
【シウミン・セフン】
短編です。
_/_/_/シウミン_/_/_/
セフンと初めてあった時、すぐにルゥハンが好きなことがわかった。
本人も隠す気はさらさらなさそうで若干のシットさえ感じた。
"僕、失恋したんです。慰めて?"
同類への労りの気持ちが湧いたのか、はたまた面倒な悪ノリに乗ってあげたのか分からないが、失恋したのは事実なので彼を癒してあげることにした。
それは本当に気まぐれだった。
多分彼にとって俺はただのはけ口に過ぎなくて、どうせすぐ飽きるだろうと思っていた。
しかし、意外なことに連絡は途切れず体の関係は続いていた。
それでも都合がいいように使われているんだと思っていた。
その後、セフンがジョンインと友達だとわかったのはつい最近のことだった。
「友達に彼女が出来たっ」
「ふーん、良かったじゃん。」
「そう、良かったんだよぉ。」
ジョンインは、俺の従兄弟だが純心で本当にいい子だ。
他人のことなのに自分のことみたいに嬉しそうにする。
「来るもの拒まず去るもの追わずって感じでぇ…
本命はいなかったの。」
「ほー…」
グズだな…俺みたい。
でも、俺はお互いに割り切れる関係だけどね。
「でもね、友達としてはいいやつなんだよ。」
「へー…」
「最近修羅場ないねーって話したら
彼女出来たって教えてくれたの。」
「そうなんだ。」
ジョンインの友達には興味がなくて、流して聞いていた。
その人物がセフンだと知ったのは、ジョンインがダンス部の写真を見せてくれた時だった。
「これ全員ダンスサークルのメンバーなのか?」
「うん?どうかした?」
表情管理が出来ていなかったらしい。
「いや、何でもない…」
「あ、前彼女出来たって言ってたのはこのこだよっ」
画面上のセフンを指差した。
嘘だろ…
確かに大学生ってくらいはわかってたけど…
まさか、ジョンインと同じ大学で同じサークルなんて…!
それだけセフンとはプライベートの話をしたことがなかった。
一年も関係を続けているのに、だ。
俺はセフンと別れる決心をした。
ジョンインにバレたくないという気持ちが一番だったのだ。
しかし…
「ミンソギ…」
甘く囁かれているように聞こえるのは多分幻聴だ。
別れなければならないと思いながらなかなか言い出せなかった。
だから、別れる準備を行うことにした。
「セフニ、前みたいにもっと激しく抱いてくれ。」
「え?」
「前はもっと荒々しかっただろ?」
そうだ、セフンは最初はもっと雑に俺を抱いた。
慣れてなかっただけかもしれないが、それくらいが丁度いい。
俺はセフンの気持ちを盛り上げるために前みたいにセフンの下にしゃがみ込みジーパンのファスナーを下ろす。
「…嫌です。」
「え?」
「もう、ミンソギの気持ちいいところ全部知ってるし、スローセックスの方が好きでしょ?」
「んっ…」
頬張ろうとするのを阻止されて、しゃがまれてキスされた。
キスしながら、そのまま俺はセフンに跨がされて、セフンの熱を下半身で感じながら勝手に腰が動く。
もっと密着したい。
もっと押し付けてほしい。
入れて欲しい…
セフンのキスで体が疼き出す。
「ミンソギ、キス好きだね。」
長くキスされると知らぬ間に主導権を握られる。
セフンが俺を抱いたままベッドに連れてかれて寝かされた。
「好きじゃないし…」
「ホントに?」
うう…
「好き…」
そしたら、また優しくキスされるのだ。
結局ただ気持ちよくなってしまっただけだった。
「激しく抱いてなんて、変なAVでも見たの?」
シャワーの後、ベッドの中でセフンがニヤニヤしながら言った。
そんな単純じゃないっ
と、言いたいが本当のことは言えないので黙っている。
「…ん」
「可愛い。」
可愛くないだろと言いたいが、セフンはまた体を触ってくる。
「今日はもうしないぞ。」
「わかってる。」
「じゃあ何?」
ふわっと抱きしめられた。
「ただ触れたいって理由はダメなの…?」
耳元で囁かれて、ドキリとした。
そして、まずいと思った。
早く別れなければ。

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セフンと初めてあった時、すぐにルゥハンが好きなことがわかった。
本人も隠す気はさらさらなさそうで若干のシットさえ感じた。
"僕、失恋したんです。慰めて?"
同類への労りの気持ちが湧いたのか、はたまた面倒な悪ノリに乗ってあげたのか分からないが、失恋したのは事実なので彼を癒してあげることにした。
それは本当に気まぐれだった。
多分彼にとって俺はただのはけ口に過ぎなくて、どうせすぐ飽きるだろうと思っていた。
しかし、意外なことに連絡は途切れず体の関係は続いていた。
それでも都合がいいように使われているんだと思っていた。
その後、セフンがジョンインと友達だとわかったのはつい最近のことだった。
「友達に彼女が出来たっ」
「ふーん、良かったじゃん。」
「そう、良かったんだよぉ。」
ジョンインは、俺の従兄弟だが純心で本当にいい子だ。
他人のことなのに自分のことみたいに嬉しそうにする。
「来るもの拒まず去るもの追わずって感じでぇ…
本命はいなかったの。」
「ほー…」
グズだな…俺みたい。
でも、俺はお互いに割り切れる関係だけどね。
「でもね、友達としてはいいやつなんだよ。」
「へー…」
「最近修羅場ないねーって話したら
彼女出来たって教えてくれたの。」
「そうなんだ。」
ジョンインの友達には興味がなくて、流して聞いていた。
その人物がセフンだと知ったのは、ジョンインがダンス部の写真を見せてくれた時だった。
「これ全員ダンスサークルのメンバーなのか?」
「うん?どうかした?」
表情管理が出来ていなかったらしい。
「いや、何でもない…」
「あ、前彼女出来たって言ってたのはこのこだよっ」
画面上のセフンを指差した。
嘘だろ…
確かに大学生ってくらいはわかってたけど…
まさか、ジョンインと同じ大学で同じサークルなんて…!
それだけセフンとはプライベートの話をしたことがなかった。
一年も関係を続けているのに、だ。
俺はセフンと別れる決心をした。
ジョンインにバレたくないという気持ちが一番だったのだ。
しかし…
「ミンソギ…」
甘く囁かれているように聞こえるのは多分幻聴だ。
別れなければならないと思いながらなかなか言い出せなかった。
だから、別れる準備を行うことにした。
「セフニ、前みたいにもっと激しく抱いてくれ。」
「え?」
「前はもっと荒々しかっただろ?」
そうだ、セフンは最初はもっと雑に俺を抱いた。
慣れてなかっただけかもしれないが、それくらいが丁度いい。
俺はセフンの気持ちを盛り上げるために前みたいにセフンの下にしゃがみ込みジーパンのファスナーを下ろす。
「…嫌です。」
「え?」
「もう、ミンソギの気持ちいいところ全部知ってるし、スローセックスの方が好きでしょ?」
「んっ…」
頬張ろうとするのを阻止されて、しゃがまれてキスされた。
キスしながら、そのまま俺はセフンに跨がされて、セフンの熱を下半身で感じながら勝手に腰が動く。
もっと密着したい。
もっと押し付けてほしい。
入れて欲しい…
セフンのキスで体が疼き出す。
「ミンソギ、キス好きだね。」
長くキスされると知らぬ間に主導権を握られる。
セフンが俺を抱いたままベッドに連れてかれて寝かされた。
「好きじゃないし…」
「ホントに?」
うう…
「好き…」
そしたら、また優しくキスされるのだ。
結局ただ気持ちよくなってしまっただけだった。
「激しく抱いてなんて、変なAVでも見たの?」
シャワーの後、ベッドの中でセフンがニヤニヤしながら言った。
そんな単純じゃないっ
と、言いたいが本当のことは言えないので黙っている。
「…ん」
「可愛い。」
可愛くないだろと言いたいが、セフンはまた体を触ってくる。
「今日はもうしないぞ。」
「わかってる。」
「じゃあ何?」
ふわっと抱きしめられた。
「ただ触れたいって理由はダメなの…?」
耳元で囁かれて、ドキリとした。
そして、まずいと思った。
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