
シウミン・・・大学4年
カイ・・・大学1年
ああぁ…
玉子スープの温かい湯気が…
ドライアイスをぶちかましたような涼しげな冷気に見えるのは勘違いでしょうか…?
それは、シューズのはずなのに
カツカツカツと、音が鳴っているように聞こえる足音…
みんなが目を逸らす…
3年、2年、1年…と、近くを歩いて息が止まるくらい恐ろしい…
早く席ついてくれないかな??
と、思っていると。
「カイやぁ…」
通りすぎたと思ったら…また、俺の元に戻ってきた!
にこーっと、満面の笑み…
「え?!
は、はい!!」
俺?!
「昼飯が終わったら…
ちょーっと、自主練で?付き合ってくれれるかな?」
「…え?
いや…ででっ!!」
隣にいた、ベッキョン先輩に後ろから脇腹を摘ままれる。
「"はい!"だろ!」
えっ!?
そうだった!!
「は、はい!」
「んふふ。
じゃあ、飯終わったら即効な♪」
ぽん♪
と、見えるくらいソフトに肩に手を置いたと思ったら…
がしぃぃぃ…
と、強く握られたのは言うまでもない。
ルゥハンを抜かした、4年が学食に向かうと
ルゥハンだけ席に着いていて他はまだ立っていた。
「ミンソガぁ、遅いよぉ!」
と、手招きする。
…うむ。
いつものルゥハンだ。
「みんな、座っていいぞ。」
と、スホが言ってぞろぞろ席につく。
その中には、カイも…
「か…」
がしっっ!!
いつのまにやら目の前にいたルゥハンに腕を掴まれて、引き寄せられた。
「ミンソガ♪
今日は炒飯だよ♪」
「む?
うまそうだな。」
ルゥハンに、引き寄せられてとなりに座ると
ぐぅ。
お腹が空いていたことに気づく。
「あ、ミンソガのスープ多くない?」
「そうか?」
見比べると…確かに若干多い気がする。
「俺、玉子スープ好きなんだよねぇ
交換しない?」
「え?」
??
「…おかわりすればいいだろ?」
「ふ、それもそうだね♪」
何がしたかったんだ?
ルゥハンの行動が不可解すぎる。
暫くしてスホが号令をかける。
「いただきます。」
「「いただきます!」」
***
食事が、最後に近づくと…俺は彼に再び声を掛けた。
「ルゥハン昼飯終わったらさっきの話のつづ…」
「ダメー、自主練すんの!」
む。
練習…?
それは致し方ないな。
「じゃあ、夜にしよう。」
「うん、そうして?」
にこって笑うルゥハン。
一体何を考えてるかわからん。
いつになっても、俺はカイとの部屋替えは変更する気なんかないぞ?
そして、食事が終わり…
スホが、発言する。
「今日は、夜練のみ行う。
夕飯まで、自由行動で。
解散!」
4年から、席を立って部屋に戻っていく。
帰り際に、食器を片付けているカイと目が合う。
「か、カイ、このあと…」
暇か?と言おうとしたその時、ルゥハンがカイの首を掴んだ。
「カイやぁ、自主練行くぞ!!」
「え!?
ちょ、まだ片付けが!!」
食器が、ぐらぐらとして落としそうになっている。
「他の1年にやらせろ!」
「ちょ!こま…いだだだだだ!!」
「ルゥハン!何して…!」
「何って、練習だよ。
先約してるからね。」
「先約だと?!」
「カイが、どうしてもってね♪」
「なっ…!!」
なんだと?!
あっけにとられ…
俺は追いかけられなかった。
お待たせ過ぎました。m(__)m

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