
シウミン・・・大学4年
カイ・・・大学1年
起きると、既にカイの姿はなく…
彼に掛けた毛布は丁寧にこたつの横に畳まれていた。
『ありがとうございました。 カイ』
そう、こたつのテーブルにメモ書きが置いてある。
…かわいいやつめ。
ひょんとして当たり前のことをしたまでだ!!
二人でモーニングコーヒーでも…
と、思ったが合宿の荷物がないので既に外に出てしまったみていだ。
…ふぅ。
残念だ。
せっかくルゥハンにもらったマグカップを使おうと思ってたのに…
と、マグカップに視線を向けると。
…ぬ?
違和感が…。
*****
コポコポコポコポ…
お湯を注ぎながらルゥハンに貰ったマグカップを見つめる。
うーん…
なんか変だな。
ガチャ!
「ミンソガぁ~、おはよ!」
「おはよう。」
すると、ルゥハンがいつもの如く姿を表した。
「ちょい、遅くなっちゃった!」
「…ん?そうか?」
「俺髪が多いからさぁ、寝癖でボンバッて
あーーーー!!」
「ど、どうした?」
ルゥハンが、ペアマグを指差した。
「ミンソガ、粗末に置きすぎ!
んもー!これは、こうして!!」
と、ハートの片割れ同士が裏っ返っていたのを、ちょいちょいと前に向ける。
「Heartの完成!」
「おお。」
なるほど、違和感はこれだったか。
「じゃ、早速これで!」
と、彼はそのマグカップを手に取ったが…
「ちょっとまて!」
「え?」
「…何を言っている?
それは使うわけないだろ?
こっちを使え。」
と、プラスチックの簡易的なコーヒーカップを渡した。
「…え?」
ルゥハンは、しぱしぱ何回も瞬きする。
「今日は、朝の洗い物を極限避けてるんだ。」
彼は、俺のコップも簡易的なコップだと気づく。
「はっ…なるほど!洗うの面倒くさいもんね!!
流石、ミンソガ!!」
と、コポコポとコーヒーを注ぎ始めた。
いや、しかし…
なんで、俺(と、カイ)にくれたのに使おうとするんだ?
不思議な奴だ。
遅いより、早すぎるぐらいがちょうどいい。
何かトラブルが起きたとき対処出来るからだ。
だから、予定の時間より早く部室に向かい荷物をバスの停留所まで運んでいく往復を繰り返し…
終わって、バスが来るまで俺たちは外で待っていた。
「寒っ…」
「3月は、まだ寒いねー」
と、タオが手を擦り合わせている。
ジャージをきて、ベンチコートを着ているが
外でずっと待ってるのは正直辛い。
「なぁ、スリッパ持ったか?」
セフンが、俺に問いかける。
「勿論!あ、あれは?ウォーターサーバーみたいなやつ。」
「ウォータージャグね。」
セフンが、指摘する。
「持った!」
タオが、声を張り上げる。
2年の先輩達に確認したのは全部準備出来ている。
暫くして、バスが到着して…
俺たちは荷物を下の場所に詰め込んでいく。
調度終わった頃に先輩達も、続々と早めに到着して…
やっぱり早めでよかったとほっとする。
やっと、バスの中に入ることが許されバスの中で一息ついた。
やべー…
バスん中あったけぇ…
眠くなってきた…
うとうとしているときにタオ話しかけられた。
「…そういえばぁ。」
「ん?」
「倉庫の奥に、縄跳びが大量にあったんだけどぉ…」
「縄跳び…?
いらないだろ?
二年生にも、再度確認した…し…」
「だよねだよね?!?!
まさか、使うわけないよね?!」
「うん…たぶ…ん」
すぅすう…
俺は、睡魔に負けて夢の中へ…
もちろんそれは…大きな間違いだったんだけれども。
何も起きない訳がない。

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