
【セフン・シウミン】
_/_/_/セフン_/_/_/
ミンソク先輩の投げたフリスビーは綺麗に弧を描く。
それを待ち構えてキャッチ!
「わー、ビビ凄いね!」
ミンソク先輩は本当に楽しそうだった。
普通にはしゃいでる…
部活の時は、あんまりこーゆー顔みたことない。
基本無口で喋らないし…
その姿をぼーっと見てると、時折はっとして僕にフリスビーを渡す。
「…ご、ごめん俺ばっかり。」
夢中になってたらしい。
夢みたい…と、まで言われたら今日くらいはミンソク先輩に全部お願いしようかなと思う。
「いや、まだビビやりたいみたいですし…」
そうなのだ。
とにかく何度もやりたがる。
「それじゃ、セフンが楽しめないじゃないか。」
「いいですよ僕は…」
決して謙遜ではない。
ビビが僕のフリスビーじゃご不満なのだ。
「あ、わかった!
俺とビビでセフンのフリスビーキャッチするよ。」
「いやいや…!」
なんなんだその競技は!
と、思ったのにミンソク先輩は遠くに走った。
「いいよー」
仕方なく僕はフリスビーを投げる。
するとビビが走ってミンソク先輩もその位置に向かう。
実質、僕とミンソク先輩二人でフリスビーをしてビビがフリスビーに向かって走り回っているようなものだ。
しかし、何回目かで僕のフリスビーはミンソク先輩の方まで行かずビビがキャッチした。
ビビがミンソク先輩の方へフリスビーを持ってく。
「はぁ、はぁ…わ~負けちゃった。」
ミンソク先輩がフリスビーを持って僕の方へ向かう。
僕の毎回予想不可能なフリスビーを何回も走ってとってたので息が上がってる。
「楽しかった~、ありがとう。」
と、僕ではなくビビに向かって言ってる。
ビビは嬉しそうだ。
「セフン、ありがとう。」
「いえ…」
フリスビーを渡された。
ビビに向けた目の輝きは少し半減して僕を向く。
犬好きなんだな…。
僕はビビを抱っこした。
もう歩きたくないモードである。
ビビもかなりお疲れのようだ。
「じゃあ、また明日部活で!」
ミンソク先輩は多分ビビに手を振って去っていった。
先輩に気安く手を振るのは良くないが、僕は手を小さく振っていた。
-次の日-
授業が終わり、日直の仕事を理由に少し遅れて練習室に向かう。
「あ、セフン」
ミンソク先輩が後ろからくる。
僕は足を止めた。
「委員会?」
「いえ、日直です。」
「そうなんだ。」
今までだったら、だらだらやってたことがばれてるんじゃ…
と、ひやひやしてたかもしれないが、昨日の今日で何となく角がとれたようだ。
不思議と普通に話せている。
僕たちは横に二人並んで歩きながら部室へ向かう。
そして、二人で着替えながら喋った。
「昨日は邪魔してごめんな~。」
「いえ」
「でも、ほんと楽しかった~。
ビビほんとにいい子だね。」
愛犬を誉められると悪い気がしない。
「今度はボール持っていきますね。」
「え?」
「え?!」
ミンソク先輩はビックリしたらしく僕を見た。
僕も自分の発言にビックリした。
何言った?
今度?!
「え、あ…ビビが、ミンソク先輩のことが気に入ったみたいでして…!」
慌てすぎて意味がわからないことを言ってる僕。
なんで俺から誘うようなことを…!
ミンソク先輩は、笑った。
「うん、また会ったときは是非。」
「…はい。」
今、さらっと断られたよな?
少なからずショックを受ける。
「先輩は…犬飼われないんですか?」
「え?」
何となく聞いてしまった。
だって、走ったり動くことが好きな先輩にはビビはとっても似合っていたから。
決して一緒に遊びたいからとかではない。
「あ、飼えなくもないけど…うちには、にゃんこがいるんだ。」
「猫?」
意外…
猫が猫飼ってるという…
「うん。これがまたボス猫でさ…」
「ぶっ…」
ミンソク先輩みたいな猫を想像したらなんか笑ってしまった。
「そこ、笑う?」
「す…みませ…」
ぶぶ…
と、止まらない…
「もー、俺が猫飼うとか意外?」
ミンソク先輩はそういいながらも怒ってはないみたいだ。
「…えと、よかったら見に来る?」
「え。」
びっくりして笑いが止まる。
「あ…猫嫌い?」
「いや、そーゆーわけじゃ…」
いきなり家にお邪魔するとか…!
「よかった。
じゃあ、暇なとき教えて?」
「は、はい…」
ミンソク先輩は練習室に先に入っていく。
なんともいきなりな展開に僕はびっくりしていた。

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ミンソク先輩の投げたフリスビーは綺麗に弧を描く。
それを待ち構えてキャッチ!
「わー、ビビ凄いね!」
ミンソク先輩は本当に楽しそうだった。
普通にはしゃいでる…
部活の時は、あんまりこーゆー顔みたことない。
基本無口で喋らないし…
その姿をぼーっと見てると、時折はっとして僕にフリスビーを渡す。
「…ご、ごめん俺ばっかり。」
夢中になってたらしい。
夢みたい…と、まで言われたら今日くらいはミンソク先輩に全部お願いしようかなと思う。
「いや、まだビビやりたいみたいですし…」
そうなのだ。
とにかく何度もやりたがる。
「それじゃ、セフンが楽しめないじゃないか。」
「いいですよ僕は…」
決して謙遜ではない。
ビビが僕のフリスビーじゃご不満なのだ。
「あ、わかった!
俺とビビでセフンのフリスビーキャッチするよ。」
「いやいや…!」
なんなんだその競技は!
と、思ったのにミンソク先輩は遠くに走った。
「いいよー」
仕方なく僕はフリスビーを投げる。
するとビビが走ってミンソク先輩もその位置に向かう。
実質、僕とミンソク先輩二人でフリスビーをしてビビがフリスビーに向かって走り回っているようなものだ。
しかし、何回目かで僕のフリスビーはミンソク先輩の方まで行かずビビがキャッチした。
ビビがミンソク先輩の方へフリスビーを持ってく。
「はぁ、はぁ…わ~負けちゃった。」
ミンソク先輩がフリスビーを持って僕の方へ向かう。
僕の毎回予想不可能なフリスビーを何回も走ってとってたので息が上がってる。
「楽しかった~、ありがとう。」
と、僕ではなくビビに向かって言ってる。
ビビは嬉しそうだ。
「セフン、ありがとう。」
「いえ…」
フリスビーを渡された。
ビビに向けた目の輝きは少し半減して僕を向く。
犬好きなんだな…。
僕はビビを抱っこした。
もう歩きたくないモードである。
ビビもかなりお疲れのようだ。
「じゃあ、また明日部活で!」
ミンソク先輩は多分ビビに手を振って去っていった。
先輩に気安く手を振るのは良くないが、僕は手を小さく振っていた。
-次の日-
授業が終わり、日直の仕事を理由に少し遅れて練習室に向かう。
「あ、セフン」
ミンソク先輩が後ろからくる。
僕は足を止めた。
「委員会?」
「いえ、日直です。」
「そうなんだ。」
今までだったら、だらだらやってたことがばれてるんじゃ…
と、ひやひやしてたかもしれないが、昨日の今日で何となく角がとれたようだ。
不思議と普通に話せている。
僕たちは横に二人並んで歩きながら部室へ向かう。
そして、二人で着替えながら喋った。
「昨日は邪魔してごめんな~。」
「いえ」
「でも、ほんと楽しかった~。
ビビほんとにいい子だね。」
愛犬を誉められると悪い気がしない。
「今度はボール持っていきますね。」
「え?」
「え?!」
ミンソク先輩はビックリしたらしく僕を見た。
僕も自分の発言にビックリした。
何言った?
今度?!
「え、あ…ビビが、ミンソク先輩のことが気に入ったみたいでして…!」
慌てすぎて意味がわからないことを言ってる僕。
なんで俺から誘うようなことを…!
ミンソク先輩は、笑った。
「うん、また会ったときは是非。」
「…はい。」
今、さらっと断られたよな?
少なからずショックを受ける。
「先輩は…犬飼われないんですか?」
「え?」
何となく聞いてしまった。
だって、走ったり動くことが好きな先輩にはビビはとっても似合っていたから。
決して一緒に遊びたいからとかではない。
「あ、飼えなくもないけど…うちには、にゃんこがいるんだ。」
「猫?」
意外…
猫が猫飼ってるという…
「うん。これがまたボス猫でさ…」
「ぶっ…」
ミンソク先輩みたいな猫を想像したらなんか笑ってしまった。
「そこ、笑う?」
「す…みませ…」
ぶぶ…
と、止まらない…
「もー、俺が猫飼うとか意外?」
ミンソク先輩はそういいながらも怒ってはないみたいだ。
「…えと、よかったら見に来る?」
「え。」
びっくりして笑いが止まる。
「あ…猫嫌い?」
「いや、そーゆーわけじゃ…」
いきなり家にお邪魔するとか…!
「よかった。
じゃあ、暇なとき教えて?」
「は、はい…」
ミンソク先輩は練習室に先に入っていく。
なんともいきなりな展開に僕はびっくりしていた。

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