
【チャニョル・ギョンス】
「僕と君だけの世界」スピンオフ
二人はすでに付き合ってますが…
出会い編です。

理想の告白とは程遠く…
慌て過ぎて余裕のない告白だった。
はぁぁ…
「ナヨンには、僕がチャニョルを好きなことがお見通しだったみたい。」
「嘘だぁっ」
俺は声を張り上げて反論した。
「嘘じゃない。
正々堂々と勝負することにしたんだ。」
「しょ、勝負?」
「ああ、ナヨンはチャニョルが好きだと宣言してきた。」
「そ、そうなの?」
あ、あれ…?
てっきりナヨンがギョンスが好きだって寝返ったかと…
「ナヨンに奪われないようにしっかり心を掴んどかないと…ね?」
不意に髪を撫でられてこちらを向いた。
どきっ
勝負とか、何かほんとにヒロインみたいなんですけど…!
ってかそんなことしなくても俺の心はもうギョンスの物なんだけどねっ!
しかし…
撮影が始まるとやはりナヨンはギョンスにくっついている。
「ディオ、この見つめ合うシーンって…」
なんか距離近いっ
ライバルなのにギョンスにあんな態度とる?
普通だったら全力で敵視するはずだ!
「ちょ、距離近くない?」
二人の間に入る。
「えー、だってここキスシーンだよ?」
ナヨンが嬉しそうに?俺に言ってくる。
キスシーンだって?!
「なっ…そんなの…あった?!」
俺はギョンスに確認する。
「ああ。」
あるの?!
「軽~く触れるだけだよっ、安心して!」
と、ナヨンのよく分からないフォロー…
「え、でもここは隠れるから実際にしなくても…」
と、ギョンスがナヨンに言ったが…
「監督がリアリティがある方がっていったじゃない!」
ナヨンが監督に直談判したみたいだ。
本当はなかったのにっ!
何考えてんだこいつ!
俺はギョンスを見つめた。
今からでもなしだと直談判すれば何とかなる…!
「…まぁ、確かに。」
確かに?!
「でしょ?!」
「でも、ナヨンが嫌だったら途中で変更しても構わないから。」
と、何かナヨンを気遣うような男前漂うギョンス。
「ディオ…私は平気よ。
仕事だから。」
と、ギョンスを見つめた。
仕事だからぁ?!
今まで散々文句言ってたの誰だよ!!
そして何だかんだキスシーンが来てしまった…
『カット…!』
「エレンはこの時は既に心はジョンウに向かってるんだ。」
と、監督が言った。
「はい、知ってます。」
「えーっと、だから手とか体、もう少し抑えて欲しいな。」
と、言われてナヨンはギョンスの腰に手を巻き付けて居ることに気づく。
「あ、すみません~」
と、ギョンスから離れた。
絶っっっ対、業とだ!!
************
「お疲れ様でしたー」
俺は、仕度をするとギョンスの元へ直ぐに向かった。
ナヨンとの約束は朝に済ませたからこの時間は俺と一緒に帰るつもりだ。
ガチャ
「ギョンス!」
「チャニョラ、どうした?」
ギョンスはまだ片付けをしている。
「どうしたもないよぉ、何なのあいつ
俺のギョンスにぐいぐいしちゃってさぁ!!」
「俺の…ギョンス?」
ギョンスが少しびっくりして、目を見開いた。
うっ…
さらっと心の中でも言ってることを本人の目の前で言ってしまうとは…!
「う、うん…ギョンスは俺のだよ!」
「そっか、そうだな…はは。」
わ、可愛い…
笑ったっ!
「でもナヨンは、チャニョルに焼きもち妬かせたかっただけだと思う。」
嫉妬させるために?
ナヨンならあり得る。
「でも、嫌だ。」
「俳優としてのキスシーンや、それ以上もこれからこなしていかないとダメだから…」
「うん…」
確かに、ギョンスは俳優だ。
キス、いや演技は仕事なのだ。
「その分沢山沢山愛するからチャニョラ…許してくれる?」
そんなことキラキラした瞳に言われたら…頷くしかない。
多分、毎回嫉妬しちゃうかもだけど…
「僕もチャニョラがベッキョンの隣に居るのは嫌だけど堪えるよ。」
「ギョンスも焼きもち?」
「うん」
ちょっぴり嬉しい。
そしてお互いに唇が重ね…
ガチャ…
誰かが入ってきて慌てて離れた。
「あ、あんたたちっ!何してんのよーー!!」
明日で終わりです。

にほんブログ村
「僕と君だけの世界」スピンオフ
二人はすでに付き合ってますが…
出会い編です。

理想の告白とは程遠く…
慌て過ぎて余裕のない告白だった。
はぁぁ…
「ナヨンには、僕がチャニョルを好きなことがお見通しだったみたい。」
「嘘だぁっ」
俺は声を張り上げて反論した。
「嘘じゃない。
正々堂々と勝負することにしたんだ。」
「しょ、勝負?」
「ああ、ナヨンはチャニョルが好きだと宣言してきた。」
「そ、そうなの?」
あ、あれ…?
てっきりナヨンがギョンスが好きだって寝返ったかと…
「ナヨンに奪われないようにしっかり心を掴んどかないと…ね?」
不意に髪を撫でられてこちらを向いた。
どきっ
勝負とか、何かほんとにヒロインみたいなんですけど…!
ってかそんなことしなくても俺の心はもうギョンスの物なんだけどねっ!
しかし…
撮影が始まるとやはりナヨンはギョンスにくっついている。
「ディオ、この見つめ合うシーンって…」
なんか距離近いっ
ライバルなのにギョンスにあんな態度とる?
普通だったら全力で敵視するはずだ!
「ちょ、距離近くない?」
二人の間に入る。
「えー、だってここキスシーンだよ?」
ナヨンが嬉しそうに?俺に言ってくる。
キスシーンだって?!
「なっ…そんなの…あった?!」
俺はギョンスに確認する。
「ああ。」
あるの?!
「軽~く触れるだけだよっ、安心して!」
と、ナヨンのよく分からないフォロー…
「え、でもここは隠れるから実際にしなくても…」
と、ギョンスがナヨンに言ったが…
「監督がリアリティがある方がっていったじゃない!」
ナヨンが監督に直談判したみたいだ。
本当はなかったのにっ!
何考えてんだこいつ!
俺はギョンスを見つめた。
今からでもなしだと直談判すれば何とかなる…!
「…まぁ、確かに。」
確かに?!
「でしょ?!」
「でも、ナヨンが嫌だったら途中で変更しても構わないから。」
と、何かナヨンを気遣うような男前漂うギョンス。
「ディオ…私は平気よ。
仕事だから。」
と、ギョンスを見つめた。
仕事だからぁ?!
今まで散々文句言ってたの誰だよ!!
そして何だかんだキスシーンが来てしまった…
『カット…!』
「エレンはこの時は既に心はジョンウに向かってるんだ。」
と、監督が言った。
「はい、知ってます。」
「えーっと、だから手とか体、もう少し抑えて欲しいな。」
と、言われてナヨンはギョンスの腰に手を巻き付けて居ることに気づく。
「あ、すみません~」
と、ギョンスから離れた。
絶っっっ対、業とだ!!
************
「お疲れ様でしたー」
俺は、仕度をするとギョンスの元へ直ぐに向かった。
ナヨンとの約束は朝に済ませたからこの時間は俺と一緒に帰るつもりだ。
ガチャ
「ギョンス!」
「チャニョラ、どうした?」
ギョンスはまだ片付けをしている。
「どうしたもないよぉ、何なのあいつ
俺のギョンスにぐいぐいしちゃってさぁ!!」
「俺の…ギョンス?」
ギョンスが少しびっくりして、目を見開いた。
うっ…
さらっと心の中でも言ってることを本人の目の前で言ってしまうとは…!
「う、うん…ギョンスは俺のだよ!」
「そっか、そうだな…はは。」
わ、可愛い…
笑ったっ!
「でもナヨンは、チャニョルに焼きもち妬かせたかっただけだと思う。」
嫉妬させるために?
ナヨンならあり得る。
「でも、嫌だ。」
「俳優としてのキスシーンや、それ以上もこれからこなしていかないとダメだから…」
「うん…」
確かに、ギョンスは俳優だ。
キス、いや演技は仕事なのだ。
「その分沢山沢山愛するからチャニョラ…許してくれる?」
そんなことキラキラした瞳に言われたら…頷くしかない。
多分、毎回嫉妬しちゃうかもだけど…
「僕もチャニョラがベッキョンの隣に居るのは嫌だけど堪えるよ。」
「ギョンスも焼きもち?」
「うん」
ちょっぴり嬉しい。
そしてお互いに唇が重ね…
ガチャ…
誰かが入ってきて慌てて離れた。
「あ、あんたたちっ!何してんのよーー!!」
明日で終わりです。
にほんブログ村


