体育会系男子の事情37

【カイ・シウミン】


シウミン・・・大学4年
カイ・・・大学1年

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誰も、見えなくなったところでようやく手を離される。



「むぐぐっ…ぷはっ！！

どーゆーことっすか、俺がどーしてもって！！」




そんなこと言ってねーし！

ミンソク先輩絶対誤解してる！！



「それは俺が聞きてーよ。

…お前、ミンソガになんつった？」




「え？」

胸元を掴まれた…！




「な、何って…？？」

「しらばっくれんな。」




俺を睨む瞳が鋭い…！

やたら顔がいいチンピラ再び…！！



「部屋替え撤回とか。

有り得ねぇ…。」




「え？！

てて、撤回？！」」

「…あん？

まさか、知らなかったのか？」



俺はぶんぶんと頭を振って頷いた。

すると、掴んでいた胸元を放される。




「はぁ…マジか。」




と、悩ましげに左手で頭を軽く押さえる。

何か考えているのか暫く突っ立ったまま動かない。




俺も、状況を整理する。

ってことは…




ミンソク先輩は、俺と部屋っ子を望んでるってこと？

じゃあ、昨日の避けられたのはなんだったんだ？？




さっきのミンソク先輩を思い出す…

うるうるしていたような…

ぷるぷるの唇だったような…！！



"か、カイ、このあと…"



何を言おうとしていたんだろう？！

き、気になる！！




「ルゥハン先輩…俺、仕事があるので帰りま…」





こそこそと、帰ろうとすると…




「おい。」

と、声を掛けられた。




「…は、はい？」





俺は、それからこの数日間…悩むことになるのだけれども。

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ルゥハン…まだ、帰ってこないな。



俺は、部屋でストレッチしていた。

スホは、荷物を出すだけ出して並べたあとコンビニに行くと言ってそれから帰ってきてない。



タタッタタッ

スキップで、廊下を走る音がした。


襖がサッと開く。




「あ、ミンソガ筋トレ？」

「あ、ああ。

毎日やらないとなんか気になってな！」



腹筋をするために畳に寝転がり体を起き上がらせると…




むむ。

足が浮く…！




「そっかそっか！

手伝うよ！」


と、腹筋している俺の足首を掴んで押さえる。



う…。

誤魔化しがばれたか？！



ほんとは、どこで自主練してるのかジョギングがてら外をぐるぐる見回ったのだが見つからず…
諦めて帰ってきたなんて。

で、終わったのでストレッチしながら部屋替えについてなんて考えていたのだ。




「じ、自主練はどうだったんだ？」

「えー？普通。」

「…普通？

普通とは何だ？」



ふう。(起き上がる)

(ゆっくり下ろす)

ふう…(起き上がる)



一石二鳥なので、腹筋しながら会話する。



「えー、いつもどーりってことだよ！」




む…。

カイと何してたか聞きたかったのに。




泳いだのか？(起き上がる)

(ゆっくり下ろす)

走ったのか？(起き上がる)

(ゆっくり下ろす)

筋トレしたのか？(起き上がる)

(ゆっくり下ろす)



どこの場所で、どんな風に？！(起き上がる！)



ああ、気になって仕方ない！！

…が、聞けない。




はぁ…

はぁ…


ちと、力みすぎたか？



「あ、そう言えばさぁ」

「うむ。」





「部屋替えはなしにしたいって…

ミンソガだけの判断だったんだね。」




ん？

どういうことだ？




「カイ、部屋替えについて考えさせてほしいって言ってたよ。」






「え？」

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To be continued…

↑使ってみたかった。


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