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坂ダ!

***坂道ダッシュ!☆EXOの妄想BL小説です。***

【前編】CHANGE?!

【カイ・シウミン】
カイ君お誕生日企画

一日遅れてしまいましたが
改めてお誕生日おめでとうございます。
自然体は可愛くて、一瞬で雰囲気が変わるカイくんは魅力的ですね。
映画のようなソロコン楽しみにしてます!


今度はカイ君がCHANGEしてしまうお話です。



##カイ##


シーグリの撮影中、僕はうさぎのぬいぐるみに埋もれたり、うさ耳を付けたり…
思いっきり楽しんでいた。

そう、僕はかわいいをテーマにした撮影は実は大大大だーい好きだっ


自分が“かわいい”そのものになれるからである。


ああ、熊年もあればよかったのにぃ… 
クマは僕のトレードマークみたいなものだ。

子供の頃にかわいいクマを指さされ“ジョンインに似てるね”って言われたことがきっかけである。
その、かわいいになれたことが凄く嬉しかったのだ。

…今思えば肌の色のことだったかもしれないけど。


「カイさんオッケーです。」

「ありがとうございます。」


その場で撮った写真を確認する。


でも…
やっぱり自分の容姿は、可愛いに程遠い。

もっともっと可愛いに近づきたいのに…
自分の容姿が嫌いなわけじゃないけどっ
似合うか似合わなわないかと言われたら…


はぁ~


「上手く出来なかったの?
全部かっこいいじゃん。」

次の撮影のレイひょんが僕のため息を聞いたらしい。

「ん~…もうちょっと可愛くとりたかったです。」

そもそも自分の容姿が気になるとは言えない。

「あはは、ないものねだりだねぇ。」


確かにそうなんだけど…!


レイひょんが僕とバトンタッチで撮影が始まった。
にんじんのぬいぐるみを手に持ち、ふわふわしたうさ耳のカチューシャを付けていた。
レイひょんがつけると羊みたいだ。
しかし服を見ると…ピタッとした体のラインがわかる薄めのニット…で、萌え袖。

なんでだろうエロい…
同じようなアイテムなのに雰囲気でガラリと変わる。

レイひょんは、自分がなりたい自分と実際に撮れた写真の自分が同じような気がする。

いいなぁ…

逆でいうとギョンスひょんは可愛いのにカチューシャつけないしそんな雰囲気を見せないから男らしいオーラがダダ漏…


あ、あれれれれれれ?!


か、カチューシャっ
たれうさ耳付けてるぅ!!

ガタッ

僕は思わず立ち上がった。

し、しかも、絶対やってくれない愛嬌して…!
わぁぁ、指ハートや、手のひらハートもっっ


「か、かわいいっ
じゃあ、このク○ミのカチューシャも」


捨てられることも覚悟してギョンスひょんに手渡すと、無言で装着…!

しかもカメラ目線で…
どや顔がかわいいっ

かわいいを求める需要とかわいいの放出している供給が釣り合っている!


ギョンスひょんの撮影が終わると、僕は携帯を持って近づいた。


「一緒に撮っ…」

「あのさ…!
チャニョルってあんなカッコよかった?」


ミンソギひょんがギョンスひょんに声を掛けたのが聞こえて、全然興味がなかったチャニョリひょんの撮影を見た。


え…誰?!
あのイケメンはっ

元々チャニョリひょんの顔はイケメンである。
しかし、持ってる性格?雰囲気故、それを感じさせない所がある。

思いっきりかわいいウサギになりきると思ったのに…!
シーグリじゃなく、うさぎがブランドの商品に見えるくらいドイケメンに見えてきたっ


「あんなチャニョルなら抱かれてもいいよ~」
  
「えぇ?!」


ドキッ
ミンソギひょんって…男性も好きになれるの?
 

「あははっ今日のギョンスリアクション良すぎ~」

確かに今日のギョンスひょんはリアクションが大きい。

な、何だぁ…冗談かっ
ドキドキ…


「シウミンさん、撮影です。」

「あ、はい。よろしくお願いします。」


うさ耳ヘアバンドを付け、ぬいぐるみやお花など色んなアイテムを持って撮影を開始する。

ミンソギひょんは、僕とは逆だ。
かっこいいを理想としていた。

しかしある時、吹っ切れたようにかわいいにシフトチェンジしたのだ。


『俺は、みんなが求めてる俺になる。』


なーんて、某海賊王みたいなことをお酒の席で言ってたっけ?
その日からもう振り切ったように可愛さをフル放出していた。

 


僕もそう、割り切れたらなぁ…

  


そして、その撮影後…

「ジョンイナ」

「ミンソギひょん」

「これ持ってる?」

手に持ってるのはヘアバンドだ。

「え?!」

「撮影用のうさぎ中に紛れてた!
クマのくーたんに似てるだろ?」

「わぁぁぁっ」

かわいいっ
ミンソギひょんに手渡され、僕はそのヘアバンドを手にした。

「ジョンイナが付けたいかも~って売ってもらおうとしたら、くれるって!」

「あ、ありがとうございます…」
 
しかし、自分がくーたんヘアバンドを付けた姿を想像する。
そんな、可愛くない…かも…

「あれ、あんまり好みじゃなかった?」

その様子を見てミンソギひょんが察する。

「いえ、すっごく…嬉しいです。」

「何だぁ、感動してたのかっ」

ミンソギひょんが無理矢理僕にヘアバンドを被せた。  

「いや、僕より、ミンソギひょんの方が…いたっ」


勢いで髪の毛が絡んだのか、頭が電気が走ったような痛みを一瞬感じ目を閉じた。


「大丈夫か?」

「うん、大丈…」



その声はミンソギひょんの声ではなかった。
レコーディングで聞く僕の声とよく似て…

 

「「え?」」



目を開くと、そこにはくーたんのヘアバンドを付けた僕が心配そうに僕を見つめていた。






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