、コロッケパンが小さな手から出てくる。

うぉぉ…たくさんきゃべつ入ってる。

美味しそ…




「い…いいんですか?」

「お腹空いてるみたいだし?」

と、にこにこ笑う。




う…

僕が思っている通り中身も素敵だ。




「それに細すぎる!

もっと食べないと倒れるぞ?!」


「ふふ、大丈夫ですよ。」




幸いなことに食べても太らない体である。

ダイエットには無縁だ。




ミンソク先輩は俺をまじまじと見つめた。

普段見てるばかりだから見られることになれなくて固まる。





ああ…

近すぎて見れない!





「な…なんですか?」

「いやぁ…人間なんだなって」

「え?」





「あ、ごめんごめん!忘れて!」

「あ…あの…!」




リーンゴーン…

声を掛けようとしたら何とも言えない絶妙なタイミングで予鈴が鳴る。

僕の声は掻き消された。





「あ!鳴っちゃった!

…またな!」





バタバタと、階段をかけ登るミンソク先輩…。

居なくなって暫く様子をみて…






「うひゃあ~」

と、寝転がった。





"…またな!"

だって!





"…またな会おうな!必ずだぞ?!セフン!"←言ってない。

だってぇ!!





神様…ありがとう。

いや、お星様ありがとう…!






ふっ…と、考えると今日は七夕だった。

真昼のお星様が僕にチャンスをくれたに違いない。

そして、モカパンやコロッケパンも。








僕は、コロッケパンを大切しま…



ぎゅるるるぅ~







…おうと思ったが、頬張った。







真昼の星はそう…モカパンだったのである。

大して七夕にもならなかった。(-_-)


FC2blogranking

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村

(´ω`)(´ω`)” ┗(´Θ`)┓”┗(´Д`)”┓

おまけ拍手
PageTop