
生誕28年お誕生日企画
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「うぅ…」
あれ、いつもの天井…?
俺はベッドで寝ていた。
体がぐったりしてる。
なんか色々あった気がするけど…
とりあえず起きてコーヒーでも飲むか…
って体が動かない…!
金縛り?
いや…なんか下半身が温い。
「うわぁっ!」
毛布を退けるとなんと強面の男が俺の腰をガッチリ抱き締めて眠ってる。
「おい…」
揺さぶっても起きないし…
「おい、放せっ!起きろ!」
ペシペシッ
俺は顔を叩いた。
「うぅ~ん…」
やっと目を開けた。
「あ、おはよぉございますぅ」
「おはよぉございますぅ…じゃない、放せ!」
しかし、そのガッチリとした腕に腰は巻き付いたままだ。
「やです。」
「え。」
すると、ふにゃっとした。
「…僕昨日のテレポーテーションで力使いきっちゃってぇ…今回復中なんです。
まだHP少ないんで…」
てへへと頭を掻いた。
「テレポー…?
何ワケわからんことを!」
「んもぉ、覚えてないんですかぁ?
あなたが僕を呼び寄せたんですよぉ!」
「はぁ…?」
色んなことを一気に思い出した。
「そうだっ!お前!
カードの?!」
「思い出しましたか?!
そうです!KAIです!」
ぐいっとのし掛かってきた。
大の男がっっ!
「重いっ離れろっ!」
しかし、離れる様子はない。
「嫌です!
お名前教えてください!」
「な、名前ぇ?」
「教えてくれないと離れませんっ!」
ずんずん近づいてくる!
重いし…近いっ!!
ついに首を掴まれた。
ぐ、苦しいっ!
「み、ミンソ…」
「え?!」
やっとぱっと手を離された。
「き、キム・ミンソクだ。」
「ミンソク…!」
KAIとやらは目をキラキラさせて俺を見る。
「ミンソク!
これから、よろしくお願いします…!」
近づいて手をぎゅっと握られる。
い、いきなり呼び捨て?!
「ちょ、ちょちょ…まてまて。
どーゆーことだ?」
「ミンソクは僕のご主人様です!」
*************
「…つまり、俺がカードに触れたことでお前を呼び出したと?」
「はい!」
KAIはベッドにちょこんと座っている。
「カードの人物が飛び出してきたって事実を俺に受け入れろと?」
「そこらへんは僕もわかりません。」
「ふぅむ…」
最近のゲームは凄いな…今話題のAIって奴だろうか?
自分で学習して進化するというのを聞いたことがある。
ここまでリアルとは…
俺はKAIの顔や体をじろじろと見た。
すごい…
腹立つくらいモデルのような体型うらやまし…って違う!
ああ、これはに2,5次元ってやつだから本物じゃないから当たり前なんだっ!
するとじろじろと見てる俺を瞬きもせずににこにこしたKAIが見ていた。
はっ…
恥ずかしい…
「て、手違いだ。」
「え?」
「間違いで呼び出したからカードに収まってくれ。」
俺は頭を下げる。
しかし…
「いや、出来ません。」
「なんでだよ!」
「もう既に僕はミンソクに必殺技を発動しました。」
「え…?」
「《teleportation》しましたよね?」
「あ…?」
てれぽー…?
なんかさっき言ってたな…
「回復しないと戻れません!」
「か、回復ぅ?!」
なるほど…そーゆー設定なんだな。
と、頭で理解しようとする。
「で、何すんだ?」
とっとと帰って貰おう。
「"回復法:甘える"です。」
「あ…」
甘える?!
「じゃ、失礼します…」
「え」
KAIが近づいて…
俺に覆い被さってくる。
「ちょ、ちょちょ…!」
ぼわぁぁぁん~
ぽてん…
「ん?」
一気に軽くなると…
大きなくまのぬいぐるみが胸の上に乗っかっていた。
HP省エネモード発動…

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《氷結》
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