
シウミン・・・大学4年
カイ・・・大学1年
「おい。」
ルゥハン先輩に呼び止められた。
俺は、恐る恐る振り向いた。
「…なんですか?」
早く、ミンソク先輩の元へ行きたい。
直ぐに駆けつけて
"部屋替えはしないんですよね?"
って確認したいのに。
「頼む。」
「え?」
彼は…俺にまさかの頭を下げたのだ。
「部屋替えしてくれたら…もう一年に手出しはしないし
今年は快適に過ごすことを約束する。」
「なっ…」
なんだって?!
「これは、俺にとって…
最後のチャンスなんだ。」
「チャンス…?」
「ああ。」
さっきまで、あんなに般若だったのに
こんなしおらしくなっちゃうなんて…
俺は、ルゥハン先輩の真剣な様子に…
「か、考えさせてください。」
それしか言うことができなかったのだ。
*****
「…ただいま。」
部屋に戻ると、仕事も一息ついたみたいで、部屋でごろんとしていた。
いや、よくみるとタイムスケジュールみたいなものを書いている。
「お帰りー!大丈夫?
カイが、またまたお悩みモード?!」
と、タオが叫ぶ。
「ん?
…ルゥハン先輩にいびられたか?」
「え?あ、大丈夫大丈夫!!」
俺のことを心配してくれる二人。
「それより、ごめんな…片付けやらせちゃって。」
「べっつにー!
それよりルゥハン先輩の相手やだもん!!」
と、タオがにかっと、笑う。
「…そうだよな?」
部屋替えした方が…俺たち一年にとっていいのかもしれない。
「どうした?
カイ…なんかいつもよりさらに変だぞ?」
セフンが俺の顔を覗くように見つめる。
「そうか…な?」
俺が…ミンソク先輩から離れれば…
"出来るだけ、早めに返事がほしい。"
そう、俺は…部屋替えする方向に気持ちが傾いていた。
一年部屋の悩める子熊。
今日は少なめですm(__)m

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