
『ギョンス・チャニョル』
ギョンスお誕生日企画
##ギョンス##
シーグリの撮影が早く終わり、メンバーはそれぞれ皆他の仕事や練習に向かった。
チャニョルと僕は現在、車で昨日のロケ地の露店に向かっている。
「ちょ、どーゆーこと?
つ、付き合っちゃったことになってるよね?!」
外見が僕の姿のチャニョルが、車を運転しながら言った。
「…あまりにも非現実的だから、誰も信じないと思ったんだ。」
「いやでもっ、メンバーならわかってくれるでしょ?!」
はぁ、辛い…
「ギョンス?」
何で、入れ替わりなんてしたんだろう。
「ちょ、黙らないでよっ」
チャニョルが大好きなあまり…
チャニョルそのものになりたいと常々に願い…
神様がチャンスをくれたというのに…
「ギョンスぅ…なんか言ってぇ」
昨日は興奮のあまり、全裸になり舐めるように鏡で全てを見回したのに…
さらに、眠ったときはチャニョルの匂いに包まれて幸せな気分だったのに…
「はぁ…」
車が止まった時、僕は僕の目を見つめる。
「な、何…?」
僕は自分の瞳の奥の彼を見ていた。
彼を鏡越しで見ることしか出来ない。
もっと近づきたいのに。
「はぁ…つまらん。」
「ひ、酷いっ見つめてきたのはそっちなのにぃ!」
僕は彼をそこまで好きじゃなかったってこと…?
首を傾げたら、僕の姿のチャニョルも同じことをしている。
不思議だ。
自分の顔なんて見慣れてるのに…
ころころ変化する顔が飽きない。
「ふふ」
「あー、笑うなよもー」
暫くすると、ロケ地近くに到着した。
「ここらへん、何だけどなぁ…」
露店は夕方から夜に掛けて賑わい始めるが、まだまだちらほらしかいないようだ。
「まだ少し早いみたいだな。」
「じゃ、コーヒー買ってくるっ」
「ああ…」
車から降り、僕の姿のチャニョルがコンビニに向かった。
ドタバタと走る姿がやはり“チャニョル”そのものだ。
ああ、かわいい。
ずっと見ていたい。
おや?
可笑しいぞ?
てっきりチャニョルの外見が好きだと思っていたんだが…まさか…
中身も好きだったのか…?
「ぎょ、ギョンス…な、何してるの?」
僕は自然と自分を自分で抱きしめていた。
傍から見たらチャニョルが一人で縮こまっているように見えただろう。
「君が愛しいと思って。」
「ええぇ?!」
「でも、なんかしっくりこない。」
ナルシストが自分を愛するような苦しみを感じる。
チャニョルに一番近くなったのに、一番遠い…
「入れ替わる前の方が、チャニョルに近づけたのかも…」
「へ?」
再び僕の瞳越しにチャニョルを見つめた。
「ギョンス、ち、近い…」
震えて、目が塞ぎがちで…
外見は僕なのにチャニョルがそこにいる。
おかしい、こんなこと…
まさか、君の外見も中身も好きだったなんて…
「キスしていい?」
「え?!」
僕は、そっと…唇を重ねた。
その後…
「おっはよ~ござま~すっ」
「お、チャニョラ。戻ったか?」
皆さん、朗報です!
「え?!」
ドッキーンッ
僕とギョンスは元に戻りました!
「調子だよ、ちょーしっ
ギョンスと付き合ったからって、緊張してたんだろぉ?」
ドドッキーンッ
そして、お、お付き合いを本当にすることになりましたっ
「おぅ、おおっ。」
ベッキョンの奴、全然違うのに所々言い回しが妙に当たってるから心臓に悪いっ
「ってか、ギョンス寝てんじゃない?
起こしてやれよ、王子のチッスで。」
「うん…?!」
ドドドッキーンッ
「うん!じゃねぇ、惚気んなっ」
「言ってないしっ」
背中をばしばし叩かれたあとギョンスの部屋に向かう。
「ギョンス、起きてる?」
もぞもぞ動くミノムシ…
毛布をそっと剥ぎ取った。
「…起きてない。」
「起きてるじゃんっ」
「…キスしないと起きない。」
「も、もぉぉ~」
ちゅっ
そうなのです。
ギョンスと僕はあの後のキスで元に戻りました。
「ほら、起きてっ」
「…足りない、もっとしろ。」
ギョンスってば…好き!
【おわり】
改めてお誕生日おめでとうございます。素敵な一年になりますように。

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##ギョンス##
シーグリの撮影が早く終わり、メンバーはそれぞれ皆他の仕事や練習に向かった。
チャニョルと僕は現在、車で昨日のロケ地の露店に向かっている。
「ちょ、どーゆーこと?
つ、付き合っちゃったことになってるよね?!」
外見が僕の姿のチャニョルが、車を運転しながら言った。
「…あまりにも非現実的だから、誰も信じないと思ったんだ。」
「いやでもっ、メンバーならわかってくれるでしょ?!」
はぁ、辛い…
「ギョンス?」
何で、入れ替わりなんてしたんだろう。
「ちょ、黙らないでよっ」
チャニョルが大好きなあまり…
チャニョルそのものになりたいと常々に願い…
神様がチャンスをくれたというのに…
「ギョンスぅ…なんか言ってぇ」
昨日は興奮のあまり、全裸になり舐めるように鏡で全てを見回したのに…
さらに、眠ったときはチャニョルの匂いに包まれて幸せな気分だったのに…
「はぁ…」
車が止まった時、僕は僕の目を見つめる。
「な、何…?」
僕は自分の瞳の奥の彼を見ていた。
彼を鏡越しで見ることしか出来ない。
もっと近づきたいのに。
「はぁ…つまらん。」
「ひ、酷いっ見つめてきたのはそっちなのにぃ!」
僕は彼をそこまで好きじゃなかったってこと…?
首を傾げたら、僕の姿のチャニョルも同じことをしている。
不思議だ。
自分の顔なんて見慣れてるのに…
ころころ変化する顔が飽きない。
「ふふ」
「あー、笑うなよもー」
暫くすると、ロケ地近くに到着した。
「ここらへん、何だけどなぁ…」
露店は夕方から夜に掛けて賑わい始めるが、まだまだちらほらしかいないようだ。
「まだ少し早いみたいだな。」
「じゃ、コーヒー買ってくるっ」
「ああ…」
車から降り、僕の姿のチャニョルがコンビニに向かった。
ドタバタと走る姿がやはり“チャニョル”そのものだ。
ああ、かわいい。
ずっと見ていたい。
おや?
可笑しいぞ?
てっきりチャニョルの外見が好きだと思っていたんだが…まさか…
中身も好きだったのか…?
「ぎょ、ギョンス…な、何してるの?」
僕は自然と自分を自分で抱きしめていた。
傍から見たらチャニョルが一人で縮こまっているように見えただろう。
「君が愛しいと思って。」
「ええぇ?!」
「でも、なんかしっくりこない。」
ナルシストが自分を愛するような苦しみを感じる。
チャニョルに一番近くなったのに、一番遠い…
「入れ替わる前の方が、チャニョルに近づけたのかも…」
「へ?」
再び僕の瞳越しにチャニョルを見つめた。
「ギョンス、ち、近い…」
震えて、目が塞ぎがちで…
外見は僕なのにチャニョルがそこにいる。
おかしい、こんなこと…
まさか、君の外見も中身も好きだったなんて…
「キスしていい?」
「え?!」
僕は、そっと…唇を重ねた。
その後…
「おっはよ~ござま~すっ」
「お、チャニョラ。戻ったか?」
皆さん、朗報です!
「え?!」
ドッキーンッ
僕とギョンスは元に戻りました!
「調子だよ、ちょーしっ
ギョンスと付き合ったからって、緊張してたんだろぉ?」
ドドッキーンッ
そして、お、お付き合いを本当にすることになりましたっ
「おぅ、おおっ。」
ベッキョンの奴、全然違うのに所々言い回しが妙に当たってるから心臓に悪いっ
「ってか、ギョンス寝てんじゃない?
起こしてやれよ、王子のチッスで。」
「うん…?!」
ドドドッキーンッ
「うん!じゃねぇ、惚気んなっ」
「言ってないしっ」
背中をばしばし叩かれたあとギョンスの部屋に向かう。
「ギョンス、起きてる?」
もぞもぞ動くミノムシ…
毛布をそっと剥ぎ取った。
「…起きてない。」
「起きてるじゃんっ」
「…キスしないと起きない。」
「も、もぉぉ~」
ちゅっ
そうなのです。
ギョンスと僕はあの後のキスで元に戻りました。
「ほら、起きてっ」
「…足りない、もっとしろ。」
ギョンスってば…好き!
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