
【カイ・シウミン・セフン】
##シウミン##
クラブに戻ると改めてセフンが暫く休むこと、そして僕たちがペアになったことを店長から他のホストに伝えられた。
「なーんだ、セフン負けたんかぁ。」
「ちょ、ベッキョナ!」
ベッキョンが一言言うと、チャニョルが己の唇に人差し指を突きつける。
「だってぇ、俺が折角チャンス与えてやったのにさ。」
「「…チャンス?」」
つい、聞いてしまった。
「うん、ミンソギとジョンインのデートすること教えたった。」
?!
「なっ…」
それを聞いたジョンインがベッキョンに近づいて胸ぐらをつかんだ。
「なんてことしてくれたんですか!
そのせいでミンソギはっ…」
「じょ、ジョンイナ…落ち着いて!」
慌ててその手を引き離した。
そして、まだ掴み掛かりそうな勢いのジョンインをチャニョル先輩が抱き抱える。
「いい火付け役だったろ?」
しかし、全然懲りてないようだ。
「ベッキョン先輩、ちょっといいですか?」
ジョンインは、チャニョル先輩に任せてベッキョン先輩と話すことにした。
VIPの部屋をかりて二人きりになる。
「あの、ジョンインがすみません…」
胸ぐらを捕まれたことをまずは謝った。
「お、怒られると思ってたのに。」
「…でも苛立ってます。
セフンが休むきっかけを作ったのは変わりないですよ?」
そうだ、言わなければこんなことにならなかった。
「振られるなら早い方がいいだろ?
期待させるのは酷だぞ?」
「…そんなことベッキョン先輩に示唆されなくてもっ」
冷静に対応するつもりがつい、声をあらげた。
「俺だって…好きでこんなことしねぇ。」
「え?」
ベッキョン先輩はふざけているように見えなかった。
いや、今までわざとふざけているフリをしていたのかもしれない。
「セフンにチャンス与えたかったって言っただろ?
俺みたいに素直じゃねーからっ」
「え?」
「あーっあああっもうメイクアップの時間だっ
もう何もしない、それでいいだろ?」
「は、はい…」
話逸らされたけど、追及しても無理そうだ。
「大丈夫大丈夫~、セフンはふらっと帰ってくるっ」
ぽんっと肩を叩かれた。
「ほんとにそうだといいです…けど。」
ベッキョンは先にVIPの部屋のドアを開けた。
「でも、俺はミンソギはセフンが好きだと思ってたんだけどな。」
「…え?」
「何でもねっ、ごめんちゃい!」
バタンッ
一人にされた俺は…
ジョンインが入ってくるまで部屋の中で呆然としていた。
「ミンソギっ、大丈夫ですか?!」
肩を叩かれてハッとする。
「お、おお…」
「さっきは取り乱してすみませんでしたっ。」
ジョンインが頭を下げる。
「いや、あれはベッキョン先輩が悪いよ。」
「で、ですよねっ」
「でも、掴みかかるのはダメだぞ。」
「は、はい…ニョル先輩にも言われました。さっきちゃんと謝りました。」
しゅんとしてるジョンインの頭を思わず撫でた。
ベッキョン先輩の言葉に惑わされてはならない。
「反省してるなら、よし!」
俺は、ジョンインが好きだ。
優しくて素直な彼に惹かれたんだ。
風や太陽や光にも惑わされる旅人シウミン…

にほんブログ村
##シウミン##
クラブに戻ると改めてセフンが暫く休むこと、そして僕たちがペアになったことを店長から他のホストに伝えられた。
「なーんだ、セフン負けたんかぁ。」
「ちょ、ベッキョナ!」
ベッキョンが一言言うと、チャニョルが己の唇に人差し指を突きつける。
「だってぇ、俺が折角チャンス与えてやったのにさ。」
「「…チャンス?」」
つい、聞いてしまった。
「うん、ミンソギとジョンインのデートすること教えたった。」
?!
「なっ…」
それを聞いたジョンインがベッキョンに近づいて胸ぐらをつかんだ。
「なんてことしてくれたんですか!
そのせいでミンソギはっ…」
「じょ、ジョンイナ…落ち着いて!」
慌ててその手を引き離した。
そして、まだ掴み掛かりそうな勢いのジョンインをチャニョル先輩が抱き抱える。
「いい火付け役だったろ?」
しかし、全然懲りてないようだ。
「ベッキョン先輩、ちょっといいですか?」
ジョンインは、チャニョル先輩に任せてベッキョン先輩と話すことにした。
VIPの部屋をかりて二人きりになる。
「あの、ジョンインがすみません…」
胸ぐらを捕まれたことをまずは謝った。
「お、怒られると思ってたのに。」
「…でも苛立ってます。
セフンが休むきっかけを作ったのは変わりないですよ?」
そうだ、言わなければこんなことにならなかった。
「振られるなら早い方がいいだろ?
期待させるのは酷だぞ?」
「…そんなことベッキョン先輩に示唆されなくてもっ」
冷静に対応するつもりがつい、声をあらげた。
「俺だって…好きでこんなことしねぇ。」
「え?」
ベッキョン先輩はふざけているように見えなかった。
いや、今までわざとふざけているフリをしていたのかもしれない。
「セフンにチャンス与えたかったって言っただろ?
俺みたいに素直じゃねーからっ」
「え?」
「あーっあああっもうメイクアップの時間だっ
もう何もしない、それでいいだろ?」
「は、はい…」
話逸らされたけど、追及しても無理そうだ。
「大丈夫大丈夫~、セフンはふらっと帰ってくるっ」
ぽんっと肩を叩かれた。
「ほんとにそうだといいです…けど。」
ベッキョンは先にVIPの部屋のドアを開けた。
「でも、俺はミンソギはセフンが好きだと思ってたんだけどな。」
「…え?」
「何でもねっ、ごめんちゃい!」
バタンッ
一人にされた俺は…
ジョンインが入ってくるまで部屋の中で呆然としていた。
「ミンソギっ、大丈夫ですか?!」
肩を叩かれてハッとする。
「お、おお…」
「さっきは取り乱してすみませんでしたっ。」
ジョンインが頭を下げる。
「いや、あれはベッキョン先輩が悪いよ。」
「で、ですよねっ」
「でも、掴みかかるのはダメだぞ。」
「は、はい…ニョル先輩にも言われました。さっきちゃんと謝りました。」
しゅんとしてるジョンインの頭を思わず撫でた。
ベッキョン先輩の言葉に惑わされてはならない。
「反省してるなら、よし!」
俺は、ジョンインが好きだ。
優しくて素直な彼に惹かれたんだ。
風や太陽や光にも惑わされる旅人シウミン…
にほんブログ村


