
【カイ・シウミン・セフン】
##セフン##
このあとのシウミンの予定なんて気にならないけど、カイの提案に仕方なく同意した。
"フェアじゃない"と言ったから、一緒に行こうと言ったのだろう。
僕が断ったとしても、行くだろうし了承したことになって、僕のいない間に仲良くなってしまう可能性だってある!
フェアじゃない!!
それだけは阻止せねば!
シウミンは事前に予約していたであろう代行でクラブの駐車場から出た。
「すみません、前の車を追ってください。」
僕たちはその車をタクシーで追う。
何だか探偵みたいでドキドキする。
「あんなに慌てて、恋人の誕生日とかかな?」
冗談で言うと、カイがムッとしてこっちを見た。
「はぁ、そんなわけない!」
「冗談でつよ。」
雰囲気からして絶対いなそうなのに…
カイはわからないのかな?
ミンソギの車はソウルの江南の大通りに出た。
まさか、大金持ちとか…?
何となく一般庶民感があったのに…!
しかし、向かってるのはビジネス街である。
そして、ある場所の駐車場の中へ向かった。
「え、ここって…STAR★POP entertainment?」
江南の大手アイドル事務所である。
「お客さん、追っかけ?
流石にあの中は無理だよ。」
と、タクシーから下ろされてしまった。
仕方なく歩いて駐車場に向かう。
「練習生…とか?」
カイが真剣に言った。
「いやいや、流石にそれは…ないでしょ?」
警備員がいるから中には入れない。
深夜にも関わらず何人か張り込みしてる女子達に紛れる。
暫くしたら戻ってくるだろうか?
と、待っていたら彼女達に何故かじろじろと見られている。
「え、ちょ…このイケメン誰?」
「嘘、私も知らない。」
こそこそと声がする。
こ、こわい…
「カイ、僕帰る…」
「あの、すみません。」
「え?」
バズーカみたいなカメラを持った女子に声を掛けられた。
僕?!
「練習生のジェノ君のお兄さんですか?」
「いや、スジュのドンヘオッパの弟じゃない?!」
何故か、矛先が僕にっ!!
「「確かに、似てるかもぉ~きゃあぁ」 」
周りの女子達が一気にこっちを見た。
「ち、違いますっ
人違いでつ」
「え、マジ?ジェノ君の?!」
「いやいや、ドンヘの弟だって!」
全部勘違いなのにいつの間にかそれが肯定されていく。
「一般人です、カメラ向けるのはやめてください。」
と、カイも参戦してくれる。
「あ、この人知ってる!
kick tokの人だよっめちゃくちゃダンス上手いっ」
な、なぬ?!
「え、マジ?!スタポに所属とか?!」
「いや、違います!」
きゃぁぁぁ~!!
あっという間に僕たちの周りに人だかりが出来た。
「はーい、邪魔だから開けて開けて!」
何故か警備員が芸能人と勘違いして僕たちを駐車場の中にある裏口まで案内してくれる。
た、助かった…が!
「もー、やっぱり帰ろうよっ」
もみくちゃにされて疲れたし、もう眠いし…!
「まーまー、ミンソギ探そうよ。」
えー、と思ったら見覚えのあるスーツに気がつく。
「あ、いた。」
裏口を指差す。
「え?!どこどこ?!」
ミンソギは、事務所の裏口で待機していたらしい。
そして、彼は誰かに手を大きく振り上げ走る。
「ミニョン!」
ミンソギは、その少年の名前を叫ぶと…
思いっきりハグをした。

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##セフン##
このあとのシウミンの予定なんて気にならないけど、カイの提案に仕方なく同意した。
"フェアじゃない"と言ったから、一緒に行こうと言ったのだろう。
僕が断ったとしても、行くだろうし了承したことになって、僕のいない間に仲良くなってしまう可能性だってある!
フェアじゃない!!
それだけは阻止せねば!
シウミンは事前に予約していたであろう代行でクラブの駐車場から出た。
「すみません、前の車を追ってください。」
僕たちはその車をタクシーで追う。
何だか探偵みたいでドキドキする。
「あんなに慌てて、恋人の誕生日とかかな?」
冗談で言うと、カイがムッとしてこっちを見た。
「はぁ、そんなわけない!」
「冗談でつよ。」
雰囲気からして絶対いなそうなのに…
カイはわからないのかな?
ミンソギの車はソウルの江南の大通りに出た。
まさか、大金持ちとか…?
何となく一般庶民感があったのに…!
しかし、向かってるのはビジネス街である。
そして、ある場所の駐車場の中へ向かった。
「え、ここって…STAR★POP entertainment?」
江南の大手アイドル事務所である。
「お客さん、追っかけ?
流石にあの中は無理だよ。」
と、タクシーから下ろされてしまった。
仕方なく歩いて駐車場に向かう。
「練習生…とか?」
カイが真剣に言った。
「いやいや、流石にそれは…ないでしょ?」
警備員がいるから中には入れない。
深夜にも関わらず何人か張り込みしてる女子達に紛れる。
暫くしたら戻ってくるだろうか?
と、待っていたら彼女達に何故かじろじろと見られている。
「え、ちょ…このイケメン誰?」
「嘘、私も知らない。」
こそこそと声がする。
こ、こわい…
「カイ、僕帰る…」
「あの、すみません。」
「え?」
バズーカみたいなカメラを持った女子に声を掛けられた。
僕?!
「練習生のジェノ君のお兄さんですか?」
「いや、スジュのドンヘオッパの弟じゃない?!」
何故か、矛先が僕にっ!!
「「確かに、似てるかもぉ~きゃあぁ」 」
周りの女子達が一気にこっちを見た。
「ち、違いますっ
人違いでつ」
「え、マジ?ジェノ君の?!」
「いやいや、ドンヘの弟だって!」
全部勘違いなのにいつの間にかそれが肯定されていく。
「一般人です、カメラ向けるのはやめてください。」
と、カイも参戦してくれる。
「あ、この人知ってる!
kick tokの人だよっめちゃくちゃダンス上手いっ」
な、なぬ?!
「え、マジ?!スタポに所属とか?!」
「いや、違います!」
きゃぁぁぁ~!!
あっという間に僕たちの周りに人だかりが出来た。
「はーい、邪魔だから開けて開けて!」
何故か警備員が芸能人と勘違いして僕たちを駐車場の中にある裏口まで案内してくれる。
た、助かった…が!
「もー、やっぱり帰ろうよっ」
もみくちゃにされて疲れたし、もう眠いし…!
「まーまー、ミンソギ探そうよ。」
えー、と思ったら見覚えのあるスーツに気がつく。
「あ、いた。」
裏口を指差す。
「え?!どこどこ?!」
ミンソギは、事務所の裏口で待機していたらしい。
そして、彼は誰かに手を大きく振り上げ走る。
「ミニョン!」
ミンソギは、その少年の名前を叫ぶと…
思いっきりハグをした。
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