
『理想の恋人』スピンオフ
セフン…一般人(会社員)
ベッキョン…???
セフンが唇を覆うようなキスをして…
俺もその口が離れたら後を追うようにキスを繰り返す。
もう、夢中だった。
「ん…ん…」
好きなひととのキスって何でこんなにも気持ちいいんだろう?
脳内がもう、ほわ~んとしてきて…
ふわふわして…とろけちゃうような…
下半身に熱が帯びてきて…そして、喉が乾いてくる。
もっと…
って思ったらピピピ…と、アラームが鳴り響いた。
即座にアラームを消したので続きをしてくれる…
なんて、ちょっぴり期待したけれども…
「ああ、もう起きないと」
「!」
セフンはあっさりと上半身を起こした。
「もう起きんの…?」
咄嗟に服を掴む…と、頭を撫でられた。
「ふ、ベッキョンは甘えん坊だな。」
「なっ…!」
「でも、時間だからごめんね。」
チュッとおでこにキスをされた。
小憎らしいくらい、可愛らしい笑顔になにも言えなくなってしまう。
畜生…
好きだ。
僕が起きてしまって不満気なベッキョン。
…ふふ、可愛い。
僕が起きるとベッキョンは直ぐにシャワーを浴びに行った。
僕は顔を洗い、髪を整えて朝食はとらず着替えた。
今日はルゥハン先輩にお礼や昨日の分の仕事が残っているから早く行かなければならない。
「行ってらっしゃい…。」
玄関まで送ってくれてるのに少し不機嫌なベッキョン…
「行ってくるね。」
ベッキョンは不機嫌だけど、目がうるうるしててまた抱き締めたくなってしまう。
あのまま時計が鳴らなかったら…多分欲望を抑えられなかったと思う。
本当に危なかった。
可愛いから大切にしたい。
わかるかな、この気持ち…
僕は彼の頭を撫でた。
そういえば…
「ベッキョンに花が咲くとしたら…何色かな?」
「え…?」
確か、花が咲くのだ。
昔ルゥハン先輩と一緒に耳に花が咲く彼を見たことがある。
そしてしうちゃんは瞳の中に…
「花の色と言えば…赤、白、黄色…あとは紫とか?
あんまり詳しくないけど、どれも想像してみたけど似合うかも。」
ベッキョンは、どんな花を咲かせるのかな…?
見てみたい。
考え事をしてて上を向きながら撫でていたら彼はいつの間にかうつ向いていた。
「ベッキョン…?」
顔を覗こうとすると…
「な、なんでもない!
行ってらっしゃい!」
と、僕の背中を無理矢理押して玄関から出させた。
ドアがガチャッと閉まって気付いた。
あ。
好きだって…
言い忘れちゃったな…

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