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坂ダ!

***坂道ダッシュ!☆EXOの妄想BL小説です。***

元わんこと飼い主の事情1

【チャニョル・ギョンス】



体育会系男子の事情の番外編から遂にスピンオフ!

飼い主とわんこの出会い話を少し…
そして現在について書こうかなと思っております。

お付きあいくださいませー。




最初はチャニョル視点から↓








「ぎょんすぅぅ!!」




俺は泳いで濡れてるにも関わらず

ぎょんすを抱き締めていた。

自分のチームが勝利して嬉しかったのもあるけど…




嬉しかったんだ。

本当に。





ぎょんすはぽんぽんと頭を撫でる。





実は、俺はバタが専門だった。

それは、少しだけ過去に遡る。












「チャニョルー!

もう一本追加されたいか?!」

「はぁ…はぁ…はぁ…ははい。




「声がちいさーい!

も~一本追加!」





大学の練習は、まじでキツかった。

俺の高校のメニューが普通だと思っていたが…





「え?

それしかしてねーの?」

「そしたらキツいかもねぇ。」




ってベッキョンやチェンに言われて少ないことに気づいた。

今更だけど、コーチが俺専用に少し軽いメニューにしていたかもしれない。




大学には、"先生"はいない。

ある程度は基本的な練習を重ねて自分でどうしたいか決めていかねばならないのだ。

今まで、先生任せだった俺は焦っていた。






まず、みんなと基礎体力が違いすぎる。

全然追い付けない。






結局一人で追加メニューをしていて遅くなり掃除をしていると…

プールをきょろきょろと見回している一般生が入ってきた。




「あ…あのー。」


うろちょろされると困るんだけど…。


「あ…水泳部の方ですか?

ド・ギョンスと申します。」

深々とお辞儀するギョンス。






顔をあげたとき

真ん丸な瞳と…目が合った。






それが俺とギョンスの出会い。






*********



「え?マネ希望??」

「はい。」



ギョンスは、マネージャー希望で入るみたいだった。



「うーん…今そーゆーのわかる人がいなくて…

ちょっと先輩とかに聞かないと…」

「…そうですか、じゃあ日を改めます。

いつならいらっしゃいますか?」




「えぇと…ちょっと今スケジュールわかんなくて…携帯とってきてもいい…?」

「ああ!すみません!」

と、丁寧に謝る。




…凄い違和感。




「…ってかさ、ギョンス…さんは一年生…だよね?」



勝手に見た目で判断上した…が、心配になる。



「そうですが…。」

「あ、やっぱし!同い年じゃん!

タメ口で良くない?俺チャニョル!」





「え?…あ、はい。

そ、そうで…だね。」

と、無理矢理タメ口にしていた。



どーやら、敬語の方が慣れてるみたい。



なんか真面目そうで近寄り難いイメージだったたけど
タメ口になることで少しだけ壁がなくなったような…気がする。




「ねー、高校の時マネいなかったんだけどって…何するの?」



更衣室に二人で向かいながら話し掛けた。

俺の高校はファンクラブ応援団みたいのはいたけど…
ちゃんとした仕事としてのマネはいなかった。


「え…と、記録とかタイム計ったり…

応急処置とか…かな。」

「へぇ~」



それもファンクラブ応援団がしてたな…

少し無言になり…何か話そうか迷っていると。



「あとは…アドバイス出来たらいいなって…思ってる。」


「え?マジで?

俺もしてほしい!!

今スランプでさぁ~聞いてよ!」




と、ベラベラと話し出すとちょっとだけ笑った気がして嬉しかった。

そのあとは携帯で明日以降のスケジュールを伝え…




「また来ます。」

と、行ってその場を後にした。






はぁ…なんか俺だけ一方的に喋ってたけどなんかいろいろ同期にも言えないことも言えたりしてスッキリしたな…

これってマネ効果?






ギョンスがマネになったら仲良くできたらいいな…

そんな風に思っていた。








お返事は今日します!


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元わんこと飼い主の事情2

【チャニョル・ギョンス】



「体育会系事情」のスピンオフ

前途多難?な犬と飼い主のお話です。










「ド・ギョンスと申します。

よろしくお願いします。」




ぎょんすは頭を下げた。

そのあと顧問が話始める。




ギョンスは、高校生の時にとった救急員などの応急処置の資格を持っていたのもあり水泳部のマネージャーになったみたいだ。



長い顧問の話もじっと見つめて聞いている。

多分、そーゆー真摯なところも良かったのかもしれない。



長い話に耐えられずベッキョンが小言をいい始めた。



「はぁ~マネージャーなら女の子がよかったなぁ~」

「女子なんてきゃーきゃーうるさいだけだろ?」




ファンクラブ応援団も集中出来なくてちょっと遠慮したいくらいうるさいときもあったし。

ぎょんすは、そーゆー感じじゃないし。



「はぁ?!そのきゃーがいいんだろ!!

自慢か自慢!!」


「ち、ちが…!」



と、喋っていたら前で挨拶が終わって列に戻るぎょんすと目が合った。

じろり…と、見られてからペコリと、軽く会釈される。




「睨まれた?

何あれ感じわる~い。」


と、ベッキョンが言う。




「そ、そんなことないよ!

いいやつだよ!」




「ん?チャニョル知り合いなの?」

と、チェンが言ってベッキョンがそうなの?とこちらを向いた。




「し、知り合いってほどじゃなくて…」

と、簡単に出会いについて説明した。




**********



「…で、いろいろ話とか聞いてもらったんだ!

話してみると思ったより話しやすかったよ!

マネって凄いな!」

と、悪いイメージを払拭出来るように努める。




「ふーん。」

「へぇ~いいやつなんだ。」

「チェン!そうなんだよぉ~わかってくれた?!

ベッキョンも話してみてよ!

絶対いいやつだから!!」

と、念押ししといた。




二人がほんとに納得してるのかしてないのかそのときは分からなかった。

最初は、上手くいかなくてもぎょんすと同期には仲良くなって欲しい。

折角の同期なんだから…!







しかし、この結果がこれだ。







「ぎょんす~腰に効くストレッチ教えて~」

「ぎょんす!バックの筋トレ教えて?」




二人のコミュ力を甘くみていた。

そうだ…二人は俺なんかに頼らなくても人と仲よくなれるスキルを持ち合わせている。




ベッキョンなんか肩なんか組んじゃって…

いつのまにそんなに仲良く…?!





「え?この前ごはん行って」

「ご、ごはん?!」




お、オレも行ったことないのに…!




「話してたらいーやつだなって。

目、乱視なんだって。よく睨まれてるっておもわれるみたい。」

「そ、そーなんだ。」




べ、ベッキョンから情報を得るなんて…!




「ぎょんす凄いんだよ~、スポーツトレーナーの資格の勉強してるみたい。

心理学も勉強中だって。」


「え?!…そ、そうなの?」




ちぇ、チェンまで…!!




「心のケアも出来んのぉ~」

「ぎょんすなら聞いてくれるよ。」

「だよね~。」





二人でいつの間にか会話してて俺が取り残されてる…!!

練習が終わったら俺も早速話を掛けないと!





-練習後-




「ぎょんす!」

後ろから声を掛けられてビクリと身体を震わすぎょんす。




「な、何…?」

彼はゆっくりと振り向く。




え?

なんかビックリしてるってか怯えてねぇ?




「あ、あの…えと…」



お、おい…

何どもってる俺!

早く話せ!!



「ギョンス!合宿の件だけど、今時間いいか?」

「あ、はい!」




後ろから書記の先輩がギョンスに声を掛けて彼は俺を通りすぎた。







ああ…

チャンス逃した。









上手く行かないにょる…。


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元わんこと飼い主の事情3

【チャニョル・ギョンス】



「体育会系事情」のスピンオフ

前途多難?な犬と飼い主のお話です。










ぎょんすは、タイムを計っていた。

服装は、Tシャツにジャージ…

そんな彼を練習中、盗み見る。





二人とも仲良くなっているというのに…

俺だけなんかタイミングが掴めない。




タイミングなんて今まで考えたこともなかったのに。




ぎょんすは一般生のため寮に住んでないから
チャンスは部活動くらいしかないのに…。






はぁぁ…

俺も仲良くなりたい。






「おい、チャニョル!次!!」

「は、はい!」

と、先輩に言われ慌てて動くと…





「うわっ…!」





どしんっ!

足が何かに引っ掛かり尻餅を付いてしまった。





「…いたた。」

一体何に引っ掛かったんだ??




振り向くと、くくっと笑われていることに気付く。




「なーに、こけてんだよ!」

「イケメンの癖に間抜けだなぁ」

「だせぇ~」




ちょっと苦手な4年の先輩達だ。




「…」

「なんだその顔、スゲームカつくんだけど?

自業自得だろ?」



「す、すみません。」

「夜はミーティングかなぁ?」




そんな…



"ミーティング"とは、説教部屋に近い。

ずっと正座をさせられるのだ。




最近、俺の存在が気に入らないみたいで、
よく難癖をつけられる。

多分、寮に昔のファンクラブの子が押し掛けて来たことがあり生意気だと思われているみたいだ。




そんなとき…

「チャニョル、大丈夫か?」





タイムを取っていたぎょんすがなぜかこっちまで来ていた。

腕をグッと引っ張られ
すぐそこにあるベンチに座るように促された。




「一応、足痛めてないか確認するから。」

「え、あ…うん。」




ドキドキ…




そのときにはもう、さっきの先輩たちは練習を再開していた。





*******



「これは?」

「大丈夫」



「こっちは?」

「だ、大丈夫」



俺はベンチに座り、ぎょんすが俺に跪くようにしゃがみこみ足首を左右、前後に動かしながら聞いてくる。



「ほんとに?」



足首しか見てなかったのに上目遣いでこちらを向いた。



ち、近い!

お、落ち着け…俺!



「う、うん!全然大丈夫!!

あ、ありがとう。」



「…それならよかった。」



と、少しだけ笑顔になったような気がする。

こ、この流れでご飯とか誘っちゃったりとか…!





「「…あの」」

同時にお互いが話し出した。



「あ、チャニョルから…」

「いいや、ぎょんすから!」





「じゃ…えっと、僕から言うね。」





ドキドキとした。

もしかしたら、同じ事を考えてたらって。




「目立った行動は慎んだほうがいいと思うよ。」

「え?」




俺は何を言われたのかよくわかってなかった。




「チャニョルは悪目立ちしてる…よ。」

「悪目立ち…?」




ぎょんすは頷いた。

「さっきも、足を引っ掛けられてたし…」

「え?」





…そ、そうだったんだ。





「だから、女の子と遊ぶのはほどほどにしたほうがいいと思う…よ。」

「え?!」

「プライベートなことだから関係ないけど…

そーゆーのって影響されやすいから。」


「ちがっ…!」





ご、誤解…!!





「ぎょんす!タイム計ってくれ!」


先輩から声が掛かる。


「は、はい!

…ごめん、先行くね。」




ぺちぺちと裸足の足で音を立てながら
スタート位置に向かうぎょんす。







俺、そんなチャラく見えてんの?






ご飯に誘うことなど忘れてしまうほど
ショックを隠しきれなかった。







上手くいかないにょる2


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元わんこと飼い主の事情4

【チャニョル・ギョンス】



「体育会系事情」のスピンオフ

前途多難?な犬と飼い主のお話です。









朝掃除後に聞いた

衝撃の事実…。




「え?!

おまっ…あのファンクラブあるとかちょいちょいのモテアピールは無自覚だったん?!」



と、ベッキョンに言われ…。



「俺は、なんとなくわざとではないってわかってたよ。

…でも、言ったら傷付くかもって思って。」


と、チェンに言われる。





別に自慢してるつもりも、モテてるつもりもなかったのに…!

ただ、本当に付きまとわれてて困ってて…
って相談したことが裏目に出たのか?




ま、まさか俺って同性に嫌われるタイプ…?





はぁぁ…。

ってことは…ぎょんすにも俺はチャラ男だと思われて、不快に思われてると…?






あぁ、そうだよな?

明らかに真面目そうだったし…

無自覚にもモテアピールしてる俺なんて
不愉快極まりないかも…




もみもみ…




ってか、なんか不快感?

おしりを触られてる気が…。

恐る恐る振り返るとそこには…




ぎゃっ!

な、何やってんですか!」




れ、レイ先輩!!




「おはよぉ」

「お、おはようございます。」




そのまま、すたすたと更衣室に向かってしまった。







い、一体なんだったんだ???

考える時間もなく練習が始まった。







*********





「おーい、チャニョル遅いぞ~」

「は、はい…!」




はぁ…

はぁ…




俺は、本当に体力ないみたいだ。

みんなよりバテるのが明らかに早い。




「ホントにスポ薦かよ。」

「体力なさすぎ~。」




また、あの4年の先輩達に笑われた。




でも、何を言われても仕方がない…。

確かに結果が全てを物語っている。

遅ければ使えない…それが全てだ。









一年の特権と言えば、練習が終わったあとコソ練が出来ることだった。

みんなは帰ってしまったが、一人で何本か練習する。




ざぱぁ…

プールから上がると…




目の前にタオル。

「え?」

「ナイスファイティン」





なんと、ぎょんすが立っていた。

「ぎょ、ぎょんす?!」




ぎょんすとはあれ以来、挨拶くらいしか交わせてなかった。

突然の登場にびっくりとする。




「か、帰ったはずじゃ…」

「泳いでるチャニョルが見えたから。」

「え?!」





お、俺のため?!

嬉しくて言葉が詰まってでない。




「誰か付いてないとダメかなと思って。」





あ、そゆことね。

ちょっと項垂れながら体を拭いていると…





「凄いね。」

「…え?」





「バタだよ。

リーチが長いから凄くダイナミックだ。」

「え?」





ああ、俺の泳ぎを見てくれたんだ。

と、マネだからとはいえ少し嬉しくなる。






「好きだな。」

「え?!」

「チャニョルのバタ。」





まんまるなお目めとばっちりと目が合う。

きゅきゅきゅ~ん…







「…その分消耗も激しそうだけどね。」

さらっと辛口コメントを言われたのにも関わらず…
俺の耳には都合よく入っていなかった。







俺はその去り際のいたずらな笑顔にやられていたから…。







フィルターで、都合のいいことしか聞こえないにょる。


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元わんこと飼い主の事情5

【チャニョル・ギョンス】



「体育会系事情」のスピンオフ

前途多難?な犬と飼い主のお話です。










ギョンスの言葉は、俺のエネルギーになった。





どんなにあの4年生の先輩たちにヤジを飛ばされようが
何度も追加メニューをやらされようが…
辛い合宿にも堪えることが出来た。







"チャニョルのバタ…好きだな。"

その言葉は、俺にとって魔法。







"俺"のバタを好きな人がいる。

俺はこのまま突き進めばいい。

悩まずにそう思わせてくれる彼の存在は大きかった。







「バタじゃなくて、バック中心の練習をこれから組む。

…意味、わかるよな?」






主務のスホ先輩を通じて部長からの背泳ぎ宣告を受けた。





「それでもバタをやりたいんです。

お願いします。」






しかし…

気持ちとはかけ離れていく結果。

俺は先輩を無視して練習を重ねる。







それでも大丈夫。

大丈夫なんだ!!

ギョンスだってそう言ってた!!






と、言い聞かせていた。







**********






「チャニョル

ちょっといいかな?」






練習後…

着替え終わったときにギョンスに呼ばれた。





「ん、どした?」





"出来ればここで。"

の、態度を見せる。





「ここではちょっと……」

「お?なんだよー逢い引きかぁ~♪」

「…行こう?」





ベッキョンがふざけ始めたので
ギョンスは俺の手を引いて外に向かう。




テニスコートが見えるベンチに座った。

まだ、テニス部は練習をしているらしく掛け声が聞こえる。






「話って…?」

俺から切り出した。




「…うん。」



彼は、それから黙り無言がつづく。


「ま、まさか告白?!

告白だよね?!」





「……まぁ、ある意味。」

「きゃーーーー!!」






俺はわざとおどけてみせた。

それだけギョンスの顔は真剣そのものだった。






「チャニョル…

わかってるよね?」

「何?何??なんのことー?」






「バタはもう…」

ギョンスは、それ以上言えなくて歯を食い縛ったまま俺を見た。







わかってる。







「…何でそんなこというんだよ。」






わかってんだよ。

俺はもう…涙目だった。





「ギョンスは…ギョンスは俺のバタ好きって…

好きって言ってくれただろ?!

なんで今更…!!」

「…好きと適性は違うよ。」




あっさりと切り捨てるような言い方のギョンスに苛立った。




「…なんだよ、それ。

言葉にのせられてって…

お前も俺のこと、バカにしてんだろ?」

「なっ…ちがっ!」





「俺の気持ち踏みにじって!!

何がマネージャーだ!!」

「ねぇ、僕の話を聞いて!」

「聞きたくない!!」






「待って!!」

逃げるようにベンチから立つ俺の手を引っ張る。





俺はその手を振り払う。

ギョンスだけは俺の味方だと思っていたのに。





「ギョンスなんか…嫌い。

ギョンスなんか大嫌いだ…!!







まるで全てを否定されたみたいに目の前が真っ暗になった。








3年のスホ先輩は主務をしてました。


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