
【カイ・シウミン・セフン】
##カイ##
ミンソギを見届けると、テミンがドアの前で待っていた。
「ミンソクさんがここにいるってわかってて来たでしょ?」
「うん。」
テミンの家にいれば会わないことも出来た。
でも、やはり会いたくなってしまった。
「未練たらたらじゃん。」
「そうかな。」
きっぱり振って帰る場所がないようにと自分を追い込んだつもりだったんだけど…
「“もう好きじゃない、テミナが好きなんだ!”
くらい言えばよかったのにっ!」
「…そんなのすぐにばれるよ。」
「悪い男になって、振り切るべきだった!」
「確かに…優しいだけじゃつまらないよね。」
酷い別れ方をして、ミンソギの心に刻まれたい…
と、思う気持ちもあったけど…
やっぱり中途半端なのは良くないと思ったのだ。
「おい、本気で凹むなよ。」
「…」
もう少し僕が自信に満ち溢れていれば…
セフンのことなんて気にしてなかったかもしれない。
でも…
「ありがとうテミナ。」
「はぁ?」
「もう一度夢のチャンスをくれて。」
あの時、多分何も言ってくれなかったら…
独占欲の塊と嫉妬が膨らんで
俺はメンバーから外されていただろう。
彼が居たから、夢に向き合えた。
そして、自信を得る機会をくれた。
ミンソギとの別れを自分で選んだけど
自然と笑顔を作れた…気がする。
「もぅほんとにぃ、バカッ」
どすっ
肩パンされる。
「何だよバカって…!」
「キラキラしててしんどいっ」
「はぁ?」
テミンの言ってることがいまいちわからなかった。
「そーゆーところが好きって言ってんの!」
「えっ…好きって…?あれはその場の勢いのようなものじゃなかったのか?」
視線に熱を感じた…
「違うよっ……お前の弱ってるときに誘惑したんだよ。あーもう醜くて嫌だっ」
顔を隠してしまう。
「…」
「何笑ってんの?」
「何でもない。」
不思議とそこまで嫌な気持ちにはならなかった。
この気持ちはまだわからない。
「ああ、もう時間ない。
早くスタジオに行こう。」
リハーサルに向けて、俺はテミンを引っ張った。

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##カイ##
ミンソギを見届けると、テミンがドアの前で待っていた。
「ミンソクさんがここにいるってわかってて来たでしょ?」
「うん。」
テミンの家にいれば会わないことも出来た。
でも、やはり会いたくなってしまった。
「未練たらたらじゃん。」
「そうかな。」
きっぱり振って帰る場所がないようにと自分を追い込んだつもりだったんだけど…
「“もう好きじゃない、テミナが好きなんだ!”
くらい言えばよかったのにっ!」
「…そんなのすぐにばれるよ。」
「悪い男になって、振り切るべきだった!」
「確かに…優しいだけじゃつまらないよね。」
酷い別れ方をして、ミンソギの心に刻まれたい…
と、思う気持ちもあったけど…
やっぱり中途半端なのは良くないと思ったのだ。
「おい、本気で凹むなよ。」
「…」
もう少し僕が自信に満ち溢れていれば…
セフンのことなんて気にしてなかったかもしれない。
でも…
「ありがとうテミナ。」
「はぁ?」
「もう一度夢のチャンスをくれて。」
あの時、多分何も言ってくれなかったら…
独占欲の塊と嫉妬が膨らんで
俺はメンバーから外されていただろう。
彼が居たから、夢に向き合えた。
そして、自信を得る機会をくれた。
ミンソギとの別れを自分で選んだけど
自然と笑顔を作れた…気がする。
「もぅほんとにぃ、バカッ」
どすっ
肩パンされる。
「何だよバカって…!」
「キラキラしててしんどいっ」
「はぁ?」
テミンの言ってることがいまいちわからなかった。
「そーゆーところが好きって言ってんの!」
「えっ…好きって…?あれはその場の勢いのようなものじゃなかったのか?」
視線に熱を感じた…
「違うよっ……お前の弱ってるときに誘惑したんだよ。あーもう醜くて嫌だっ」
顔を隠してしまう。
「…」
「何笑ってんの?」
「何でもない。」
不思議とそこまで嫌な気持ちにはならなかった。
この気持ちはまだわからない。
「ああ、もう時間ない。
早くスタジオに行こう。」
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