【レイ・チェン】
9/21チェンお誕生日おめでとう!
風紀委員の憂鬱のスピンオフです。
[ジョンデ]
僕は一見普通の高校生だ。
見た目も特に目立つこともない。
「チェン久しぶり~」
「おー」
しかし、夜遊ぶことは唯一の楽しみであった。
"CHEN"は仮の名前。
「アンナ、久しぶり。」
「会いたかったよぉ」
ここでは本名では名乗らない。
みんなニックネームで呼び合うのだ。
「なら、二人で抜け出す?」
「えー、いいけど?」
いつもと違う自分になれる。
「ダーメ」
アンナの肩を抱こうとしたとき、俺は手首を握られた。
「な…イーシンっ」
「またこんなところ来て…悪い子だね。」
彼はイーシン、俺の学校の保健の先生だ。
毎日ではなく週二日くらい学校に勤務している。
「お、お前こそ…なんでここに。」
「ジョンデに会いたかったからだよ。」
ジョ…
一気に現実に戻された。
「ここではチェンと呼べ。」
「あ、そうなの?」
ほわ~ん、とした顔で聞いてきてむかつく。
「じゃあ僕は…レイって呼んで?」
「はぁぁ?」
呼ばねぇし…
と、思ったらいつのまにか彼女はイーシン、いやレイを見て目がハートマークになってる。
「レイ…私と抜け出さない?」
レイは笑顔になった。
あぁ、もー最悪。
柔和なイケメンな振りしやがって!
「ごめんね、君に興味ないから。」
「えっ…」
アンナの顔が固まっている間に俺は肩を抱かれて引っ張られるように歩かされる。
「じゃ、チェン行こうか?」
俺がやっと仲良くなったアンナをばっさり振りやがって…!
と、思って彼女を見たら…
ぽーっとして俺たちを見ていた。
「かっこいい~…」
アンナは全く気にしてない様子だった。
肩を抱かれたまま店から出された。
「は、離せよっ…」
「しー、静かにして?
警察が未成年を取り締まってる。」
「え…」
「捕まりたくないなら…静かにして?」
俺はレイの言葉に体を縮こませる。
「ふー、間一髪だね。」
「あんた、何者?」
「ただの保健室の先生だよ。」
にっこりと笑う。
「女の子にも振られちゃったわけだし…
俺の家行こうか?」
「はっ…?」
この男はとても危険だ。
この腑抜けな笑顔に騙されるととんでもない目に遭う。
あぁ、思い出すだけで鳥肌がっ…!
肩に頭を乗せてくる。
「寂しかったんだよぉ…全然保健室来てくれないからぁ…」
「い、行くわけねーだろ!」
あんなことされて!!!
「ほら、チェンに気持ちいいことを教える使命があるからさ、僕は。」
「頷くとでも思うか?」
「…このまま警察に向かって素直に補導される?」
「…」
そう、何人かこちらを見ているのだ。
「呼んだらすぐに来るよ?」
「…わかったよ。」
俺は、またまた彼の罠に嵌まったのだった。
************
レイ、いやイーシン先生の部屋はとてもシンプルだった。
しかし、パソコンが置いてあるところだけやたらぐちゃぐちゃしている。
生活感はそこだけだ。
「お風呂先に入るね。」
「え…」
そしてさっさと入ってベッドに横たわる。
「おやすみー…」
あれ…
何もされない。
そう思った俺が馬鹿だった。
すり…
すりすり…
ふと、目を覚ます。
なに?
なんか…
おしりを触られてるような?
いや、なんか塗られて…
くぷっ…
「ん…」
なんか入ってき…
「んぁぁ…」
なんか…なんかおしりに違和感。
ぬぷっ
ぬぷっ…
「ぁぁっ…」
「ジョンデ、いいね…寝てると天使だ。」
て、天使だって?!
ビックリして毛布を剥いだ。
脚の間にイーシンの頭がある。
「お、おまっ…何してっ」
「前立腺のマッサージだよ?」
「ぁん」
これは、俺の声?!
「ふふ、可愛い…素直だね、ジョンデ」
「あぁん…」
レイの指がくいくいと奥を突いて声を出すように仕向けられる。
どうしよう…
やっぱりこいつ変態だった…!
「ふふ、ようやく柔らかくなってきたね。」
俺の恥ずかしい場所に何度も何度も指が入っていたらしい。
寝てる間にこんなことをされていたらしい。
「あぁ…ぁぁ…やめろ」
「こんな気持ち良さそうなのに?」
「ぁぁっ…やっ…ぁぁ」
なんで、なんでこんな声が…
こんなこと自分でも触ったことがないのに…!
恥ずかしくて口を手で抑えると…
脚を思いきり開かされた。
「ジョンデ…気持ちよくなってきたでしょ?」
俺は首を横に振る。
すると指が奥の何かを撫でる。
「…んんっ」
「ふふ、ここが好きなのかな?」
「んーーー!」
遠慮なく指がそこをなぞると…
ゾクゾクする。
「潤滑クリーム使わなくてもジョンデので充分濡れてきたよ。」
…わかってる。
前は思いきり勃ってることくらい。
ああ…
弄って欲しい…
苦しい…
「ジョンデ、凄くエッチな顔してる。」
イーシンはわざわざ鏡の方に俺の顔を向けた。
ちょ、誰だよこれ!!!
「うわーーーー!!」
「ぎゃっ」
俺は思いきりイーシンを突き飛ばしてしまった。

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