fc2ブログ

坂ダ!

***坂道ダッシュ!☆EXOの妄想BL小説です。***

体育会系男子の事情58

【カイ・シウミン】


シウミン・・・大学4年
カイ・・・大学1年







「…どうした?」




俺は、どうしてかルゥハンの真剣な雰囲気はどうも苦手だった。

いつもの俺なら目を逸らすことができたはずなのに…




酔っているからか、俺は彼を見つめ返す。




「俺は、怒ってるよ?」

「む、何故だ…?」



ルゥハンはゆっくりと近づいてくる。





「無茶ばっかり…

いつものミンソガじゃない。」



「いつもの俺…?」






ゆっくり、近づいてくる。

"逃げないと"って思っても動くことは出来なかった。





「自分を持ってて…何色にも染まらない。

必ず自分を突き通してた。」





今更、両手を塞がれているって気付いた…。

頭が上手く回らない。





「そんなミンソガが、俺は…」




ゆっくりとゆっくりと…

ルゥハンの顔が近づいてくる。





ふにっ。





ルゥハンの…唇が俺の頬に触れた。

俺は咄嗟に首を横にして避けていた。







「ちょ…!」






ごそっ…

ん?

横から音が…??





「ちょちょちょっとまったぁぁぁ!!





少し開いていた襖から声がする。

するするするする…とゆっくりと襖が開いた。







「…お前か。」

ルゥハンが呆れた声を出した。

なんと…





カイだった。












理想とはかけ離れていた。




襖をバンッと開けることも出来なければ声もまともに出すことも出来なくて腰も引けていた。


いきなり飛び出すことって思っているより勇気がいることに気付いた。




「立ち聞きしてたのか?」

「み、ミンソク先輩に触らないでください!」




「なんで?」

「なんでってわかるでしょ!!」

「わかんねーよ。」




今だって次の言葉が見つからなくて足が震えている。





どうしよう…!

何て言えば!!





「やめろ。」




ミンソク先輩が声を出す。

ルゥハン先輩もミンソク先輩を見つめ…次の言葉を待った。




「き…」

「「き?」」













「…きもぢわるい…」



「「え?!」」





「う…うぇ…」

ミンソク先輩が口を手で塞ぐ。




「と、トイレ!」

「どこだぁぁぁ!!」





ドタバタドタバタ…!!


と、二人でミンソク先輩を担ぎ上げトイレまで向かって行く…


そのあと、その騒ぎにみんながざわざわ起きて…





「ミンソク先輩ここに!!」

と、俺は両手を差しのべる。





「うぷっ…」




と、したときは






時既に遅し…






****


スホ部長は、ミンソク先輩にポカリスエットを飲ませている。

「あとは、俺に任せて…二人とも風呂入ってこい。」




あのあと二人であたふたしていると4年生が帰ってきてぱぱっと手早く処理したのであった。




「…はい。」

「ああ。」




ああ、あのポジションに着きたかった…
と、ルゥハン先輩も思っているに違いない。





ぽいっ




「やっといて。」

お風呂場に向かう廊下を歩きながら
Tシャツを脱ぎ捨て俺に投げてくる。




ぽいっ!

投げ返しながら




「自分で洗ってください。」




ぽいっ

「はぁ?!

お前一年だろ!」




ぽ~いっ!




「…洗濯は自分で洗ってください!」

「やなこったっ!」





ぼんっ!!

ルゥハン先輩は、洗濯機の中にダイブさせた。




「やっとけ。」

「…。」




これ以上やっても無駄なので俺もTシャツを脱ぐ。

ウィィ~と、洗濯機がTシャツ2枚だけの為に回る。

俺は、洗剤をパラパラと入れた。




お互いにお風呂場に向かい

下のスウェットを脱ぎながらルゥハン先輩が呟く。




「あともーちょっとだったのになぁ~」

「…無理矢理のどこがあとちょっとなんですか。」

「あ、覗いてたんだ?」




にやっと、先輩は笑う。




「の、覗いてなんか…!」

「の・ぞ・き、の・ぞ・き!

きゃ~、へんた~い!」



と、女の子みたいにふざける。

女の子みたいな顔だからややこしい。



「な、なんとでも言ってください!

ミンソク先輩は助けられましたから!」





「助けた?

ただ覗いて話遮っただけだろ?」


ルゥハン先輩は鼻をフンッと鳴らし。
そのまま個別のシャワー室に向かった。







「明日は覚悟しとけよ?」

「え?」






「俺は、ミンソガみたいに甘くないからな?」






そう、言い残して。









FC2blogranking

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村

88kai☆xiu99

おまけ拍手
PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

まさかの

カイたん!誕生日に地獄をみるとww

明日こわいよ~Σ(ノд<)

覗いてたカイを思い浮かべると面白いですね(^w^)
追いかけたけど中には入れず、あわわしてたかと思うとww


てらら | URL | 2016-01-13(Wed)09:13 [編集]


ひぇ〜

とりあえず
阻止できたのですね(*^^*)
ちょいちょい
頑張り始めましたね

생일 に どうなって
しまうのぉ〜
カイやぁ〜 (T_T)

しうちゃん
レロレロ しちゃったのねん
その時の般若さんとカイを
想像して
ニヤッとしてしまいました(*^^*)
人前じゃなくて
良かったです。(≧∇≦)

明日は
どんな お誕生日?

rabikina | URL | 2016-01-13(Wed)12:04 [編集]


シウちゃん危機一髪!

シウちゃん危なかったぁ!
なんとか自分でキスは逃れたんですねε-(´∀`*)ホッ
しかしカイはどこにいるんだ笑
そこにいるならもっと早く出てこいよー!!

ルゥとカイのピリピリムードでどうなるかと思えばシウちゃんの具合がそれどころじゃなかったようですね笑笑
カイもルゥも介抱したがってたけど二人とも正常な気持ちで介抱できなさそう…笑

次の日何が待ってるのか…
ルゥ恐ろしや…般若だー∑(゚д゚lll)

豆ぽん | URL | 2016-01-13(Wed)14:03 [編集]


Re: まさかの

てららさん

カイ君誕生日じゃん(◎_◎;)
なんてこったい…!!

明日はカイ君スペシャル…にはならなそうですな( ̄▽ ̄)

カイ君勇気がなくてずっと見張ってました。
やっと出てきましたが…こんなことに。

日色 | URL | 2016-01-13(Wed)21:49 [編集]


こんばんは(≧▼≦)

カイや!!
間に合ったぁヽ(´▽`)/笑
しかし
さすがシウちゃん!
凄いタイミングでやらかしますね(*´-`)笑

どうせシウちゃん覚えてない(;A´▽`A??


明日の朝練、、、恐るべし(゜゜;)

楽しみに待ってますヾ(=^▽^=)ノ

a | URL | 2016-01-13(Wed)21:50 [編集]


Re: ひぇ〜

rabikinaさん

阻止されましたが、ルゥの阻止もできたみたいですw
ポッポにキスされちゃいましたがね|д゚)

あとはカイの頑張り次第??

しうちゃん、時間差で来ちゃったみたいですね|д゚)
そうそう、胃がむかむかしてくるのよねぇ…←
しうちゃんのなら受け止めてあげてください…

明日は普通の日常です…。

日色 | URL | 2016-01-13(Wed)21:53 [編集]


Re: シウちゃん危機一髪!

豆ぽんさん

そうなんですよ…いつもは自分の力でどうにかできるしうちゃんですが…
今回は…お酒のせいで逃げ切れなかったみたいです|д゚)
カイ君、タイミング遅かったですねぇ
キスされちゃっててもおかしくなかったタイミングだわ!

そうですね…介抱すでにルゥはできてないので…
ここはスホ部長にお任せでいいと思いますw

明日は…生きて戻れるのか??
ASAREN…

日色 | URL | 2016-01-13(Wed)21:58 [編集]


Re: こんばんは(≧▼≦)

aさん

間に合った…のか?!
なんか非常にあとからでしたねw
もっとかっこよく登場していただきたい…次回以降叶うか?!

しうちゃん覚えてないのでしょうか??
今は安全なスホさんに介抱されてますw

あした~の~朝練!
縄跳びはいかがですかぁぁ??

日色 | URL | 2016-01-13(Wed)22:12 [編集]