
シウミン・・・大学4年
カイ・・・大学1年
お、押さえつけてしまった!!
***
とりあえず、ちょっとだけ遡らせていただきますと…
実はシャワーで、ミンソク先輩のことを考えて悶々としてしまいまして…
…今は賢者タイムだったんです。
はい。
だから、本人と会いたくなくて早々とベットに入って眠りたかったのに!!
まさか…
まさか、ミンソク先輩が俺の神聖なベットに入ってくるなんて!!(汗)
ミンソク先輩は、無自覚だかほんのり体がピンク色に染まってて
石鹸の香りが髪の毛からふわりとする。
ううっ…!
やばい!
とにかく力強くでミンソク先輩を、ベッドから出そうとしても
ひょいひょいかわされてなかなか出てくれない!
そしてついに、羽交い締めにされた。
「や、やめてください!」
やばいやばいやばい!
めちゃくちゃ密着してる!!
彼の温度を肌で感じる…
厚い胸板…
たくましい腕…
でも、しっとりしてて、柔らかくてスベスベしてて…
このまま食べちゃいたく…
って…
やばいやばいやばい!
何言ってんだ俺!!
「あーもう、いい加減にしてください!」
ぐいっ!
自分(の理性)を守るために、力が涌き出たわけである。
「…。」
ミンソク先輩はあんなに動いてたのに
ぴたっと固まって黙ったまま、俺をじっと見つめる。
な、なんかお人形みたい…
「カイ、俺と寝るのが嫌なのか?」
全く…人の気も知らないで…!!
「ベッドが狭くなるから嫌です。」
「我慢しろ。」
「がっ…」
我慢?!
俺が、先輩を押し倒してる状況になって
るのにミンソク先輩は堂々と言う。
「そのうち慣れる。」
慣れ…るのか?
俺は、彼の顔をまじまじと見つめて…
首筋、鎖骨…その胸の膨らみ…
「む、無理です!
やっぱり無理!!」
お、俺…
このままじゃ…ほんとに。
手首をぱっと放して、起き上がると
ミンソク先輩も起き上がった。
後ろからぎゅう…と、抱きしめられる。
「大丈夫だ…」
ほんとに…
ミンソク先輩のこと…!
「限界なんてない。
それは自分で線引きしているだけだ。」
なんて、かっこいいセリフをいい放ち…
抱きしめている腕に力を込める。
ぎゅ…
「え?
ちょ、ちょっと…??」
ぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅ…!!
「い、だだだだだだだだ!!」
そのままゴロンと、再び寝転んだ。
「ってことで、おやすみ。」
「…え?
ちょ、待って!このまま?!」
返事がない…。
うっすら寝息が聞こえる。
「寝た?寝たんですか?!」
すぅすぅ…
結局、押し付けられる胸
身体を意識してしまって、朝方まで眠りにつくことは出来なかった。
***
朝起きたら、コアラの子どものようにくっついていたミンソク先輩の姿はなく…
無駄にきょろきょろと探してしまったが
スポーツバックがないから外に走りにでも行ってるのかな?
ふぅ…
って、なんで探してるんだ?!
先輩に振り回されっぱなしなのに!!
あ、やめよ。
考えるのやめよ。
掃除に取りかかろうと廊下に出ると
セフンにあった。
「あ、おはよ。」
「おはよ、じゃねーよ。
全く…今度は何した?!」
「え?!」
ゆらり…
と、タオいつもの如く目の下にクマ…
眠いらしく、何にも言わない。
ルゥハン先輩…
あのあとふたりを呼びつけたってこと…?!
「お前がルゥハン先輩のアイロン掛け放棄したせいで
僕たちが尻拭いしたんだからな!」
またもや皺寄せが二人に…!
「す、すまん…」
「で、ミンソク先輩にちゃんといったのか?
部屋替えしたいって!」
「…まだ。」
「このままだと、プライベートもまともに上手くいかないぞ?
もうすぐ合宿だし、その前に言っといたほうがいいんじゃないか?」
「…うん。」
そうだよな…
俺だけの問題じゃない。
…ちゃんと言わないと。
「うん、ちゃんと言うよ。
部屋替えしたいって。」
すると、セフンが"あっ"と、言うように口を押さえて
俺を通り越した後ろを見つめた。
俺は、ゆっくりと振り向く。
「それ、どーゆーことだ?」
朝のジョギング帰りのミンソク先輩が
階段から歩いてきて…
「カイ、部屋替えしたいのか?」
俺を見つめた。

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