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坂ダ!

***坂道ダッシュ!☆EXOの妄想BL小説です。***

体育会系男子の事情55

【カイ・シウミン】


シウミン・・・大学4年
カイ・・・大学1年







"時間ありますか?"




そう言ったカイの顔は、真剣そのもので…



「あ、ああ…もちろんだ。」

と、少し声がどもってしまう。



カイの方からそんなことを言ってくれたのはもしかしたら初めてのことかもしれない。


実は、凄く凄く…嬉しかったりする。




"カイがな、砂浜の端っこで愛を叫んでたぞ♥"




スホの言葉が蘇る。

何て言ったのだろう?

気になって仕方がない。



ふと、彼を見ると


どきっ…


じっ…と、カイに見つめられていたことに気付き何故か目を逸らしてしまった。



な、何で逸らしてしまったんだ?



「ミンソク!コーチが4年だけ集合だって。」

「わ、わかった!

カイ、あとでな!!」




俺は、慌ててスホの方へ向かう。




目をそらす理由はわからなかったが特に気にもしなかった。

カイに対してのちょっとしたいらいらや、どきどき…そしてもやもや…




それは全て、名もない感情のままでも特に気にならなかったからだ。




だって弟だから。




それ以上の理由なんて必要ない…

そう、思っていた。






今日までは。













"カイ、あとでな!!"



そう言ったはずなのに、練習が終わっても先輩から連絡はなかなか来なかった。



食堂来たときに声掛けなきゃ!

…なんて思っていたのに。



配膳中に2年生がやって来て
ベッキョン先輩から衝撃な一言。




「今日は、コーチと4年生いないから夕食残った分食べていいって」

「え?どーゆーことですか?」




「先輩たちは豪華な夕食を食べながら今後の練習の打ち合わせだってよ。」

「えぇ?!」

「飲みにでもいってるのかもなぁ。」



そ、そんなこともあるのか?!



「今日は自由だー!」

と、廊下で3年生が喜んでいたのはこれだったのか…。



横で、チャニョル先輩は相変わらずしょぼーんとしていて…

見ている方が辛くなる。




「先輩、大丈夫っすか?」

「…大丈夫に見えるか?」




見えないけど。




「俺は、今絶望を感じている。

…ぎょんすに嫌われたら今後をどう生き抜けばいいのかわからない。」



うぅぅぅ…

と、呻きながらオーバーリアクションだか、床に手を付けて四つんばになる。




「せ、先輩…」

俺もしゃがみこみ背中をぽんぽんと叩いた。



「俺がどんなに慰めても全然ダメなんよーw」


と、ベッキョン先輩がチャニョル先輩の頭をわしわしと犬みたいに掻き乱す。

「ベッキョンは俺の失恋を楽しんでんだろ!」

「だってー、お前の凹み方ちょっとうざいし!」

「酷いぞ!!おまえぇ!!」



いつもは元気で、キラキラポジティブ☆って感じだったからわかんなかったけど…。



結構ネガティブだったんだな…



いつもの異常な元気さも…

不安から来てるのかも?




「お前のせいだからな。」

「え?」




「何が、"言ってよかったと思います"だよ!

バカバカバカ!!

俺の甘酸っぱい青春を返せ!!」



「ええぇ!?」




ちょっと面倒臭い人になってる!!

「こんにゃろめぇぇぇ~」





立ち上がって、襲いかかられそうになると…




「チャニョル、ちょっと…」

と、ギョンス先輩に呼び出されていた。





****


うとうと…

あ、寝ちゃってた。




時間はもう既に12時を過ぎている。




トイレに行くついでに、4年生の部屋の周りをうろつくと帰ってきた様子はなかった。




まだ、飲んでるのかなぁ?

トイレに行ったあと部屋に戻ろうとすると…




「う…ん…」

俺の部屋の前にミンソク先輩が座っている。




「えぇ?!」




な、なんで?

どうして?!




いつからここに!?





「せ、先輩…

ミンソク先輩!」





「ん…」


自分を呼ぶ声に反応したのか首を左右にゆっくりと揺らす。




酔ってるのか?

眠いだけ…?




「お、お水飲みますか?」

「ん…?」





ミンソク先輩は、うっすらと目を開ける。




「カイ…?」

「カイですよ。」




すると、ぎゅっとTシャツを握りしめられた。




「会いたかったぁ…」

と、呟かれた。




そして、首を俺の肩に置いて抱きしめようとしてくる。

「カイぃ……」




どきどき…どきどき…




俺の心臓の音と

先輩の心臓の音が重なる。




「ひょんは、ひょんは帰ってきたぞぉ。」



ひょん…。

その言葉に胸がちくんとするのを感じる。




「お帰りなさい、ひょん。」

「…うむ。」




どくん、どくん…

俺の心臓は高鳴り続けるが…




「すぅ…すぅ…」

ミンソク先輩からは寝息が聞こえる。




「ひょん…?寝ちゃったんですか?

…ひょん、起きて。」





やばい、寝顔めちゃくちゃかわいい…




「起きないと…キスしちゃいますよー…」





すぅ…すぅ…

起きるようすはない。




誰も見てないよな…

と、思って左右を見回すと。






「はぁ…はぁ…おま、何してんの?」






汗だくのルゥハン先輩がいた。




……残念。


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コメント


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ざ…残念

あと 少しだったのにぃ〜(>_<)

るぅさん
しうちゃんが いないから
走ってきたんでしょうねぇ〜(^_^;)
素晴らしい 本能 と
申しましょうか…

しうちゃんの
どちどち も 始まりそうですね
楽しみっ!

はぁはぁ ぜぇぜぇ してる
般若さんが想像出来て
笑ってしまいました。
と同時に 怖かったですけど…
怖面白い です。(変な日本語)

rabikina | URL | 2016-01-07(Thu)09:58 [編集]


^^

こんにちは。
楽しい展開ですが…
私がギョンスだったら大げさに失恋したと
言いまわるチャンヨルに鉄槌下したくなる~。
男に告白されて即答できるのはルゥハン先輩ぐらいよ~。笑

毎回楽しませていただいています。
ありがとうございます。^^

roiniy | URL | 2016-01-07(Thu)10:54 [編集]


あぁー惜しい!笑
カイ残念!笑笑
ルゥの本能でシウちゃんの危機(?)を察知したんですね笑笑

シウちゃん自分の気持ちに気づくのか??
次回も楽しみにしてます!

ギョンちゃんとチャニョルの恋の行方も気になりますねぇ(・∀・)ニヤニヤ

豆ぽん | URL | 2016-01-07(Thu)11:01 [編集]


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| | 2016-01-07(Thu)12:34 [編集]


残念!

満場一致で残念ですか?w
だと、テンション上がります!

にょるとぎょんちゃんはどうなるの?

そして兄弟愛がどうなるの?
ドキドキですぬ

あん | URL | 2016-01-07(Thu)12:46 [編集]


こんばんはヽ(´▽`)/

シウちゃん、、、
軽く自覚(*゜Q゜*)!?

シウちゃんが酔ってて
カイの部屋の前にいて
るぅは汗だく??

何があったんでしょう、、、
楽しみに待ってますヾ(=^▽^=)ノ

a | URL | 2016-01-07(Thu)21:20 [編集]


Re: ざ…残念

rabikinaさん

ほんと残念だよ…ちゅーさせたかった…

るぅが何でいるのかは後で説明しますが…
とにかく汗だく見たいです。天使の汗だく一丁!!
こわおもろー!!あれ…なんかこわくないですね|д゚)

どっちどっちしてきたかな??
にぶしうももう終わりか?!

日色 | URL | 2016-01-08(Fri)00:45 [編集]


Re: ^^

roiniyさん

あら…流石ですねw
そんな展開になる…??
かもしれませんねぇ…だってちょっとうざいもの。←

そうね…ルゥくらいでしょうねぇ…ふつうはできないと思います。

こちらこそ毎日お越しいただきありがとうございます(*´▽`*)

日色 | URL | 2016-01-08(Fri)00:48 [編集]


Re: 豆ぽんさん

しうちゃん危機一髪…え?
カイシウですよ!るーみんじゃないですよ!!
るぅ強いですね…探せちゃうんですから!!
明日はどこでこうなったかの解説だと思います。

しうちゃん…早くわかるといいのだが…

にょるぎょんは…ぎょんすの懐の大きさ次第ですね…
あんなにょるを受け入れるかという…

日色 | URL | 2016-01-08(Fri)00:53 [編集]


Re: 鍵コメFさん

フフフ…半端ないでしょうねぇ…
唇ぷるぷる…白いぽっぺ…雪見大福イチゴ味…

るーみんではないですが…
ヒーローの登場並にぎりぎりで残念な結果でしたね。

カイシウニョルド…どっちも受けしだいですね…
二人とも尻に敷かれそう…ww

日色 | URL | 2016-01-08(Fri)00:57 [編集]