
【カイ・シウミン・セフン】
##シウミン##
俺とジョンインが二人でクラブに向かうと、店長に爽やかに挨拶された。
「おはようっ」
「「おはようございます。」」
店長は俺たちをじっと見つめた。
「…なるほど、そーゆーことか。」
「?」
隣のジョンインが俺の手を掴んだ。
「はい、僕たちペアになりました。」
「ああ、雰囲気でわかった。」
雰囲気…?!
なんか恥ずかしい。
「2号店が出来るまで
もうちょっと3人のまま長引かせられると思ったんだがな、ははっ!」
と、笑ったがこちらは全然笑えなかった。色恋ビジネスにされていたようだ。
「セフンは暫く来なそうだなぁ」
と、腕を組んで考えていた。
…曖昧なままなんて良くないと思っていたが、決めない方が色恋ビジネスとしてはよかったのだろうか?
しかし、店長からとびきりのウインクをされた。
パッチンッ
「ま、セフンは僕が癒すさ。」
「え?」
まさか、この展開を待っていたのだろうか?
「二人は気にせずお幸せに。」
「もちろんですっ」
と、ジョンインが俺の肩を抱いた。
心の中で首を横に振る。
いや、俺ら気を使ってくれたんだな…何でそんなこと思ったんだ俺は。
つい、胸を押さえた。
「じゃあミンソギ、この姫顧客リストに連絡してもらえる?」
「はい。」
「ミンソギか僕が対応してもいいかも聞いて欲しい。
僕の予定は、このパソコンで確認して?」
「はい。」
「僕は何をすれば?」
ジョンインが小さく手を上げた。
「そうだな…この1ヶ月の予定表で、ミンソギとペアの対応はシングルになると予約してる姫に連絡してほしい。
暫く、ミンソギと僕はセフンのフォローに回るから…」
「はい、わかりました。」
ジョンインは、特に不満も言わず電話をし始めた。
三人で対応していたら、始業一時間前には終わっていた。
「「はぁ~、終わった!」」
セフンの姫達は、彼が暫く休むのは残念そうだったが、店長や俺の対応を楽しみにしてくれる人も多かった。
「二人とも、お疲れ様。
コーヒーでも飲んでゆっくりしておいで?」
店長からブラックカードを手渡される。
「「ありがとうございます。」」
俺たちは近くのカフェに向かい、アメリカーノとカフェオレを頼む。
オーダー後、ドリンクの受け取りを待ちながら声を掛けた。
「よかったな。とりあえず終わって。」
「…僕、怒っていいですか?」
むっとした顔のジョンイン。
「え?!」
「2号店って、来年ですよね?
そこまで長引かせようとするとかっ!
店長、人の恋心何だと思ってるんですかねっ」
ぷんすかしているのを肩をぽんと叩いて宥めた。
「あ~…いや、店長は俺たちがホントに付き合ったことは知らないんじゃないか?」
"ペアになりました。"としか言わなかったし、そもそもジョンインが本気で告白してくれたことはもちろん知らない。
「確かにっ、次はちゃんとみんなに発表しますっ」
「えぇ、それは恥ずかしいよっ」
「何でですかっ」
喋っていたら怒っていたのが治まったらしい。
いつのまにか楽しく団らんしていた。
よくよく考えたら、セフンは本気で俺を好きだったわけじゃない。
多分、ジョンインが居なかったらここまで俺に執着はしなかったと思うし…
…だからこれでよかったのだ。
でも。
「やっぱりセフン…俺のせいだよな。」
「え?」
気になってしまう。
「付き合ったこと知らないし…
来なくなるのおかしいよ。」
自分に非はないと思っているけど…
やはりもやもやするのだ。
すると、ジョンインが飲んでいるカフェラテを置いた。
「そんな気になります?」
「え?」
「…そっとしておきましょう?」
「うん。」
ジョンインの顔は見えなかったが、機嫌を損ねてしまったと思った。
セフンの話はもうやめよう。
そう、心に決めた。

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俺とジョンインが二人でクラブに向かうと、店長に爽やかに挨拶された。
「おはようっ」
「「おはようございます。」」
店長は俺たちをじっと見つめた。
「…なるほど、そーゆーことか。」
「?」
隣のジョンインが俺の手を掴んだ。
「はい、僕たちペアになりました。」
「ああ、雰囲気でわかった。」
雰囲気…?!
なんか恥ずかしい。
「2号店が出来るまで
もうちょっと3人のまま長引かせられると思ったんだがな、ははっ!」
と、笑ったがこちらは全然笑えなかった。色恋ビジネスにされていたようだ。
「セフンは暫く来なそうだなぁ」
と、腕を組んで考えていた。
…曖昧なままなんて良くないと思っていたが、決めない方が色恋ビジネスとしてはよかったのだろうか?
しかし、店長からとびきりのウインクをされた。
パッチンッ
「ま、セフンは僕が癒すさ。」
「え?」
まさか、この展開を待っていたのだろうか?
「二人は気にせずお幸せに。」
「もちろんですっ」
と、ジョンインが俺の肩を抱いた。
心の中で首を横に振る。
いや、俺ら気を使ってくれたんだな…何でそんなこと思ったんだ俺は。
つい、胸を押さえた。
「じゃあミンソギ、この姫顧客リストに連絡してもらえる?」
「はい。」
「ミンソギか僕が対応してもいいかも聞いて欲しい。
僕の予定は、このパソコンで確認して?」
「はい。」
「僕は何をすれば?」
ジョンインが小さく手を上げた。
「そうだな…この1ヶ月の予定表で、ミンソギとペアの対応はシングルになると予約してる姫に連絡してほしい。
暫く、ミンソギと僕はセフンのフォローに回るから…」
「はい、わかりました。」
ジョンインは、特に不満も言わず電話をし始めた。
三人で対応していたら、始業一時間前には終わっていた。
「「はぁ~、終わった!」」
セフンの姫達は、彼が暫く休むのは残念そうだったが、店長や俺の対応を楽しみにしてくれる人も多かった。
「二人とも、お疲れ様。
コーヒーでも飲んでゆっくりしておいで?」
店長からブラックカードを手渡される。
「「ありがとうございます。」」
俺たちは近くのカフェに向かい、アメリカーノとカフェオレを頼む。
オーダー後、ドリンクの受け取りを待ちながら声を掛けた。
「よかったな。とりあえず終わって。」
「…僕、怒っていいですか?」
むっとした顔のジョンイン。
「え?!」
「2号店って、来年ですよね?
そこまで長引かせようとするとかっ!
店長、人の恋心何だと思ってるんですかねっ」
ぷんすかしているのを肩をぽんと叩いて宥めた。
「あ~…いや、店長は俺たちがホントに付き合ったことは知らないんじゃないか?」
"ペアになりました。"としか言わなかったし、そもそもジョンインが本気で告白してくれたことはもちろん知らない。
「確かにっ、次はちゃんとみんなに発表しますっ」
「えぇ、それは恥ずかしいよっ」
「何でですかっ」
喋っていたら怒っていたのが治まったらしい。
いつのまにか楽しく団らんしていた。
よくよく考えたら、セフンは本気で俺を好きだったわけじゃない。
多分、ジョンインが居なかったらここまで俺に執着はしなかったと思うし…
…だからこれでよかったのだ。
でも。
「やっぱりセフン…俺のせいだよな。」
「え?」
気になってしまう。
「付き合ったこと知らないし…
来なくなるのおかしいよ。」
自分に非はないと思っているけど…
やはりもやもやするのだ。
すると、ジョンインが飲んでいるカフェラテを置いた。
「そんな気になります?」
「え?」
「…そっとしておきましょう?」
「うん。」
ジョンインの顔は見えなかったが、機嫌を損ねてしまったと思った。
セフンの話はもうやめよう。
そう、心に決めた。
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