
【セフン・シウミン】
//お誕生日企画//
明日セフンちゃんのお誕生日です!
なので、ちょっと短編を書きたいと思います。
○○セフン○○
僕はミンソク先輩がニョル先輩を見ていたのを知っている。
ニョル先輩が好きなお店大衆居酒屋で飲んでいた。
もちろん安くて旨いからだ。
ごねながらもほぼ奢ってくれる。
今日もニョル先輩の話を一方的に聞きながら、カウンターで飲んでいた。
「あ、ベッキョナ~!」
トイレに行ったと思ったら何処かでニョル先輩の声が聞こえた。
うわ…誰かに会ったのかな?
「セフーン!こっちきて!」
げっ…
正直嫌だった…。
知らないふりして帰ろうかな。
と、思ったけど遅かった。
「セフーンみっけ!」
友達に担がれてやってきてしまった。
「君がセフン?」
「…はい。」
「こいつ担いで帰る?
それとも一緒に飲む?」
凄く不機嫌だ。
しかも担ぐか、一緒に飲むかの二択なのか。
置いては帰れない模様…
「ご、御一緒します…。」
僕は、ニョル先輩を担いでテーブル席に向かった。
その時に座っていたのがミンソク先輩だ。
「あ、ここ座って。」
先にニョル先輩を空席に押し込んだら、座っていた友達が席をぽんぽんと叩いた。
それに引き込まれるように自然と隣に座っていた。
「僕は、キム・ミンソク。
君の友達の先輩…ってややこしいね。」
困ったように笑った。
見た目は可愛らしいけど、話し方は大人っぽいと感じた。
共通点のない同士だ。
だから、少し気まずい雰囲気を残したような出会い方だったが同じ気持ちなのかもしれないと少しだけ安心した。
「僕はオ・セフンです。友達ではなくあの方は先輩…です。」
「え、じゃあベッキョンよりも年下なの?!」
ビックリした様子でこちらを見た。
ベッキョンとは、多分さっきのニョル先輩の友達のことらしい
「ベッキョナ、彼後輩みたいだよ。」
ベッキョンは、暴れてるニョル先輩のお守りをしている。
「お前、足が長すぎて邪魔だよっ!」
「狭い~」
と、隣席はドタドタしている。
あああ、ニョル先輩やばい。
大して飲んでないのにめっちゃ酔ってる。
「まぁまぁ、ベッキョナ…酔ってるみたいだし。」
「ミンソク先輩が言うなら…」
「ミンソクって言うのぉ?」
テーブルに手をついてミンソク先輩に顔を近づけた。
「先輩だっつの!謝れ!」
ベッキョン先輩が体を引っ張る。
「えぇ~?!嘘 ぉ~」
正直ひやひやしながらミンソク先輩を見た。
ミンソク先輩の顔がちょっと赤くなっていたのは…
多分お酒を飲んだからだけではないだろう。
「お疲れ様でした!」
「ほんとに大丈夫か?」
ミンソク先輩がベッキョン先輩に言うと、ベッキョン先輩は僕をチラリと見た。
はっ…
「タクシー!」
慌ててタクシーを呼んだ。
動けってことだろう。
結局、酔っ払ったニョル先輩はベッキョン先輩が連れて帰ることになった。
幼なじみだから家が近いのだそう。
「…大丈夫です、帰ったら電話します。」
「おお、待ってる。」
…行ってしまった。
気まずい空気が流れる。
「何番線?」
駅ナカのホームを歩く。
「3番です。」
「同じだ。」
無言でホームを歩く。
「身長何センチ?」
歩きながら声を掛けられた。
「え、あ…184センチです。」
「スラッとしててモデルみたいだ。」
「よく言われます。」
「ふはっ」
あ、笑ってくれた。
嬉しい。
「二人で歩いてたら凄い迫力だろうな。」
「え?」
「チャニョル君とだよ。
凄いよな~イケメンだし」
「まさか。」
ニョル先輩と僕は実際二人で歩いていると声を掛けられる。
掛けられてちょっとウザいくらいだ。
…が、そんな話盛り上げたいわけではなかった。
「ミンソク先輩もベッキョン先輩と歩いてたら癒されますよ。」
リスみたいで可愛くて、とは流石に失礼だから言わないけど。
「はぁ??」
「もちろん、なぜかは教えません。」
「ふ、生意気な奴」
前を向いたまま笑った。
その、何となく大人っぽい雰囲気が幼い見た目とギャップがある。
「あ、方向そっち?」
「はい。」
3番線のホームに降りると、方向が逆だった。
「そっか、じゃあ…」
"また"と言う言葉はつぐむ。
友達の友達の先輩という名の他人に"また"はない。
会ってまだ数時間しか経ってないのに苦しくない。
でも、また会いたいかと言われるとそこまでなのかわからない。
もう少し話したい…
「あの…」
「ん?」
「終電、逃してました。」
僕は咄嗟に嘘を付いた。
ぷはっ
と、また笑われる。
「うち、来る?」
それがきっかけだった。

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明日セフンちゃんのお誕生日です!
なので、ちょっと短編を書きたいと思います。
○○セフン○○
僕はミンソク先輩がニョル先輩を見ていたのを知っている。
ニョル先輩が好きなお店大衆居酒屋で飲んでいた。
もちろん安くて旨いからだ。
ごねながらもほぼ奢ってくれる。
今日もニョル先輩の話を一方的に聞きながら、カウンターで飲んでいた。
「あ、ベッキョナ~!」
トイレに行ったと思ったら何処かでニョル先輩の声が聞こえた。
うわ…誰かに会ったのかな?
「セフーン!こっちきて!」
げっ…
正直嫌だった…。
知らないふりして帰ろうかな。
と、思ったけど遅かった。
「セフーンみっけ!」
友達に担がれてやってきてしまった。
「君がセフン?」
「…はい。」
「こいつ担いで帰る?
それとも一緒に飲む?」
凄く不機嫌だ。
しかも担ぐか、一緒に飲むかの二択なのか。
置いては帰れない模様…
「ご、御一緒します…。」
僕は、ニョル先輩を担いでテーブル席に向かった。
その時に座っていたのがミンソク先輩だ。
「あ、ここ座って。」
先にニョル先輩を空席に押し込んだら、座っていた友達が席をぽんぽんと叩いた。
それに引き込まれるように自然と隣に座っていた。
「僕は、キム・ミンソク。
君の友達の先輩…ってややこしいね。」
困ったように笑った。
見た目は可愛らしいけど、話し方は大人っぽいと感じた。
共通点のない同士だ。
だから、少し気まずい雰囲気を残したような出会い方だったが同じ気持ちなのかもしれないと少しだけ安心した。
「僕はオ・セフンです。友達ではなくあの方は先輩…です。」
「え、じゃあベッキョンよりも年下なの?!」
ビックリした様子でこちらを見た。
ベッキョンとは、多分さっきのニョル先輩の友達のことらしい
「ベッキョナ、彼後輩みたいだよ。」
ベッキョンは、暴れてるニョル先輩のお守りをしている。
「お前、足が長すぎて邪魔だよっ!」
「狭い~」
と、隣席はドタドタしている。
あああ、ニョル先輩やばい。
大して飲んでないのにめっちゃ酔ってる。
「まぁまぁ、ベッキョナ…酔ってるみたいだし。」
「ミンソク先輩が言うなら…」
「ミンソクって言うのぉ?」
テーブルに手をついてミンソク先輩に顔を近づけた。
「先輩だっつの!謝れ!」
ベッキョン先輩が体を引っ張る。
「えぇ~?!嘘 ぉ~」
正直ひやひやしながらミンソク先輩を見た。
ミンソク先輩の顔がちょっと赤くなっていたのは…
多分お酒を飲んだからだけではないだろう。
「お疲れ様でした!」
「ほんとに大丈夫か?」
ミンソク先輩がベッキョン先輩に言うと、ベッキョン先輩は僕をチラリと見た。
はっ…
「タクシー!」
慌ててタクシーを呼んだ。
動けってことだろう。
結局、酔っ払ったニョル先輩はベッキョン先輩が連れて帰ることになった。
幼なじみだから家が近いのだそう。
「…大丈夫です、帰ったら電話します。」
「おお、待ってる。」
…行ってしまった。
気まずい空気が流れる。
「何番線?」
駅ナカのホームを歩く。
「3番です。」
「同じだ。」
無言でホームを歩く。
「身長何センチ?」
歩きながら声を掛けられた。
「え、あ…184センチです。」
「スラッとしててモデルみたいだ。」
「よく言われます。」
「ふはっ」
あ、笑ってくれた。
嬉しい。
「二人で歩いてたら凄い迫力だろうな。」
「え?」
「チャニョル君とだよ。
凄いよな~イケメンだし」
「まさか。」
ニョル先輩と僕は実際二人で歩いていると声を掛けられる。
掛けられてちょっとウザいくらいだ。
…が、そんな話盛り上げたいわけではなかった。
「ミンソク先輩もベッキョン先輩と歩いてたら癒されますよ。」
リスみたいで可愛くて、とは流石に失礼だから言わないけど。
「はぁ??」
「もちろん、なぜかは教えません。」
「ふ、生意気な奴」
前を向いたまま笑った。
その、何となく大人っぽい雰囲気が幼い見た目とギャップがある。
「あ、方向そっち?」
「はい。」
3番線のホームに降りると、方向が逆だった。
「そっか、じゃあ…」
"また"と言う言葉はつぐむ。
友達の友達の先輩という名の他人に"また"はない。
会ってまだ数時間しか経ってないのに苦しくない。
でも、また会いたいかと言われるとそこまでなのかわからない。
もう少し話したい…
「あの…」
「ん?」
「終電、逃してました。」
僕は咄嗟に嘘を付いた。
ぷはっ
と、また笑われる。
「うち、来る?」
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