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坂ダ!

***坂道ダッシュ!☆EXOの妄想BL小説です。***

お手頃な恋人27

【セフン・ベッキョン】

『理想の恋人』スピンオフ

セフン…一般人(会社員)
ベッキョン…???





「おはようございます。」



はぁ…

朝からなんか疲れたかも。



「セフナー、今日の会議の件だけど…!」

「まだ始業前だから後にしてください。」


「はぁー?!」



ルゥハン先輩を逆撫でしてしまったが

デスクに着くと頭を抱える僕を見て様子が変なことに気づいたみたいだ。



「どーしたよ?具合悪いなら帰れよ。」


「夢にも先輩出て来てちょっとお腹いっぱいなんです。」



ベッキョンのこともあるし…



「しらねーし!」

「(夢の中で)しうちゃんが助けてくれました。」



「なっ!お前の夢に出演禁止!」



「はは…」



夢にまで嫉妬…

ほんとに好きなんだな。




ルゥハン先輩はこそこそと耳打ちしてきた。



「で、ベッキョンはどうしたんだ?

まだあいつに見つかってないよな?」

「…彼は、正式に僕がレンタルすることにしました。」




「れ、レンタル?!」


「はい。

…彼がどうなるか心配なので。」



と、言うとルゥハン先輩は誰にも聞こえないようにと、カフェスペースへ行くように促される。

今日は、自販でココアを買ってくれた。



「心配だけでそこまでするか?…普通。

結構金掛かってんだろ?」


「僕にもよくわかりません。」

「ふーん?」




…これが彼にとってよかったことなのか。




「あ、そいえば…朝起きたらなんか不機嫌なんです。」


僕が主人(仮)になったから?

でも、僕を起こしたりいつもしない見送りとかしてたんだよな…


「それ、水不足からくる"拗ね"だわ。」

「あ、やっぱりそうなんですか?」


ルゥハン先輩はちょっと不安だけど何だかんだ頼りになる。

流石にこれはしうちゃんには聞きづらい。


「どうすれば治ります?」

「そりゃ…いーっぱい○○○で×××なことを…あーん、俺もしうちゃんと昨日しようかと思ったんだけど栄養剤切れててさぁ…」



「…え?」



…聞いた僕が悪かった。

なんか凄い言葉を聞いてしまった気がする。

そして、栄養剤の他の使用方法。




「ってことで…水以外にもスキンシップすんだよ。

いーっぱい!」



「スキンシップ…」

「レンタルでも"恋人"なんだろ?

キスは無料で出来るのか?」


「えぇ?!」


そんなこと考えたこともなかった…!

キスに課金…いや、そうじゃなくて…




"恋人"…ってこと!







むー!

こんなイライラするのはセフンが俺にメロメロにならないからだ!



そうだ!

そうに違いない!!



こうなったら…

絶対に惚れさせてやる!!



俺は、セフンがどうすればめろめろになるか考えていた。



味噌汁…?

いやいや、違う!

やっぱりここは王道の…



スキンシップだ!!



************


ガチャ…

セフンが自分で鍵を開けて入ってきた。




「おかえりなさ~い。」

「え…た、ただいま。」



両手を広げてみる。



「何?」

「ハグだよハグ!」

「え…」

「こ、恋人だろ!」




狼狽えるセフンだったけど…

ふわっと抱き締めてくれた。



「も、いい?」



んでもって頭ポンポンされる。



どきん…

ってなんで俺が、ドキドキしてんだ!







そのあとも俺は極力側にいたんだ。



テレビみるときもぴとっ。

セフンがご飯食べてるときもぴとっ。

そして、寝るときも…もちろん一緒!




「セフン~一緒に寝ていい?」




振り返るセフン。

無言で俺を見た。



「あ、寝る前のちゅー?」


セフンが気まずそうに言ってきた。


「ベッキョン…あのさ、無理してない?」

「え?いや、全然してないけど。

好きでくっついてるだけだし。」



セフンが俺を意識するように、わざとね!!



「そ。ならいいんだけど…クリスのこともあるだろ…?

いつも通りでいいから…」

「へ…?」



「じゃ、シャワー浴びるから。」



と、セフンが目の前でスウェットを脱ぎ出してビックリした。

華奢かと思ったら、意外に筋肉もある。

思ったより、いい体…

「お、おうよ。」



セフンは洗面所に向かった。



ドクンドクンと水分が一気に吸い上がるような感覚がやっと落ち着いてきて気づいた。

もしかして、セフンは俺が無理に恋人をしてると思ってる?


そんなことない…のは、わかる。

レンタルだから…当たり前のようにいつもこうしてきた。
自分の気持ちなんて考えたことなかった。


俺は、ノーマルの"理想の恋人"とは違う。
レンタル機能が含まれてる分必要最低限のことは忘れることができないのだ。

クリス先生は俺の専属だった。
つまり…彼の記憶は完全に消し去ることは出来ない。



だから本当はクリス先生で一杯のはず…なんだ。

その中で仕事をする。




なのに、最近はセフンのことばかり考えている。




そう、今更気づいたのだ。





セフンのことも気になっている自分に。

セフンにイライラしたりやきもきしたりドキドキしたりしてる自分がいる。




「う、嘘…」




メロメロにさせる…!

と、意気込んでたのに気づかなきゃよかった…!






『逃げ恥』を見てる方にはわかるかもですが、ハグからの頭ぽんぽん攻撃です。


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コメント


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す…すき

ベクちゃん
気になるということは
だいぶ セフンが
浸透してきて
好きの感情が
芽生えてきたのですね(*^^*)
やっと(?)気付くという…
セフンと気持ちが
通じるのは まだかな?

るぅはん先輩の
ちょいちょいの
嫉妬に
笑ってしまってます。

rabikina | URL | 2016-11-15(Tue)09:14 [編集]


ベッキョンが

ぴとっってぇえ~。
めっちゃ萌えます。
いいなぁ~←ほわほわ

思ったより、いい体…

ってしっかりチェックしてるし^^b

roiniy(ooba) | URL | 2016-11-15(Tue)11:17 [編集]


Re: す…すき

rabikinaさん

浸透…いい表現ですね(´ω`)
やっと気づいたよ、好きなんだよぉぉぉ!!
そうですね、セフンも鈍いからな…
真面目にルゥハン先輩に質問しそうです。
変な答えが返ってこないといいけど。

日色 | URL | 2016-11-15(Tue)18:49 [編集]


Re: ベッキョンが

roiniy(ooba)さん

かわいいよね…よく、コンサートの挨拶待ちときとかぴとってやってますよね。
微動だのセフン…ときどき嫌がってました。(笑)
二人は並びが隣だから萌えポイントが多いわ♥
もっと貧相だと思ったみたいですね。
着やせするタイプみたい。

日色 | URL | 2016-11-15(Tue)18:53 [編集]