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坂ダ!

***坂道ダッシュ!☆EXOの妄想BL小説です。***

過去の作品カムバック企画①-2

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過去の作品カムバック企画①-1

こんばんは、日色です。
第1回カムバック企画は…

今回のカムバック企画のきっかけを作っていただいた、鍵コメMeさんからのリクエスト!

『盲目視線』45話~48話のセフン視点です。

45話も少し入ってるのでこちらからどうぞ。

『盲目視線45』

『盲目視線46』

『盲目視線47』


明日は48話なので鍵付きです。



_/_/_/セフン_/_/_/


僕は無理矢理ジョンインが座ってる椅子に無理矢理座った。


「それ、食べたいです。」

「あん?これ?」


ベッキョニはちらりとこちらを見たあと、なんてことないようにそのクリームパンをくれた。


「たった今食べたくなりました。」

「ふ~ん。」



そうなのだ、さっきまではいらなかった。

でも、見てたらどうしても食べたくなった。



焼きたてでいい匂い…

一口食べたら僕はほぼ要求を満たされたと思っていた。



「ひょん。」

「ん…?」



いつの間にかベッキョンは、ミンソギひょんのクリームパンを見ている。

そして…


「クリームついてる。」


ミンソギのほっぺについてるクリームを指で脱ぐってペロリと舐めた。


「かわいい。」


僕は、ベッキョニを見て、頬を染めるミンソギを食い入るように見つめていた。



"たった今食べたくなりました。"



ああ…僕が欲しいのはアレだ。

ソレは、今食べてるクリームパンみたいに一口かじりつけば味がわかって満足する。




そう、思っていた。




*******

公演後…

僕はミンソギひょんに部屋に行って良いか聞こうとしていた。

そう、ちょっとだけ"かじりつく"ためだ。



「ひょ…」



しかし、ベッキョンが飛び出すようにミンソギひょんに抱きついてた。


「ひょ~ん、お疲れ様!」

「お疲れ。」


くっついてわちゃわちゃしてる。

二人の仲にとてもじゃないが入れない。


「って、俺ベタベタだからっ」

「大丈夫ぅ~」

「俺は全然よくないっ!」


わちゃわちゃしているのを静観していたが、ミンソギひょんの動きが止まった。


「わーい、楽しみにしてますね♪」


…何か言われた?


ミンソギを手離したベッキョニと目が合う。

なんてことないようににっこりと笑っていた。


そのときやっと気づいたんだ。
話掛けるのを阻止されたことに。







トントン…

僕は着替えたあとすぐにミンソギひょんのホテルの部屋のドアを叩いた。

二人で話したかった…と、建前で部屋の中に入りちょっとだけ"かじりつこう"と、していたのだ。




僕を拒絶なんてしないと思っていた。

何度もキスもそれ以上もした仲だったし…



ガチャ

当たり前のようにすぐに開けてくれたので快く向かい入れてくれた…と思っていた。




「ベッキョナ?」




そう、間違えられた。

視線は少し下で、びっくりしたようにゆっくりと上を向いた。



「…セフン?」


明らかにひょんの顔が強張っていた。


「ど、した…?」




ドアもそれ以上開けてくれない。

…もしや、拒絶されてる?



「…ボディソープ貸して。」

「え、あ…ボディソープ!」


ミンソギひょんがドアから急に離れたからそのドアをこじ開けるようにして中に入った。


そして整頓されたベッドに座り込む。

ベッキョニが来るのか?



…むかつく。



「セフン、あった…」


ボディーソープを持ったミンソギひょんがバスルームから顔を出してベッドに座ってる僕をみて目を見開いた。



「ありがとうございます。」



顔が強張ったままのひょんに笑みで返した。

…そんな顔されると、更に意地悪したくなる。



バスルームに僕がいたら二人はどんな顔するのかな?…とか。

ボディーソープをミンソギひょんの手から奪ってそのままバスルームへ向かった。



「ちょ…何して」

「持ってくの悪いからここで使おうかなって。」


シャワーを浴びてる最中にベッキョニが来たらベストタイミングだ。

狼狽えてるだけかと思ったらミンソギひょんは僕がバスルームに行くのを阻止した。


「今日は使い終わったし、明日返してくれればいいよ。」

「え、もうシャワー浴びたんですか?」



首筋の匂いを嗅いでみる。
確かに、ラベンダーの香りがふわりとする。



「ちょっ…」


ひょんは逃げるように離れた。


「…どうかしました?」


拒絶されてることに僕は静かに苛立っていた。


「そーゆーのは…」

「そーゆーの?」

「ボディソープは貸すから、もう出てってよ…」



僕を拒絶なんて出来ると思ってるの?



「ベッキョニが来るからですか?」

「知って…」

「あ、やっぱりそうなんだ。

ひょんはやっぱり顔に出やすいですね。」



ミンソギひょんの顔は赤くなっている。

胸がざわついた。



「うん、そうなんだ。

だから出てって欲しい。」



出ていく…?

僕が?

どうして??



「僕のこと追い出すんですか?」



だって可笑しい。

なんでベッキョニが来るからって僕が帰らないといけないの?




「うん、お願い…」



話しかけようとして邪魔されたのは僕の方なのに…

ミンソギのお願いなんて聞いてやらない。





「ますます帰りたくなくなりました。」






明日に続く…!

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盲目視線with B

ベッキョン、その後編



_/_/_/ベッキョン_/_/_/




"もっと、素直になってください…"




「うわぁぁーーーーん…!!」




枕に声を押し付けて思いっきり泣いてた。

これなら声が漏れないと思ったのだ。




潔く、かっこよく…!

と、思ったけどこんなの一人じゃ関係ない。




苦しいもんは苦しい。

辛いもんは辛い。




「なんで俺が別れなきゃなんないんだよっ

おかしくね?おかしいだろっっ

あーーーー、やっと、やっと付き合えたのにっっ!!

バカバカバカッ…!!」




抱き締めあった日、あの日は幸せだったんだ。

最高に…



でも…



"セフ…ナ…"



耳元にそれは残った。

ずっと側にいるのは俺なのに、遠くのセフンを見ているような気がした。




「はー…」




賭けだった。

ミンソギひょんがそれでも好きだと言ってくれたら別れてやるつもりなんてなかった。




「俺のことなんてどーでもよかったんかーーい!」



はー…


いや、そんなことない…

わかってっしー…



そうじゃなくて、結局好きになって貰えなかったことが悲しい…



「俺のらぶらぶアピールは負けなしなのにっ!!」



ああ、ティッシュティッシュ…

ぢーーーん!!



でも、多少これでもやもやがスッキリした。



「…うっさいよ。」

「あ…勝手に入ってくるなよ。」



っていってるのに入っていたジョンデ。



「誰か聞いてー!って言ってるように聞こえたけど?」


う…

ちょっとそれは図星かもしれない。




一人で溜め込むのはよくない。

良くないけど誰でもいいわけじゃない。




「なぁ、カラオケ行かん?」

「お、流石ベッキョン行こか。」




こーゆーときはとにかく叫びたい。

嗄れるまで叫んで発散したいのだ。




ジョンデも普段はノリ悪いけど…

こーゆーときは付き合ってくれる。






歌大好きだからな、俺ら。






****************



はー…

吐き出したらスッキリした。



「ど、元気でた?」

「おう。」




ジョンデのマイクが割れるシャウトも久々に聞けてよかった。


…とは言ってやらんけど。

カラオケは自己満足である。



「ミンソギひょんの為とか思ってるけど、結局自分のためだよな。」

「え?」



「俺、二番とか嫌だし。

ぜってー無理!」

「そーだね、ベッキョナは一番じゃないとね。」

ジョンデはうんうんと聞いてる。



「ったりめーだしっ!」



それにゲラゲラ笑っていた。

ガタッ

テーブル足がぶつかる。



マイクが転がった。




「おっ…!」




ごとっ…

咄嗟にマイクを落としたのに、手を庇ってしまった。



「ベッキョナ…?」



自分の指を見る。



「でも…嬉しかったんだ。」

「え?」




「指、好きって言ってくれて…

セフンの視線に気づかなかったって…さいこーっしょ?」



あー…

枯れた筈の涙が…




まだ出るんかーい。




「ベッキョナ…めちゃめちゃ愛されてんじゃん。」



愛され…てたんだな…

うん、マジで。



ぽんぽんとジョンデが頭を撫でた。

電気みたいにびりっとくる。




「やめろ、男前過ぎんだろ。」




存分に俺を癒してくれるんなら仕方ないかな…


簡単にはこの長年の片想いに終止符はつかn…




「しょうがないな。

ベッキョンは特別。」


ドキ。


「ぬわっ?!」


びっくりして顔を上げた。


「なんだその顔、あっはっは!」



笑ってるジョンデ…

一瞬、呆然とした。




「あっはは、元気でたわーー!」




あっさりときめくとかっ!!

俺っ単純すぎんだろっっ!!



馬鹿馬鹿馬鹿っ!!!



「ビョン・ベッキョン!

もー、一曲歌いまーす!!」





首を横に振って次の歌を熱唱した。





【続かない】


ベッキョンの応援してくださった方々…励みになりました。
(そして、どっちくっつけるかほんとに迷った…)
ありがとうございました☆

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盲目視線♥69♥

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盲目視線68【完】

【シウミン・セフン】



_/_/_/シウミン_/_/_/


次の日、セフンはスホと楽屋に来ていた。

視線がぶつかってどきりとする。



…が、逸らされた。



ああ、やっぱり怒ってる?

キスしたくないって言ったから?



セフンは直ぐに部屋を出てしまった。



「追いかけなくていいの?」

「ベッキョナ…」



「ぜーったいやきもちですよ。

俺がミンソギひょんの側にいたから。」

「えぇ?」


そなの?


「安定のにぶちんですね。

セフンの視線の先何処にあるか見てみてください。」

「視線の先…?」

「はい、追いかけてー」



と、肩を叩かれて部屋を出た。

セフンは、廊下の奥でダンスの練習をしていた。



「せ、セフン…!」

「ひょん…?」


じっと見つめられて言葉がでない。

どきどきどきどきどき…



やきもち?

セフンが?

ほんとに??



「あ、あの…な、何でもない。

き、気にしないで…」



セフンの視線に堪えられず戻ろうとする。

ベッキョンの言ってたことを思い出す。



視線の先って…どこだよ。

いつもセフンのこと追いかけて見ていた。

セフンの背中ばかり見ていた。




なんか、背中が熱い…気がする。

セフンの視線の先はまさか…




「けじめ、つけましたか?」

「え?」



ぎゅぅ…

と、後ろから抱き締められた。




「せ、セフン…?」

わ、わわわ…

「すみません、けじめつくまで我慢するって決めたのに。」



セフンが後ろから抱き締めてきて…

俺も、ドキドキしてる。



「い、いや…」

「ねぇ、いつまで待てばいいの?」



肩に頭を乗せて…

あ、甘えてる?



きゅ~ん…

はっ、違う違う。



「ちゃんとベッキョンには…伝えた。」

「え?…なら」

「でも、コンサート終わるまでは待ってて欲しい。

俺、セフンがかっこよすぎて制御出来なくなりそうで…」



俺だってキスしたいし、そーゆーことだってしたい。

でも、やっぱりだからすぐってのもどうかと思うのだ。



「…ひょん、酷いです。」

「え?」



「…意地悪すぎる。」

と、もじもじする。



「い、いじわる?」



ああ、もしかして自惚れじゃなければ…

セフンは不安で堪らなかったのか?


俺は俺でセフンとスホがいるのを見て不安だったから…


「それに、ベッキョナとべったりだし…」

「それは…!」

「それは?」



凄んだ瞳に自分が映る。

セフン、ちょっと怖い…


「わかった、控える。」

「当たり前です。

罰としてキス。」




なんか俺より嫉妬深いかも…?




「キス…?」



恋は盲目で周りが見えなくなる。

だからセフンの背中を追っていた。



でも、今はセフン背中じゃなくて…

セフンの瞳が俺を見てる。



だから不思議なんだ。

セフンの瞳に俺が映る。




俺は、やっとセフンと向き合うことが出来たんだ。

これが、両想い…




その目がゆっくりと近づいてきた。




「ひょん、目瞑ってよ」

「え?」



勿体ないなぁと思いながら目を瞑る…

何も見えなくなってもセフンが側にいるのがわかる…






そして、唇がゆっくりと重なった。






【おわり】


不定期過ぎてすみませんでした。最後まで読んでいただいてありがとうございました!

もちろんおまけもありますので、明日もお楽しみくださいm(__)m

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