体育会系男子の事情20

【カイ・シウミン】


シウミン・・・大学4年
カイ・・・大学1年

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「いだだだだだ！！

ミンソク先輩！」



ミンソク先輩は、その小さな体からは想像できないほどの腕力で俺を引きずる。

そして、二人の部屋に戻るとミンソク先輩が手を離す。



くるっ…と、振り向いた。



「カイ、お前のひょんは誰だ？」

「え？」




「誰だって聞いてるんだ。」




本人は、無意識なのかもしれないがへの字の口をしていて…

少し不機嫌な様子だった。




「み、ミンソク先輩です。」

「…"ひょん"」

「え？」





「部屋の中では、"ひょん"って言っただろ？」




不機嫌だか、自然と上目遣いでこちらに目を向ける。



その瞳は濡れているようで…

やばい、なんか吸い込まれそう…！

俺は、気持ちを遮断するように言った。




「ミンソギひょん！」




「…む、心の準備ができてなかった。

もう一度。」



えぇ？！

なんでかミンソク先輩は、近いのに近づいてくる。




ドキドキドキドキドキドキドキドキ…！




「み…ミンソギひょん。」

「うむ…。」



手をぎゅっと握られた。



「もう…ルゥハンの部屋に勝手に行くな。」

「え？」




「心配するだろ？」




え？

それって…！




「なんだ？」

「いや、なんでも…」




もしかしてこれは…

や、焼きもちってやつですか？！




か、かわいい！

…かも。





「ってことで、カイ！

風呂入るぞ！背中流してやる！！」




「えぇ？！」



せ、背中？！

ふ、風呂？！

俺は目を見開いた。




がしっ

先輩は、俺の手を再び掴んだ。

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"ミンソギひょん"



と、カイの口から聞こえてなんだがモヤモヤしていた気持ちが

ぱぁぁ…！って晴れたような気がした。




そして、なんだがむずむずとした感覚が心を支配する。

そ、…そう言えば、風呂に入ってなかったな！！




「ってことで、カイ！

風呂入るぞ！背中流してやる！！」

「え？！」




彼の手を引っ張り…俺はお風呂場に向かおうとした。



「み、ミンソク先輩！」



む、また元に戻ってしまった。

無視して歩きつづける。




「ミ、ミンソギひょん！」



きゅん！





「な、なんだ？」

"ひょん"って…凄く心臓に悪い気がする。




「シャンプーとか、持ってないです！」

「…俺のあるから大丈夫だ。

とりあえず早くカイの背中を流したい。
」



「…ぇ」



そして、仲良くなりたい。

ルゥハンよりもっと！！



カイの力が一気に抜けたらしく一気に体重がかかる。




「ぬ？

カイ、どうした？おんぶか？」




「お…？」

カイが、ピタッと固まる。




「だだだだだ大丈夫です！！

さささ先に行ってます！！」




ぴゅーん！

と、共用風呂場の方に向かった。

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明日はお風呂？


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