
【チャニョル・ベッキョン】
君の狼になる。続編
誰も話しかけないオーラを纏い
車に乗り込んで一人で座ってると…
ふぇ~
セフンが明らかに変なため息を吐いた。
「また喧嘩…でつか。」
「う、うるさいな…別にいいだろ!」
だって、いきなり盛るとか!
TPO考えろって思うだろ!!
「にょるひょん、でっかい背中縮めて寂しそうに外出しちゃいましたよ。」
「え?外出…?」
「にょるひょんは中国映画のミーティングですよ。
韓国ですけど…」
「え、あ…そうなんだ。」
映画決まってこっちでもなんか集まりがあるとかなんとか言ってたけど今日だったんだな。
チャニョルが車に乗ってこないとわかると気が抜ける。
「ひょん、無視するから話かけられなかったんでつよ。」
「…わかってるよ。」
チャニョルに矛先がいかないように然り気無くフォローするセフン…
うぅ、僕が悪いわけじゃないのになんでこうなるんだよ…
「事務所のハロウィンにはギリギリ間に合う見たいですけど…」
セフンは携帯を見ながら言った。
どうやら連絡を取り合ってるみたいだ。
「ふ、ふーん…」
なんだ…
そうなんだ。
ちょっぴり落胆した。
ギリギリってことは、来るだけってことだ。
チャニョルの仮装は見れない。
「ベクひょん、そんな泣きそうにならないで…」
「な、なってねーし!」
そしてちょっとつまんない…気もする。
んでもって、仮装の気力も失せる…
しかし何かには仮装しないと…
あれは、公開するから普段着ではダメなのだ。
「で、セフンは何に仮装すんの?」
「…僕ですか?」
と、にんまり笑う。
「僕は何着てもかっこいいですから…」
「なんだよ、言えよ~」
「秘密でつ。」
と、楽しそうに口元に人差し指を立てた。
しうひょんが聞き耳を立てていたのがわかっていたみたいだ。
もしかしたら、二人で秘密にしあってるとか?
いいなぁ…
僕もこーゆーのがしたかった。
考えると、やっぱり無視なんて子供らしい真似はやめればよかったと後悔した。
うわぁ…
ふとラインを見ると謝罪でラインで一杯だ…
"ごめん!"
"許して…"
"嫌いにならないで!!"
謝るなら最初からしなければいいのに…
全く…
"もう怒ってない。"
"終わったら早く来いよ?"
と、連絡して携帯を閉じた。
「ひゃっほぅ!」
ベッキョンからやっっっとラインが届いて足をばたつかせた。
「チャニョルさん、何かいいことあったんですかぁ?」
スタッフの一人が振り向く。
「あ、すみませんっ!何でもないです…!」
"ソッコー帰るね!!"
返信して心の中でガッツポーズした。
"解決した!"
暫くしてセフンにも連絡したら
"当たり前です。
僕のお陰です。"
と、即返された。
よかったぁぁ…
セフンにお願いした甲斐があった…!
昨日は結局嫌われたから作業室に缶詰になって早朝帰ったらしうひょんとセフンが仲良くリビングにいるのを見つけたのだ。
寂しい…
その二人の中に自然と入って行った。
「俺も入れてぇ~」
羨ましくて入り込んだらセフンに明らかに嫌な顔をされた。
「もう、ぜっったい来ないでくだたい。
仲直り出来るように手伝いますから。」
と、笑顔でセフンに念を押された。
流石、俺らのマンネ!
俺じゃどうにも出来ないベッキョンを説得してくれたのだ。
(どうやったかは謎だけど、今度聞いてみることにする。)
ざわざわ…
みんなあつまってるはずなのになかなか始まらない。
「今日って、韓国のスタッフ顔合わせの集まりですよね?
誰か遅れてるんですか?」
一応、確認で聞いてみると…
「そうだったんだけど、たまたま監督が他の仕事でこっちにくるみたいなんだ。」
「へぇ…」
「飲み会もこの後あるかもね。」
「え…」
ガチャ…
「あ、きた。」
扉が開いてざわつきがぴたりと治まる。
ミーティングが始まった。

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車に乗り込んで一人で座ってると…
ふぇ~
セフンが明らかに変なため息を吐いた。
「また喧嘩…でつか。」
「う、うるさいな…別にいいだろ!」
だって、いきなり盛るとか!
TPO考えろって思うだろ!!
「にょるひょん、でっかい背中縮めて寂しそうに外出しちゃいましたよ。」
「え?外出…?」
「にょるひょんは中国映画のミーティングですよ。
韓国ですけど…」
「え、あ…そうなんだ。」
映画決まってこっちでもなんか集まりがあるとかなんとか言ってたけど今日だったんだな。
チャニョルが車に乗ってこないとわかると気が抜ける。
「ひょん、無視するから話かけられなかったんでつよ。」
「…わかってるよ。」
チャニョルに矛先がいかないように然り気無くフォローするセフン…
うぅ、僕が悪いわけじゃないのになんでこうなるんだよ…
「事務所のハロウィンにはギリギリ間に合う見たいですけど…」
セフンは携帯を見ながら言った。
どうやら連絡を取り合ってるみたいだ。
「ふ、ふーん…」
なんだ…
そうなんだ。
ちょっぴり落胆した。
ギリギリってことは、来るだけってことだ。
チャニョルの仮装は見れない。
「ベクひょん、そんな泣きそうにならないで…」
「な、なってねーし!」
そしてちょっとつまんない…気もする。
んでもって、仮装の気力も失せる…
しかし何かには仮装しないと…
あれは、公開するから普段着ではダメなのだ。
「で、セフンは何に仮装すんの?」
「…僕ですか?」
と、にんまり笑う。
「僕は何着てもかっこいいですから…」
「なんだよ、言えよ~」
「秘密でつ。」
と、楽しそうに口元に人差し指を立てた。
しうひょんが聞き耳を立てていたのがわかっていたみたいだ。
もしかしたら、二人で秘密にしあってるとか?
いいなぁ…
僕もこーゆーのがしたかった。
考えると、やっぱり無視なんて子供らしい真似はやめればよかったと後悔した。
うわぁ…
ふとラインを見ると謝罪でラインで一杯だ…
"ごめん!"
"許して…"
"嫌いにならないで!!"
謝るなら最初からしなければいいのに…
全く…
"もう怒ってない。"
"終わったら早く来いよ?"
と、連絡して携帯を閉じた。
「ひゃっほぅ!」
ベッキョンからやっっっとラインが届いて足をばたつかせた。
「チャニョルさん、何かいいことあったんですかぁ?」
スタッフの一人が振り向く。
「あ、すみませんっ!何でもないです…!」
"ソッコー帰るね!!"
返信して心の中でガッツポーズした。
"解決した!"
暫くしてセフンにも連絡したら
"当たり前です。
僕のお陰です。"
と、即返された。
よかったぁぁ…
セフンにお願いした甲斐があった…!
昨日は結局嫌われたから作業室に缶詰になって早朝帰ったらしうひょんとセフンが仲良くリビングにいるのを見つけたのだ。
寂しい…
その二人の中に自然と入って行った。
「俺も入れてぇ~」
羨ましくて入り込んだらセフンに明らかに嫌な顔をされた。
「もう、ぜっったい来ないでくだたい。
仲直り出来るように手伝いますから。」
と、笑顔でセフンに念を押された。
流石、俺らのマンネ!
俺じゃどうにも出来ないベッキョンを説得してくれたのだ。
(どうやったかは謎だけど、今度聞いてみることにする。)
ざわざわ…
みんなあつまってるはずなのになかなか始まらない。
「今日って、韓国のスタッフ顔合わせの集まりですよね?
誰か遅れてるんですか?」
一応、確認で聞いてみると…
「そうだったんだけど、たまたま監督が他の仕事でこっちにくるみたいなんだ。」
「へぇ…」
「飲み会もこの後あるかもね。」
「え…」
ガチャ…
「あ、きた。」
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