FC2ブログ

坂ダ!

***坂道ダッシュ!☆EXOの妄想BL小説です。***

風紀委員長(仮)の右腕42

【ギョンス・チャニョル】


風紀委員の憂鬱のスピンオフです。



[ギョンス]



チャニョルがたじろぐ。



「え、ちょ…今の声…

ジュンミョン先輩?」



ガンッ…

鍵を家政婦から貰ってるにも関わらず僕は思いきりドアを殴っていた。



慌ててチャニョルが鍵を開ける。

カチャ…



その光景に目を見張った。

弱りきったミンソク先輩と目が合う…




ああ…こんな姿見たくなかった。




「ジュンミョン先輩、悪趣味ですね。」


沸々と怒りが溢れる。


「なっ…ギョンス?」


ジュンミョンがビックリしてこちらを見ていた。

胸糞悪い。




「正直、キモいです。」




チャニョルは僕が喋っている間に後ろに回り込みジュンミョンの腕を掴んで拘束した。



「おい、何する!」


その間にセフンがミンソク先輩に駆け寄った。


「ミンソク先輩…!」



はだけた上半身の上に上着をセフンは被せる。

そして、遠慮がちに肩に触れる。



「ギョンス先輩とチャニョリひょんが来ましたから…

もう、大丈夫です。」




ミンソク先輩はもう、セフンしか見ていなかった。



「どうし…」

「おい、なんだこの茶番は。」



ジュンミョンがミンソク先輩の声を遮り、不機嫌にセフンを睨み付けた。

二人の世界をぶち壊されたとでも思っているのだろう。



「…おい、犯罪者までいるじゃないかギョンス。」



そして、僕に命令するような態度だ。

まだ、この状況に気づいていない。


セフンを睨み付けるジュンミョンの前に立った。



「あなたのことですか?」

「…は?」



この人は、ミンソク先輩しか見えなくなっているんだろう。

そして、自分が何をしてるのか気づいていない。



ああ、なんで気づけなかったんだろう。

自分自身に苛立っていた。



気付いていればこんなことにはならなかった。



チャニョルに拘束されているジュンミョンにゆっくりと近づいた。

今にも逃げ出しそうだったのでチャニョルに床に押し付けるように指示する。



「っ…!」




逃げられないように常備している紐で手首を縛った。




「おい、悪ふざけもいい加減にs…!」


今だに怯まないジュンミョンの顎をくいっと上げてこちらを向かせる。


「状況が、お分かりじゃないみたいですね。」



ペシッ

ジュンミョンの陶器のような白い肌を平手で軽く叩きつけた。


叩くと、丸い瞳が更に丸くなった。


見た目だけはひとつとして汚れのない美しい顔の先輩。



だから、余計に腹が立った。



「…可笑しいと思ってました。

ミンソク先輩の様子を逐一報告しろと。

仕事内容以外にも誰と何をしているのか…プライベートのことまで。」



可笑しかった。

可笑しかったのに放置した自分に苛立つ。



「挙げ句に、ミンソク先輩がジョンインの担当なんて知らないと僕に激怒した。」

「…副委員長の私生活の風紀が乱れてないか…委員長の務めだろ?

実際にミンソクは淫らなことをセフンと楽しんでいた…

なぁ、そうだろ?!ミンソク!!」



ミンソク先輩は頭を横に振り顔を背ける。

そう、ここで僕はミンソク先輩がセフンにただの暴力だけを奮われたわけではないことを知った。



ジュンミョンはそれを嗅ぎ付けたのた。

僕より先に。



単純に、イライラする。



「今だってそうだ!ミンソクは俺を誘惑しにここに来た!

この状況か証拠だろ?!」


ミンソク先輩はセフンにしがみつき震えている。



未然に防げたはずなのだ…

いろんなことが自分の中の"苛立ち"をどんどんと大きくさせていた。



この綺麗な顔の中に収まってる醜い男をなぶり殺したいと思った。

殴って殴って顔を変形させるくらいに。


そう、思ったと同時に僕はジュンミョンの前でしゃがみこみゴム手袋を装着していた。



「あー、マジで胸糞悪ぃな。」



ガンッ

思いきりジュンミョンの鼻を殴っていた。


自分でも驚くほど俊敏だった。



「がっ…」



どくどくと沸き上がる興奮。

もう一度手を握りしめてる自分に我に返った。



手袋に付着する血痕。



「あー、汚い…」



これ以上、欲望に負けないように手袋を外した。

チャニョルに手渡すとビックリした顔をしていた。




彼は軽蔑しただろうか?

ただ、私欲に負け殴った僕を。




「おまっ…なにすっ…!

訴えるぞ?!俺の一族は…」



新しい手袋を見せたときにはジュンミョンの顔が青ざめた。

興奮は少し落ち着いていた。



「僕、むしゃくしゃしてるんです…自分の不甲斐なさに。

鼻の骨、粉々になるまで殴られたいですか?」

「おま、誰に向かって…!」



「喚くのもいいですけど…

鼻血、出てますよ?」


再び手袋を嵌めたときは、ジュンミョンの顔の鼻血を落ち着いて見ることが出来るほど冷静さを取り戻していた。



「え…?」



鼻から垂れ流される鮮血を見ると少しだけまたゾクゾクとした。



…今日の僕は冷静さに欠けている。

自分を制御出来ないのだ。




「あ…あ…血、血だっ…!

あああああ~…!」




ゴロゴロと転がるジュンミョンから携帯が溢れ落ちた。

それをミンソク先輩が瞬時に拾いぎゅっと握りしめる。




僕は転がり続ける彼を止めるために前髪を引っ張った。




「もうじき警察が来ます。

ここで貴方が話すことは…"美術品を盗まれそうになって泥棒と接触し殴られて拘束された。"

事情聴衆が終わったら直ぐに留学先に戻ってください。

そして、二度と僕たちの目の前に現れないでください。

…わかりましたよね?」




車から出る前に何かあったら来るように連絡をとっていた。

実際には僕の家に息が掛かった警察だ。
真実を言ってもうやむやにされるだけ。



「嫌だと言ったら?」



ああ、まだ口答え出来るほど力があるらしい。



「社会的に抹消します。

僕を突きだしても、あなたの罪が明るみになるだけ…わかりましたか?」



ジュンミョンは悔しそうに頷いた。

真実を言っても僕は罰することはない。




寧ろジュンミョンは恥を晒すことになるのだ。

悔やみ眉をひそめる彼を見てると、自然に笑みが出る。




ファンファン…

パトカーのサイレンが聞こえた。

ただのパフォーマンスだ。



門扉にもうすぐ着くはずだ。



「…出ましょう。」



僕は、離れを出たあと直ぐに庭に出た。

警察に扮した仲間が玄関の中に入っていくのを見かけてから

ミンソク先輩を担ぐ二人を庭から門扉の方に導いた。




「…ギョンス、覚えてろよ!」




ジュンミョンの遠吠えがドア越しで聞こえたのだ。





シウミン視点『風紀委員の憂鬱52』

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村
スポンサーサイト

おまけ拍手
PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

| | 2018-11-09(Fri)12:33 [編集]


Re: 鍵コメFさん

ここ、ギョンスの最高にかっこいいシーンですよね。
睨みつけるギョンスの眼をアップからの全体像求むw
そうですね、ギョンス♥すき♥って思ったはずです。
正義の味方的なのもチャニョルは大好きなので…
惹かれること必須…

アルバム届きましたか?
そうですね、MVみたり色々見るのは大変ですよね。
でも心地よい疲れ…幸せをかんじますよね♥

日色 | URL | 2018-11-10(Sat)23:33 [編集]