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坂ダ!

***坂道ダッシュ!☆EXOの妄想BL小説です。***

→僕のベクトル18

【ベッキョン→チャニョル】



_/_/_/ベッキョン_/_/_/


コンコン・・・

誰かが来た。

セ「ベクひょん?」

「…セフン、なんか用?」




セ「ちょっと聞きたいことがありまして…」

2段ベットから、身体を上げたくなくてつい…顔だけ見せる。



セ「このまま部屋替えしちゃってもいいんですか?」

「…お前全然関係ないじゃん。」

セ「ないですね…直接は・・・。」




どーゆー意味だよ・・・!

ちょっとイラっとした。




セ「でも、みーんな腫れ物に触るような扱いなので・・・」

「腫れ物…?」



腫れ物は…僕??

宿舎の雰囲気を悪くしてるってことなのか?



セ「だから、本音を聞いとこっかな~って思って。」

今ここで…答えを出せってこと?




「なんでそんなことお前に…!」




ス「ちょい、セフン~」

セ「え?」




セフンはスホひょんに呼ばれたみたいで話が途中のまま
いなくなった。




セフンに言われたからじゃないけど…

そろそろ答えを出さなきゃいけないのかな…?

考えようとしたらまた、コンコンとノックされた。




もう!セフンの奴!!




チ「ベッキョン?」

「え・・・?」




チャニョル?!



咄嗟にガバッと布団で
身を隠した。



「何・・・?」

起きたばかりのように顔を上げる

が、どうしていいかわからず…下をみる。



僕を見つめるチャニョル。



なんで、来たんだよ…

さっきまでカイと一緒に居たくせに。




チ「ちょっといい?」

この状況で、嫌っていえる??





チ「えっと・・・まず、誤解を解きたくて」

「誤解?」

チ「あの時、"眠くなる"って言ったこと」

「・・・ああ。あれね。」




どんな素晴らしい言い訳なんだろう?

と、皮肉った考えしかなかった。



できれば聞きたくない。

布団で耳を抑えながら考えた。





「それよりさ・・・」

チ「え?」

「なんで、あの時抱きしめたの?」

チ「あの時・・・?」





覚えて…ないんだな。

僕は、ビックリしたけど…

ときめいてしまった。

ただ、『ごめん』と言われたのが癪に障ったけど。





暫く無言のあと、チャニョルが言った。

チ「無意識・・・です。」

「無意識か。」




片方は、ときめき。

片方は、無意識…

その事実は、こんなにも僕を空しくさせる。




「僕は、曇りのないチャニョルが好きだった。」

チ「え?!」

「でも、今はその曇りのなさが嫌いだ。」





雲一つない空。

それがチャニョル。


空しいという字も…空って書く。

曇りなき空には、何もない…





僕にとって、寂しい空。




答えは決まってしまった。


「ごめんな・・・やっぱり部屋に戻るのは無理。」

もう、空を見るのは・・・やめなければならない。



チ「これだけ・・・言わせて欲しい。」



2段ベットがギシギシと音を鳴らした。

どうやら登ってきたらしい!

チャニョルの顔が目の前に・・・



「わっ!なんだよ・・・!」

チ「ベッキョンに俺ってどう映ってるかわかんないけど・・・
俺、結構モクモクしてると思うよ?」





も、モクモク・・・?

曇りがないって言ったからそんな言い方なのか…?

頭の中の空に、モクモクと白い雲が出てきた。





「眠いって言ったことだって・・・失敗しちゃったけど
いつもみたいに気ぃ引きたかっただけ。」




それなりの言い訳を考えてるんじゃないかって思ってたけど

気を引きたいとストレートに言われてドキッとした。





「話す時の声の親しみのある声が

歌声になると、大人っぽい色気がある声に変化するのが

・・・好きなんだ。」





告白のような褒め言葉に

再びときめいてしまう自分がいた。





チ「これは、うまーく誤魔化した言葉じゃないからな!」





そんなん…

わかるよ… !!





嬉しくて嬉しくて苦しいよ…

誰にでもない、チャニョルに言われたのが!!




なんか・・・

モクモクモクモク雲が出てきて・・・

悶々としてきた・・・!!



もぉぉぉ!!どうにでもなれ!!



2段ベットから降り

パタンッと閉まったドアを



バーンッ!!




と、勢いよく開けた。




チャニョル視点→『ニョルによるニョルの奮闘記13』

微妙に長くなったので二つに分けます。21時もよかったらどうぞ^^

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