
シウミン・・・大学4年
カイ・・・大学1年
ミンソク先輩は、ルゥハン先輩と話したと思ったら
俺と目が合うと逃げるようにドアに向かってしまう。
…え?
避けられた…?
な、わけないよな。
ルゥハン先輩に用事でもあったのかな?
と、思いながら入り口付近まで向かうと…
ん?
ルゥハン先輩が、固まっている?
「先輩?」
ぶんぶん…
「せんぱぁい~?」
手を、目の前で降ってもびくともしない。
「突然姿を表したのだ。
少しだけ辛そうな表情の小さな小さな俺だけの妖精…。」
な、なんかまたぶつぶつ言ってる…。
「カイ、ちょっと頬、叩け。」
ルゥハン先輩が頬を差し出す。
「嫌ですよ。」
冗談じゃない。
また、罪を擦り付けられ兼ねない!
「いいから!」
グイッ
と、手首を捕まれ
「あ、ちょ…!」
バシンッと、叩かされた。
ルゥハン先輩の頬を…
「たぁぁ!」
うわぁ…手ジンジン痛い…!!
こっちも被害!!
涙目になっていると…
ほっぺが、手形に赤くなってる先輩が呆然としている。
「夢じゃない…」
「え?」
「ミンソガが、お前に近づいてほしくないってさ。」
「へ?」
「"わがままでごめんルゥハン…
こんなこというなんて…心が狭いよな?"」
「ううん、そんなことないよミンソガ!
気づかなかった俺が悪いんだ!」
「"ルゥハン!"」
「ミンソガ!!」
だきっ!!…締めてる。
一人で。
…大変わかりずらいですが、ルゥハン先輩が一人芝居してます。
「ってことで、俺のことが好きすぎて、お前との仲にやきもきしたみたいだ。」
「な…。」
「ってことで、俺はミンソガの側にいなきゃ!!」
「うおぉぉぉぉぉ!!」
と、底知れぬ体力なのかそのまま走って行ってしまった。
「…な、なんだったんだ?」
俺も、少しだけ呆然として…筋トレに向かった。
******
3、4年生が帰ると部室で2年生の先輩達からアドバイスを受ける。
「毎回合宿準備は、先輩が帰ってから開始して、バスの時間、スケジュールは4年、3年に伝えてからホワイトボードに書いて。」
と、チャニョル先輩が説明する。
「はい。」
はぁ…
合宿か…
「来賓とかもあると思うから、スリッパは忘れるなよ~。」
と、ベッキョン先輩が横からアドバイス
「はい。」
さっきからあのジョギングの時の事ばかり考えてしまう。
多分、最後の"だきっ!"ってのはオーバーかもしれないけど…
ミンソク先輩が、俺をちらっとみて逃げるように出入口に向かう様子はちょっと様子が変だった。
「ちゃーんと、聞ーてんのか!!」
スパーン!!
と、ベッキョン先輩にスリッパで頭を叩かれた。
「…~っ!!」
痛快過ぎる!!
セフンに、"お前が悪い…"
と、言う顔をされた。
やっとこさ説明が終わると、後ろからポンと、肩を叩かれ…
「まぁ、わからないことがあったらすぐにいってくれれば大丈夫だから。」
と、優しくて評判のチェン先輩が笑顔で一年に接してくれる。
「…は、はい。
ありがとうございます!」
「大丈夫だよ。
一年にとっては生き地獄だと思うから。」
「生きじ…」
今、サラッとすごいこと言ったな!!
チェン先輩!!
「ま、一番思い出になると思うよ!
今から頑張ってね!」
と、全く悪気なく話す。
…確かに、荷物の準備からかなり思い出になりそうです。
********
「はぁあ…」
やっと、帰ってこれた。
部活は早く終わったのはこんな面倒臭い準備があるからなのだと知る。
結局、時間的はあまり変わらなかった。
「えーっと、先輩に報告してボード書いて…
明日はもっと早めに出るから、もっと早く起きなきゃ…」
うぅ…
心配だ。
終わったら早く寝なくちゃ。
と、廊下を歩きながら考えていると。
「あ。」
ガチャ…
部屋から出ようとしたミンソク先輩に遭遇。
「た、ただいまです。」
「…お帰り。」
目も合わさぬまま、すぐに外に出ていってしまった。
遅くなりましたm(__)m
カイくん、毎回悲鳴あげてる…。

FC2blogranking

にほんブログ村
XOXOkaixiuXOXO


