
【ベッキョン】
リアコ禁止
その後のベッキョンのお話です。
一話完結
ベッキョンの思いは?
そして誰か相手はいるのでしょうか?
_/_/_/ベッキョン_/_/_/
今日は、久々のオフだった。
ゆっくりと10時くらいに起きて、テレビを付けたあと、スマホを確認する。
『ベッキョニひょんっ、今度は是非僕とカプチャしてくださいっ』
テヨンから、ラインで毎日のようにオファーをもらう。
カプチャとはカップルチャレンジのことである。
固定カプでカメスタや、TokTokを挙げるのだ。
これは、俺がセフンとドラマの宣伝をしたことで
一時期付き合っているのではないかと噂されて話題になったことから、それが面白いとされて他のアイドルたち同士が同性また異性同士でやりだし流行りだした。
ドラマの宣伝目的ではなく、再生回数目的である。あとCDの売上などなど。
「俺とセフンのは、カプチャじゃなかったのにぃーーー!!」
そう、俺はセフンを落とすために考えた策だったのである。
なのに、知らぬ間にチャレンジ創設者みたいな扱いになってるしっ
ぴこんっ
『ベッキョナ』
今度はジョンインだ。
『元気ですか?
最近お疲れじゃないですか?
癒やしてあげますよ。』
ジョンイン…
口数は少ないけどラインだといいやつ…
どうしよ、ときめいちゃうかも…?
『体だけなら!』
「って、おい!
そんなん求めてねぇしっ」
べしぃっ
思わず携帯をソファーに叩きつける。
はぁ…
俺のものになるはずだったセフニ…
モデルからアイドルになったもんだからダンスも歌も下手くそで、仕方なくアドバイスしてやったら、ふにゃっとした笑顔が可愛くて…
でも、俺より小悪魔なところも魅力的だった。
なのに…!
/
”さーて、今回のゲストは…?!”
\
ふと見たお茶の間番組では、ある人物が映っている。
「キム・ジュンミョン…!」
セフンが働いていた会社の役員。
生放送で記者会見をしたあとから時の人になった。
見た目からして、真面目で気品溢れると、話題になり今は『息子にしたい芸能人』のトップ10に登りつめていた。
芸能人じゃないのに…!
俺はこいつに一言言わねばならない。
奴のせいで失恋したようなものだ。
今日はオフだと言うのに、今やっているお茶の間番組のテレビ局に向かった。
丁度お昼の番組が終わって、スタジオが開放された。
「お疲れ様でしたー」
丁寧に頭を下げながら歩くジュンミョンを見つける。
俺は彼に向かってズンズンと歩く。
「きゃ、べくちゃんっ」
誰かに一声叫ばれると彼も振り向いた。
「ちょっと面かせや。」
彼の控室の中に入った。
ジュンミョンは芸能人でもないからかマネージャーはいないらしい。
実は記者会見をした日、俺は彼に会いに行ったのだ。
その時は俺は彼がセフンの想い人だと思い込んでいた。
だから渾身の一手を振りかざした。
”俺からセフニを獲らないで。”
もちろん、可愛く健気にのオプション付きだ。
しかし、彼は悪びれもなく言った。
”それは、セフン次第だ。”と。
後で分かったことだが、実際の想い人はキムミンソクだった。
俺はまんまと騙された。
「俺を覚えてるか?」
「もちろん、覚えてるよ。」
堂々と話してるところが
気に食わんっ
「何でセフニの恋人のフリをしたんだ?」
勘違いさえなかったら、チャンスはあったかもしれないのに!
「そんなことしていない。
ただ、僕としての意見を述べただけだ。」
「はぁぁ?!」
しらばっくれる気かっ!?
今はディベートでもない。
ビジネスでもない。
話し方が気に食わなかった。
「君は、好きな人に幸せになってもらいたいと思わないのか?」
「…え?」
まさか、こいつも好きだった…とか?
セフニを?
いや、キムミンソクを?
今はそんなことどうでもいいっ
「そんなこと言われなくてもわかってるっ!」
もう引き際だってくらいわかっているんだ。
でもブレーキがないみたいにこの恋に終止符を打てずにいた。
止まったら、俺は生きる活力がなくなってしまう気がするのだ。
「…っ」
こいつに言われたのがただただ腹立たしい。
悔しさと悲しみが混ざったような気持ちが押し寄せて鼻の奥がツンとする。
すると、高そうなハンカチを渡された。
ズズーッ
奪って鼻をかんでやった。
でも、全然平気な顔をしていた。
「それ、あげるよ。」
「いらねぇしっ」
べしっ
思わず投げつけたらジュンミョンの顔にばしっと命中した。
あ、やば。
流石にこれはやりすぎだろう。
「ぶっははっ」
しかし、怒らずに笑っている。
気でも触れたか?
「思ったより元気そうでよかった。」
「!」
かなり失礼なことをしてるのに…
何だこの優しさは…!
「辛かったら、話し相手くらいにはなるよ。」
丁度よくジュンミョンの携帯がバイブ音が鳴った。
携帯を鞄から探し出す。
「あ、もうこんな時間だ。
失礼する。」
席を立とうとするジュンミョンを引き止めた。
「連絡先。」
「え?」
「連絡先教えろって言ってんだよ。」
「あ、ああ。」
交換したあとに
連絡先を投げつけたハンカチを奪った。
「あ。」
「これのお礼だ。」
潔く先に控室を出た。
携帯の連絡先を見る。
あいつのせいで諦める気になったのだ。
もっと俺の話を聞いてもらう義務がある。
「はぁ~…辛気臭いのもよくねーよなっ」
張り詰めた気持ちが、すこーしだけ晴れた気がした。
【おわり】
ベクちゃんが可愛いと言ってくれる方がいらっしゃったので、報われるようなお話を書こうと思いました。悩みに悩んで…結局新しい相手を保留しました。
新しい相手が現れるまでスホさんがサンドバック…いや、癒やしてくれるはず…!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ギョンスとチャニョルも書きたいのですが
これも、考えてもしっくりくる話が出てこないのでもう少しお待ちください。
その間に、「風と太陽と俺」を再開しますのでよろしくお願いいたします。←やっとだな。

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リアコ禁止
その後のベッキョンのお話です。
一話完結
ベッキョンの思いは?
そして誰か相手はいるのでしょうか?
_/_/_/ベッキョン_/_/_/
今日は、久々のオフだった。
ゆっくりと10時くらいに起きて、テレビを付けたあと、スマホを確認する。
『ベッキョニひょんっ、今度は是非僕とカプチャしてくださいっ』
テヨンから、ラインで毎日のようにオファーをもらう。
カプチャとはカップルチャレンジのことである。
固定カプでカメスタや、TokTokを挙げるのだ。
これは、俺がセフンとドラマの宣伝をしたことで
一時期付き合っているのではないかと噂されて話題になったことから、それが面白いとされて他のアイドルたち同士が同性また異性同士でやりだし流行りだした。
ドラマの宣伝目的ではなく、再生回数目的である。あとCDの売上などなど。
「俺とセフンのは、カプチャじゃなかったのにぃーーー!!」
そう、俺はセフンを落とすために考えた策だったのである。
なのに、知らぬ間にチャレンジ創設者みたいな扱いになってるしっ
ぴこんっ
『ベッキョナ』
今度はジョンインだ。
『元気ですか?
最近お疲れじゃないですか?
癒やしてあげますよ。』
ジョンイン…
口数は少ないけどラインだといいやつ…
どうしよ、ときめいちゃうかも…?
『体だけなら!』
「って、おい!
そんなん求めてねぇしっ」
べしぃっ
思わず携帯をソファーに叩きつける。
はぁ…
俺のものになるはずだったセフニ…
モデルからアイドルになったもんだからダンスも歌も下手くそで、仕方なくアドバイスしてやったら、ふにゃっとした笑顔が可愛くて…
でも、俺より小悪魔なところも魅力的だった。
なのに…!
/
”さーて、今回のゲストは…?!”
\
ふと見たお茶の間番組では、ある人物が映っている。
「キム・ジュンミョン…!」
セフンが働いていた会社の役員。
生放送で記者会見をしたあとから時の人になった。
見た目からして、真面目で気品溢れると、話題になり今は『息子にしたい芸能人』のトップ10に登りつめていた。
芸能人じゃないのに…!
俺はこいつに一言言わねばならない。
奴のせいで失恋したようなものだ。
今日はオフだと言うのに、今やっているお茶の間番組のテレビ局に向かった。
丁度お昼の番組が終わって、スタジオが開放された。
「お疲れ様でしたー」
丁寧に頭を下げながら歩くジュンミョンを見つける。
俺は彼に向かってズンズンと歩く。
「きゃ、べくちゃんっ」
誰かに一声叫ばれると彼も振り向いた。
「ちょっと面かせや。」
彼の控室の中に入った。
ジュンミョンは芸能人でもないからかマネージャーはいないらしい。
実は記者会見をした日、俺は彼に会いに行ったのだ。
その時は俺は彼がセフンの想い人だと思い込んでいた。
だから渾身の一手を振りかざした。
”俺からセフニを獲らないで。”
もちろん、可愛く健気にのオプション付きだ。
しかし、彼は悪びれもなく言った。
”それは、セフン次第だ。”と。
後で分かったことだが、実際の想い人はキムミンソクだった。
俺はまんまと騙された。
「俺を覚えてるか?」
「もちろん、覚えてるよ。」
堂々と話してるところが
気に食わんっ
「何でセフニの恋人のフリをしたんだ?」
勘違いさえなかったら、チャンスはあったかもしれないのに!
「そんなことしていない。
ただ、僕としての意見を述べただけだ。」
「はぁぁ?!」
しらばっくれる気かっ!?
今はディベートでもない。
ビジネスでもない。
話し方が気に食わなかった。
「君は、好きな人に幸せになってもらいたいと思わないのか?」
「…え?」
まさか、こいつも好きだった…とか?
セフニを?
いや、キムミンソクを?
今はそんなことどうでもいいっ
「そんなこと言われなくてもわかってるっ!」
もう引き際だってくらいわかっているんだ。
でもブレーキがないみたいにこの恋に終止符を打てずにいた。
止まったら、俺は生きる活力がなくなってしまう気がするのだ。
「…っ」
こいつに言われたのがただただ腹立たしい。
悔しさと悲しみが混ざったような気持ちが押し寄せて鼻の奥がツンとする。
すると、高そうなハンカチを渡された。
ズズーッ
奪って鼻をかんでやった。
でも、全然平気な顔をしていた。
「それ、あげるよ。」
「いらねぇしっ」
べしっ
思わず投げつけたらジュンミョンの顔にばしっと命中した。
あ、やば。
流石にこれはやりすぎだろう。
「ぶっははっ」
しかし、怒らずに笑っている。
気でも触れたか?
「思ったより元気そうでよかった。」
「!」
かなり失礼なことをしてるのに…
何だこの優しさは…!
「辛かったら、話し相手くらいにはなるよ。」
丁度よくジュンミョンの携帯がバイブ音が鳴った。
携帯を鞄から探し出す。
「あ、もうこんな時間だ。
失礼する。」
席を立とうとするジュンミョンを引き止めた。
「連絡先。」
「え?」
「連絡先教えろって言ってんだよ。」
「あ、ああ。」
交換したあとに
連絡先を投げつけたハンカチを奪った。
「あ。」
「これのお礼だ。」
潔く先に控室を出た。
携帯の連絡先を見る。
あいつのせいで諦める気になったのだ。
もっと俺の話を聞いてもらう義務がある。
「はぁ~…辛気臭いのもよくねーよなっ」
張り詰めた気持ちが、すこーしだけ晴れた気がした。
【おわり】
ベクちゃんが可愛いと言ってくれる方がいらっしゃったので、報われるようなお話を書こうと思いました。悩みに悩んで…結局新しい相手を保留しました。
新しい相手が現れるまでスホさんがサンドバック…いや、癒やしてくれるはず…!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ギョンスとチャニョルも書きたいのですが
これも、考えてもしっくりくる話が出てこないのでもう少しお待ちください。
その間に、「風と太陽と俺」を再開しますのでよろしくお願いいたします。←やっとだな。
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