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坂ダ!

***坂道ダッシュ!☆EXOの妄想BL小説です。***

風と太陽と俺no.124

【カイ・シウミン・セフン】



##シウミン##


俺とセフンは人が来る前に移動した。
そして、セフンは駐車場から車を取りに向かう。


「セフニ、車で来てたのか?」

「僕混雑した電車とか無理です。
…と、いうことで、はい乗ってください。」


車に乗ると、すぐに動き出した。


「じゃあ、お酒飲めないな。」


コンサートを見たあとでソジュぐいっと飲む気分になってたのに残念だが仕方ない。


「あ、僕も飲みたいのでミンソギの家で飲みますか?食事は好きなのをペダルで…」

「えっ?!」
 

まさか家飲みになるとは思わなかった。


「大丈夫ですよ、キス以上のことはしませんから。」

「…そんなこと心配してない!」


慌てて否定したが、横顔は笑っている。
冗談だったのに必死に否定してしまった。  


「…ミンソギ。」

「何だよ?」


アプリでペダルできるものを探していたら、セフンが真剣な表情をしていた。      

      
「多分ですけど…ジョンイナはわざとミンソギを手放したと思うんですよね。」                   
      
「え?」

「フリーになった状態、まっさらの状態で自分の事を選んでくれるかどうか…って。」


「…いや、それは流石にない。」


セフンを振り切ってデートに行ったし、告白の返事もしたのは俺だ。
わざと手放すとかはしないだろう。


「だって、わざわざコンサートに僕も誘う理由あります?」

「…え」

「ミンソギが、僕のこと振り切ってジョンインの元に向かうことも期待してたとか?」


「…せ、セフナ、考え過ぎだっ
わっ!」


車が急に路肩に止まりシートベルトがグッと締まった。


「すみません、もう僕…ミンソギのことになると変に考えちゃうみたい。」


切なそうに見つめながら近づき
言い終わると唇が重なった。


「んっ…」


…唇が震えてる。
しかし、押し付けるように強いキスだ。

舌を絡め取られ、それをセフンの口内に引き寄せられる。


「ん…」


その強引さは、不安を払拭させるためのように感じてしまうのだ。



「好きだから、何処にも行かないで?」


あんなに俺に好きって言わせようとしてたセフンが…こんなに不安になるなんて。


「大丈夫…嫌だったら逃げてる。」


そう、ジョンインとのデートの時みたいに。

するとまたキスが降りてきて…
胸を撫でられた。


「ぁっ…」


胸を撫でられながらキスをされて、慌てて俺はセフンを押し返す。


「く、車の中ではダメだろっ」

「車の中じゃなければいいの?」
 

「おい!」


俺は赤面した。
意地悪なことを言われたと思ったのだ。
しかし、セフンはすぐに車を動かした。

そして、前を見ながら手を握られた。
 

「すみません、キスしかしないっていいましたけど…部屋に入ったらいっぱい愛していいですか?」

「へ…」

俺は間抜けな声が出た。


「ミンソギに触れたくて仕方がないんです。」



死ぬほど恥ずかしいセリフを言ってることに気付いてないのか?
セフンは全く笑わずに前を見ながら言っていた。



俺は空腹を忘れ、ペダルを選ぶことをすっかりと忘れてしまっていた。






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