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坂ダ!

***坂道ダッシュ!☆EXOの妄想BL小説です。***

風紀委員長(仮)の右腕47

【ギョンス・チャニョル】


風紀委員の憂鬱のスピンオフです。




[ギョンス]


"今日はどうする?

ミンソク先輩の家、行ってみる?"



チャニョルはそう言っていたが放課後僕の教室に来ることはなかった。

学校が終わると、一人でミンソク先輩の家に向かう。


今日はその道のりがとても遠くに感じた。

…何故?


しかし、答えなんて出ない。


「こんばんは。」


ミンソク先輩は僕が来て少しビックリしているようだった。


「ギョンス、どうして…?」

「ミンソク先輩が落とした携帯、渡しそびれてたので…」


「あ…」



ミンソク先輩はたった今思い出したようだった。

玄関の一歩後ろに下がりドアを開けてくれた。


「…とりあえず上がって?」

「すみません。」


僕をリビングまで案内するとミンソク先輩はキッチンに向かった。


「コーヒーでいいかな?」

「恐縮です。」


キッチンにいる間、透明の袋に入れておいた携帯をテーブルに置いた。

携帯の中身は見ていない。

ミンソク先輩がコーヒーを沸かすとこちらに座った。


「あ。携帯確認してください。」

「ありがとう。」


携帯を袋から出すミンソク先輩。

電源が付かないとわかるとそのままテーブルに置いた。



「…充電、しなくて大丈夫ですか?」

「大丈夫、あとでする。」



着信履歴や、メールは気にならないのだろうか?

ジュンミョンの服から落ちたあのときの必死に携帯を握るミンソク先輩を思い出す。


セフンの携帯はあんなに必死に取り返したのに、自分の携帯に興味ないなんて…



セフンはミンソク先輩にとって…何?



「昨日は…ありがとう、本当に助かった。」

「いえ…」

「でも、どうして居場所がわかったんだ?

…この携帯だって、あの場に落としたはずなのにどうしてギョンスが…」


そうだ、僕が直接渡す必要なんてなかった。



「…それは、警察に伝があったと言っておきます。」



ただ、ミンソク先輩に聞きたいことがあった。



「もっと早く気づくべきでした。

申し訳ないです。」

そして、判断を見誤ったことを謝罪したかった。

「いや、俺のせいだから…」


セフンとチャニョルが居なかったらジュンミョンの家には絶対行かなかった。

証拠がなかったからだ。

僕は、チャニョルみたいにぱっと動くことなんて出来ない。

ましてや、忠告を受けたミンソク先輩がジュンミョンに会いに行くなんて到底考えられないことだった。


言うべきか…?


でも、今言わないとタイミングを逃してしまいそうだった。







「…でも、何故ジュンミョン先輩に会いに行ったんですか?」


僕やジョンインだっていたはずなのに、何故一人で向かったのか?


「え?」



ミンソク先輩は少し考えて言った。



「…セフンの携帯をジュンミョンから取り戻したかった。」




やはり、セフンの携帯が目的だった。




「…セフンの為ですか?」

「セフンの為じゃない。

…自分の為だ。」



ストレートに聞いたら即答された。

まるで質問がわかっていたかのようだ。



ミンソク先輩の唇は少し噛み締めるように力が入っていた。

必死に何か隠しているように見える。



「そうでしょうか?」

「え?」

「少なからず…セフンのこと庇っているように見えます。」




「…そんなわけ」




ミンソク先輩は席を立った。

温めたコーヒーを持ってきてくれた先輩は何処か緊張感があった。


コトリ…

コーヒーを置く。



「すみません、質問を変えます。

ミンソク先輩は、セフンと特別な関係なんですよね?」

「え…?」


先輩の目が見開いた。

ミンソク先輩を追い詰めてるとわかっているのに僕は止まらなかった。


「ジュンミョン先輩に薬を盛られたのをわかってて、セフンだけを呼びつけてた。

…無意識かもしれませんが。」



そう、ミンソク先輩は隠そうと必死だった。

…僕たちには。



「セフンが昨日、ミンソク先輩を送ったあと家から出てこないと聞きました。」

「…見張ってたのか?」

「たまたまです。」


ミンソク先輩は怪訝な顔をした。

見張られたなんて思ったら嫌に決まってるがセフンとの関係を知りたかった。


僕はセフンが嫌いだ。

だから離れてほしかった。



「俺とセフンは特別な関係じゃない。

ただ、二人に迷惑を掛けたくなかっただけ。」

「セフンなら迷惑かけていいんですか?」



そう、僕は迷惑を掛けられたって構わなかった。

嫌なのはミンソク先輩なのだ。



「ああ、そうだ。

あいつは俺に借があるから…迷惑かけていいと思った。」




コーヒーをやっと口にする。

体にゆっくりと染み込んでいく…


ミンソク先輩は抗っているように見える…
が、このままだといずれ二人は本当に特別な関係になってしまう。



「じゃあ、酷ですね。」

「え?」

「ミンソク先輩はセフンに関わらない方がいいと思います。」



僕は、出来るだけふたりを引き離したいと思った。

ミンソク先輩自身から離れるきっかけが必要だと思ったのだ。



「ミンソク先輩が加害者になりかねません」

「どーゆーことだ?」




「セフンのこと、恨んでますよね?」




そう言うとミンソク先輩は何も言わなかった。



否定はしなかった。

まだ、迷いがあるのだ。




**************


先輩とセフンが一緒にいるのが嫌なのだ。
だから引き離したい。



家に戻る途中の車の中で、自分勝手な言い分だな…と、と思っていた。

チャニョルがいたからいつの間にか感情が表に出るようになったのかもしれない…




自制、しないと…




車があともう少し着くところでゆっくりと止まった。



「若。」

「なんだ?」

「門扉にご友人が来てるようです。」

「え?」




「ギョンスー!」





車に気付いたチャニョルがこちらに走ってきた。






シウミン視点『風紀委員の憂鬱60』

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| | 2018-11-14(Wed)12:27 [編集]


何者じゃ

ギョンスは まるで刑事さん
何でも 知ってそう…
冷静沈着!
あまり物事に 動じないし
セフンが 側にいるのが嫌?
ミンソクさんを
崇拝しているみたい…
悪い奴から 遠ざけようと…

ってところで
ブンブン しっぽを振って
走り寄る 大型犬(≧∇≦)
目に浮かびます!

rabikina | URL | 2018-11-14(Wed)15:16 [編集]


Re: 鍵コメFさん

そもそもセフンのことをあまり好きじゃないのかな…
そのセフンに流されていきそうなしうちゃんが嫌なのかな…?
と、思います。
そうね、自分のことも投影してるかもしれません。
にょるがいることで少しずつ自分らしさが出てるような気もしますね。

ギョンスはチャニョルを受け入れることが出来るのでしょうか…?

日色 | URL | 2018-11-18(Sun)21:13 [編集]


Re: 何者じゃ

rabikinaさん

ギョンスは刑事みたいですね。
観察する癖があるみたいです…
セフンのことは多分嫌いです笑
しうちゃんにしつこいから…
でも、しうちゃんも嫌がってないから尚更嫌なのかなと思います。

チャニョルはいろいろ吹っ切れたのでギョンスに猪突猛進です…笑

日色 | URL | 2018-11-18(Sun)21:17 [編集]