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坂ダ!

***坂道ダッシュ!☆EXOの妄想BL小説です。***

3.別れの決心

【シウミン・セフン】


短編です。



_/_/_/シウミン_/_/_/



セフンと初めてあった時、すぐにルゥハンが好きなことがわかった。
本人も隠す気はさらさらなさそうで若干のシットさえ感じた。

"僕、失恋したんです。慰めて?"

同類への労りの気持ちが湧いたのか、はたまた面倒な悪ノリに乗ってあげたのか分からないが、失恋したのは事実なので彼を癒してあげることにした。

それは本当に気まぐれだった。

多分彼にとって俺はただのはけ口に過ぎなくて、どうせすぐ飽きるだろうと思っていた。

しかし、意外なことに連絡は途切れず体の関係は続いていた。
それでも都合がいいように使われているんだと思っていた。


その後、セフンがジョンインと友達だとわかったのはつい最近のことだった。


「友達に彼女が出来たっ」

「ふーん、良かったじゃん。」

「そう、良かったんだよぉ。」


ジョンインは、俺の従兄弟だが純心で本当にいい子だ。
他人のことなのに自分のことみたいに嬉しそうにする。

 
「来るもの拒まず去るもの追わずって感じでぇ…
本命はいなかったの。」

「ほー…」


グズだな…俺みたい。
でも、俺はお互いに割り切れる関係だけどね。


「でもね、友達としてはいいやつなんだよ。」

「へー…」

「最近修羅場ないねーって話したら
彼女出来たって教えてくれたの。」

「そうなんだ。」


ジョンインの友達には興味がなくて、流して聞いていた。

その人物がセフンだと知ったのは、ジョンインがダンス部の写真を見せてくれた時だった。


「これ全員ダンスサークルのメンバーなのか?」

「うん?どうかした?」


表情管理が出来ていなかったらしい。


「いや、何でもない…」

「あ、前彼女出来たって言ってたのはこのこだよっ」


画面上のセフンを指差した。


嘘だろ…
確かに大学生ってくらいはわかってたけど…
まさか、ジョンインと同じ大学で同じサークルなんて…!


それだけセフンとはプライベートの話をしたことがなかった。
一年も関係を続けているのに、だ。

俺はセフンと別れる決心をした。
ジョンインにバレたくないという気持ちが一番だったのだ。









しかし…










「ミンソギ…」



甘く囁かれているように聞こえるのは多分幻聴だ。
別れなければならないと思いながらなかなか言い出せなかった。


だから、別れる準備を行うことにした。


「セフニ、前みたいにもっと激しく抱いてくれ。」

「え?」

「前はもっと荒々しかっただろ?」


そうだ、セフンは最初はもっと雑に俺を抱いた。
慣れてなかっただけかもしれないが、それくらいが丁度いい。


俺はセフンの気持ちを盛り上げるために前みたいにセフンの下にしゃがみ込みジーパンのファスナーを下ろす。


「…嫌です。」

「え?」

「もう、ミンソギの気持ちいいところ全部知ってるし、スローセックスの方が好きでしょ?」

「んっ…」


頬張ろうとするのを阻止されて、しゃがまれてキスされた。

キスしながら、そのまま俺はセフンに跨がされて、セフンの熱を下半身で感じながら勝手に腰が動く。

もっと密着したい。

もっと押し付けてほしい。

入れて欲しい…


セフンのキスで体が疼き出す。


「ミンソギ、キス好きだね。」


長くキスされると知らぬ間に主導権を握られる。
セフンが俺を抱いたままベッドに連れてかれて寝かされた。


「好きじゃないし…」

「ホントに?」


うう…


「好き…」



そしたら、また優しくキスされるのだ。

結局ただ気持ちよくなってしまっただけだった。


「激しく抱いてなんて、変なAVでも見たの?」


シャワーの後、ベッドの中でセフンがニヤニヤしながら言った。

そんな単純じゃないっ
と、言いたいが本当のことは言えないので黙っている。


「…ん」

「可愛い。」


可愛くないだろと言いたいが、セフンはまた体を触ってくる。


「今日はもうしないぞ。」

「わかってる。」

「じゃあ何?」



ふわっと抱きしめられた。



「ただ触れたいって理由はダメなの…?」

 
耳元で囁かれて、ドキリとした。
そして、まずいと思った。






早く別れなければ。


   






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2.別れの決心

【シウミン・セフン】


短編です。



_/_/_/セフン_/_/_/



ああ、思いだした。


「ねー、足疲れたぁ」


女子の買い物や食事は気を使う。
主導権を握られつつ、彼女の思惑を察しなければならない感じ。


「ご飯行く?」

「んー、お腹は空いてないかな?」

「カフェとか行く?」

「んー、並ぶのやだな。」


あー、めんど。  


「じゃあ何?」  

多分僕は少しだけ苛ついていた。


「…セフンの家で休んでいい?」


ああ、そーゆーことか。
昔は歩くのも面倒ですぐに部屋に呼んでセックスしてたことを思い出す。


「あー…ごめん、散らかってるから。
ホテル行く?」

「…うん、いいよ?」


断れよ…
僕の腕をぎゅっと掴んで歩き出す。


あー…

僕はもう断ることを考えていた。
ホテル代折半とか言ったらこのまま帰ってくれるだろうか?

大通りから一本奥に入ったらラブホテル街、というところだった。


ミンソギらしき人がスマホを見ながら前を歩いている。
ショーウィンドウに、足を止める。


「ジョンイナ、ここか?」


振り向く彼…
そして、後から聞こえる声。


「うん、そこー!
…あれ、セフン?」


僕は、ミンソギとジョンインの間に挟まれて困惑していた。


「偶然だね。」

「ああ…」

「あ、戻りたいって言ってた彼女?」

僕に耳打ちをする。

「ち…」


がう、と否定する前に僕を通り過ぎたジョンイナがミンソギの腕を組んだ。


「僕はひょんと遊びに来てるんだ!」

「…ひょん?」

「うん、従兄弟。こんな見た目だけど年上なのだ。」

「おい。」

腕を組むジョンインを小突く。

「へへ、だっていつも僕の方が年上だと思われるから~」



"知ってる…"

言いそうになって、口を閉ざす。

 
ミンソギはさっきから目を合わせてくれない。


あの腕も、あの体も、あの唇も僕のものなのに…


「…すみません、ここに入るのでこれで。」


ミンソギは目の前の店を指さして、他人行儀に会釈しながらジョンインを引っ張って店の中に入っていく。


「大学でまた話そう!じゃあね!」

ジョンインも嫌がらず、むしろ嬉しそうに中に入っていく。
二人は、店の中に入り僕もそれを追おうとした。


「…!」

「どこ行くの?」

と、腕を引き寄せられてすぐにそれを離した。



「ごめん、用事ができた。」

「え?、ちょっ…」


 
何か言おうとしているのを無視して
僕は二人が入った高級ブランドの店の中に入った。



「いらっしゃいませ。」


二人は服を見ていた。
多分、ジョンイナの服を選んでいる。

そして、ジョンイナが服を選び、試着室に向かった。


「ミンソギ。」



ジョンイナが背中を向けたと共に、ミンソギの腕を掴んだ。



「なに…」

腕を離そうとするので、引いて抱き寄せた。

「ミンソギ、何で返事くれないの?」

「早く離せ…」

「僕、怒らせるようなことした?」

「ジョンイナにバレるから離れてくれ。」


僕の話を聞いてくれないミンソギを更に強く抱きしめた。


シャッ…


「ミンソギ、どお?」


試着室のカーテンが開いて思わず僕とミンソギはしゃがんだ。


「あれ、ミンソギ?」


ジョンインが周りを見渡しているようだ。
そのまま逃げようとするミンソギを必死に掴む僕。


「おーい…」

僕とミンソギは息を潜めていた。

トクントクン…


緊張する場面にも関わらず
僕は久々のミンソギの匂いと感触に変な気を起こしていた。


「セフン、本当にやめ…んん」


振り向いたミンソギの唇をパクリと口に含んだ。
そのまま舌を挿入して口の中を掻き回した。


ミンソギの目がとろんとしてきた。


「ミンソギー?」


ジョンイナの声がした途端、ミンソギが胸を思い切り押して力強く体を離した。
 

「やめろって言ってるだろっ」


唇を手の後で拭きながら立ち上がる。




「ミンソギの家で待ってます。」

 


僕はポケットから合鍵を見せて
すくっと立ち上がり外に出た。







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1.別れの決心

【シウミン・セフン】


短編です。



_/_/_/セフン_/_/_/



もう着替え終わって、ネクタイを締めながらスーツ姿のミンソギが言った。



「もう来ないから…」



僕は、まだ裸のまま寝転がっている。



「え…?」

なんて…?

「合鍵ここに置いてく。
じゃあ…」


カタ…と、音がしたと思ったらドアがバタンと音を立てた。











ミンソギとの出会いは、従兄弟の結婚式だった。




「おめでとう、ルゥ」

「しうちゃ~ん、来てくれてありがとう♡」



白いタキシードを来た、可愛らしい容姿のルゥハンは僕の従兄弟だ。

そんな従兄弟が走って駆け寄った先がこのキムミンソクだった。



「これ、良いでしょ?
オーダーメイドなんだ。」

「へー…似合ってる。」

「んふふ。」


そう言われて嬉しそうなルゥ兄。
それが本当に可愛くて、僕はじっと見つめていた。
それに気づいたキムミンソク。


「俺のことはいいから…」

と、彼はルゥ兄の肩を叩いて僕の方を見るように目配せする。


「あーん?セフニはあとでいいよ。」


相変わらず扱いが雑だ。
でもそこがいい。

「何でだよ。」

僕が言いたいことをキムミンソクが言ってくれた。

「だっていつでも会えるし?」


こちらを見たルゥ兄はさっきの笑顔はどこへやら、いつも見ている男らしい表情に戻った。


「ミンソギ、これ従兄弟のセフン。」


僕は人見知り故に何も言えず会釈だけする。


「こんにちは、キムミンソクです。
ルゥハンとは大学の学部が同じで…」

「そ、サークルも同じ!
でね…それから!」


すごいはしゃぎようのルゥ兄…
それを温かく見守るキムミンソク。

いいな…
と、思いながら僕は黙って話を聞いていた。



ルゥ兄が居なくなると、予定があるからとすぐに帰ってしまった。

雰囲気は嫌いじゃなかった。
でももう二度と会わないだろうなと思っていた。




数日後…




「キムミンソクさん?」


なんとハッテン場で顔を合わせてしまったのだ。


「…こーゆー時は知らないふりするもんだろ?」


あの時の笑顔はどこへやら…
見た目と違って大人びた表情で言われた。


僕は構わず隣に座る。


「僕、失恋したんです。」

「は?」

「慰めて?」


僕たちはすぐにホテルに向かった。
ミンソクはしゃがんで僕のベルトを外す。


「ちょ…慰めてとは言ったけど…!」

展開が早すぎるっ

「しないの?」


もう、既に握られてあとは頬張るだけだ。
これで誰が抗えるのだろう?


「…して?」




その後はずるずると付き合っていた。
連絡先を交換したあとは、お互いに時間がある時に呼んでセックスする。

まさか一年後に別れようなんていわれると思ってなかった。




「ふぁぁ…」




大学の4年の朝は遅い。
ゆっくりとシャワーを浴びてもまだ2限には間に合いそうだ。

3年の時に必須の語学の単位を落としたのでこれだけは出ないといけない。


「セフニおネムだね。」

「んー…恋人と別れた。」

「えー?!」


「キムジョンイン!」


ジョンイナが先生に名指しされ怒られる。

「すみませんっ」

ジョンインが席を立ち、頭を下げてまた座る。

昼休みになった途端すぐに聞いてきた。


「何で別れたの?
うまく行ってたじゃんっ」

「うん、僕もそう思ってた。」

「理由聞いた?」

「聞いてない。」


でも、僕に不満があったんだろう。
もうわからないけど…


「セフンはそれでいいの?」

「いいも何も…もう終わっちゃってるんだよ。」


僕はあの時、眠気もあったけど引き止めなかった。
その程度の関係だったのだ。


しかし…暫くすると部屋が汚くなっていることに気付いた。
あれ…なんで?
いつも通りに過ごしてるのに…

シーツもぐちゃぐちゃだ。
何日洗ってないんだろう…
いや、ミンソギと出会う前は、何日なんて単位じゃなかった。
何か月もそのままでぐちゃぐちゃだった。

ミンソギと過ごしていた時は少しだけ自分がきちんとしていたような気がする。


"ミンソギ、もう行っちゃうの?"
"社会人は朝から仕事だからね。"


朝にはもうしっかりとした社会人が出来上がっていた。
髪を上げると幼い容姿も大人っぽくなる。



"もっといてよ…"

そう言うと少しだけ側に居てくれた。



ドサッ
僕はベットに寝転んだ。


ああ、こんなにベッド…広かったっけ?

スマホを開いた。



『ほんとにもう来ないの?』

『何か怒ってる?』



もちろん既読にはならない。



「何なんだよ…」


      
ピコン…

音がなって僕は慌ててスマホを開く。


『暇?』


ミンソギと関係を持ったらいつの間にか疎遠になっていた女子だ。

いつもは無視をしてるが、たまたま開いていたから既読になってしまったようだ。


『あ、見た!
ねー、遊ぼ!』


"いいよ"

別に繋ぎ止めるものはもう何もない。




僕はそれが寂しさを埋め合わせだと知らないふりを
した。






ペンミから少し夢心地で書けずすみません。
久々のシリアスに挑戦しますm(_ _)m
安定のフンシウでお送りします。

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【完】CHANGE~その後~⑦

【カイ・シウミン】
シウミンお誕生日企画



##カイ##

無視すると拗ねて大変なことは知っている。
しかし、やっとミンソギと2回目のキスをしていい感じだったのにっ

ドンドンドンッ
ああもう…!

開けないとドアを壊しかねないので仕方なく開けると…


ガチャッ

すると、セフンの影があったと思ったら消えた。


「ジョンイナッ」


?!
なんと瞬時に僕の腰を抱きしめていた。
 

「僕のこと好きって言ったじゃん。」



ちょ…!

なんだその舌ったらずで、かつ下から見上げて拗ねてるとか可愛さアピール全開じゃないかっ

きゅんっ
な、なんてしてないからなっ

「い」

言ってないと、言おうとした時…!

「じ…のだ…」

小さくて聞こえなかった。


「…え?」


振り向けないので少し耳を傾けた。


「ジョンイナは俺のだっ」
 

今度はミンソギからバックハグをされた。 
ドッ…クンッ


し、心臓が後から押されて飛び出すかと思うくらい高鳴った。


「離れてください。僕が先ですっ」

「俺の方が先にいたっ
セフンが離れてっ」


「先の定義ってなんです?」
「定義?」


な、なんだが少女漫画の主人公になったみたいだっ…!


「ほら言えないじゃないですか、離れてください。」


僕の間で二人の言い合いが可愛くて仕方がない…!


「ジョンイナからも言ってよ。」

イライラしたのかセフンが睨んでこちらを見た。



「えっと…僕はミンソギが好きだから…」

 

セフンの目が僅かに見開いた。


「…もういい。」

僕から手を離して、ドアノブに手をかけた。
あ、怒ってしまった。
 

「ごめん。」

しかし、仕方がない。
これはちゃんと言わないといけないのだ。


「別に?
あ、ご飯は奢ってよね?」

「はい…」


やっぱりちゃっかりしてるし…


パタン…
再び二人きりになると、さっきの喧騒から一気に静かになった。

僕はまだバックハグされたままだ。
ミンソギが背中から声を掛けてきた。
 





「戻ったな…」


ん?


「…あ、本当だ。」


全然気付かなかった。
いや、セフンが僕を僕って認識してたから自然に受け入れていたのかもしれない。


「それより、さっき言ったこと本当ですか?」

「…」


僕は、ミンソギの顔を見たくてミンソギの手を外して振り向いた。

コクンと、頷く。

ミンソギの顔、真っ赤だ。
かわいい…



「…でも好きかはわからない。」

強情だな…と、思ったが言わないことにする。

 

「それで十分です。」



僕は唇をミンソギの唇に重ねた。
ミンソギは、自然と目を閉じてキスを待っていたように見えた。

彼の唇の温度や形をなぞるようにキスをして、啄む。

そして、肩から背中に掛けて体を撫でた。

はぁ…

ミンソギの唇から吐息が聞こえる。



「やっぱり、好き…かも。」

「!」




ドサッ
なんとミンソギから押し倒された。




【終わり】


あれ、しうちゃん?…と、言うところで終わります。今度はドニョルを…書けたら書きます。
最後までありがとうございました!

ペンミ行ってきました~
スタンドだったけど、寒かったけど、幸せでした…!

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CHANGE~その後~⑥

【カイ・シウミン】
シウミンお誕生日企画



##シウミン##


「…でぇ、いいって言っちゃったんですか?!」


俺の姿のジョンインが嘆いた。


「いいとは言ってないっ…けど」



今は、撮影が無事終わり宿舎である。
セフンとの撮影時の話をジョンイナに話している最中だ。



「けど?」

俺じゃない俺がじっと見つめる…
この違和感はやっぱり慣れない。

「二人でご飯行く約束した。」

「えーっ」

「えーって、ジョンイナから奢るって話だったんじゃないのか?流されるように約束されられたけど…」

「…それ、セフナのよくやる手法ですっ
スホひょんに使う奢られテク!」


「お?」


俺は誘われたことない、ぞ?


「とにかく、そこがチャンスです!
"僕はミンソギが好きだから諦めてくれ"って僕の代理で言ってください。」

「…って、俺が?!」

「僕以外誰がいるんですかっ」

「そ、そうだけど…」


いくらCHANGEしたからってこーゆーのは、戻った時に本人の口から言うべきなので…は?


「あ、"ごめん。ミンソギと付き合うことなったから"でもいいですよ?」

「つ、付き合ってないだろっ」


もー、ジョンインの発言に調子が狂ってしまう。


「それに、すぐに返事したらセフンが傷つくと思うけど…」

「変に期待させるほうが傷つきません?」

ぐっ…

「た、確かに…」


正論だ。
俺はただ自分が言うのを逃れたかっただけかもしれない。


「それか…」


ギシッ…

俺の姿のジョンインが近づいてきた。


「今すぐキスして戻るか試してみます?」

「!」


ドッキーンッ


「だ、ダメだ。」  

俺は、俺の姿のジョンインの胸を両手でガードした。

「どうして?」

「どうしてって…そーゆーことは、お付き合いしてから…だろ?」

「ミンソギのそんな貞操的な発言嫌いじゃないですけどもう僕たちキスしてますよね?」

「!!」


そう言えば入れ戻ったことで忘れかけてたけど…
俺たちキスしてるじゃんっ


「そ、そ、それはっ…」

「嫌だったら言って?」


そう言って近づいてきて俺は思わず目をぎゅっと瞑った。



ちゅ…
唇が触れた。

ジョンインの唇はぽてっとしてるから柔らかくて…
嫌じゃない。


なんだがふわふわしてきて…
気持ちよくなってきた。


これ…俺の唇とかじゃないよな??

目を見開いたその時…



ドンドンドン…! 

はっ.




「ジョ、ン、イ、ナ、あ、け、て!」




セフンがやってきた。




戻っているのか?
♡セフンちゃん、お誕生日おめでとうございます!♡



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CHANGE~その後~⑤

  【カイ・シウミン】
シウミンお誕生日企画



##シウミン##


ウィンウィン


「なんだこれっ」

撮影中、初めての動く猫耳にびっくりする。

「よくわかんないけど、声とかに反応するんですかね?」

ウィンウィン、ウィウィン

「おおお。」


流石ベッキョン、もう動く犬耳を使いこなしてるっ


こーゆーのは、ジョンイナが好きそうだ。
くま耳はないのかな…

と、視線を小道具に向けた時だった。


ジョンイナとセフン…がいる?!

って…!



「ジョンイナッ」



俺は、思わず叫んでいた。


びっくりするジョンイナ…
そして、叫んだ自分にびっくりする俺。

二人の距離がなんか近くて、凄くなんかこう…
モヤッとしたのだ。


ど、どうしよ…!

俺は思わずジョンインの元に走り出していた。


「え、ミンソギ…?」


走ってジョンインの目の前にいくと、いつものあの一点集中な視線を浴びて動揺した。

そしてセフンの視線も冷たく感じる。

どうしよ、な何を言えば…!


「えっと、あの…その…
これ、絶対…ジョンイナに、に似合うからッ」



俺は思わず猫耳カチューシャをジョンインの頭に付けた。



ビビッ…!



「「?!」」



俺が目の前に…いる?!
ジョンイン(見た目は俺)も俺と同じ顔をしていた。
お互いに固まったまま、どうしようか考える…


「…いつまで見つめ合ってるんですか?」


ずいっ

セフンが、しびれを切らして声を発した。
それで俺たちはハッとする。

 
入れ替わり2回目の俺たちは少し冷静だった。


「あ、あははっ…いきなりカチューシャ付けるからびっくりし、ましたぁ!」

俺はジョンイナになりきって声を出した。

「ごめんごめん、ジョンイナ!」


俺の姿をしたジョンインがどさくさ紛れに抱きしめてくる。

お、おいっ?!
俺はそんなスキンシップ激しくないぞ?!


「ミンソギひょん、ベタベタし過ぎです。」

と、セフンが引き離そうとする。


「ミ…ジョンイナが可愛いから仕方ないだろ!」


おいおいおいっ
なんか俺キャラが違うっ


「確かに可愛いですけど。」

と、セフンがジョンインの姿の俺を見つめた。



おっ…?



「僕も可愛いと思いますけど?」

「「?!」」


セフンがジョンインの猫耳のカチューシャを取り外し、自分の頭に取り付ける。



ま、まさか入れ替わるんじゃ…?!



「…どうしました?」


入れ代わって…ないっ


「いや、あまりに可愛すぎて固まっただけだっ」


ジョンインの姿の俺が言うと、セフンが無言になった。



「…でしょ?」


え、顔…少し赤い?
まさか、照れて…る?
"ジョンイン"に可愛いって言われたから?


「ちょっ、ミ、ジョンイナッ
僕はそんなこと思って…ぶぐぐっ」

俺の姿のジョンインの口を思い切り塞いだ。

「ちょーっ!ミンソギひょーん、早く撮影に戻ったほうがいいですよん?」

(バ・レ・る・だ・ろっ)
口パクでジョンインに伝える。

「おーい、おまいらなぁにやってんだっ
俺も仲間に入れろ~い。」


やばい、ベッキョンまでこっちに来そうだ。


「はーい、カチューシャ付けてあげますねん。」

ぐさっ


「ぎゃっ」


セフンの頭にある猫耳カチューシャを外し、再び俺の姿のジョンインに付けて撮影場所まで引っ張る。

最初は不機嫌そうな顔をしていたが…
撮影場所に入るとスイッチが入った。



「…ミンソギひょん、アイドル全開ですね。」

「そうだ、ね…」



あああ…
振り切った自分(ジョンインだけど。)を見るのがぶっちゃけ恥ずかしいっ



「だから好きなの?」

「え?!
あ、えっと…そのっ」


ストレート過ぎて焦る。
俺は、何て答えればっ


しかし、それを肯定と受け取られたらしい。


「…酷い。」

「?!」


「僕の方がジョンイナを好きなのに…」



や、やっぱりジョンインのこと好きだった…?!
俺は動揺して答えられないでいた。




「ねぇ…僕にもチャンスちょうだい?」




真剣な表情のセフンが、ジョンインの姿の俺を見つめていた。





実はなんと今年でなんとブログ開設9年目でした(^^)(多分)
飽きずにずっと遊びに来てくれ皆様、本当に感謝です!
まさかのブログの開設日を覚えててくれてる方もいてびっくりです…!!(TT)
投稿はぼちぼちになってしまいましたが…汗
これからもよろしくお願いしますm(_ _)m

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CHANGE~その後~④

【カイ・シウミン】
シウミンお誕生日企画



##カイ##


撮影したあと、自分の写真をチェックする。


「はい、大丈夫です。
ありがとうございました。」


ってことで…
僕は左右を見渡した。


「あれ、ミンソギは?!」

僕たちと交換の…はずっ

「あっちだよ。」

と、セフンが指を差す。


「なっ…!」


ミンソギは既に向かい側で撮影をしていた。

何てことだっ
最初からみたかったのに!!


撮影場所は数字のバルーンや、お菓子のバルーンがふわふわ浮いてて
とにかくかわいい雰囲気の…中にリス2匹…
ではなく、ミンソギとベッキョニだ。
コンセプト最高にかわいいっ


僕は邪魔にならないように隅っこで二人の様子を見ていた。

そして…


あれは動く猫耳じゃんっ!!
かわいい…

僕も付けたい…



「ジョンイナ」

「何っ」
 
セフンが呆れたような声で呼んだのがわかったので、振り向きもせずミンソギを食い入るように見つめたまま返事をした。


「僕告白したんですけど、わかってます?」

「え?」

流石にびっくりしてセフンに顔を向けた。

「はぁ、やっぱり気づいてなかったんですね。
このにぶちん。」

「にぶっ…」

「まぁ、ジョンイナだし仕方ないよね。」

 
さらっと酷いこと言われてない?!

かつ腕を組んだまま、無表情。
告白してきた相手には見えまい。


「ありがとう、でも…」


ぶにっ

するとセフンが口を指で押さえた。


「今仕事中ですから、返事は後で食事をしながら、もちろんジョンイナのおごりで。」

「むむっ…!」

なんと強引なっ
しかし、断れない力があるっ
キングオブマンネっ!


「ジョンイナッ」


いきなり呼ばれてびっくりする。
なんと、猫耳ミンソギがこちらに走って来た。


え、嘘、何?
ミンソギが撮影中に僕を呼んでこっちに来るとか…

ま、まさか…セフンとの様子を見て来てれた…とか?!


「え、ミンソギ…?」


僕はドキドキして少し息切れたミンソギを見つめた。


「えっと、あの…その…
これ、絶対…ジョンイナに、に似合うからッ」


なんと、猫耳カチューシャを頭にセッティングされた。



そして…
ビビッ…!



「「?!」」

 



何とまた、入れ代わってしまったのである。








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CHANGE~その後~③

【カイ・シウミン】
シウミンお誕生日企画



##シウミン##


「え…」


なんで、セフンが?
いや、待てさっきの見られてたのか?

再び向かおうと足を向ける…が、
追いかけてどうする?


セフンはジョンインのこと好きかもしれないんだぞ?
俺がそれを阻んでいいのか?


「ミンソギ、セフンとジョンインは?
トイレか?」

ひょっこりスタジオから廊下に顔を出した我らがリーダージュンミョン。


「えっと…」

俺はトイレの方に視線を向けた。

「まーったく、あの二人はっ
何してるんだっ」


ズンズン向かっていくジュンミョン。
俺は何故か慌てた。

「体調悪いのかもしれないし、少し様子を見た方が…」

「自己管理出来てないとかありえない。」


更にズンズン向かっていくジュンミョン。

ああーっ
火に油を注いでしまったっ


「おーい、休憩もうすぐ終わるぞーっ」

「はぁーい」
 

「はいは伸ばさないっ」


セフンとジョンインはすぐにトイレの出入り口から腕を組んで出てきた。

と、いうより引っ張られているに近い。


何でもなかったみたいだ。


…ほっ

ほっ???


振り返ったセフンと目があった。


にこっ

ジョンインの腕を組んだまま微笑んで、スタジオに先に向かってしまった。




???




******************


それぞれの個人撮影が終わったあと、ペアでの撮影だ。

俺はベッキョンとペアだから二人で撮影待ちだ。


セフンとジョンインの撮影を見ていた。
絵になる二人…
スタイルも良くて、顔も端正で…
格好良くて二人共俺の理想だ。


ジョンインはセクシー担当だからいつも布面積が少ない。
今回は裸にジャケットで、セフンもスーツだがタートルネックを着ている。


二人の距離がだんだんと近づいて…

ズッ…


「ミンソギッ」

「…」

ツンッ

「ギャッ」


ベッキョンが、脇腹をつついてきた。


「何するんだよっ」

びっくりして、脇腹を押さえる。
しかし、これくらいじゃ怯まないのがベッキョンだ。


ツンッ

ツンッ

ツンッ


「あぁぁ、もうやめてっ、わかったっわかったからっ」

少し強めに怒ったのに攻撃が強すぎて
逃げながら結局笑ってしまう。

「えーミンソギが何回呼んでも無視するからでしょ?」

「え?何回も?」

「まさか、聞こえてなかったの?」

「…」


聞こえてない…


「よっぽどマンネ好きなんだな。」

俺が何を見てたのか、ベッキョンにはお見通しだったようだ。

「確かに好きだね。」

セフンもジョンインも羨望であり、かわいい弟達なのだ。

「僕も好きでしょ?」

「もちろん。」


ベッキョンは満足げに笑った。
かわいい。

今日の服に合ってて綿菓子みたいだ。

ベッキョンは、萌え袖ニットだ。
俺も同じような萌え袖スェットを着ている。

なんでマンネ達はスーツでびしっとで
俺たちはかわいい担当…


いや、別にいいしっ


「ところで…何で呼んだんだ?」

「ベッキョンさん、シウミンさーん!
こちらのスタジオで撮影ですー!」




「あー、本来の目的忘れてたっ」




俺とベッキョンは慌てて萌々なスタジオに向かった。






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