
【セフン・ベッキョン】
「チェンジ」「CHANGE」のさらにスピンオフです。
_/_/_/セフン_/_/_/
僕の姿のベッキョニがとんとんと日程を設定し、次の日飲み会は開催されることになった。
個室で、他のお客はいないので帽子もマスクもサングラスも外して快適だ。
「「乾杯」」
ビールと、コーラとソーダとウーロン茶のグラスが真ん中に集まりカチンと音を鳴らす。
ゴクッゴクッ
「ぷはっ仕事終わりのビールうまぁ~」
ビールの宣伝のように美味しそうに喉越しで飲むシウミンことミンソギひょん。
「ミンソギひょん、おっさんみたいですよ。」
「妖精は年齢関係ないもん。」
「わ~自分で言いますぅ?」
「…」
ジョンイナとミンソギひょんがまたイチャイチャしそうだ。
ミンソギひょんがこちらを向く。
ドキッ
睨んでたのがバレたか?
かなり正確に言うと僕ではなく
僕の姿のベッキョニを見ていた。
「セフニ、今日は誘ってくれてありがとう。」
誘ってないけどそーゆーことにしておく。
「いえ」
「?何でベッキョニが言うんだよ~」
バシッ
と、ミンソギひょんに叩かれてハッとした。
やばっ
ミンソギひょんは、ベッキョニがふざけて返答したと思ってるみたいだ。
セフニ(ベッキョニ)の視線が痛い。
「ベッキョニ疲れてまつかぁ?
ま、じゃあ飲みましょうか?」
僕のモノマネをする僕の姿のベッキョニが無理矢理ビールを飲ませようとしてくる。
おぉぉ…
「あわわセフニ、ベッキョニひょんはお酒駄目だよ。」
それを制してくれるジョンイナ…
「ジョンイナ…」
う、そーゆー優しいところやっぱり好き…
だけど…ジョンイナはミンソギひょんが好きなんだよね…
勝手に喜んで勝手に凹む。
「じゃあミンソギひょん、どうぞ!」
僕の姿のベッキョニは凄く俊敏で
既にミンソギひょんに瓶ビールを注いでいる。
「お、おお…気が利くなありがとセフニ…」
「どーいたましてぇ」
にこにこな僕(ベッキョニ)
その様子をじーっと見てるジョンイナ…
「ミンソギ、ひょん!僕だって気が利きます!
早く飲んで注がせてっ」
「何言ってる?急かすかなっ」
「ミンソギひょんはい!
お肉でとぅ~」
ささっと、お肉とおかずをお皿に乗っけている僕ことベッキョニひょん。
「おぉ、セフニ気が利k…」
「僕も気が利きますっ」
ほんとは、僕とジョンイナが二人で食事をする予定だったのに…
正直見てるのが辛い…
「ミンソギひょん、あーん」
自然の流れでスプーンを持ってく…
僕…じゃなくてっ
ぱくっ
食べたのはミンソギひょんじゃなくてジョンイナだ。
「じょ、ジョンイナ…大丈夫?」
僕はジョンイナにお水を注いだ。
もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ…
そして、水を飲む。
ごっくんっ
「あの、今しかタイミングないのでいいます。
僕とミンソギひょん、お付き合いすることになりましたっ」
隣に座るミンソギひょんもビックリして固まってたが、頷く。
「え、えーそうなの?
わからなかったぁ~、おめでとうぉ」
発言したのは僕だ。
ベッキョナだから知らないふりをしてお祝いする。
ちゃんと笑顔は出来てるはずだ。
問題の僕の姿のベッキョナは言葉を発しなかった。
「だからセフナ、あーんとかダメだからね。」
ジョンイナに注意されて…
3秒くらい止まっていたけど…
「えー、ふざけてもだめ?」
「ダメだよっ」
普通に喋っていた。
*******************
食事が終わったあと、別々で帰ることになった。
僕の姿のベッキョニが気を利かせて先に二人をタクシーに乗せたのだ。
僕たちはアプリでタクシーを呼び待っていた。
「あの」
「んー?」
「ミンソギひょんのこと好きでしたよね?」
「はぁ?…俺はみーんな好きだよん?」
はぐらかすベッキョニひょん。
「僕、ジョンイナのこと好きだったんです。」
「…え?」
やっと顔を上げた。
「少し前に失恋しちゃったんです。
今回は悪あがきの食事会でした。」
「おま、そーゆーことは先に言えよっ
なーんか違和感は感じてたけどさっ」
「ごめんなさい。
でも、ベッキョニの楽しそうな顔見てたら言えなかったです。」
「はぁ?!」
プップー…
最悪なタイミングでタクシーが来て、僕たちは車に乗り込んだ。
隣に座ったが無言が続く。
怒らせちゃった…かも。
タクシーを降りたあと、どう謝ろうか考えていた。
振り返る前に、僕の頭がベッキョニの肩に伸し掛かっていた。
「…気づかなくてごめんな?」
「え?」
「俺、そーゆーのは結構敏感なんだけどなぁ。」
…僕のこと考えてくれてた?
「いえ、忍ぶ恋だったので…」
そう、好きなんて言うつもりがなかった忍ぶ恋。
ジョンイナが誰と付き合おうと何も言えないのだ。
でも、嬉しい。
自分の事を心配してくれて。
「ほら、ベッキョニも白状してよ~」
少しふざけて言ってみたけど
やっぱりはぐらかされる…かな?
「お前、酒飲めるんだよな?」
「…え?」

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僕の姿のベッキョニがとんとんと日程を設定し、次の日飲み会は開催されることになった。
個室で、他のお客はいないので帽子もマスクもサングラスも外して快適だ。
「「乾杯」」
ビールと、コーラとソーダとウーロン茶のグラスが真ん中に集まりカチンと音を鳴らす。
ゴクッゴクッ
「ぷはっ仕事終わりのビールうまぁ~」
ビールの宣伝のように美味しそうに喉越しで飲むシウミンことミンソギひょん。
「ミンソギひょん、おっさんみたいですよ。」
「妖精は年齢関係ないもん。」
「わ~自分で言いますぅ?」
「…」
ジョンイナとミンソギひょんがまたイチャイチャしそうだ。
ミンソギひょんがこちらを向く。
ドキッ
睨んでたのがバレたか?
かなり正確に言うと僕ではなく
僕の姿のベッキョニを見ていた。
「セフニ、今日は誘ってくれてありがとう。」
誘ってないけどそーゆーことにしておく。
「いえ」
「?何でベッキョニが言うんだよ~」
バシッ
と、ミンソギひょんに叩かれてハッとした。
やばっ
ミンソギひょんは、ベッキョニがふざけて返答したと思ってるみたいだ。
セフニ(ベッキョニ)の視線が痛い。
「ベッキョニ疲れてまつかぁ?
ま、じゃあ飲みましょうか?」
僕のモノマネをする僕の姿のベッキョニが無理矢理ビールを飲ませようとしてくる。
おぉぉ…
「あわわセフニ、ベッキョニひょんはお酒駄目だよ。」
それを制してくれるジョンイナ…
「ジョンイナ…」
う、そーゆー優しいところやっぱり好き…
だけど…ジョンイナはミンソギひょんが好きなんだよね…
勝手に喜んで勝手に凹む。
「じゃあミンソギひょん、どうぞ!」
僕の姿のベッキョニは凄く俊敏で
既にミンソギひょんに瓶ビールを注いでいる。
「お、おお…気が利くなありがとセフニ…」
「どーいたましてぇ」
にこにこな僕(ベッキョニ)
その様子をじーっと見てるジョンイナ…
「ミンソギ、ひょん!僕だって気が利きます!
早く飲んで注がせてっ」
「何言ってる?急かすかなっ」
「ミンソギひょんはい!
お肉でとぅ~」
ささっと、お肉とおかずをお皿に乗っけている僕ことベッキョニひょん。
「おぉ、セフニ気が利k…」
「僕も気が利きますっ」
ほんとは、僕とジョンイナが二人で食事をする予定だったのに…
正直見てるのが辛い…
「ミンソギひょん、あーん」
自然の流れでスプーンを持ってく…
僕…じゃなくてっ
ぱくっ
食べたのはミンソギひょんじゃなくてジョンイナだ。
「じょ、ジョンイナ…大丈夫?」
僕はジョンイナにお水を注いだ。
もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ…
そして、水を飲む。
ごっくんっ
「あの、今しかタイミングないのでいいます。
僕とミンソギひょん、お付き合いすることになりましたっ」
隣に座るミンソギひょんもビックリして固まってたが、頷く。
「え、えーそうなの?
わからなかったぁ~、おめでとうぉ」
発言したのは僕だ。
ベッキョナだから知らないふりをしてお祝いする。
ちゃんと笑顔は出来てるはずだ。
問題の僕の姿のベッキョナは言葉を発しなかった。
「だからセフナ、あーんとかダメだからね。」
ジョンイナに注意されて…
3秒くらい止まっていたけど…
「えー、ふざけてもだめ?」
「ダメだよっ」
普通に喋っていた。
*******************
食事が終わったあと、別々で帰ることになった。
僕の姿のベッキョニが気を利かせて先に二人をタクシーに乗せたのだ。
僕たちはアプリでタクシーを呼び待っていた。
「あの」
「んー?」
「ミンソギひょんのこと好きでしたよね?」
「はぁ?…俺はみーんな好きだよん?」
はぐらかすベッキョニひょん。
「僕、ジョンイナのこと好きだったんです。」
「…え?」
やっと顔を上げた。
「少し前に失恋しちゃったんです。
今回は悪あがきの食事会でした。」
「おま、そーゆーことは先に言えよっ
なーんか違和感は感じてたけどさっ」
「ごめんなさい。
でも、ベッキョニの楽しそうな顔見てたら言えなかったです。」
「はぁ?!」
プップー…
最悪なタイミングでタクシーが来て、僕たちは車に乗り込んだ。
隣に座ったが無言が続く。
怒らせちゃった…かも。
タクシーを降りたあと、どう謝ろうか考えていた。
振り返る前に、僕の頭がベッキョニの肩に伸し掛かっていた。
「…気づかなくてごめんな?」
「え?」
「俺、そーゆーのは結構敏感なんだけどなぁ。」
…僕のこと考えてくれてた?
「いえ、忍ぶ恋だったので…」
そう、好きなんて言うつもりがなかった忍ぶ恋。
ジョンイナが誰と付き合おうと何も言えないのだ。
でも、嬉しい。
自分の事を心配してくれて。
「ほら、ベッキョニも白状してよ~」
少しふざけて言ってみたけど
やっぱりはぐらかされる…かな?
「お前、酒飲めるんだよな?」
「…え?」
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