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坂ダ!

***坂道ダッシュ!☆EXOの妄想BL小説です。***

僕のくぅたん【前編】

【カイ・シウミン】

今日も遅い更新です。
すみません…

妄想EXOです…。




ある遊園地の、メリーゴーランドの付近で
俺はくまの着ぐるみのアルバイトをしている。



「く~たん!」




くまの"くーたん"は、安易なネーミングセンスだが
この遊園地のオリジナルキャラクターだ。



少し遠目からそう呼ばれて、俺は振り返る。

そして、二人の人物を着ぐるみの目の部分の編み目から捉えた。




「くぅたん!」




いま、叫んだのはあの子ではなく…

「今日も、にいちゃときたよー!」



彼の兄である。

兄と言っても大学生くらいの立派な成人で

よく、この遊園地に来てくれる男の子は
この兄とやってくる。


俺は、手をふりふりして
ダッシュしてくる子供を待ち構える。




「たぁぁ!!」

ぼふん!



と、体当たりしてくるのが
彼のご挨拶らしい。



「ぬぎぎぎ…!!」



さらに、俺の足元にしがみつき、転ばせようと必死だ。


おお、なかなか…

前より力が強くなったなぁ!


と、感心しながら腕を組んでびくともしない様子を見せた。


それを、大学生の兄もじっとみている。



「ぬぁぁ…今日も勝てなかったぁ…」



と、地面にへたりついてしまったので
脇を持ってフワッと持ち上げた。

それが嬉しかったのかきゃっきゃと笑う。



彼をゆっくりと地面の足に着かせる。

「くーたん、やっぱり強いなぁ!!」




「くっくぅたん!!

お、俺も!!」





「は?」



はっ、まずい!!

声は出しちゃいけないのに!




「カイにぃは、むりだよー」

カイと呼んだ弟が、彼に向かって言った。

「な、何でだよ、くぅたんだそ?!

それくらい出来るって!!」

「むりー」



「出来るよね!

くぅたん!!」



…えーっと。

しなきゃいけない感じかな?

(営業的に)




俺は、仕方なく頷いた。



*****************


彼は、俺をキラキラした瞳で

まだかなまだかなと、待っている。




…別に目をつむらなくてもいいんだけど!!




と、変な汗をかきながら

彼の体を持ち上げた。




おっおも…!!!

軽そうに見えて重い!!!

重いぞ!!




「しゅげぇぇ~!」



と、弟が羨望の眼差しを向ける。

にこっと笑った瞬間…



「くぅたん!!」


持ち上げていた、兄の方が俺の体をがしっと抱きしめて

そのままよろめいて…




「「くぅたぁぁぁん!!」」




弟と、兄が叫ぶ…




どたーん…





俺は、頭から倒れてしまった。






暑い夏のせいで、よくわからないものを書いてしまいましたm(__)m

しかも明日に続きます。
時間は不安定です…。


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僕のくぅたん【後編】

【カイ・シウミン】

くぅたん…シウミン
兄…カイ
弟…?





くぅたんが大好きな21歳。

カイです。


出会いは…

あ、すみません…はしょりますね。


このplanet遊園地の、キャラクターくぅたんは
planetの12人の戦士たちの健闘を祈って託されたと言う
いわばお守り的存在だったのにも関わらず…


あまりのかわいさに予約殺到の人気爆発のキャラである!

が、しかし…


可愛いのに、強いというガン◯ム的要素を含んでしまったがために
人気がなくなってしまったのである。



が、僕はさらに愛が増した。



愛と勇気、そして逞しさを含む僕のくぅたん…!!

可愛くて可愛くて仕方ない…!!




そんなくぅたんが…

目の前に!!




そして、俺をふわりと持ち上げてくれたのだ!!

あまりの幸せに…



がばっ…っと。

抱きしめてしまった…!!



が…

くぅたんは後ろから倒れ、頭を打ってしまう。



「にいちゃの、ばかー!!」

弟は、くぅたんの胸にしがみついてわんわん泣いている。



はっ…!!

僕は、何してるんだ…!!



"中の人"

のことを忘れてた!!



「すみません!
大丈夫ですか?!」


"くぅたん"に中身がいることくらいわかっている…!!


わかっているけど…

くぅたんはやっぱり俺の中で



くぅたんであってほしくて…!



「うぅ~」

と、唸り声をあげるくうたんの中の人…



やばい、苦しそうだ…

くうたんの首をもぎ取らないといけないなんて…!!



仕方なく、すぽっと頭を取った。

「うわっ…バカ!」

と、再び自らかぶった。



え?



そして、苦しそうに立ち…

歩き出した。




「く、くぅたん!!」




俺は追いかけると、

「大丈夫ですから!」

と、言われひょこひょこ歩いている。




「に、にいちゃ…」

うるうるとしている俺の弟…

「タオ、ここで待ってて!」

「…え?」




俺はそろりそろりと彼を追いかけた。

彼はゆっくりと関係者以外立ち入り禁止枠に入っていく。




*****************


俺はささっと彼の見えないところで彼を観察する。

中の人は左右を見回した後…



日陰のベンチで頭をもぎ取り…

背中のチャックをあけ、黒いタンクトップ姿を露わにして

頭に巻いていたタオルで身体を拭き始めた。



「いてぇ~…」



首を撫でている…

「く、くぅたん!大丈夫?!」

「…え?!」



俺は走ってくぅたんに近づいた。

くぅたんは真ん丸な瞳で俺を見る。



「くぅたん…!

くぅたんって中身も可愛かったんだね!!」


「え?!

ちょっ!!」




ぎゅうぅぅぅ…!!

と、俺は彼の手を握った。




「くぅたん…!

僕のくぅたんになってください!!」




「はぁ?!」




僕は思い切って可愛い可愛い子ネズミのような

くぅたんに告白したのである。








俺は、くぅたん呼びをされ…

告白された。



この兄は、"くぅたん"に狂っているらしい。

中身を見て告白してきたのだから。


怖い人なので…

"曖昧に返事してその場を逃れよう作戦"を実行する。




「ありがとう。

気持ちだけは受け取っとくよ…」


「本当!!

くぅたん…大好き…!!」



「え…!」



ぎゅぅぅぅぅ…!!

と、抱きしめられる。

こ、これぐらい耐えなければ…





が、耐えなければよかった。





「んぅ…んぁ!!」

俺はいつの間にか唇を奪われ…

タンクトップのわきから指を入れられていた。



「くぅたんにこんなかわいいおっぱいがあるなんて

知らなかった!」

「んぁ…や、やぁめ!」


脇からチラッと覗かれて…


「やっぱりピンク色!

くぅたん…かわいい!」



と、服を脱がされそうになったその時…




「にいちゃずるいー!!」




と、可愛しい声が聞こえた。

遠くからパタパタと走ってくる弟…

「ぐはっ!」



そして…いつものタックルを兄の背中に向かってしたのである。

た、助かった…!!



「くぅたん…大丈夫?」

「あ、ああ・・・ありがとう。」


と、俺はくぅたんの時のように、頭を撫でた。

そして気づく、中身を必死に隠していたのにバレてしまったことに。



「ごめんな…こんなはずじゃなかったのに…」

子供の夢を壊してしまったという罪悪感。

しかし、彼は思ったよりケロッとしていた。



「何が?」

「え?」


「"くぅたん"好きだったんだよな?」

「好きだよ?

もっと好きになった!!」




「え?」

弟のタオが俺に抱き着いてきて

ほっぺにちゅとした。




「タオ!お前ずるいぞ!」

さっきの恐ろしい兄が弟を引っ張り

弟は俺にしがみ付く。



「へへ~ん!」

「ぬぅぅぅぅ!!」




最終的に、警備員さんが来て

二人とも外に出されてしまったんだけれども。





「「くぅたぁぁぁん!!」」





…今日は待ち伏せされてないことを祈る。


【おわり】



弟タオかよ!!
遅くなりました…<(_ _)>


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さよならくぅたん【前編】

【カイ・シウミン】



『僕のくぅたん』(前編)

『僕のくぅたん』(後編)



くまの着ぐるみ"くぅたん"のアルバイトをしているシウミンと
そのくぅたんが大好きな兄弟のお話の続きです。



カイくん、生誕22周年ってことで
この機会に続きを書いてみました♪









俺を採用してくれた遊園地の担当者に呼ばれた。




「ってことでね、"くぅたん"は今月打ちきりだから。」

「…え?」



「そろそろ、潮時だったんだよねぇ…」

と、愚痴を溢される。





「そうですか…。」





ふぅ。

ついに、俺のアルバイトに終止符が打たれる。

この"くぅたん"は、人気がないらしく、着ぐるみの必要もないらしい。





「それでさ、そのあとのことなんだけど…」

「はぁ…」





そのあとの言葉は頭に入らず、ただ頷くだけだった。

結構いいバイト料だったんだけどな…

学生寮から近いから通うのも苦じゃなかったし…





いや、別に悲しくないぞ?





新しくできた海の近くにあるネズミーランドに人が流れてしまっているのかも。

あそこのクオリティ、確かに世界観は凄い。

着ぐるみに入っている人は、基本役者志望、ミュージカル志望のたまごばかり。

アルバイトで出来るような仕事ではないらしい。




入場料も似たり寄ったりらしく
確かに、比べたら…

ネズミーの方に向かってしまうのは仕方がないと言える。





だから、悲しくない…ぞ!

だって、あのくぅたんマニアと離れられるんだから。


ってことで、今日もぼちぼち働きますか。





「くーたん~きたよ!」

「くぅたぁぁぁん!!!!!!」





…やっぱりいた。

いつもの、お馴染みのくぅたんマニアの兄弟が俺を出待ちしている。




俺は手をフリフリと振る。

はい、営業です。

これは…




がしっ!

っと手を握られた。




「今日もかわいいね、くぅたん!」

俺を今手を握りしめているのは、兄のカイ。




「にいちゃ、ずるいぃ~!!」

足元で俺の足を掴みよじ登りそうなのが弟のタオ。

ちなみに幼稚園児くらいである。





俺はさりげなく手を振り払い

直ぐにしゃがみこむ。




"くぅたん"は、子供の味方!




ですので。

俺はタオの頭をぽんぽんと撫でる。




「きゃ~もっともっとぉ!!」

「な!タオずるいぞ!!

くぅたん!僕も!!」




頭を差し出すカイ…




「…」

いつもはしないんだが…

ぽんぽん…と、頭を撫でる。




「く、くぅたんが…僕の頭うぉぉお!!」




気持ち悪いくらい悶え喜ぶ大学生(推定)

俺は終始できるだけ優しくするように努めた。





もう、くぅたんは今月までだし…

仕方ないよな?






*******



俺はバイトが終わり…裏門から出ると。



「くーたぁん!!」

「おっと!!」



と、タオがタックルしてくる…のを受け止める。



「ん?お前一人か?」

「ひとりー!

にいちゃいないよ!」




「え?本当か??」

俺は左右を見渡す…が、誰もいない。




「一人で帰っちゃったのか?

酷いお兄ちゃんだな。」



「うん、ヒドイの!!

さいてー!」



きりっと目付きが悪いので怒っているように見える…



「で、帰れるのか?

お母さんは??」

「おかーさん仕事ー!」



どうしよう…

もう外だし、迷子センターは無理だろうし…



何やってんだあいつは!!



「あ、でもタオ帰れるよー!」

「そ、そうか…帰り道わかるのか?」

「うん!」





ほんとかよ…。





俺は心配で後ろから追いかけていた。

しかし…いや、予想通りにくるっと振り返る。





「くぅたん、タオの一人じゃ恐くて帰れないよぉ…

お化けたくさんいるもん!!」





と、こっちに走ってきて脚をぎゅっとしてきた。

かわいいな、強がってたのか。





「わかったわかった、一緒に帰ろう。」





と、手を繋ぎ彼を家まで送り届ける。






後ろの黒い影には気付かずに。









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さよならくぅたん【後編】

【カイ・シウミン】


カイくんお誕生日企画

くまの着ぐるみ"くぅたん"のアルバイトをしているシウミンと
そのくぅたんが大好きな兄弟のお話の続きです。








俺はタオと分かれて、"くぅたん"の出待ちをしていた。



「俺は正門、お前は裏門だ!

来たらちゃーんと、連絡するんだぞ!」

と、携帯をみせる。



「ラジャー!」



いつもはそこまで追いかけると嫌がられるのはわかっているので
後ろから付けるくらいしかしたことはない。




え?ストーカー?

ファンだファン!!




"くぅたん"は、いつまでたってもやってこなくて…



タオにメール、電話しても連絡なし。
心配になって裏門に向かうと…





「くぅたん、タオの一人じゃ恐くて帰れないよぉ…

お化けたくさんいるもん!!」


と、くぅたんの脚にひしっとしがみついている。




くっ!!

僕のくぅたんに!!




「わかったわかった、一緒に帰ろう。」




何!!

くぅたん優し過ぎてマジ神だわ。




なるほど…兄を裏切って二人きりになろうとしてるな?!

なんてやつ!!




と、思いながら僕はゆっくりと見張るように追いかけたのである。









高級住宅街…をぐるぐる歩いている。

…気がする。




「ほんとにここであってんのか?」

「あってるよー!」



…。




「ここ、さっき来なかったか?」

「来てない!!」

と、むくれる。



終いには…



「くぅたん、タオつかれた!

だっこ!!」





「…もー、仕方ないな。」

手を広げると…






「ぎゃ…!!」


と、声が聞こえた…気がする。



振り向いたが誰もいない…。



ん?

気のせいか?



「くぅたんまっすぐー!」

「あ、ああ…」

俺は前に進んだ。




***



夕暮れだったが…

さらに暗くなってきてしまった。



「…警察行こうか?」

「え?!」



「お母さんも、お兄ちゃんも心配してるよ。」

「だ、大丈夫!タオママに連絡したから!」

と、リュックからパンダの携帯が出てくる。




「え?連絡してるのか?」

「あ!!

ばれちゃった!!」




小さな手で顔を隠した。

全く…俺を振り回してたのか。




「どうして嘘ついた?」

責めたつもりはなかったが既に泣きそうである。



「う…うぇ…タオ、くぅたんと

でぇとしたくてぇ…」

「で、デート…」



ま、マセてるな。



「くぅたん…今日は、にいちゃにも優しかったから…」

「そうか、そうか…」

ぽんぽんと、頭を撫でる。




しょうがなく優しくしてたんだけどなぁ…




やきもち?

焼いちゃったのかな??

子供だから可愛く思える。




「今から、ケーキ食べに行こっか?」

「え?!」




「お兄ちゃんには秘密だぞ??」

「うん!」





タオはとびきりの笑顔を見せた。










俺は、テーブル席の横にあるカウンターに座る。



「美味しいか?」

くぅたんがタオに聞く。


「おいひぃ」

と、クリームを口に付けて笑う。


な、なんであいつ、くぅたんとケーキ食べてるんだ?!



羨ましい

羨ましい!

羨ましい!!



ふぅ、落ち着け俺…



タオはイチゴたっぷりショートケーキ食ってるが…



くぅたんは、アメリカーノを飲んでる。

メモメモ…





「でな、今から言うことは秘密だぞ??」

「うん!!」




え?!

何?!何の話?!




「俺さ…くぅたんやめるんだ。」

「え?」





「えぇーーーー!!」





俺は、テーブルに向かった。




「ど、どーゆーことくぅたん!!

聞いてないよ!!」

「わっ!

お前いたのか!!」


「だ、だから僕に優しかったの?!

僕はやーっと心が通ったって思ってたのに!!」

「そんなわけねーだろ!!」



カフェがざわざわとする。



くぅたんが、席を立つ。

お店の人にケーキを包んでもらえるように話している。




「…とりあえず、出ようか?」

「は、はい。」




******

帰り道…

僕達兄弟は"くぅたん"に送ってもらっていた。



タオは、くぅたんがいなくなると察したのか彼の腕の中で眠ってしまい…

俺は、ケーキを持って歩いている。




「…すみません、重くないですか?」

「大丈夫、大丈夫。」

「じゃあ俺もだっこしてくれませんか?」

「はぁ?」



明らかに嫌な顔をされてなんかほっとする。

それが、中身のくぅたん。

白くて御肌艶々なくうたん。




「なんでやめちゃうんですか…?」

「今月までって言われたんだ。

遊園地の方針だからな。

俺がぐだぐだ言えることじゃない。」




「…そんな。」

「俺が言うのもなんだけど…

"くぅたん"のこと愛してくれてありがとう。」




"くぅたん"が俺に笑顔を向けてれる。

いや…




「違います!」

「え?」




「俺は"くぅたん"も好きですが…

さらに"あなた"自身が好きなんです!!」

「え?!」




「白い肌、赤い唇、太い眉、しなやかな体、そして甘く誘うピンク色の乳首…!!

あの日からもう俺は、"くぅたん"ではなくあなたの虜なんです!!」



「はぁぁ!?」





じりじりと近づく僕…




「名前を教えてください…」

「嫌だよ。」

「言わないとキスしちゃいますよ。」




"くぅたん"は、タオを抱っこしているため逃げられない。




「や、やめ…」

唇をそのまま食べてしまうように覆おう。




「ん…んぅ…」

頬がほんのりと赤くなり…




満更でもない?!




唇を離すと…

「キム…」

「え?」



「キム・ミンソク

「嘘!運命です!!

僕もキム!!」



「よくある名字だろ?!」



いゃあたぁぁぁ!!

名前ゲットーー!!




「これから、もっと仲良くしてくださいね!」

「しない!!」











そんなやり取りをしていると家に着いた。



「でかっ…」

ミンソクさんは家の大きさにビックリしている。




「下宿人募集してますので…!!

ミンソクさんならだだですよ!!」

「いや、断りだ!」




はぁ、残念…。




「タオ、起きて…家ついたよ。」

いつの間にかタオは呼び捨てにされてて羨ましい。




「むにゃ…くぅたん…」

「起きろタオ。」

俺が無理やりミンソクさんから奪う。




「お前、そんな乱暴に…」

「こいつは大丈夫です。」





「じゃ…」





Turrrrrrrr…

そんなときにミンソクさんの携帯から電話が…。






「はい、もしもし?

え?採用??なんの話ですか?」



採用??



「え?来月から??

…あ、そうなんですか!!

了解です、ありがとうございます。」




「ミンソクさん、どーゆーことですか?」

「え?あ、何でもない!

またな!来月はもう来るなよ!」




と、意味深な言葉を残して。





【とりあえず終わる】


終わりったら終わり。


あ、食べかけのケーキはカイくんか食べたそうです。
お誕生日おめでとう♪



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僕の音楽の妖精さん01

【カイ・シウミン】


くまの着ぐるみ"くぅたん"のアルバイトをしているシウミンと
そのくぅたんが大好きな兄弟のお話の続きです。


カイくん、誕生日ってことで
この機会に続きを書いてみました♪

知らない間に一年経ってました…汗



あらためて、カイ君お誕生日おめでとう!!







俺の名はキム・ミンソク

ソウルの外れにある中型遊園地の"くぅたん"の着ぐるみに入っていたアルバイトだ。



その辺はこちらで見ていただきたい。




『僕のくぅたん』(前編)

『僕のくぅたん』(後編)

『さよならくぅたん』(前編)

『さよならくぅたん』(後編)




今日は、"くぅたん"の後の新しい遊園地キャラクター"melody fairy"

つまり、音楽の妖精さんの顔合わせである。

オープニングスタッフってやつなのかな?
アルバイトなんだから、こんな大袈裟にやらなくてもいいのに…


「こんにちは…」


ゆっくり扉を開けるとコの字にテーブルが用意されていて椅子が用意されていた。




うわ、一番か…

何処に座ろうかなぁ…と、歩いていてとりあえず一番手前の奥に据わった。

ドアに近い端である。




椅子は9個用意されている。

9人いるんだな。


…よかった。

くぅたんの時は最初は2,3人いたものの最終的には俺しか居なくてほんとに大変だった。

とか、考えていたら既に10分経っている。




えぇ…?

まさか間違えたとかじゃないよな??

いやいや、それはない…!



って思ったらガチャリと音がした。

咄嗟にドアをみる。



「こんにちは!」

「こ、こんにちは。」

「キム・ジョンミョンです。」


礼儀正しい文句なしイケメン…と?



「初めまして~ビョン・ベッキョンです。」



後ろからひょこっと顔を出す。

愛らしい子犬みたいな感じだ。





「き、キム・ミンソクです。

よろしくお願いします。」


二人は握手を求めてきた。

ジョンミョン…さんは、ガッチリ握手を求めてきた。


…痛い。


「これから、僕たち運命共同体…ですね!

よろしくお願いします!」



「は、はぁ…」



アルバイトなのに…大袈裟な人だな。

しかし、真面目そうな人だから悪い気はしない。



「僕、スカウトされたんですけど…

まさかこんなに早くデビュー出来るなんて思ってなくて…嬉しいです!」

「え?」



スカウト??

デビュー?

なんか、遊園地のアルバイトをキャストみたいな呼び方をしてる某有名遊園地もあったな…


"キャスト(アルバイト)に選ばれて光栄です!"

ってことかな?



二人は盛り上がってるので俺は話を聞いている。



「遊園地で必ず会えるアイドルがコンセプトみたいだな!

パレードとかも出るみたいだぞ。」


「えー、俺らが主役?

ミッ○ーみたいじゃん!」



目をキラキラさせてる…ベッキョン君。

しかし、俺は話に付いていけなかった。



「…あの、なんの話ですか??

アルバイトってそこまでやるんですか??」




「「え?」」




「え?」

と、二人はピタリと止まった。


「ミンソクさん、その冗談全然面白くないですよ!」

「俺たちは"melody fairy"として、アイドルデビューするんだ。

…って、あれか?隠しカメラとかあるどっきりか?」


なんていいながらきょろきょろし始めた。

「えー!つまんないとか言っちゃったし!」

と、きゃっきゃとし始めた。





「アイドル…デビュー?」





何言ってるんだ?

思考回路が…!!





そんな時…

また扉が開いた。





「くぅたん!!!!」





うわぁ…

なんでこいつがここに…!

俺は卒倒しそうになった。





やっと出てきました汗


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