体育会系男子の事情24

【カイ・シウミン】


シウミン・・・大学4年
カイ・・・大学1年

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「「おはようございます！」」


ドアを開けると後輩に挨拶をされる。

実は、毎回チラリと彼がいるのを確認していたが…
今日は、カイの顔を見ることが出来なかった。



「ミンソガ、ミンソガ」

「ん？」



後ろからとんとんと肩を叩かれて俺は振り向く。


「もうすぐ合宿だね♪」

「…ああ。」

「ミンソガと同じ部屋だぁ」



俺に、笑顔を向けるルゥハン…
何がそんなに嬉しいのか…？



「同じ学年だから当たり前だろ？」

「えへへ…そうだね。」



それは、照れているようにも見える。

…そんなわけないのに。



「あ。」

「え？」



「忘れ物したかも。」



それは、大したことではない。

でも、とても珍しいことだった。



「タオル？」

「うん…」

「じゃあ、俺の使いなよ。」

「…ありがと。」



今日は、どこか抜けてる気がする。

平静のようで、平静じゃない…気がする。


"部屋替えしたい"

…か。


カイの為ならなんでもしてあげたいって思ってた。

だから、彼がそれを望むなら俺は…
部屋替えに応じないといけないのに。






出来れば、二人で解決していきたい。

…そう思っていたのに。







練習中、一人でいるところにスホが近づいてきた。


「ミンソク、練習終わったら…

昼食食べに行かないか？」

「え、ああ…でも、カイと食べに行こうと思ってて…」



約束はしてなかったが…

今日の帰りに誘うつもりだった。



「その、カイと３人で行こうと思ってるんだ。」





「…え？」






思ったように、物事は進まなかったりする。

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練習も終わり…

スホ先輩、ミンソク先輩と３人でファミレスへ。



ミンソク先輩、スホ先輩が別々のテーブルに座り…

どちらの隣に座るか躊躇してしまうが…




「カイ、こっち。」

と、スホ先輩に促される。

「は、はい…」




「いや、こっちだろ？」

「え？」



ど、どうすれば…！！

と、思った隙に人影が俺の前に立ちはだかる。




ドカッ！！




と、勢いよくミンソク先輩の隣に座る人物…

それはもちろん…




「ルゥハン、お前か。」

と、スホがため息を吐く。




「なーんか、可笑しいと思ったんだよなぁ。

俺にこそこそなんて10年早いんだよ。」



挑発するように、ルゥハン先輩が言うと
スホ先輩も反論する。



「してない。
…今回は、３人で話したかったんだ。」

「なにそれ？
俺に聞かれたくないこと？」



スホ先輩が黙ってしまう。

すると、ミンソク先輩が口を開いた。



「 部屋替えの話だ。」

「え？！」




ルゥハン先輩は、ちょっと…いや、かなり嬉しそうである。




「どゆこと？！

ミンソガ、ついに嫌になっちゃった？」





「違う。」





すると、ミンソク先輩は俺を真っ直ぐに見つめた。





「部屋替えしたいのは、カイだ。」

「…へ？」





間抜けな声が出てしまう。

そして、スホ先輩、ルゥハン先輩の視線を一気に受けた。

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カイ、責められるの巻に続く。


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