
シウミン・・・大学4年
カイ・・・大学1年
物音がして目が覚めた。
あのまま、カイを見つめまま眠ってしまったのた。
「寝てるのか?」
髪に触れると少しだけ動き、頬を撫でるとピクピクと眉を動かして眉間に皺を寄せている。
む?
起きているのは何となくわかった
…なのに起きないのだ。
寝たフリをしている。
ふ…
かわいい。
俺は、彼に抱きついた。
しかし、カイは硬直したまま動きもしない。
ぬ?
まさか、嫌がられてる…のか?
今更、拒絶ということか?!
そうなのか?
そうなのかカイ!!
そう思うと目の前にいても触れられない。
「ちっ」
俺は、なんでか舌打ちをしていた。
もっと触ってほしいのに、触れあいたいのに…
こんなのただの拷問でしかない。
「カイ…覚悟しとけよ?」
どーゆーことなのか、あとでゆーっくり聞いてやる。
俺は、心と体を落ち着かせるためにジョギングに向かった。
俺は頭を抱えた。
昨日の出来事を思い出していたのだ。
俺…気持ちよくて寝落ちしてたんだ。
そして、あのまま先輩のベッドを占領して最後まで寝こけてた…
"ちっ…"
怒るはずだ。
俺はしてもらうだけしてもらって寝てしまったんだから。
舌打ちをされても仕方がないのだ。
うぅ…
謝らないと。
許してくれるだろうか?
"覚悟しとけよ?"
そして、あれはどーゆー意味なのか?
先輩は凄く優しい。
しかし…あの時の先輩の声は正直今までの先輩では考えられない。
物凄く怒っている…
それしか考えられない。
練習中の先輩は、こちらを見るなんてするわけがなくて真剣そのものだった。
はぁ…
なんで寝ちゃったんだろ。
スゲー気持ちよくて…
ああ、思い出しそう…
「カイー何やってんだ!集中!!」
「は、はい!!」
ぼーっとしてたのかスホ部長に怒られる。
だ、駄目だ練習中なのに…!
しかも、今のは絶対ミンソク先輩に聞こえていた。
*******
「「お疲れさまでした!!」」
結局追加を何本かさせられて…
へとへとだった。
今日はコソ練やめようかな…なんて思っていると。
後ろから黒い影…
「カイ…帰るのか?」
振り向くとミンソク先輩だった。
「え!?
え、えと…!!」
「帰らないよな?
練習中も上の空だったし。」
「え…?」
「俺の特別レッスン、受けるよな?」
肩をぽん。
と、叩かれたが…
そのあと肩をぎゅぎゅっと握られた。
い…
いだだだだ!!
ひ、ひぃぃぃぃ…!!

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