
【カイ・シウミン・セフン】
##シウミン##
一週間後…
今日はいつもより緊張していた。
「みんな集まってくれ。
今から今月の成績発表を行う。」
ああ、とうとうこの時が来てしまった…!
「3位、ユウタとテヨン」
パチパチパチ…
セフン断ちをした後半戦、正直我に変えるとやり過ぎたような気がしなくもないが、指名数はどんどんと増していた。
「2位、ユウタとジェヒョン…」
…が、しかし…!
パチパチパチ…
「そして、1位は…ベッキョンとセフン。」
パ…
奇跡は起きないものだ。
あー…負けちゃった。
大きな拍手と歓声を聞きながらベッキョンとセフンが前に向かうのを見つめていた。
「ミンソギ…」
セフンは俺の目の前で振り向いた。
「おめでとう、早く前にいけよ。」
すると、セフンは何か言いたげにまたこちらを見たが、前に向かった。
ああ…
勝利の女神は簡単には微笑まないのだ…
各ペア達が表彰されているのを見つめながらそんなことを考えていた。
「ちなみに4位はシウミンとセフンペア、5位はユウタとジョンウペアだ。どちらも後半からの勢いは凄まじかったが、惜しかったな。」
店長の総評も、耳から耳へ通り抜ける。
負けは負けなのだ。
「さてと、全部終わったことだし…
お願いを聞いてもらおうかなかな、シ~ウミン!」
ベッキョン先輩は俺を呼ぶ。
「はい。」
俺はセフンとベッキョン先輩の前に立った。
「このクラブ、romantic universeはシウミンに託す!」
「…ぇ?」
間抜けな声が出た。
辞めろと言われると思ってたから理解が追いつかない。
「あ、俺はここやめっから。
後はシウミンに任せようかなって。」
「「えぇぇ?!」」
見ていたホストの声が一気に発せられた。
「ってことで、2号店は…」
「ちょ、ベッキョン聞いてないぞ?!」
店長のジュンミョンが慌てで俺とベッキョン先輩の間に割り込んできた。
「うん、今言った~。」
と、悪気なく言っている。
「なぁ、どうしてやめるんだ?」
ジュンミョン店長がベッキョン先輩の目を見つめる。
「そうだよ、いきなりやめるなんてぇっ」
チャニョル先輩も前に出る。
「芸能界から何回か声が掛かってるって言ったよね?そっちに力を入れたくてずっとチャンスをまってた。」
「だからって別にやめなくても…」
「てんちょー、俺のこと好きすぎるでしょ~?
俺のマネージャーでもやる?」
「そーゆーことじゃ…!」
「冗談はさておきっ」
どこまでが冗談?!
俺は展開が早すぎて固まっていた。
「セフンを頼むね。ミンソギ。」
源氏名ではなく、本名で呼ばれた。
「ほ、本気ですか?」
俺はまだ動揺していた。
「負けたらお願い聞く約束だろ?」
ニコッと笑う。
「もしかして、これが目的だったんですか?」
「さぁどうだろ?」
飄々とするベッキョン先輩に最初から勝って有終の美を飾るつもりだったのだ。
「二人には新しい可能性を感じた、みたいな?」
こうして、一ヶ月間はベッキョンの送別会&芸能活動を応援するイベントが行われた。
「「ベッキョンさん、お疲れ様でした!」」
壮絶なお祭り日程が終わり、遂にベッキョン先輩最後の日がやってきた。
「おぅ、テレビでもキラッキラに輝いてくるからよろしくっ」
最後の最後まで明るいベッキョン先輩。
そして…
「ぐずっ、寂しいけど、ぅ、元気で、なっ…」
涙を隠せないジュンミョン…
「はー…何で付いてくるんだよ~」
「なっ、ベッキョニがマネージャーしてほしいって言ったんじゃないかっ」
そう、店長ことジュンミョンは本当にマネージャーになることを決意したのだ。
新しいことに挑戦したいらしい。
「店長、今まで本当にありがとうございました。」
俺は頭を下げた。
「僕はもう店長じゃないだろ?
キム・ミンソク店長?」
そう、なんと俺はジュンミョンから店長を引き継いだのだ。

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一週間後…
今日はいつもより緊張していた。
「みんな集まってくれ。
今から今月の成績発表を行う。」
ああ、とうとうこの時が来てしまった…!
「3位、ユウタとテヨン」
パチパチパチ…
セフン断ちをした後半戦、正直我に変えるとやり過ぎたような気がしなくもないが、指名数はどんどんと増していた。
「2位、ユウタとジェヒョン…」
…が、しかし…!
パチパチパチ…
「そして、1位は…ベッキョンとセフン。」
パ…
奇跡は起きないものだ。
あー…負けちゃった。
大きな拍手と歓声を聞きながらベッキョンとセフンが前に向かうのを見つめていた。
「ミンソギ…」
セフンは俺の目の前で振り向いた。
「おめでとう、早く前にいけよ。」
すると、セフンは何か言いたげにまたこちらを見たが、前に向かった。
ああ…
勝利の女神は簡単には微笑まないのだ…
各ペア達が表彰されているのを見つめながらそんなことを考えていた。
「ちなみに4位はシウミンとセフンペア、5位はユウタとジョンウペアだ。どちらも後半からの勢いは凄まじかったが、惜しかったな。」
店長の総評も、耳から耳へ通り抜ける。
負けは負けなのだ。
「さてと、全部終わったことだし…
お願いを聞いてもらおうかなかな、シ~ウミン!」
ベッキョン先輩は俺を呼ぶ。
「はい。」
俺はセフンとベッキョン先輩の前に立った。
「このクラブ、romantic universeはシウミンに託す!」
「…ぇ?」
間抜けな声が出た。
辞めろと言われると思ってたから理解が追いつかない。
「あ、俺はここやめっから。
後はシウミンに任せようかなって。」
「「えぇぇ?!」」
見ていたホストの声が一気に発せられた。
「ってことで、2号店は…」
「ちょ、ベッキョン聞いてないぞ?!」
店長のジュンミョンが慌てで俺とベッキョン先輩の間に割り込んできた。
「うん、今言った~。」
と、悪気なく言っている。
「なぁ、どうしてやめるんだ?」
ジュンミョン店長がベッキョン先輩の目を見つめる。
「そうだよ、いきなりやめるなんてぇっ」
チャニョル先輩も前に出る。
「芸能界から何回か声が掛かってるって言ったよね?そっちに力を入れたくてずっとチャンスをまってた。」
「だからって別にやめなくても…」
「てんちょー、俺のこと好きすぎるでしょ~?
俺のマネージャーでもやる?」
「そーゆーことじゃ…!」
「冗談はさておきっ」
どこまでが冗談?!
俺は展開が早すぎて固まっていた。
「セフンを頼むね。ミンソギ。」
源氏名ではなく、本名で呼ばれた。
「ほ、本気ですか?」
俺はまだ動揺していた。
「負けたらお願い聞く約束だろ?」
ニコッと笑う。
「もしかして、これが目的だったんですか?」
「さぁどうだろ?」
飄々とするベッキョン先輩に最初から勝って有終の美を飾るつもりだったのだ。
「二人には新しい可能性を感じた、みたいな?」
こうして、一ヶ月間はベッキョンの送別会&芸能活動を応援するイベントが行われた。
「「ベッキョンさん、お疲れ様でした!」」
壮絶なお祭り日程が終わり、遂にベッキョン先輩最後の日がやってきた。
「おぅ、テレビでもキラッキラに輝いてくるからよろしくっ」
最後の最後まで明るいベッキョン先輩。
そして…
「ぐずっ、寂しいけど、ぅ、元気で、なっ…」
涙を隠せないジュンミョン…
「はー…何で付いてくるんだよ~」
「なっ、ベッキョニがマネージャーしてほしいって言ったんじゃないかっ」
そう、店長ことジュンミョンは本当にマネージャーになることを決意したのだ。
新しいことに挑戦したいらしい。
「店長、今まで本当にありがとうございました。」
俺は頭を下げた。
「僕はもう店長じゃないだろ?
キム・ミンソク店長?」
そう、なんと俺はジュンミョンから店長を引き継いだのだ。
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