
シウミン・・・大学4年
カイ・・・大学1年
ルゥハン先輩に顔面蒼白!
と、なったが…
「一年生諸君、我が水泳部に入部おめでとう!
正式には4月からだが3月の合宿に参加してもらう。
学年関係なく、大学の仲間としてまたはライバルとして親睦を増やしてほしい。」
「「はい!」」
と、スホ部長のお話があり
ああ、遂に大学生になったんだなと実感が沸いてきた。
そのあとの
練習時間が一番緊張しない時間だった。
「1、2年は筋トレルーム、3、4年はウォーミングアップからメニュー各自」
「「はい!」」
人数が多いため半分に分けて練習をするみたいだ。
よかったぁぁぁぁぁ!!
プールの神様Thankyou!!
練習は、きつかったが
3、4年生先輩と一緒にいるストレスよりマシ!
むしろ身体を動かしてる方が何も考えなくて済む。
この気だるい疲労感でさえ今までの緊張感が和らぐってもんだ!
プールの中は自由。
身体がふわーっと軽い。
だから…
ざぱぁぁぁぁ
水から上がったこの陸上の重力の重みは…
今からの俺の心と同じだった。
「カイは、5キロ追加な!」
「は、はい…!?」
何でかわからないがにょる先輩に追加された。
泳いで5キロなら…ま、いっか。
自由に泳ご。
ざぶっ…と入ると怒られた。
「何はいってんの??」
「え?」
「走んだよ。
ルゥハン先輩からの伝言。」
なんだってぇぇぇぇ…!!
ぇぇぇぇぇぇ…
ぇぇぇぇぇぇぇ…
※心の中の叫びだが、プールなので呼応。
*************
やっとお昼…
俺はタオ、とセフン待ち合わせしていた。
「お疲れちゃん。」
「カイおつー」
ファーストフード店でハンバーガーを頬張る。
二人はとっくに食べ終わっていて
追加のシェイクを飲んでいた。
「…疲れた。
走んの苦手なのに。」
「あはは、わかるー。
走るより泳ぐ方が楽だよねー」
タオがきゃっきゃと笑う。
門限の22時までは、自由だ。
でも、寮の夕飯は20時までだから食べたければ戻らないといけない。
「あ、ミンソク先輩のことわかったよ」
「え?」
セフンが、チョコシェイクを飲みながら話す。
「あの先輩、一般から入ったみたいだ。」
「一般生?」
「うん、異例のね。」
ってことは、特待生じゃないのか。
経験者じゃない??
「ここは、高校で成績ないと入れないからね。
でも、メキメキ成績があがって今の地位があるみたい。
慕ってる後輩も多いって。」
「へー」
だからあの、雰囲気?オーラ?
努力家なのかな??
「…で、特待生の中の特待生のエリートルゥハン先輩と同期で
最初は色々ギスギスしてたんだって。」
ギスギス…??
「…イチャイチャの間違いじゃないのか?」
「んふ…でもそうらしいよ。
詳しいことは当時の先輩か
今の4年生しか知らないみたい。」
「セフ凄いなー!情報早い!!」
タオがペチペチと、見た目に似合わず
可愛らしく音ががでないように拍手をする。
「いや、2年生の先輩お喋りなんだよ。
特にあのにょる先輩!
あ、あとな…。」
「あと…?」
と、こそっと三人顔を近づけるように促される。
「隠れファンが多いらしい。」
「隠れ…?」
「ルゥハン先輩みたいに公ではないにしろ
人気だってことだよ。」
「ほー…」
確かに、リスみたいでかわい…
くないってば!
「で、お前はいきなりミンソク先輩に気に入られてる新参者ってことで…
どうなるタオ?!」
セフンは、タオにクイズを出すかのように
ストローをマイクに見立て
タオに突きつける。
「うーん…ウザい?」
「なっ…!!」
「今日のお前だけ5キロもそーゆーことかもな。」
「そっ…」
そうなのか?!
俺、悪くないのに?!
「本気でやばかったら
スホ部長に相談したほうがいいよ。」
「そ、そうだな。」
確かに…こんな扱いが続いたら大変かもしれない。
**************
「た、ただいま戻りました。」
「おかえり。」
ミンソク先輩はテーブルに座っていて
コーヒーを飲みながらスマホを弄る。
俺もとりあえずテーブルに座る。
しーん…
話かけてはいけないので沈黙が続く…
先輩が部屋にいたらテレビを付けるのもチャンネル権も先輩次第だし…
なんで俺ここ座っちゃったんだ!!
ああ…息苦しい!
何か用事を思い出したことにして外にでようかな…
ああ…でも、いろいろ聞きたい!!
なんで"特別"なのか!
もしかしたらどっかで会ったかもしれないし!
ムズムズしているのがわかったのか
「あ、テレビみていいよ。」
と、チャンネルを渡す。
「あ、ありがとうございます。」
ってちがーう!!
"テレビ見たいわけじゃなくて
先輩と話したいんです!!"
って言えたらどんなにいいか!!
「あ、そう言えば…部屋会しないとな。」
「部屋会?」
って何?
「そ。いつ空いてる?」
「え?!あ…特に予定は…」
「…じゃあ明日な、決まり。」
「は、はい。」
部屋会って、部屋で何かすんのかな?
そしたら…"特別"の意味、聞ける?!
よくわからないまま
"部屋会"
とやらの約束をしたのである。
続きは月曜日9時から!
明日はクリレイ!

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