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坂ダ!

***坂道ダッシュ!☆EXOの妄想BL小説です。***

風と太陽と俺no.125

【カイ・シウミン・セフン】


##カイ##


ツーツー… 


「あ、切られた。」


控室の近くの外で電話をしていた。

チケットはちゃんとミンソギに渡っていたようで安心した…が、


「あー、もうセフンの奴っ」


思ったより、嫉妬深い。
携帯電話に向かって文句を言ってると隣にテミンが立っていた。


「…恋人と来てたでしょ?」


ビクッ


「見えてたのか?!」

「うん、いちゃいちゃしてたよ。」

!!

「流石にそこまで見えないだろっ」

「あは、動揺してる。」

「してないっ」
 

「ばっかだね。
じゃあ手放さなきゃよかったじゃん。」


…それは確かに正論、でもっ


「僕は後悔してないよ。
今日のステージは最高に気持ちよかった。忘れかけてた気持ちが再燃してきた。」


「…両方得ようとか思わなかったわけ?」


  
「二兎追うものは一兎も得ず、だろ?」

「ふふ、そーゆーとこ好き。」


にっこりと笑うテミン。

?!



「おい、飲み会の場所決まったから異動しろー!」

控室の扉が開いて、仲間に声をかけられた。


「お、荷物取ってくる。」


テミンより先に走り出す。


でも、


「ちょーっぴり期待してたんだけどなぁ。」



ミンソギがもし好きだ言って来てくれたら…
全てを僕は投げ出してしまったかもしれない。



「何を期待してたの?」
 

げ、聞かれてたっ


「んー、なんでもないっ」

「ジョンイナ完全失恋ってことでオケ?」

「え?!何だよそれっぐえっ」


後ろからテミンに飛びつかれた。


「大丈夫~、僕が癒やしてあげるから。」


テミンに頭をわしゃわしゃと撫でられた。

ドキッ


「はいはい~、今日はとりあえず飲もう!」




完全に吹っ切れたわけじゃない。
でも、どこか心に区切りがついたように感じた。






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