体育会系男子の事情26

【カイ・シウミン】


シウミン・・・大学4年
カイ・・・大学1年

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「カイと話したいことがある。」

と、言われてスホ先輩と二人きりになる。



「な、なんでしょうか？」




俺は、まともにスホ先輩と話したことがない。
どぎまぎしながら返事を待つ。




「…そのミンソクとは…と、特別な関係なのか？」




「めぇ！？」

まさかの、発言に声が裏返る。




「いや、痴情のもつれなのかと…」

「ちじょ？！ちが、違いま…！


てぇぇ！！」




ファミレスのテーブルをバーンと勢いよく叩いて

飲み放題のグラスに入ったメロンソーダが震える。



うぅ…

ジンジンと手が痛い…



「い、いくら先輩がかわいいからって

そんなわけないです！！」

「…そ、そうなのか？

それならいいんだが…」





あれ？

俺今変なこと口走らなかったか？！





「しかしなぁ、ミンソクはカイのこと特別に扱ってるような気がするんだが。」

「…それは」



…兄弟だからであって。



「何か理由があるのか？」




「…」

俺は口を閉ざす。




「まぁ、無理強いはしないが

ただの喧嘩なら早く謝った方がいい。」

「え？」




「ルゥハンと同じ部屋になったらますます溝は深まるぞ？」



…ルゥハン先輩。



「見ればわかるよな？

…あいつ、ミンソクのことになるとちょっと
突拍子もないことをしでかしそうで…ちょっと心配で。」




「…そうですね。」

もうすでにしでかしてるような気がするけど…




「今更だけど、本当に部屋替えしたかったのか？」

「…それは。」





先輩といるのは…正直嫌じゃない。

でも、このままじゃ迷惑がかかるわけで…




「とりあえず、誤解は解いたほうがいい。」

「誤解、ですか？」



一体なんのことだ？



「多分、嫌われてると思ってるはずだから…」





「！」





そう言えば…

嫌だって言ったことを否定してない！






*********


俺は、誤解を解くために直ぐに寮に帰ってきた。

…が、先輩はベットにこてんと座ってそのまま倒れるように寝てしまったみたいで
カーテンから、脚だけが露出している。




「…ミンソク先輩、起きてる？」




返事がない。

本当に寝てしまったのかな？




でも、そのままにすることも出来ないし…

出来れば早く誤解を解きたい。




ゆっくりと、カーテンを開くと…

目を閉じた先輩がいる。




ドキドキ…ドキドキ…




「ミンソク先輩、ホントに寝ちゃった？」

「…。」





俺は、ゆっくりと近づいた。

それはただ、本当に起きてるかの確認だった。




大きい目を覆う瞼は眼球の弧を描くように盛り上がっている。

肌も綺麗だ…。




すぅ…すぅ…

息が聞こえるくらいに近づくと…。





半開きに開けた唇が目の前にあった。

柔らかそう…。




ぎしっ…



一瞬、そう思ったかと思うと俺は先輩に覆い被さっていた。






むにっ





あ、やっぱり柔らかい。

先輩の唇…。





もっともっと…

先輩に触れたい…。






それは、いつもの夢を見ているかのように時間を感じなくて…

ドキドキとした心臓の音だけやたら煩い…





俺は、とり付かれたかのようにそのまま彼の首筋に唇を這わし…

そのまま鎖骨へと向かう…。





俺の指は先輩のTシャツの上で円を描き…





はぁ…




どうしよ…

俺…

止まんねぇ…







そのまま更に胸の突起を指で撫で…

先輩の胸の突起に唇を…





「おい、何をしている？」







目がパッチリと開いた先輩が目の前にいた。





え？

俺、何して…？！




「わっ…すみませっ」





ガンッ




「いだだっ！」




急に、飛び退きながら下がったせいで頭を痛快にぶつけたが…

その瞬間はそれどころではなかった。



「なっなんでもないんです！！」


俺は、部屋を飛び出していた。




何してんだ俺？

何してんだ俺！？




何してんだ俺ぇ！！






み、ミンソク先輩に…

ついに、リアルに手を(口も)出してしまうなんて！！





とにかく走った。

なんで走ってるのかふと我に返るまで。

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すみません、画像はあくまでイメージです。


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