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坂ダ!

***坂道ダッシュ!☆EXOの妄想BL小説です。***

風と太陽と俺no.132

【カイ・シウミン・セフン】



##セフン##


「それにあなた手に入ったらすぐに飽きるわよね?
本当に大丈夫なの?」


「なっ…」



僕は咄嗟に声が詰まった。
今までは本当にそうだった故に言い返す言葉がなかったからだ。



「大切にしてもらう必要はありませんっ」



声を発したミンソギを見た。


「それに、飽きさせないように頑張ります!
ではっ、失礼します!」

「!」


思いっきり頭を下げたあと、僕の手を引いて外に出た。


「ミンソギ…あの」

「っ…はぁ!
き、緊張したぁっ」


そのあと、こっちを見て早口で言う。


「ミリさん俺のことお姫様だと思ってない?
大切にするとか、いつの時代だよっ
それに、セフンはセフンのままでいいしっ!!」


…!


「でも、どうしよ…
今ので嫌われちゃったかな?」

「あははっ」


喜怒哀楽のコロコロ変わるミンソギの顔に僕は思わず笑ってしまった。


「あー、笑うなよっ
本気で心配してるのにっ」

「大丈夫です、養子縁組を本気で企てるほどですから。」


そうだ、仕事の時はわからなかったけど
母はミンソギを手放したくないらしい。
あっさり切り捨てるような母が意外な行動だ。



「ほんと?」



その目を開いて不安そうな顔が凄く可愛くて思わず

ちゅっ…

思わず触れるだけのキスをした。


「わぁ、不意打ちやめろ。」

「可愛くてつい。」

「っ…バカッ!」



真っ赤なミンソギ。



「僕がミンソギのこと飽きるわけ無いです。
自分からこんなに欲しいと思ったのは初めてです。」



もう一度キスしてもバチは当たらないだろう。
顔を近づけたその時…



「oh…廊下なのに空気がhotですねぇ。」

「「ヨンホ?!」さん」


出た扉からいつの間にか居るヨンホ。

慌てて離れる。


「ぬ、盗み見するなよっ」

「坊ちゃま達は、このあとタピオカを取りに行かれるとと思いまして…」

と、手で握っている鍵をチラつかせた。


「そうだった!タピオカ取りに行くんだった!」


ミンソギがヨンホの方に向かった。
ああ、折角の雰囲気がっ!


「何してるんだセフン、行こう!」

「はい…」



僕はミンソギの後に続く。




“あなた、今のままで本当にミンソクちゃんを大切に出来るの?”




しかし僕は、母に言われた言葉が脳裏にまだ残っていた。







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