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坂ダ!

***坂道ダッシュ!☆EXOの妄想BL小説です。***

乙女チック☆ユニバース22

【チャニョル・ギョンス】

「僕と君だけの世界」スピンオフ

二人はすでに付き合ってますが…
出会い編です。






「…おい、チャニョル大丈夫か?」

「ほぇ?」


結局、あのあと俺は少し寝てしまったらしく、ギョンスに揺さぶられて起きた。

そのあとは何事もなかったかのように食事をしてギョンスが帰ろうとしたので引き留めた。


「あのっ…あれ、その…俺のものになれって言ったよね?夢じゃないよね??」



「待ってる。」



*****************



"待ってる。"



俺はギョンスが帰ったあとテーブルをバンバンと叩いた。

どこの漫画のヒロインだよっ!!



"俺のものになれ。"



うわぁぁぁっ

どーんっ!



今度はベッドにダイブした。


ゴロゴロ、ゴロゴロ…



ギョンスってば!

俺の予想を遥かに越えちゃってるよ!



どっどどっ

どっどどっ…


心臓が高鳴っちゃってやばい!

俺は興奮が治まらず思わず寝そべりながらベッキョンに連絡していた。


Turrrrr…

プッ…



『もしもし?チャニョル?』

「べっきょなぁ~!!聞いてよぉぉ~」


あああ、どこから話せばいいんだっ?!

なれそめから?

それとも、運命の出会いから??


『なんだよ?俺忙しいんだよ!

くだらない内容だったらソッコー切るからな!』



切る?!

ディオがギョンスで運命の出会いは後回しでぇ、あわわわっ


どこから話せば?!


「ふえぇぇ~ディオにぃ…」


改まるとなんて言えばいいかわからないよぉ~!


『ん?ディオに…?』

「ディオにぃ…っ…」



どうにでも、なれっ



「…告白された。」



『は?』



「…俺のものになれって。」



ベッキョンは何も返事をしなかった。



「べっきょなぁ~

俺、どうすればいい?」


不安になって思わず付け足してしまった。



「え?」



そうだ、気になってなかったけど同性だった。

もしかしたら批判されるかもしれない…



『お前のことだろ?』

「だって…」



ベッキョンは憧れの俺の王子様だ。
それは多分変わらない。

ベッキョンに否定されたら…どうしよう?



『ディオのこと、どう思ってんの?』


ベッキョンが聞いて答えを考えた。
少しだけ興奮が冷めて冷静になる。


『尊敬してる…恐いけど優しいよ?

でも、好きって言われるとわかんない。』


殆んど気持ちは盛り上がっていたけど…そんな雰囲気ではなかった。

ベッキョンの反応をつい、感じてしまう。


『…そのまんま、言えばいいんじゃね?』


「えぇ?でも…」


『ぐだぐだすんな!

とりあえず話し合え!!』



ズバッ

そう言われてやっぱりベッキョンは俺の王子様だと思ったのだ。



いや、天のお告げ?

神かもしれない。



『何かあったら助けにいってやっから!』

「わかった…!」



頼りがいのある、小さな体の大きな懐のベッキョン。

今は離れてるけど、やはりコンビだ。



プッ…

俺は即、電話を切った。





ギョンスに会いたい!!






ベク視点→『僕と君だけの世界46』


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乙女チック☆ユニバース21

【チャニョル・ギョンス】

「僕と君だけの世界」スピンオフ

二人はすでに付き合ってますが…
出会い編です。







地下の駐車場の中に入った。


まさか…


「…ここは?」

「俺のマンション。」



「!」



「あー、逃げちゃだめだからね!」



チャニョルの車なのに逃げることは当然出来るわけがない。

車から出ると、チャニョルが後ろから押すようにしてマンションへと向かった。



「ただいまー!」

チャニョルが真っ暗な部屋に向かって言う。

「…お邪魔します。」

「どーぞどーぞ、散らかってるけどっ!」

と、リビングを片付けだす。


汚くはないが物が沢山ある感じだ。

しかし、そんなことはどうでもよかった。

ここにいるのは多分あと数分だ。



「チャニョル、僕に聞きたいことがあったんだろ?」


そう、目的はそれだ。


すると、チャニョルが僕をソファーに座らせた。



「まーまー、ごはん食べてからにしよ?

俺の特製作るからさ!」


「は?」


口が真ん丸く開いて閉じない。


「ごはんを一緒に食べるのも誘った目的の一つだったの忘れてるでしょ!」

と、チャニョルがキッチンに向かう。


チラッと見たがキッチンがめちゃくちゃだ。


大丈夫だろうか?

実は料理にはうるさかったりする。


じゅ~

ぐつぐつ…


心配とは裏腹に暫くするといい匂いがしてきた。



「はいどーぞー!」


テーブルに鍋敷きを置いて、どんっとフライパンを置いた。


チーズトッポッキだ。


「おやつ…?」

「いいから食べてっ」


仕方なく口を開けた。

…ぱくっ



「どう?!」



キラキラした目を向けられる。



「…美味しい。」

「でしょ?!でしょでしょ!?

俺の特製トッポッキ、ギョンスに食べてほしかったんだぁ!もっと食べて食べて!」

と、言われるがままに口に含む。

自分はどうやらかなりお腹が空いていたらしい。



じっ…

視線を感じると目が合った。


ニコッ


不意打ちだ。
つい目を逸らした…が、遠慮なく近づいてきた。


近っ…



「俺のこと好きだよね?」



一気に汗が吹き出る。

まさかこのタイミングで言われるとは思わなかった。



「なのに、なんで関わるなって言うの?」

「それは…」



「だって矛盾してるじゃん!」



確かにそうだ。
普通に考えれば矛盾しているのだ。


「なんでだろー?

って沢山沢山たっくさーん考えてみたんだけどぉ、ギョンスは天の邪鬼なの?」



「天の邪鬼?」

「そ、ツンデレ。」



ツンデレ…?

なんなんだその言葉は…



「…僕が好きじゃないかもって考えはなかったのか?」

「え?!なんで?!」



そーゆーところ、凄い。

滲み出る愛されキャラだ。



「でも、不安だよ?

ギョンスが離れろってばかり言うから…絶対の自信はない…ナヨンとも仲がいいし。

だから、もっとはっきり言って欲しいっていうかぁ」


と、モジモジし始めた。

そうだ、僕もナヨンに嫉妬している。
不安で仕方がないのだ。



取られたくない。



「俺のものになれ。」

「?!」



チャニョルの耳が一気に赤くなった。

そして、突っ伏してしまった。






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乙女チック☆ユニバース20

【チャニョル・ギョンス】

「僕と君だけの世界」スピンオフ

二人はすでに付き合ってますが…
出会い編です。





言いたいことを吐き出したあとはスラスラ覚えていた台詞がいつも通り甦ってきた。


ふと、遠くを見るとチャニョルとナヨンが話している。

チャニョルの髪を撫でてまるで恋人同士のようだった。


全然スッキリなんかしてない。

二人を見ないようにして、出来るだけ二人から距離をとる。



幸い今日の撮影は接触が少ない。



「ギョンス!」


撮影は順調に進んでいた。
…のに、チャニョルがばたばたとこちらにやってきた。


「…何?」

「ごはん食べに行こう」


「は?」


自分で言うのも何だが、この状況で話し掛けられたことにビックリした。

好きだと言ってキスまでしたのに何事もなかったかのように誘われるなんて思っても見なかったのだ。


まさか、勘違いしてる?


「俺のこと好きなんだよね?」

「ちょっ…黙れっ!」


大きい声で言ったので慌てて近づいて抗議した。



「行くよね??」

「行か…」

「俺のこと好きn」



「わ、わかった!行く!」



ニッコリと笑ったチャニョルが何を考えているか分からなかった。


***********


撮影が終わると、逃げようと思ったがまた大声で叫ばれて逃げることは出来なかった。


「ギョンス、捕まえた。」


ニコニコしているチャニョル。
ああ、何を話すつもりなんだ?


「チャニョル、ディオとごはん?」

ナヨンが話しかけていた。

「うん、そうだよ。」

「いいなぁ~…」


この、"いいなぁ"には明らかに私も連れてってが入っている。
でも、自分からは言わないところがナヨンだ。


「うん、いいでしょ?」


それを知ってか知らずかチャニョルはそう言って肩を組んでくる。

逃げられない。
ナヨンは何か言いたげに僕を見た。

が、しかしすぐにチャニョルの肩で阻まれる。


「じゃあね、ナヨン。」


そう言ってスタジオのスタッフに挨拶をして返った。


「車に乗って。」

「…え?」


マネージャーの車かと思ったら自分で運転するらしい。

「俺の事務所は許可取れば自分で運転してもいいんだよ。」

「そ、そうなんだ…」


ってことは…二人きり?

心臓がどぎまぎとしている。
何を言われるのか検討もつかないのだ。


僕は助手席に座った。


パタン…

ドアが閉まり、密室になった。


「ナヨンは良かったのか?」

「え?」


無言に堪えきれず、つい言ってしまった。


「誘って欲しそうだったの、わかっただろ?」

「わかってたよ。」


車が動き出した。
思ったより勢いが凄くて体が窓に軽くぶつかる。



「でも、ギョンスと二人で話したかったから。」



そう言われて何も言葉が出なかった。






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乙女チック☆ユニバース19

【チャニョル・ギョンス】

「僕と君だけの世界」スピンオフ

二人はすでに付き合ってますが…
出会い編です。







ついに告白をしてしまった。


「友だ「俺は友達なんて思ってない。」


そう、凄く好きだ。
誰にも取られたくない。

そう思うと体が勝手に動いていた。


「ギョ…んんっ」

自分が洗面所で顔を洗って濡れていたのにも関わらずチャニョルの唇を奪っていた。



「好きだ。」



大きく大きくなったものを言葉にして吐き出したら楽になる。


しかし、チャニョルの顔を見て我に返った。


目が真ん丸で固まっていた。

ああ、やってしまった。

また嫌われる。



こんなこと受け入れてくれるわけがないじゃないか。



「だから、もう僕に関わるな。」



咄嗟にそう言って逃げ道を作った。
離されたくないから自分で離れたのだ。
答えなんて聞きたくない。



「ディオ!」


廊下を出るとナヨンがいた。


「あれ、チャニョルは?」

「チャニョルならまだトイレにいる。」



そう言ってナヨンからすり抜けてスタジオへ向かった。










あのあとは、ギョンスは何事もなかったかのように撮影は始まった。

"ジソン"は大企業のエリートだ。
ノーミスで長い台詞を話す。

しかも、キレがある。


俺もナヨンもその様子を見つめていた。



"だから、もう僕に関わるな。"



また近づくなって言われた。

ギョンスって本当にわからない。

でも、俺のこと好きなんだよね?



無意識に唇に触れる。

まだ、感触は残ってる…気がする。

ドキドキ…

あぁ、なんか変な感じ、



これって恋?



「チャニョル」

「は、はいっ」


そうだった、隣にナヨンがいたんだった。


「何、聞いてなかったの?」

「ご、ごめん…何?」

「ディオと何話したの?」


「え?!」


「あんなにダメダメだったのに、なんで復活したのかなぁって。」

「…な、なーんだろねっ」



まさか好きだって言われたなんて言えまい!



「なんか吐き出してスッキリした感じ?」


ドキッ!

ナヨン鋭いっ


「まさか二日酔いだったとか?

チャニョルトイレで看病してあげてたの?」


「あっ…え、うん。」


そーゆーことにしておこう。
ギョンスや、他のスタッフにバレなければいいのだ。


「あ、これ秘密ね。」


と、口許に人差し指を立てた。


「ふぅーん…あいつもダメなときあるんだね。」

と、ナヨンはギョンスを見た。


ギョンスはナヨンが俺を好きだって言ってたけど…俺から見たらほんとに?って思う。

いつも楽しそうに話してるのはギョンスだ。


「で、顔赤いけど熱?」

「あ、いや…」


ない、わけじゃない。
自分にとっては大事件だ。



「微熱…かな?」



嘘をついた。
でも、嘘じゃないのだ。



ギョンスを見ると心の中はぽかぽかしてまるで微熱のようだったから。





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乙女チック☆ユニバース18

【チャニョル・ギョンス】

「僕と君だけの世界」スピンオフ

二人はすでに付き合ってますが…
出会い編です。





「チャニョルぅ、大丈夫?」


ナヨンに話掛けられてハッとした。
うるさいっと言われて固まったままだった。


「俺、ギョンス追いかける!」

「え?!ちょっと待ってよ!」


ギョンスが走って横に曲がったのが見えた。
ナヨンも俺を追いかけて来たが、流石に男子トイレまでは入れないだろう。


バシャッ

バシャッ


ギョンスは、洗面所で顔を洗っていた。
跳ねるくらい顔に水を宛てている。


「ギョンス!何してるんだよっ」

思わず駆け寄って手首を掴んだ。

「チャニョルには関係ないだろっ」


「関係あるっ!」


ギョンスがぎろりと睨む。

「何が?」

それが凄くて怯みそうになった。
だって、彼が納得しそうな返事が思い浮かばなかったからだ。


「そ、それは…ぐっ」


そして、俺より小さいのに胸ぐらを掴まれて顔を寄せる。


「ふん、どうせ何も考えてないんだろ?」


凄い迫力だ。
その顔で片方だけの口角が上がった。

馬鹿にしているように見えた。


う…

俺のことをわかってる。

突発的に言ってしまうのだ。



「友だ「俺は友達なんて思ってない。」


言葉を被され酷くショックを受けた。

ギョンスにとってただのドラマの共演者なの?


「ギョ…んんっ」


と、言おうとしたら何かが口に当たって阻まれた。

生温かく、濡れた何かだった。

それが、唇とわかったのはギョンスの顔が目の前にあったからだ。


「好きだ。」


どっくんっ


心臓が…痛いっ

リアルドラマよりドラマのワンシーンだ。

「だから、もう僕に関わるな。」







「えぇ…?」



そう、嘆いた時にはすでにギョンスが側に居なかった。






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