体育会系男子の事情35

【カイ・シウミン】


シウミン・・・大学4年
カイ・・・大学1年

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春の合宿は、短大にあるプール、体育館を借りて行う。

そこに学食もあるので一石二鳥…らしい。


「まるで下僕だな。

これから一週間かよ…」


と、いろいろ荷物を置きに行って帰ってきたセフンがぼやく。



「…」


生き地獄って聞いたけど…

確かに昼ご飯が終わったあともお風呂にシャンプーを設置したり
洗濯物籠を用意したりと、いろいろ忙しない。



「炒飯炒飯！！」

と、タオが喜んでいる。



「そうだ！！ごはんだ！」

考えるのをやめよう！！



学食のおばちゃん達が臨時に俺たちのために料理を作ってくれて
俺たちは、食器を運んでいる。



「はーい、玉子スープ出来上がったよ～

あつあつの方が身体温まるからねぇ。」


「ありがとうございます！」



と、お盆にスープが並べられ俺たちは１人１人の席に配っていた。



４年生の席は一番奥だ。

身長順なので、ミンソク先輩がどこに座るのかは何となくわかる。




ミンソク先輩、ここの席かな？

なーんて、思いながら量が多めの玉子スープを置く。




特別扱い…かな？

先輩に声かけられない分、スープくらい多目にしないと。




"うむ、うまいな。

カイの玉子スープを毎日飲みたい。"


"み、ミンソク先輩の為なら…！！"




って、俺スープ作ってねぇし。

１人突っ込みしていると…2年生がやって来た。




「お、ちゃんと出来てんじゃん！

関心関心♪」

チャニョル先輩が、オーバーリアクションで配膳の確認をしている。


「あ、でも先輩達が来るまでに終わらせて立っててね。」



ベッキョン先輩が注意する。

４年生に座っていいと言われるらしいが言われないと座れないらしい。



「はい。」




…立ってばっかりだな。

寮入ってから。





そして、３年生がやって来て…

ルゥハン先輩が、暫くしてやってきた。




ピリリッ

え？

一気に空気が冷えきったようだ。






俺らでさえ感じとれる。

ルゥハン先輩の雰囲気がさっきと違うことを。

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－数時間前－


「部屋替えはなしだ。」

俺ははっきりと言った。



「お、いろいろ誤解は解けたってことか？」

スホが、荷物を出してお店を広げていた手を止める。




「ああ、いろいろ迷惑かけたな。」




カイは、俺を"特別なひょん"って言ってくれたしな！

あとは、さらに親交を深めればいいのだ。




そして、ルゥハンに視線を向ける。





「納得出来ねぇ。」

「え？」




ルゥハンは、スクッと立ち

俺を見据える。





「まだ、決断するのは早いんじゃない？」

トーンダウンした落ち着いた声で言った。





「一度あることは二度あるよ？

また、同じ状況になる前に先に対策打っとけばいいんじゃないかな？」





ぬ。

まさかルゥハンのやつ、焼き餅か？！




ルゥハンとカイの仲をこの俺が引き裂いていると思っているのか？

いや、カイを留めておきたい俺のわがままなのだが…！




と、言葉に迷っていると。




「っことで、ホリューね♪」

「え？」





「ってからお腹すいたぁ～

ご飯ご飯！」



「お、おい！」





ルゥハンは、襖を開けて廊下を出ていってしまい
話をすることができなかった。

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ルゥ先輩、ご機嫌ななめ45°です。


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