
シウミン・・・大学4年
カイ・・・大学1年
「おぉぉ… ミンソク先輩…
僕らが何をしたというのですか…?」
セフンが、部屋の中でお祈りしながら誰かに問いかけている。
昼飯が終わり
今はお昼休憩である…
朝飯前の朝練は、何故か4年の先輩達と何回か走らされ…
朝飯あとの、午前練習はプールで練習だったが…一緒に泳がされた。
ミンソク先輩に!!
「で、でも先輩達も一緒だったしさ…!」
"共に走ろう!"
"共に泳ごう!"
と、先輩が一年生に問いかけ俺らは道連れにされていた。
何故か俺は、ミンソク先輩をフォローする。
「一緒にしたからってチャラってわけでもないだろ?」
う、もっともだ。
「でも、先輩笑顔だったよねぇ?
楽しそうだったよぉ~」
「タオ!」
セフンがタオを黙らせる。
タオは、思ったより怒ってなくて少し安心する。
「あぁ!どこに矛先を向けたらいいのかわからない…!!」
セフンが頭を抱える。
「す、すみません。」
「なんで、カイが謝る?」
「い、いや!何でもない!」
「ふぅぅん?」
危ない危ない!
"うちの兄が、ご迷惑…"とか言いそうになったし!!
セフンの視線が気になって、トイレと称して廊下に出ると…
「ぎょんすぅ、それ食べさせて!」
「ダメだよ。みんなの分なんだから…!」
ギョンス先輩がチャニョル先輩と、食堂のテーブルで話している。
昨日のレモン蜂蜜漬けのことかな?
俺は、食堂の出入口で二人を覗きみる。
「お願い!この通り!!」
と、チャニョル先輩は土下座して…ギョンス先輩は見下すように見ている。
「ダメ。」
「うわぁぁぁん…むぐっ」
おお。
"ダメ"っていいながら、しゃがんで食べさせるテク!!
モグモグしてるチャニョル先輩に無表情に問う。
「美味しい?」
「む…むぐ…!!」
うんうんと頷いている。
ギョンス先輩は、ちょっと笑ったような気がした。
「しょうがないな…お前は疲労度が高いから…
特別だよ。」
もう一口、チャニョル先輩に食べさせるギョンス先輩…!
おお…
と、特別でました…!!
この二人って…もしかして?
「おい、カイ!
何をしている?」
え?
横を見ると、ミンソク先輩がドアを挟んで俺と同じように聞いていた。
「覗きか?」
「どうわぁぁ!
み、ミン…もがっ!!」
「しっ!」
「誰だ!」
ガタガタと音がしたので、チャニョル先輩達が入り口までやって来た。
「あれー?
誰か居たような気がしたんだけど…」
「お前の勘違いだろ?」
「ぎょんす酷い!」
と、再びテーブルの方に戻っていく。
…のを、俺たちは自販機から隠れてみていた。
ふぅ…と、ミンソク先輩が息を吐く。
「巻いたな。」
「…ぷはっ!」
ミンソク先輩に、口を押さえられていて必死にそれを外す俺。
「はー、はー。」
「お。すまん!大丈夫か?」
「だ、大丈夫です…!」
俺は、目を…見開いた。
「ん?どうした?」
ドキドキドキドキ
…どうしよ、今さらだけど
ミンソク先輩と二人きりだ。
さっきまでの、練習もやたら絡まれてはいたんだけども…
それはあくまで4年と1年の間だったわけで…
ドドドドド…
やばい、心臓がうるさい!
俺は、その音を掻き消すように喋った。
「な、なんか、久しぶりっすね。」
「ん…?」
ミンソク先輩も、気づいたみたいですごく嬉しそうにした。
「おお!!ホントだ!
おはよう、カイ!」
「え?お昼ですよ?」
ぽかんとしてると…
「うむ。そうなんだが…
カイに"おはよう"を言えないないのはどうもしっくりこなくてな。」
…やばっ、かわ…いくな…
いわけないだろ、畜生!
しっくりこないとか!!
夫婦ですか?!
…あ、兄弟か。
「お、俺もです。」
うるさい心臓を押さえながら言った。
会いたくて、やっと、会えた。
「…にも関わらず、部屋替えを迷っているのか?」
「え?」
「ルゥハンから聞いた。」
「…。」
う。
なんて答えたら…。
「合宿マジック、俺の想いは届いてないのか…?」
「…合宿マジック?」
昼休みが終わり…
俺は、プール掃除に向かう。
「カイ」
俺は、プールの出入口にいるルゥハン先輩呼ばれた。
俺は、そそくさとルゥハン先輩の方へ向かう。
*******
「で、決めたか?」
「え?」
「部屋替えだよ、へ・や・が・え!」
ルゥハン先輩は、少し苛立った様子で俺に話し掛ける。
「まだ、迷ってんのか?」
「いえ…決めました。」
「お、なーんだ!話が早いな!!
じゃ、早速ミンソガに…!!」
「待ってください。」
「ん?」
と、ルゥハン先輩は部屋に戻ろうとするのを制す。
「部屋替えはしません。」
…言った。

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